子どもの風邪の匂いの正体とは?原因と家庭でできるケア、受診目安を解説

子どもの風邪の匂いの正体とは?原因と家庭でできるケア、受診目安を解説

「子どもの口や鼻から変な匂いがするけど、風邪のせいかな…」

「病院へ連れて行くべきか、もう少し様子を見ても大丈夫だろうか?」

子どもの鼻腔は大人よりも狭いため、少しの炎症でも空気が滞りやすい構造です。

風邪による膿や粘液が奥に溜まると、独特な匂いが発生してしまうことがあります。

この記事では、子どもの風邪による匂いのメカニズム、家庭で簡単にできるケア方法、受診の目安について解説します。

目次

風邪の匂いとは?原因と仕組み

子どもの鼻は狭く、鼻水や膿がたまりやすいため独特な匂いが発生しやすいのです。

また、粘膜の腫れが通り道をふさぐと、匂いや味がわからなくなります。

風邪が治り炎症が引けば、気になる匂いも自然と解消されていくことが多いです。

鼻づまりで発生する匂い

子どもの鼻の通り道は大人よりも狭く、少しの腫れで空気が通りにくくなります。

ウイルスと戦ったあとの粘液や膿が鼻の奥に留まると、独特な匂いが発生する原因になります。

鼻がつまって空気の流れが止まることで、自分の鼻の中にある分泌物の匂いを強く感じてしまうのです。

鼻水や炎症が匂いに影響する仕組み

大量の鼻水や粘膜の腫れは、匂いを感じるセンサーを物理的に塞いでしまいます。

本来、匂いの成分は鼻の奥にある嗅上皮(きゅうじょうひ)という粘膜に届き、そこにある嗅神経(きゅうしんけい)を通じて脳へ伝わります。

しかし、鼻水が膜となったり粘膜が腫れたりすることで、この経路が邪魔されてしまうのです。

また、腫れで空気の通り道自体も塞がれます。

お子さんが「ご飯の味がしない」と言うのは、これらによって風味が脳に伝わらなくなることが主な原因と考えられます。

風邪が治ると匂いも戻るのか

粘り気のある鼻水や顔の痛みが続く、あるいは嗅覚異常が長引く場合は耳鼻科へ相談してください。

急な異常は他の感染症の可能性もあるため、状況により医療機関へ連絡しましょう。

子どもの風邪の匂いでよくある症状

鼻がつまっていると口呼吸になるため口が乾き、匂いが強くなりがちです。

また、エネルギー不足で甘酸っぱい匂いがすることもあります。

寝起きに口や鼻が臭う

寝起きは唾液の分泌が減るため、口や鼻の匂いを強く感じやすいタイミングです。

特に鼻づまりで口呼吸になると、口の中が乾燥して細菌が増えやすくなり、匂いの原因となります。

起きてすぐに水分を摂ると一時的に和らぐこともありますが、歯磨きなどのケアも併せて行いましょう。

匂いが一時的に強くなることがある

風邪のひき始めに匂いが強くなる主な原因として、口内の乾燥が考えられます。

鼻づまりによる口呼吸や発熱時の脱水傾向は唾液を減らし、口臭のもととなる雑菌が増えやすくなります。

こまめな水分補給や寝室の加湿で対策しましょう。

症状が落ち着き鼻呼吸に戻れば、匂いも解消されることが多いです。

甘いと感じることがある匂い

風邪や嘔吐で食事が摂れずエネルギー不足になると、脂肪が分解されケトン体が増えて甘酸っぱい匂いがすることがあります。

脱水が疑われる際は経口補水液などで水分を補いましょう。

ただし、強いだるさや荒い呼吸、意識がぼんやりする等の症状を伴う場合は、緊急性の高い病気の可能性があるため急いで受診してください。

風邪の匂いと間違えやすい病気

膿がたまって生臭い匂いがする副鼻腔炎や、神経のダメージで焦げた匂いを感じる異臭症などがあります。

もし不快感が長引いたり、頬に痛みがあったりする場合は、風邪以外の原因も考えられるため注意が必要です。

副鼻腔炎で出る匂いの特徴

副鼻腔炎(ふくびくうえん)は、風邪やインフルエンザの後に起こりやすい病気です。

黄色や緑色のドロっとした匂いのする鼻水が出たり、頬を痛がったりするケースが一般的です。

もし症状が10日〜2週間以上続いたり、一度良くなってから再び悪化したりする場合は、副鼻腔炎の可能性があります。

風邪のあとに起こりやすい異臭症

風邪のウイルスによって神経が影響を受けると、匂いの感じ方が変わる異臭症(いしゅうしょう)という症状が出ることがあります。

具体的には、本来の匂いとは異なって感じる嗅覚錯誤(きゅうかくさくご)や、匂いがないはずなのに焦げたような臭いを感じる幻嗅(げんきゅう)などです。

