生まれたばかりの新生児にとって、泣くことは唯一のコミュニケーション手段です。
しかし、あまりにも激しく泣き続けられると、親御さんも精神的に辛くなってしまうもの。
新生児が泣き止まないときには、受診したほうが良い症状がないかチェックし、問題なければ家でできる対処法を試してみましょう。
泣き止まないからと自分を責めることなく、一度離れて自分を落ち着かせると余裕が生まれることもあります。
新生児が泣き止まないときに確認したい病気のサイン
新生児が泣き止まないとき、多くの場合は生理的な理由や環境によるものですが、中には早急な受診が必要なケースも存在します。
まずは落ち着いて、赤ちゃんの全身状態を観察してください。
- 38.0度以上の発熱(暑過ぎ、着せすぎでない)
- 顔色が青白く、唇が紫色になっている
- 嘔吐を繰り返す
- 便に血が混じっている
- 呼吸が苦しそう
- ミルクを吸う力が弱い
- 1日中泣き続け、落ち着いた時間がほとんどない
いつもと明らかに違う「火がついたような激しい泣き方」や、逆に「泣き声が弱々しい」場合も注意が必要です。
もしこれらの症状に当てはまる場合は、夜間であっても小児科の受診や医療機関への相談を検討してください。
病気以外で新生児が泣き止まない主な原因
病気のサインが見られない場合、新生児期の赤ちゃんが泣き止まない原因の多くは生理的な不快感や環境によるものです。
新生児は言葉で伝えることができないため、少しの不快感でも泣いて訴えるしかありません。
生理的な不快感や環境・心理的要因
お腹が空いている、オムツが汚れているといった基本的な欲求以外にも、新生児期の赤ちゃんはさまざまなことに敏感です。
| 分類 | チェックポイント | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 生理的要因 | 空腹 ゲップ不足 オムツの汚れ | 授乳から時間が経っている お腹が張っている オムツを確認する |
| 環境的要因 | 室温・湿度 衣服の締め付け 明るさ | 背中に汗をかいている 手足が冷たすぎる 夜間に明るすぎる |
| 心理的要因 | 寂しさ・不安 抱っこしてほしい | そばを離れると泣く 抱っこすると落ち着く |
意外と見落としがちなのが「眠いのに眠れない」という状態です。
新生児だけでなく、赤ちゃんは眠くなると不機嫌になり、うまく入眠できずに泣き続けてしまうこともあります。
泣き止まない原因が特定できないことも珍しくない
新生児は「オムツも替えたし授乳もしたのに泣き止まない」ということも珍しくありません。
生後2週間から3ヶ月頃にかけては、「コリック(黄昏泣き)」や「パープルクライング」と呼ばれる、原因が特定できない激しい泣きが見られる時期でもあります。
これは赤ちゃんの成長過程で見られる生理現象の一つと考えられており、親御さんのあやし方が悪いわけではありません。
時期が来れば自然と落ち着いていくことが一般的です。
自宅で試せる新生児が泣き止まないときの対処法
泣き止まない原因がはっきりしない場合でも、いくつかの対処法を試すことで新生児が落ち着くことがあります。
赤ちゃんによって好みが異なるため、焦らずにいくつか試してみてください。
新生児に安心感を与える環境づくり
新生児期の赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいたときのような、「狭くて温かい環境」を好む傾向があります。
おくるみで手足を優しく包んであげることで、モロー反射による驚きを防ぎ、安心して眠りにつきやすくなることも。
抱っこの仕方を工夫するのも一つの方法です。背中を丸くする「Cカーブ」を意識した抱っこや、縦抱き、横抱きなど、その子が落ち着く体勢を探してみましょう。
音や振動を利用して新生児を落ち着かせる方法
胎内にいたときに聞いていた音に近い「ホワイトノイズ」を新生児に聞かせると、安心して泣き止むことがあります。
- 換気扇の音
- ドライヤーの音(離れた場所で)
