水疱瘡の兄弟は登校していい?登校の判断基準と潜伏期間中の注意点を解説

水疱瘡の兄弟は登校していい?登校の判断基準と潜伏期間中の注意点を解説

きょうだいの1人が水疱瘡(みずぼうそう)になると、もう1人の登校をどうするか迷ってしまいますよね。

「元気そうだけど学校に行かせていいの?」「うつしてしまわないか心配」と、不安になる親御さんも多いのではないでしょうか。

この記事では、症状のない兄弟が登校してよいかどうかの判断基準を、公的機関の情報をもとにわかりやすく解説します。

潜伏期間中の見守り方や、学校・園への伝え方、家庭での感染対策までまとめましたので、落ち着いてお子さんの様子を確認していきましょう。

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目次

水疱瘡の兄弟は登校していい?症状がなければ登校できるのが基本

水疱瘡の兄弟は登校していい?症状がなければ登校できるのが基本_まとめ画像

結論からお伝えすると、水疱瘡になった子の兄弟でも、その子自身に発疹や発熱などの症状がなければ登校できるのが基本です。

出席停止の対象になるのは、あくまで水疱瘡を発症している本人です。

学校のルールを定めた学校保健安全法施行規則(第十九条)では、患者と同居する人について、医師が感染のおそれがあると認めた場合に限って出席停止にできる、という考え方が示されています。

裏を返すと、症状のない兄弟は、原則として一律に休ませる決まりにはなっていません。ただし水疱瘡はうつる力が強い感染症のため、いくつか気をつけたい点があります。

登校させる場合でも、学校や園への連絡と、発症の兆候がないかの見守りをあわせて行うと安心です。

▼ 患者本人と兄弟で異なる登校の考え方

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対象登校・登園の考え方主な根拠
発症した本人すべての発疹がかさぶたになるまで出席停止学校保健安全法施行規則 第十九条
症状のない兄弟原則として登校できる(医師が感染のおそれを認めた場合は出席停止)同 第十九条第四号

最終的な扱いは学校や園の方針、学校医の判断によって変わります。診断を受けたら、通っている学校や園にも確認しておきましょう。

水疱瘡の兄弟の登校を判断する3つの確認ポイント

兄弟を登校させてよいか迷ったときは、次の3つを順番に確認すると整理しやすくなります。

まず確認したいのは、その兄弟自身に症状が出ていないかどうかです。

次に、水疱瘡にかかった経験や予防接種を受けているかを振り返ります。

最後に、学校や園に独自のルールがないかを確かめます。

下の表に、状況ごとの考え方の目安をまとめました。

▼ 兄弟の登校判断チャート(あくまで一般的な目安です)

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兄弟の状況登校の考え方とりたい行動
発疹・発熱がある発症の可能性があるため登校を控える早めに医療機関へ相談
症状はない/未接種・未感染登校できるのが基本だが発症に注意学校へ連絡し経過を見守る
症状はない/接種済み・感染済み登校できることが多い学校へ連絡し様子を確認

この表は一般的な考え方を示したもので、個人差があります。

判断に迷う場合や園の方針が不明な場合は、自己判断で決めず、学校・園とかかりつけ医に相談してください。

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水疱瘡が兄弟にうつるのは何日後?潜伏期間中の見守り方

症状のない兄弟を登校させる場合に知っておきたいのが、水疱瘡の潜伏期間です。

厚生労働省によると、水疱瘡の潜伏期間は2週間程度(10〜21日)とされています。

つまり、兄弟がうつっていた場合でも、発症までには10日から3週間ほどの幅があるということです。

家庭内で接触したきょうだいは発症しやすく、厚生労働省によると家庭内接触での発症率は90%と報告されています。

そのため「今は元気でも、2週間ほどは発症の可能性がある期間」と考えて見守ることが大切です。

▼ きょうだいの発症を見守るタイムラインの目安

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本人の発疹からの時期兄弟の状態の目安家庭での見守り方
1〜9日ごろ発症前のことが多い体温と肌の様子を確認する
10〜21日ごろ発症する可能性がある時期発熱や発疹が出たら受診を検討
22日以降発症しなければ可能性は下がるふだんどおり過ごす

