子どもの喉の痛みは風邪やウイルス感染などさまざまな原因で起こります。
「自宅で痛みを和らげるケア」を、少しでも楽になるように試してみましょう。
ポイントは加湿と食事に工夫をすることです。
水分も摂れないほどの喉の痛みがある場合は、脱水の可能性も考えられるため、早めに受診するようにしましょう。
喉の痛みケアの基本は「保湿」と「食事の工夫」
子どもが喉の痛みを訴えるとき、最も大切なのは「喉の乾燥を防ぐこと」と「刺激を与えないこと」です。
喉の粘膜が乾燥していると、ウイルスに対する防御機能が低下し、痛みも増強します。
無理に普段通りの食事を与えると、炎症が悪化して食事が嫌いになってしまうことも。
自宅でできるケアを実践して、子どもの喉の痛みを和らげる工夫をしてみましょう。
今すぐできる!子どもの喉の痛みを和らげる食事・飲み物
喉に優しい食べ物の基本は「冷たい・柔らかい・喉越しが良い」ものです。
逆に避けるべき食べ物は、喉への刺激が強いものになります。
喉の痛みが強いと、水分を十分に摂れず脱水気味になってしまう可能性もあるため、子どもが飲み込めるものを少しずつ与えるようにしましょう。
喉が痛い時のOKフード・NGフード
普段食べている離乳食や食事も、人肌よりも少し冷たい温度まで冷ますことで、飲み込みやすくなります。
| 分類 | おすすめ(OK) | 避けるべき(NG) |
|---|---|---|
| 飲み物 | 冷ましたお茶、麦茶 経口補水液、牛乳 | 熱い飲み物 オレンジジュース 炭酸飲料 |
| 食べ物 | プリン、ゼリー アイスクリーム 冷ましたうどん・お粥 | 柑橘系の果物 揚げ物 ビスケットなど乾いたもの |
| 味付け | 薄味、ダシ中心 | 辛いもの 酸っぱいもの |
中でもアイスクリームは冷たくて食べやすいと感じる子どもも多く、カロリーも高いので、食欲がない時のエネルギー補給に適しています。
逆にみかんやグレープフルーツなどの柑橘系、およびそのゼリーやジュースは、酸味がしみて激痛を引き起こす可能性があるため控えましょう。
喉の痛みを和らげる自宅でできる食事以外のケアと薬の使い方
食事以外にも、環境や市販薬を上手に使うことで喉の痛みを和らげることができます。
部屋の湿度を適切に保つ
空気の乾燥は喉の痛みを加速させやすいので、適切な湿度を保つようにしましょう。
- 加湿器を使用し室内の湿度を50〜60%に保つ
- 加湿器がない場合は濡れたバスタオルを室内に干す
- こまめに水分を摂取させて喉を常にうるおす
特に冬は空気が乾燥しやすいため、加湿を心がけるといいですね。
1歳以上なら「はちみつ」を活用する
はちみつには抗炎症作用や保湿効果があるとされ、喉の痛みや咳を和らげる目的でよく使われます。
そのままスプーン1杯分を舐めさせたり、ぬるま湯に溶かして飲ませたりしましょう。
※注意:1歳未満の乳児には、乳児ボツリヌス症のリスクがあるため絶対に与えないでください。
解熱鎮痛剤(痛み止め)を使用する
熱がなくても、痛みが強くて眠れない場合は、アセトアミノフェン系の解熱鎮痛剤を使用すると痛みを和らげる効果が期待できます。
痛みを抑えることで水分摂取が可能になり、脱水予防にもつながります。
これって病気?喉の痛みが出る感染症の例3つ
単なる風邪以外にも、子ども特有の感染症が原因である可能性があります。スマートフォンのライトなどで、お子さんの喉の奥を観察してみてください。
喉の痛みを引き起こし、特徴的な症状が出る感染症の例を3つ挙げておきます。
「イチゴ舌」なら溶連菌感染症かも
舌にイチゴのようなブツブツができる溶連菌感染症は、比較的子どもに多い感染症です。
- 喉が真っ赤に腫れる
- 舌にイチゴのようなブツブツができる(イチゴ舌)
- 38度以上の発熱や発疹が出る
3歳未満の子どもでは熱が上がりにくい傾向にあるという報告もあります。