- ビニール袋をガサガサさせる音(赤ちゃんの手の届かない距離で)
優しく上下に揺れたり、スクワットのようなリズムカルな振動を与えたりすることも、羊水の中にいた感覚を思い出させて安心感を与えるといわれています。
激しい「揺さぶり」に注意
何をしても泣き止まないからと、イライラして赤ちゃんを激しく揺さぶってしまうと乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)になってしまう危険性があります。
- 機嫌が悪く激しく泣く
- 傾眠傾向(すぐに眠ってしまう)
- 嘔吐
- けいれん
- 意識がない
家族や赤ちゃんの世話をする人に、気を付けるよう伝えておきましょう。
泣き止ませる方法を試すときにも、落ち着いて赤ちゃんに接するよう心がけたいですね。
新生児が泣き止まなくても自分を責めず一度距離を置いて
赤ちゃんが泣き止まないとき、イライラしたり悲しくなったりするのは当然の反応です。
自分を責める必要はありません。
もし感情が爆発しそうになったら、赤ちゃんを安全なベビーベッドに仰向けで寝かせ、一度その場を離れて深呼吸をしてみてください。
親御さんが冷静さを取り戻すことが、結果として赤ちゃんの安全を守ることにつながります。
新生児がどうしても泣き止まないときは医師に相談を
あらゆる手を尽くしても泣き止まない場合、親御さんの精神的な負担は計り知れません。
「泣き止まないくらいで病院に行ってもいいのだろうか」と遠慮される方もいらっしゃいますが、決して一人で抱え込む必要はありません。
小児科オンライン診療の活用
夜間や休日で病院が開いていない時や、感染症のリスクを考えて受診を迷う時は、小児科オンライン診療サービスの利用も選択肢の一つです。
画面越しに医師が新生児の様子(呼吸、顔色、泣き方)を観察し、受診が必要かどうかの目安をお伝えしたり、ご家庭でのケア方法をアドバイスしたりできる場合があります。
「病気かどうかわからないけれど不安」という理由だけでも、一度相談してみてください。
医師の言葉で安心感を得て、親御さんの気持ちに余裕が生まれることも落ち着いて育児をするためには大切です。
「新生児が泣き止まない」悩みに関するよくある質問
- 泣いたらすぐ抱っこすると抱き癖がつきますか?
-
以前は「すぐに抱っこすると抱き癖がつく」という意見もありましたが、現在はむしろ愛着形成に抱っこが重要だとされています。
特に新生児期には泣くことでしか不快を伝えられないので、放置せずスキンシップをとることは情緒の安定にもつながるという指摘も。
ただし「とにかくすぐ抱っこ」ではなく、一度落ち着いて原因を探ってみるとよいでしょう。
- 「サイレントベビー」になると聞いたことがありますが本当ですか?
-
泣いても抱っこをしないとサイレントベビーになるという説は、医学的に確立されたものではありません。
赤ちゃんへの愛情を持ち、可能な範囲で応えようとしているのであれば、すぐに泣き止ませられなかったとしても過度に心配しないでください。
ご自身を追い詰めないようにしましょう。
新生児が泣き止まないときは落ち着いて対処を!困ったらオンライン診療への相談も
新生児が泣き止まないときは、原因がはっきりと特定できないことも珍しくありません。
落ち着いて赤ちゃんの様子を観察し、対処法を一つずつ試してみましょう。
- 発熱など普段と違う症状がある場合は医療機関を受診
- 泣き止まない原因は生理的不快感や眠気であることが多い
- 泣き止まない原因が特定できないこともある
- 辛いときは少し離れるかオンライン診療などで医師を頼る
多くの赤ちゃんは、生後1〜2ヶ月頃に泣きのピークを迎え、生後3〜4ヶ月頃になると生活リズムが整い、自然と落ち着いてくる傾向があります。
新生児が泣き止まないのが辛い、心配という場合はスマホ一つで医師とつながる小児科オンライン診療「あんよ」への相談も検討してみてください。
不安な気持ちを落ち着かせるためにも、「一人で何とかしなきゃ!」と無理せずに、利用できるサービスを活用していきましょう。