発疹は、赤い斑点から始まり、水ぶくれ、かさぶたへと変化していくのが特徴です。

登校させている間も、朝の検温や着替えのときに肌の様子を見ておくと、発症の兆候に早く気づけます。

もし発熱や発疹がみられたら、その日は登校を控えて医療機関に相談してください。

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兄弟を登校させる前に学校・園へ伝えておきたいこと

兄弟を登校させる前に学校・園へ伝えておきたいこと_まとめ画像

症状のない兄弟が登校できる場合でも、学校や園へひとこと伝えておくことをおすすめします。

理由は、園によっては同居家族に水疱瘡が出たとき、潜伏期間中の登園を控えるようお願いする場合があるためです。

事前に共有しておくと、園の方針にそって対応でき、周囲への配慮にもつながります。

学校や園へは、次のような内容を伝えておくとスムーズです。

  • きょうだいが水疱瘡と診断されたこと
  • 登校する本人には今のところ症状がないこと
  • 予防接種を受けているか、過去にかかったことがあるか
  • 発熱や発疹が出た場合はすぐに休ませる予定であること

保育園については、こども家庭庁の「保育所における感染症対策ガイドライン」にそって各園が対応を決めています。

学校と保育園で連絡先や必要な手続きが異なることもあるため、通っている施設のルールを確認しておくと安心です。

兄弟にうつさない・広げないための家庭での感染対策

水疱瘡は感染力が強いため、家庭内での対策も大切になります。

国立健康危機管理研究機構(JIHS)によると、水疱瘡のおもな感染経路は空気感染・飛沫感染・接触感染の3つです。

空気感染も起こるため、家庭内で完全に防ぐのは簡単ではありませんが、次のような工夫でリスクを減らしやすくなります。

  • 発疹に触れたあとは石けんでていねいに手を洗う
  • タオルや寝具の共用を避ける
  • こまめに部屋の換気をする
  • 発疹をかき壊さないよう爪を短く切っておく

これらは水疱瘡以外の感染症の対策にも役立ちます。

なお、水ぶくれの中にはウイルスが含まれるため、かきこわした手を介してうつることもあります。

家族みんなで手洗いを習慣にすれば、家庭内で広がるのを防ぎやすくなるでしょう。

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兄弟がまだかかっていない・未接種の場合にできること

まだ水疱瘡にかかっておらず、予防接種も済んでいない兄弟の場合は、発症を防ぐための選択肢があります。

厚生労働省は、流行している家庭内などでの予防として、72時間以内の水痘ワクチンの緊急接種によって、発症の防止や症状の軽症化が期待できるとしています。

接種を受けられるかどうかは、年齢や体調、これまでの接種歴によって変わります。

免疫の状態や妊娠などによって接種できない場合もあるため、可否は医師の判断となります。

気になる場合は、早めにかかりつけ医へ相談してみてください。

▼ 兄弟の状況別に考えられる対応の目安

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兄弟の状況発症リスクの考え方相談したいこと
接種歴なし・未感染発症する可能性がある緊急接種を受けられるか医師に相談
1回接種済みかかっても軽くすむ傾向追加接種の要否を医師に相談
2回接種済み・感染済み発症しにくいと考えられる発症の兆候がないか見守る

水痘ワクチンは、1歳から3歳の誕生日前日までの間に2回受ける定期接種です。

厚生労働省の水痘ワクチンの案内では、1回の接種で重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種で軽い水痘も含めて発症を予防できると考えられるとされています。

まだ接種が済んでいない年齢のお子さんがいる場合は、この機会に接種状況を確認しておくとよいでしょう。

水疱瘡になった本人はいつから登校できる?出席停止の期間

兄弟の登校とあわせて気になるのが、発症した本人がいつから登校できるかです。

学校保健安全法施行規則(第十九条)では、水疱瘡は第二種感染症に定められています。

登校の再開時期は「すべての発疹がかさぶたになるまで」が基準です。

発疹が出てからすべてかさぶたになるまでは、個人差はありますが1週間前後が目安になります。見た目が乾いてきても、一部に水ぶくれが残っていると、うつる力が残っている場合があります。

