赤ちゃんのおむつを開けたとき、いつもと違う色のうんちだと驚きますよね。
うんちの色は赤ちゃんの体調を知るためのとても大切な手がかりになります。
うんちが白っぽくなったときは慌てずに原因や受診の目安を確認しましょう。
本記事では赤ちゃんのうんちが白くなる理由や受診の判断基準を解説します。
赤ちゃんのうんちが白い原因とは
赤ちゃんのうんちが白くなる背景にはいくつかの原因が考えられます。
ウイルス性の感染症や先天的な病気が関係している可能性もあります。
まずはどのような理由で白いうんちが出るのか順番に見ていきましょう。
ロタウイルスなど胃腸炎の可能性
うんちが白くなる代表的な原因の一つにロタウイルス性胃腸炎があります。
ロタウイルスやアデノウイルスなどに感染すると、胃腸の働きが一時的に低下することがあります。
その結果として、白っぽいうんちや酸っぱいにおいの強い水のような下痢が出ることがあるとされています。
激しい嘔吐をともなう場合や、ぐったりして元気がないときは脱水のサインの可能性があるため注意が必要です。
逆に、白っぽい下痢が見られても嘔吐なしで機嫌が良く、ミルクや母乳もしっかり飲めている子どももいます。
ロタウイルス性胃腸炎の主な特徴
ロタウイルス性胃腸炎は、生後6ヶ月から2歳ごろの赤ちゃんや幼児に多く見られると言われています。
潜伏期間は約1〜3日で、嘔吐や発熱から始まり、その後に下痢が続くことが多いとされています。
うんちはレモン色や白っぽい黄色、クリーム色になることがあり、新生児のうんちの色と見分けがつきにくい場合もあります。
症状の続く期間には個人差がありますが、多くの場合は数日から1週間程度で落ち着いていくと言われています。
ただし、症状の経過は赤ちゃんによって大きく異なるため、心配なときは早めに医師の診察を受けるようにしてくださいね。
ロタウイルス感染が疑われるときに気をつけたいこと
下痢や嘔吐が続いているときは、こまめな水分補給が大切です。
一度にたくさん飲ませると吐き戻すことがあるため、スプーン1杯程度ずつ少しずつ与えるようにしましょう。
なお、ロタウイルスにはワクチン(経口生ワクチン)がありますが、接種の可否や時期は赤ちゃんの月齢や体調によって異なります。
生後間もない場合は胆道閉鎖症の疑い
新生児や生後数ヶ月以内の赤ちゃんでうんちが白っぽい場合は、胆道閉鎖症という病気の可能性も考えられます。
胆道閉鎖症は、肝臓で作られる胆汁(たんじゅう)が腸へうまく流れ込めなくなる先天的な病気です。
胆汁が腸に届かないと、本来は黄色や緑色になるはずのうんちが白っぽくなったり、薄い灰色のように見えたりすることがあります。
おおよそ1万人に1人ほどの赤ちゃんに見られるとされており、発生頻度は決して高くはありませんが早期発見が重要です。
胆道閉鎖症で気をつけたい主な症状
胆道閉鎖症が疑われるサインは、白っぽいうんち以外にもいくつかあります。
代表的なものとして、白目や皮膚が黄色っぽく見える黄疸(おうだん)の症状があげられます。
新生児期は生理的な黄疸が出る赤ちゃんも多いため見分けが難しいですが、生後2週間を過ぎても黄疸が続いている場合は注意が必要です。
うんちの色が緑から黄色ではなく、白〜クリーム色〜薄い黄色に偏っている場合も、便色カードで確認してみましょう。
早期発見が大切な理由
胆道閉鎖症は、見つかるのが早いほど治療の選択肢が広がるとされています。
国内のガイドラインや関連学会では、生後60日以内の早期手術が肝臓へのダメージを抑える上で重要であると言われています。
ただし、診断や治療方針は赤ちゃんごとの状態によって大きく異なります。
少しでも気になるサインがあれば、自己判断はせずに早めに小児科や小児外科の医師の診察を受けるようにしてくださいね。
便色カードは胆道閉鎖症の早期発見のために、母子健康手帳に挟まれているとても大切なツールです。
明るい自然光のもとで色を見比べる習慣をつけておくと、変化に気づきやすくなりますよ。
消化不良による白い粒の混入
病気ではなく、食事の影響でうんちに白い粒が混ざることもあります。
母乳やミルクの脂肪分やカルシウムが固まってそのまま排出されたものです。
うんち全体が黄色や緑色であれば、健康な範囲である可能性が高いと考えられます。
白いうんちが出たときに確認する項目
赤ちゃんのうんちが白いと感じたときは落ち着いて以下の点を確認してください。
色だけでなく、赤ちゃんの顔色や機嫌などをよく観察することがとても重要です。
便色カードでうんちの色を見比べる
母子健康手帳に付いている便色カードを使ってうんちの色を確かめてみましょう。