「喉の奥の水ぶくれ」はヘルパンギーナ・手足口病の可能性あり
喉の奥に水ぶくれができている場合は、ヘルパンギーナや手足口病の可能性があります。
- 喉の奥に水ぶくれ(水疱)ができる
- 潰れると非常に痛むため、飲食を拒否することがある
手足口病の場合は、これに加えて手や足に水ぶくれができるのが特徴です。
どちらも感染が広がりやすいため、タオルの共用を避けて手洗いうがいをしっかりするなどの対策を心がけるようにしましょう。
「目が充血している」場合は咽頭結膜熱(プール熱)の疑い
喉の痛みや熱があり、目が充血しているなら、アデノウイルスによる感染症である咽頭結膜熱(プール熱)の疑いがあります。
咽頭結膜熱(プール熱)の特徴
- 高熱が数日続き、喉が強く腫れる
- 扁桃腺に白い膿(白苔)がつくことがある
- 両目が真っ赤に充血している
夏に流行しやすい感染症なので、園や学校での流行の情報に注意しておきましょう。
※これらはあくまで可能性であり、確定診断には医師の診察が必要です。
救急?翌朝?病院を受診するタイミングを判断する目安
子どもの喉の痛みが強くてつらそうな場合は、一度医療機関を受診することを検討しましょう。
「夜間救急に行くべきか、明日まで待つか」は、子どもの状態を冷静に観察して判断してください。
呼吸や脱水の状態に注意!すぐに救急受診を検討すべきサイン
以下の症状がある場合、気道が狭くなっていたり、重度の脱水を起こしている可能性があります。
すぐに救急受診を検討すべき症状
- 呼吸が苦しそう(ゼーゼーする、肩で息をする)
- 唾液が飲み込めず、ダラダラと口から流している
- 口を大きく開けることができない
- 半日以上おしっこが出ていない(脱水の兆候)
- 呼びかけても反応が鈍い、ぐったりしている
判断に迷う場合は「#8000(子ども医療電話相談)」や、夜間対応のオンライン診療への相談も検討してください。
翌朝の受診またはオンライン診療で良い子どもの状態
以下のような状態なら、急いで受診する必要はないと考えられます。
- 水分はある程度摂れている
- 呼吸状態は落ち着いている
- 機嫌は悪いが、あやすと反応する
- 熱はあるが、水分摂取とおしっこは確認できている
この場合は、一晩自宅でのケアで様子を見て、翌朝かかりつけ医を受診するか、オンライン診療の利用を検討してください。
子どもの喉の痛みに関するよくある質問
- お風呂に入ってもいいですか?
-
高熱がなく、子どもが嫌がらなければ入って構いません。
お風呂の湯気は喉の加湿にもなり、心地よさを感じられることがあります。
ただし、湯冷めしないように注意し、長湯は避けましょう。
- 首を冷やしたほうがいいですか?
-
喉の炎症に対して、首の外側から冷やす(冷湿布や冷却シートなど)ことは、気持ちよければ行ってもかまいません。
しかし、治療法というよりは対症療法の一つなので、子どもが嫌がる場合は無理に行わないようにしましょう。
- 以前もらった抗生物質の残りを飲ませてもいいですか?
-
以前に処方してもらった薬だとしても、自己判断での抗生物質の使用はしないでください。
喉の痛みの原因となる感染症は、抗生物質が効果的ではない「ウイルス性」のものも多くあります。
不適切な使用は耐性菌を生む原因となる可能性があるため、自己判断せず医師の指示に従いましょう。
子どもの喉の痛みは食事や加湿で対処を!受診に迷ったらオンライン診療も活用を
子どもの喉の痛みは、夜間に悪化しやすく不安になるものです。
自宅での「痛みを和らげるケア」を、少しでも楽になるように試してみましょう。
- 喉越しが良く冷たい食べ物を選ぶ
- 刺激になる酸味の強いものや熱いものは避ける
- 部屋を加湿し、こまめな水分摂取で喉を潤す
- 唾液が飲み込めない、呼吸が苦しい場合はすぐに受診する
受診に迷う際や通院が難しい場合は、小児科オンライン診療「あんよ」の活用も検討してください。