登校を再開する時期は、発疹の状態を診てもらったうえで、医師の指示にそって決めましょう。

保育園や学校によっては、再開時に登園届や医師の意見書などの提出を求められることがあります。必要な書類は施設ごとに異なるため、診断された時点で確認しておくと手続きがスムーズです。

こんなときは早めに医療機関へ|受診を検討したい様子

水疱瘡はふつう自然に回復に向かうことが多い病気ですが、注意したい様子もあります。

登校している兄弟に発症の兆候が出たときや、本人の症状が強いときは、早めの相談を検討してください。

次のような様子がみられる場合は、医療機関への相談をおすすめします。

  • 発熱や、かゆみを伴う赤い発疹が出てきた
  • 発疹の一部が赤く腫れて痛がる、じくじくしている
  • ぐったりして水分がとれない、呼吸が苦しそう
  • 生後まもない赤ちゃん、妊娠中や免疫が低下している家族に接触した

とくに大人になって初めてかかった場合は、水痘そのものが重症化するリスクが高いと厚生労働省は説明しています。妊娠中の方や免疫が低下している方も、重症化しやすいため注意が必要です。

該当する家族がいる場合は、早めにかかりつけ医へ相談しておくと安心です。

夜間や休日など病院に行く時間がないときは、小児科オンライン診療「あんよ」を活用して相談するのも選択肢の一つですよ。

移動や待ち時間の負担を抑えながら、自宅から医師に相談できます。

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よくある質問|水疱瘡の兄弟の登校について

上の子が水疱瘡です。症状のない下の子は登校していいですか?

下の子に発疹や発熱などの症状がなければ、登校できるのが基本です。

ただし潜伏期間があるため、しばらくは発症の兆候がないか見守り、学校にも状況を伝えておくと安心です。

予防接種を2回受けていれば、兄弟にはうつりませんか?

接種していても、まれにかかることがあります。

厚生労働省は、2回の接種で軽い水痘も含めて発症を予防できると考えられるとしていますが、可能性がゼロになるわけではありません。接種済みでも様子は見ておきましょう。

兄弟が過去に水疱瘡にかかっていれば登校して大丈夫ですか?

一度かかると免疫ができると考えられるため、再びかかることは多くありません。

症状がなければ登校できることが多いですが、体調に変化があれば無理をせず相談してください。

きょうだいだけでなく、親も仕事を休むべきですか?

症状のない大人の出勤を一律に止める決まりは、法律では定められていません。

ただし発症した子どもの看護が必要になることや、免疫のない大人がうつる可能性はあります。職場のルールも確認しておきましょう。

保育園と小学校で兄弟の対応は違いますか?

基本的な考え方は同じですが、手続きや連絡方法は施設によって異なります。

保育園はこども家庭庁のガイドライン、学校は学校保健安全法をもとに各施設が対応を決めているため、それぞれに確認するのが確実です。

【まとめ】水疱瘡の兄弟は症状がなければ登校できるが連絡と見守りが大切

水疱瘡になった子の兄弟は、その子自身に症状がなければ登校できるのが基本です。

一方で、うつる力が強く潜伏期間も長いため、登校させながらの見守りと学校への連絡が欠かせません。

この記事のまとめ
  • 症状のない兄弟は原則として登校できるが、最終判断は学校と医師に確認する
  • 潜伏期間は2週間程度あり、10〜21日ごろは発症に注意して見守る
  • 登校前に、きょうだいの発症と本人の接種歴を学校・園へ伝えておく
  • 未接種の兄弟は、72時間以内の緊急接種を受けられるか医師に相談する
  • 発熱や発疹が出たら登校を控え、早めに医療機関へ相談する

きょうだいの登校の判断や、発症したときの受診のタイミングに迷うこともあるでしょう。

小児科オンライン診療「あんよ」では、自宅から医師への相談ができます。

通院が難しいときや、家庭内でうつるのが心配なときの選択肢として検討してみてください。最終的な判断は医師に相談してください。