明るい自然光の入る部屋で実際のうんちとカードのグラデーションを見比べます。
1番から3番に近い白やクリーム色の場合は病気が隠れている可能性があります。
顔色や機嫌などの様子を観察する
うんちの色だけでなく、赤ちゃんの全身の様子もあわせて確認しましょう。
嘔吐や発熱がないか、おしっこはしっかり出ているかをよく見ることが大切です。
普段通りに母乳やミルクを飲めているかも受診を判断する大切な材料となります。
白いうんちで病院を受診する目安と対処法
赤ちゃんのうんちが白いときに病院へ行く目安を以下の表にまとめました。
現在の症状と照らし合わせて慌てずに行動を検討してみてください。
| 緊急度の目安 | 赤ちゃんの主な症状 | 対応の考え方 |
|---|---|---|
| 緊急度が高い | 激しい嘔吐やぐったりしている | 夜間でも救急外来の受診を検討する |
| 早めに受診 | 便色カードの1から3番の色に近い | 翌日の診療時間内に受診を検討する |
| 自宅で様子見 | 機嫌が良くミルクもしっかり飲める | こまめに水分を補給しながら様子を見る |
救急外来を検討する危険なサイン
うんちが白いことに加えて激しい嘔吐を繰り返す場合は特に注意が必要です。
また、ぐったりして反応が薄い場合も脱水を引き起こしている可能性があります。
以下の症状が見られる場合は夜間でも救急の受診を検討してください。
- 激しい嘔吐を何度も繰り返して水分が全く摂れない
- おしっこが半日以上出ておらず唇がカサカサに乾いている
- ぐったりして呼びかけに対する反応が極端に薄い
翌日の診療時間に受診を検討する目安
救急に行くほどではなくても早めに小児科を受診したほうがよいケースもあります。
便色カードの1番から3番に近い白いうんちが出た場合は受診を検討しましょう。
生後数ヶ月で白っぽいうんちと黄疸が見られる場合も医師の確認をおすすめします。
自宅で様子を見ながらケアする場合
うんち全体は黄色で白い粒が混ざっているだけで機嫌が良いなら慌てずに済みます。
こまめに母乳やミルクを与えて、普段通りに過ごせているか様子を見てみましょう。
下痢気味のときはおしりが荒れやすいため優しく洗い流すなどのケアが大切です。
白いうんちで受診する際に行うべき準備
いざ小児科を受診する際にご家族が準備しておくと良いポイントをお伝えします。
医師の診察をスムーズにするためにもこれらの方法を参考にしてみてください。
乾かないようにおむつを密閉して持参する
小児科を受診する際は実際のうんちが出たおむつを持参すると状況が伝わりやすいです。
うんちは時間が経つと乾燥して本来の色から変わってしまうことがあります。
おむつはビニール袋に入れて空気を抜きしっかりと口を密閉して持ち運びましょう。
明るい場所でスマホで写真を撮っておく
すぐにおむつを持参できない場合はスマホで写真を撮っておくのもおすすめです。
明るい場所でうんちの色や水分量がはっきりとわかるように撮影してみてください。
便色カードがあれば、うんちの横に並べて一緒に撮影するとより正確に伝わります。
家族への二次感染を防ぐ手洗いを行う
ウイルス性胃腸炎の可能性もあるためご家族の徹底した手洗いがとても大切です。
おむつ替えの後は石鹸と流水でしっかりと手指の汚れを洗い流すようにしましょう。
必要に応じて使い捨ての手袋を使用することも二次感染の予防策として役立ちます。
赤ちゃんの白いうんちに関するよくある質問
赤ちゃんのうんちが白くなったときにパパやママが抱えやすい疑問にお答えします。
一人で悩まずに正しい知識を持って落ち着いて対応するようにしましょう。
- 夜間にうんちが白くなった場合はどうすればいいですか
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赤ちゃんの機嫌が良くて他の症状がなければ翌朝まで待つことも選択肢の一つです。
判断に迷う場合は小児科のオンライン診療で医師に写真を診てもらうこともできます。
医師の判断により処方できない場合もありますが自宅で専門家の意見を聞くことが可能です。
- 白いうんちと下痢が続くときの食事はどうすべきですか
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無理に離乳食を食べさせる必要はなく、こまめな水分補給を最優先にしてください。
食欲がある場合は消化の良いおかゆやうどんなどを少しずつ与えるようにします。
自己判断が難しい場合は、かかりつけの小児科医に食事の進め方を相談しましょう。
- 白い便が出たら受診したほうがいいですか?
