子どものいびきは病気のサイン?受診の目安や薬・手術などの治療法を解説

子どものいびきは病気のサイン?受診の目安や薬・手術などの治療法を解説

大人のいびきは肥満や生活習慣が主な原因ですが、子どものいびきには発育に関わる病気が隠れている可能性があります。

「耳鼻科に行くと手術になるのでは」と不安になる方も多いですが、原因や重症度によっては、手術だけでなく薬による治療も選択肢となります。

子どもが質の良い睡眠をとれるように、適切なタイミングで医療機関を受診して、いびきの改善を目指しましょう。

目次

なぜ子どもがいびきをかくの?主な3つの原因

小さな子どもの気道(空気の通り道)は1cmに満たないほどの太さしかありません。

少し狭くなるだけで、空気抵抗が大きくなり音が出やすくなります。

アデノイド(咽頭扁桃)や扁桃腺の肥大

子どものいびきはアデノイド(咽頭扁桃)や扁桃腺の肥大が関与しているケースが多いです。

鼻の奥にあるアデノイドは、2歳から6歳頃に生理的に大きくなり、炎症などでさらに肥大する場合もあります。

扁桃腺は喉の奥にあり、アレルギーや遺伝的要因によって肥大しやすいリンパ組織です。

これらが気道を物理的に塞いでしまうことで、いびきが発生します。

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎(蓄のう症)

近年増えているのが、アレルギー性鼻炎(花粉症やダニアレルギーなど)による鼻詰まりです。

鼻炎や副鼻腔炎で鼻の粘膜が腫れると鼻呼吸ができなくなり、口呼吸になります。

口呼吸になると舌の付け根が喉の奥に落ち込みやすくなり、いびきを引き起こしてしまいます。

肥満や骨格の特徴

肥満により喉の周りに脂肪がつくと、気道が圧迫されていびきをかきやすくなります。

生まれつき顎が小さいお子さんも舌が気道を塞ぎやすい傾向にあるため、いびきをかきやすいです。

子どものいびきで病院へ行くべき受診の目安

「様子を見ていいのか」「病院に行くべきか」を判断するために、以下の症状を確認してください。

早めの受診を検討しよう!子どもの要注意な症状一覧

以下の症状が週に数回以上見られる場合や、風邪が治っても症状が続く場合は受診を検討してください。

睡眠中の要注意な症状
  • 睡眠中に10秒以上呼吸が止まることがある
  • 息を吸う時に胸やお腹がペコっとへこむ
  • 首を後ろに大きく反らせて寝ている
  • 頻繁に寝返りをうっている
  • おねしょ(夜尿)が治らないまたは再発した
  • 寝汗がひどい・急に起き上がる

日中の要注意な症状

  • 口がポカンと開いていることが多い(口呼吸)
  • 眠気でボーッとしていて疲れやすい
  • イライラしやすく落ち着きがない

日中の様子も、睡眠が十分に取れているか判断する基準になります。

睡眠中の状態とあわせてチェックしてみてください。

【表】いびきのタイプ別・対応の目安

いびきのタイプは大きく3つに分けられます。

子どものいびきの特徴がどれに当てはまるか確認して、対応を決める目安にしてみてください。

いびきのタイプ特徴対応の目安
一時的ないびき風邪の時だけ寝息程度の音リズムが一定経過観察風邪が治れば収まることが多い
慢性的ないびき(呼吸は止まらない)しばらく続いている音が大きく口呼吸を伴う相談・受診アレルギー治療などで改善手術が必要な場合も
睡眠時無呼吸症候群息が止まる苦しそうにあえぐ陥没呼吸がある早めの受診詳しい検査や治療が必要

いつから、どのようにいびきをかいているのか、日中の様子と併せてメモしておくと判断の助けになります。

子どものいびきで病院へ!何科を受診すればいい?

