新生児の眠りが浅いのはなぜ?成長による睡眠の変化と環境づくりのポイント

新生児の眠りが浅いのはなぜ?成長による睡眠の変化と環境づくりのポイント

産後、休む間もなく育児に励む中で、赤ちゃんの眠りが浅いと「自分のやり方が悪いのかな」と不安になるかもしれません。

しかし、新生児の眠りが浅いことには、赤ちゃんの成長に関わる大切な理由があります。

眠りの浅い時期はあっても成長とともに変化していくものだと捉えて、「この時期特有のものなんだ」と割り切って、あまり無理をしないようにしましょう。

お世話をするママやパパが疲れ切ってしまわないように、少しずつでも体を休めることを優先してくださいね。

目次

新生児の眠りが浅いのはこの時期の特徴

新生児期の赤ちゃんは大人と比べて、眠りの質が根本的に異なっています。

一日のうちに16~18時間ほど眠るのが標準的な目安とされていますが、一回の睡眠は2~3時間と短く、こまめに目を覚ますという特徴があります。

新生児期は約50%がレム睡眠(浅い眠り)の状態

人間には「レム睡眠(浅い眠り)」と「ノンレム睡眠(深い眠り)」の2種類があるのをご存知の方も多いでしょう。

学童期~大人の場合、レム睡眠の割合は全体の約20%程度といわれていますが、生まれたばかりの赤ちゃんは、約50%がレム睡眠の状態と考えられています。

寝ている時間の半分は「浅い眠り」の中にいるため、ちょっとした刺激ですぐに目が覚めてしまうのです。

レム睡眠中は神経回路が発達している重要な時間なので、成長過程のひとつとして冷静に見守ってあげて良いでしょう。

新生児の眠りが浅い原因として考えられる体の仕組み

新生児期の赤ちゃんがすぐに起きてしまうのには、他にもいくつかの具体的な理由が考えられます。

「ああ、今はこれが原因かな」と冷静に見守るためにも、知っておくといいですね。

自分の動きに驚いてしまう「モロー反射」

赤ちゃんの周りで音がしたり、体がふいに傾いたりしたとき、両手をビクッと広げる動作をすることがあります。

これは「モロー反射」と呼ばれる、生まれつき備わっている原始反射のひとつです。

この反射の衝撃で自分自身が驚いてしまい、目が覚めて泣き出してしまうことがよくあります。

お腹の張りやゲップの残りによる不快感

新生児の胃は大人と違い、とっくりに近い真っ直ぐな形をしています。

そのため、授乳のときに一緒に空気を飲み込みやすく、お腹にガスが溜まりやすいのが特徴です。

ゲップが上手に出せていなかったり、お腹が張っていたりすると、その不快感から眠りが浅くなることがあります。

体内時計がまだ未熟であること

私たち大人は夜になると眠くなる「メラトニン」というホルモンを持っていますが、新生児はまだ上手に作れません。

昼と夜の区別がついていないため、24時間を通して細切れに寝たり起きたりを繰り返します。

まとまって眠れるようになるには、体の機能が育つのを待つ時間が必要なのです。

新生児の眠りが浅い時に見直したい生活環境

少しでも赤ちゃんがリラックスして眠れるように、身近な環境を整えてあげることも試してみましょう。

特別な道具がなくても、今日から意識できるポイントがいくつかあります。

睡眠環境のポイント
  • 室温を冬なら20度から22度、夏なら25度から27度を目安に調整する
  • 夜間の授乳やオムツ替えは、できるだけ暗い暖色系のライトで行う
  • おくるみを使って、お腹の中にいたときのような安心感を作ってあげる
  • テレビの音や生活音を遮るために、ホワイトノイズなどの音を活用する