鼻づまりがないのに数週間続くなど、違和感が長引く場合は耳鼻科へ相談してください。

課税買いを疑うサイン

鼻水が10日以上続く、または一度軽快して悪化した場合は注意が必要です。

また、片側性の鼻づまりが続きそこから強い悪臭がする場合は、おもちゃ等の異物の可能性もあります。

特にボタン電池や磁石を鼻に入れてしまった場合は、緊急性が高いため直ちに受診してください。

風邪の匂いが気になる時の家庭での対処法

部屋を加湿して鼻水を吸ってあげたり、口や鼻の周りをきれいに拭くことで不快な匂いは軽減されることがあります。

市販薬を使うときは年齢や使い方をよく確かめ、改善しないときは無理せず受診してください。

鼻づまりを和らげるケア

湿度は50〜60%を目安に加湿し、カビ防止のため上げすぎに注意します。

乾燥は粘膜の防御機能を弱め鼻水を固めるためです。加湿器がない場合は浴室の湯気を吸う方法もおすすめです。

鼻吸い器を使う際は、お風呂上がりや蒸しタオル等で鼻を温めて、鼻水を柔らかくしてから優しく吸引しましょう。やりすぎは禁物です。

口や鼻を清潔に保つ工夫

口や鼻を清潔に保つと不快な匂いが軽減されることがあります。乾燥した鼻水や細菌が原因となることが多いからです。

こまめな水分補給に加え、鼻周りは優しく拭き取ります。

口内は、歯が生える前なら濡れガーゼ、生えた後は歯ブラシを使うなど、成長に合わせたケアを行いましょう。

市販薬を使うときの注意点

市販薬は対象年齢を必ず確認し、特に小さなお子さんの場合は薬剤師に相談して選びます。大人より成分に敏感なためです。

もし5〜6回服用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、添付文書を持参して医師に相談してください。

風邪の匂いで受診を考える目安

熱や痛みが続くときは受診が必要ですが、機嫌がよく食欲があれば家で様子を見てもよいケースが多いです。

全身がつらそうなら小児科、鼻水や匂いが中心なら耳鼻科というように、症状に合わせて選びましょう。

受診した方がよい症状

匂いの変化に加え、以下のような場合は受診を検討してください。

風邪の匂いで受診した方がよい症状
  • 3か月未満児の発熱
  • 高熱が続く
  • 頬や歯を痛がる
  • 鼻水が10日以上改善しない

鼻水の色だけで細菌性とは限りませんが、副鼻腔炎の可能性があります。

もし、呼吸が苦しい・水分が摂れない・ぐったりしている等の症状があれば、急いで受診してください。

小児科か耳鼻科かの判断

発熱や咳・全身のだるさが中心なら小児科、鼻水や匂い、耳の痛み・耳だれなど中耳炎の疑いなら耳鼻科が適しています。

迷う場合や判断が難しい時は、かかりつけ医へ相談するのが確実です。

【Q&A】風邪の匂いに関してよくある質問

風邪の匂いは何日くらい続く?

目安は1〜2週間ですが、長引くこともあります。鼻水や粘膜の腫れが引けば自然と解消する傾向にあります。

もし10日以上よくならない、一度良くなって悪化した、ドロっとした臭う鼻汁や顔の痛みがある場合は受診を検討してください。

匂いが強いと重い病気?

直ちに重症とは限りません。鼻づまりによる口呼吸で口が乾くと、菌が増えて臭うことがあるためです。

家でできる対策だけで大丈夫?

症状が軽く回復傾向なら自宅ケアで様子を見れることが多いです。こまめな水分補給や、生理食塩水を使って優しく鼻吸いをします。

ただし次のような場合は無理せず受診してください。

  • 呼吸が苦しい
  • 脱水気味
  • 10日以上よくならない
  • 悪化した

子どもの風邪の匂いや鼻水の悩みはオンライン診療で相談

子どもの風邪による独特な匂いは、狭い鼻腔に溜まった膿や粘液が主な原因と考えられます。

風邪が治れば解消することが多いですが、以下の点に注意してケアしましょう。

この記事のまとめ
  • 原因は狭い鼻の奥に溜まった膿や粘液
  • 家庭では部屋の加湿とこまめな鼻吸いを行う
  • 匂いは鼻水が治まってから数日~2週間程度で消えることが多い

子どもの風邪による独特な匂いや鼻水が長引くと、お家でのケアが合っているのか心配になることもあるかと思います。

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LP