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便色カードの1番から3番に近い白っぽい便が出た場合は、念のため小児科の受診を検討しましょう。
便の色が黄色や緑色で、機嫌が良くミルクや母乳もしっかり飲めているなら、ご自宅で様子を見ながら次のうんちの色を確認するのも一つの方法です。
ただし、白っぽい下痢が何日も続く場合や、嘔吐・発熱・ぐったりした様子があるときは、機嫌の良し悪しに関係なく早めに医師に相談してくださいね。
- 子どものうんちが白っぽいのは胃腸炎が原因ですか?
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子どもや幼児のうんちが白っぽくなる原因として、ロタウイルス性胃腸炎などのウイルス感染が関係していることはあります。
ただし、白い・白っぽい便の原因はそれだけではなく、胆道閉鎖症や消化不良などほかの要因が関わっている可能性もあります。
下痢や嘔吐がなく元気で過ごしている場合でも、便の色だけで胃腸炎と自己判断するのは難しいため、心配なときはかかりつけの小児科で診てもらうと安心です。
- 赤ちゃんのうんちが白っぽいのはロタウイルスが原因ですか?
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赤ちゃんのうんちが白っぽくなる原因の一つにロタウイルス感染が挙げられますが、必ずしもロタウイルスが原因とは限りません。
新生児のうんちはもともと薄い黄色やクリーム色になることもあり、ロタウイルス以外の感染症や胆道閉鎖症などが背景にある場合もあります。
原因をはっきりさせるには医師の診察や検査が必要になるため、自己判断はせずに小児科で相談することをおすすめします。
- ロタウイルス感染による白い便は何日くらい続きますか?
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ロタウイルス性胃腸炎による下痢や白っぽい便は、一般的に数日から1週間ほどで落ち着くケースが多いと言われています。
ただし、症状の続く期間には大きな個人差があり、長引く場合や脱水のサインが見られる場合もあります。
「水分が摂れない」「ぐったりしている」「白っぽい便と下痢が1週間以上続く」といったときは、早めに医療機関を受診するようにしてくださいね。
赤ちゃんのうんちが白い原因は胃腸炎や胆道閉鎖症などの可能性がある
赤ちゃんのうんちが白いときは胃腸炎や胆道閉鎖症などの可能性が考えられます。
初めて白っぽいうんちを見ると驚いてしまうかもしれませんが、まずは落ち着いて便色カードで色を確認し、赤ちゃんの機嫌や顔色をしっかり観察することが大切です。
激しい嘔吐やぐったりしている様子があれば、迷わず医療機関を受診してください。
一方で、機嫌が良くミルクも飲めている場合は、自宅で様子を見ることも可能です。
- 母子健康手帳の便色カードを使って明るい場所でうんちの色を見比べる
- 嘔吐の有無や顔色が良いかなど赤ちゃんの体調の変化をよく観察する
- 判断に迷う場合や不安が強いときはオンライン診療や医療機関の受診を検討する
夜間や休日にどうしても判断に迷うときは、オンライン診療あんよなども活用して専門家に相談し、ご家族の不安を少しでも和らげるようにしてくださいね。