これらを整えることで、赤ちゃんにとって過ごしやすく眠りやすい環境に近づいていくと考えられます。

特に温度調節は大切で、赤ちゃんは大人よりも暑がりであることを意識してあげてください。

背中に手を入れてみて、じんわり汗をかいているようなら、服を一枚減らすなどの工夫をしてみましょう。

新生児の眠りが浅い期間の変化と成長の目安

「この生活がずっと続くのかな」と不安になるかもしれませんが、赤ちゃんの睡眠サイクルは月齢とともに変化します。

月齢の目安睡眠の特徴睡眠の変化の理由
生後0〜2ヶ月24時間細切れで寝る眠りの約半分が浅い状態のため
生後3〜4ヶ月昼夜の区別が出始めるメラトニンの分泌が始まるため
生後5〜6ヶ月まとまって寝る子が増える授乳の間隔が空くようになるため

生後3ヶ月を過ぎる頃から、少しずつ夜に長く寝てくれる時間が増えてくる傾向にあります。

もちろん個人差は大きいですが、体の発達とともに、少しずつ睡眠のリズムに変化が見られるようになります。

今は「そういう時期なんだ」と割り切って、周りの手助けを借りながら乗り越えていきましょう。

新生児の眠りが浅いだけでなく病気などが隠れているサイン

新生児は眠りが浅いものなので、成長に伴う自然な姿といえる場合が多いのですが、中には注意が必要なケースもあります。

以下のような様子が見られるときは、一度専門家に相談することを検討してください。

注意が必要な新生児の状態
  • 寝ているときに激しいイビキをかいたり、呼吸が止まったりしている
  • 母乳やミルクを飲む力が弱く、体重がなかなか増えていかない
  • あやしても泣き止まず、火がついたように激しく泣き続ける
  • 顔色が悪かったり、ぐったりして活気がないように感じたりする

これらの症状がある場合は、単なる眠りの浅さではなく、何か体に不快な症状や病気が隠れているかもしれません。

「これくらいで相談してもいいのかな」と迷わず、早めに医師の判断を仰ぐことが大切です。

特に、夜間に不安が強くなったときは、オンライン診療などを利用して自宅から相談するのも一つの方法ですよ。

新生児の眠りが浅い悩みに関するよくある質問

「背中スイッチ」を攻略する方法はありますか?

布団に置くときに、赤ちゃんの体とお布団の間に隙間を作らないのがコツです。

抱っこしていたママやパパの体温が離れると、温度変化で起きやすくなります。

バスタオルなどで包んだまま寝かしつけ、タオルごとそっと布団に置くと、スムーズにいきやすいといわれています。

寝不足で親のほうが限界です。どうすればいいですか?

赤ちゃんが寝ている間は、家事などを頑張ろうとせずに、何よりもまず一緒に寝ることを最優先してください。

完璧な育児を目指して頑張っておられるんですね。でもそんなに無理をする必要はありません。

パートナーや自治体のサポート、オンラインでの育児相談などを積極的に頼り、一人で抱え込まないようにしましょう。

添い寝をするとよく寝るのですが、危険はありませんか?

添い寝は赤ちゃんに安心感を与えますが、窒息や転落のリスクには十分な注意が必要です。

大人用の柔らかい布団や枕が赤ちゃんの顔を覆わないようにし、隙間に挟まらないような環境を整えてください。

安全が確保できない場合は、ベビーベッドを隣に置くスタイルが推奨されます。

新生児の眠りが浅いのはこの時期の特徴と捉えてみて!つらい時は我慢せずオンライン診療も活用を

新生児期の赤ちゃんの眠りが浅いのは決してママやパパのせいではなく、赤ちゃんの脳や体が発達していく過程の一部だと言えるでしょう。

この記事のまとめ
  • 眠りの浅さは赤ちゃんの脳や体が発達するための大切なプロセスの一つと考えられる
  • 室温や光の調節など、環境を整えることで眠りやすくなることがある
  • 成長とともに睡眠リズムは整ってくることが多いので、辛いときは無理せず専門家を頼る

今は終わりが見えないトンネルの中にいるように感じるかもしれませんが、赤ちゃんは日々成長し、少しずつ外の世界に適応していきます。

眠れない日が続くときは、無理をせず、小児科オンライン診療「あんよ」を活用してプロのアドバイスを受けてみてください。

少しでもあなたの心が休まる時間が増えることを、心から願っています。

LP