子どものいびきで病院へ行く場合は、耳鼻咽喉科を受診するとよいでしょう。

子どものいびきはアデノイド肥大やアレルギー性鼻炎などが主な原因として知られています。

睡眠外来に対応している耳鼻咽喉科も多いです。

かかりつけの耳鼻科がない場合は、小児科やオンライン診療で相談してみてもいいでしょう。

診察をスムーズにする「動画撮影」のすすめ

病院の診察室では子どもが起きているため、医師がいびきの状態を直接確認することはできません。

口頭での説明だけでは伝わりにくい症状も、動画があれば一目瞭然です。

  • お子さんが寝ている時のいびきの音を録音する
  • 息をする時の胸やお腹の動きが分かるように撮影する
  • 無呼吸(息が止まる様子)があればその前後を含めて撮影する
  • スマホで1分程度の動画を撮影し医師に見せる

この動画があることで、診察時の情報が充実し、医師が状態を把握する助けになります。

【薬で治る?】子どものいびきの治療には手術が必要な場合も

「いびき=手術」とは限りません。

重症度や原因に合わせて、医師が治療方針を提案します。

薬による治療(保存療法)

軽度から中等度の場合や、アレルギー性鼻炎が原因の場合は、まずお薬での治療を行うことが一般的です。

薬による治療
  • 鼻の粘膜の炎症を抑える点鼻薬を使用する
  • 鼻通りを良くする抗アレルギー薬を服用する
  • 風邪や副鼻腔炎に対する治療を行う

薬による治療が適応になるかどうかを含めて相談したい場合は、小児科のオンライン診療も選択肢の一つとなります。

動画や問診をもとに、アレルギーのお薬などを処方できる場合があります。

手術による治療(アデノイド切除など)

薬による治療で改善が見られない場合や、睡眠時無呼吸が重度で心臓への負担などが心配される場合は、手術が検討されます。

手術による治療
  • 肥大したアデノイドを切除する手術
  • 口蓋扁桃を摘出する手術

手術は全身麻酔のもとで行い、1泊〜1週間程度の入院となるのが一般的です。

生活習慣の見直しによる肥満の解消

小学生以上になると、いびきの原因が肥満である場合も多いです。

子どもの肥満はいびきの原因となるだけでなく、生活習慣病になるリスクを高めてしまいます。

医療機関に相談したうえで食事や運動などの基本的な生活習慣を見直し、肥満を解消することがいびきの治療に役立つ場合があります。

子どものいびきを放置するとどうなる?質の悪い睡眠による影響

「子どもはいびきをかかないのが正常」と言われています。

風邪の一時的な症状であれば心配ありませんが、慢性的に続いている場合は注意が必要です。

質の良い睡眠がとれていないと、成長ホルモンの分泌や脳への酸素供給などに影響が生じる可能性が指摘されています。

  • 日中の集中力が低下し学習や行動に影響が出やすい
  • 口腔内の発育や歯並びに影響が出る可能性がある

まずは「ただの寝息」なのか「治療が必要ないびき」なのかを見極めることが大切です。

【Q&A】子どものいびきに関するよくある質問

子どものいびきは成長すると治りますか?

アデノイドや扁桃腺は小学校高学年くらいから徐々に小さくなるため、成長とともにいびきが軽減することはあります。

しかし、その間の睡眠不足が成長や学力に悪影響を及ぼす可能性があるため、放置せずに医師へ相談することを検討してください。

市販のいびき防止グッズを使ってもいいですか?

子どものいびきはアデノイド肥大などの鼻や喉の奥に原因がある場合が多いため、大人用のグッズでは期待する効果が得られない場合があります。

誤飲のリスクや皮膚トラブルの可能性もあるため、使用前に医師に相談することを検討してください。

いびきは枕を変えるとましになりますか?

舌が気道に落ち込んでいる場合には、横向きに寝るといびきがましになることがあります。

横向きで寝やすい抱き枕などを使うと、楽に眠れることもあるでしょう。

アデノイド肥大など鼻の通りが悪いことが原因の場合は、枕を変えても効果がない可能性があります。

受診の際にちょうどよい枕の選び方についても、相談してみてください。

子どもの睡眠の質を守ろう!いびきの悩みはオンライン診療も検討を

症状に合わせて子どものいびきに対処することが、質の高い睡眠と健やかな成長のために重要だと考えられます。

この記事のまとめ
  • 子どものいびきはアデノイド肥大などが主な原因
  • 成長や学習への影響を考慮して早めの対策を検討
  • 寝ている時の動画が医師が状態を把握する助けに
  • 手術だけでなく薬で改善が期待できるケースも

「もしかして?」と思ったら、子どもの寝息をチェックし、不安な場合は医療機関に相談しましょう。

いびきの動画を撮影できているなら、自宅からスマホでつながれる小児科オンライン診療サービスあんよの利用も検討してみてください。

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