花粉症の子どもが「コンコン」と咳き込む原因は、喉のアレルギー症状や鼻水が喉に流れ込んでいることなどが考えられます。
完全に止めるのは難しいとしても、症状を和らげるために家庭でできる方法を試してみるとよいでしょう。
花粉症対策の基本は、やはり「家の中に花粉を持ち込まない」ことです。
花粉症の咳を和らげるための方法を試しても改善しない場合は、早めに医療機関に相談することを検討してください。
子どもの花粉症による咳が出る原因として考えられるもの
花粉症で咳が出る原因として、主に3つの原因が考えられます。
喉の粘膜で反応が起こる「喉頭アレルギー」
花粉症のアレルゲンとなる花粉が喉に入り、アレルギー反応が起こることで咳以外にも喉がイガイガしたり、かゆみが出たりすることがあります。
特にスギ花粉症やシラカンバ花粉症では比較的咳が出やすいとの報告があり、咳の原因の一つとなっている場合があります。
花粉症での鼻水が喉に流れ込む「後鼻漏」
花粉症による鼻水が喉の奥に流れ込んでしまう後鼻漏も、考えられる咳の原因の一つです。
子どもは鼻の通り道が狭いため、アレルギーで鼻の粘膜が腫れることで鼻づまりが起こりやすくなります。
花粉症が原因で出た大量の鼻水が喉に流れ込むと、それを外に出そうとして咳が出てしまうのです。
仰向けになった途端に咳が出る、喉に何か張り付いているような感覚がある場合には後鼻漏も原因として考えられます。
「口呼吸」により喉が乾燥し敏感になっている
子どもは花粉症で鼻がつまってしまうと、鼻呼吸ができずに口がポカンと開いてしまっていることがよくあります。
口呼吸になると喉は乾燥しやすく敏感になり、咳が出やすい状態に。
鼻はフィルターの役割をしていて吸い込んだ空気のほこりなどを取り除き、加温・加湿しています。
口呼吸では、ほこりなどを含んだ乾燥した冷たい空気が直接入り、それが咳を引き起こす原因と考えられます。
子どもの花粉症の咳を和らげる方法は?家庭でできる工夫
花粉症で夜中に咳き込んでしまう時や、症状を和らげたい時には、家庭で実践できる方法を試してみてください。
- クッションやタオルを使い上半身を少し高くして寝かせる
- こまめに水分を摂らせて喉の粘膜を潤す
- 加湿器を活用して湿度を50から60パーセントに保つ
特に湿度調整は咳の症状を落ち着かせることにつながりやすい大切なポイントです。
ただし、加湿のし過ぎや加湿器のお手入れ不足はカビや雑菌の原因となる場合があり、新たなアレルギーを引き起こすことも。
部屋の湿度をチェックし、こまめに加湿器のメンテナンスを行うようにしましょう。
花粉症の咳を和らげる基本は「外から花粉を持ち込まない」こと
花粉症による咳症状を抑えるにはアレルギー反応を起こさないことが重要で、そのための基本が「花粉を持ち込まない」対策です。
特にリビングや寝室など、子どもが長い時間を過ごす場所の花粉を減らす方法を試してみましょう。
- 玄関に入る前に衣服についた花粉を払い落とす
- 花粉が付きにくいツルツルした素材の服を選ぶ
- 帰宅後すぐに顔を洗う
- 花粉の飛散時期は窓を閉め、洗濯物の外干しを控える
- 花粉が舞い上がらないよう水拭きで掃除を行う
これらの対策を積み重ねることで、花粉症の子どもが家の中がリラックスできる空間になり、喉への刺激も少なくなることが期待できます。
花粉症による咳を風邪と見分けるポイント
子どもの咳や鼻水は、基本的に熱が出ていれば風邪の可能性が高いですが、熱がない場合は花粉症なのか判断に迷うこともあるでしょう。
一つの目安として以下の表を参考にしてみてください。
| 症状の種類 | 花粉症の可能性がある咳 | 風邪の可能性がある咳 |
|---|---|---|
| 咳の音 | コンコンという乾いた音 | ゴホゴホという湿った音 |
| 鼻水の状態 | 無色透明でサラサラしている | 黄色や緑色で粘り気がある |
| かゆみ | 目や鼻、喉にかゆみがある | 基本的にかゆみはない |
| 症状のタイミング | 朝方や、飛散が多い時間帯にひどくなりやすい | 一日のうちにあまり差が見られない |
これらはあくまで一般的な傾向であり、風邪と花粉症を同時に発症しているケースも珍しくありません。
子どもの症状をよく観察し、少しでも「いつもと違うな」と感じる場合は、専門の医師に相談することをおすすめします。
花粉症による咳が止まらない場合は病院へ相談を
花粉症の子どもの咳が2週間以上続いていたり、夜中に何度も起きてしまうほどひどい場合は、我慢せずに小児科や耳鼻科を受診してください。
医師の診断のもと、症状に合わせた抗アレルギー薬などの処方を受けることで、症状の緩和が期待できます。
鼻水の吸引やネブライザーでの治療など、花粉症による咳の症状に合った処置を受けられることもあるでしょう。
花粉症の咳にはオンライン診療も選択肢の一つ
花粉症の子どもを連れて病院に行く時間がなかなか取れない場合には、オンライン診療も選択肢の一つとなるでしょう。
スマートフォンの画面越しに子どもの様子を確認し、総合的に判断して薬を処方する場合もあります。
特に花粉症のようなアレルギー疾患は、定期的な薬の服用が重要です。
少しでも花粉症による咳の不快な症状を和らげるために、利用できるサービスを上手に取り入れてみてください。
子どもの花粉症の咳に関するよくある質問
- 花粉症に市販の咳止めを飲ませても大丈夫ですか?
-
市販の咳止めで一時的に落ち着くこともありますが、原因が花粉症の場合はアレルギー専用のお薬でないと十分な効果が得られない可能性があります。
自己判断で長く使い続けるよりも、一度医師に相談してお子さんの体に合ったお薬を選んでもらうのが安心です。
- 花粉症の咳を放置すると喘息になってしまいますか?
-
すべてのケースではありませんが、花粉症などのアレルギーによる気道の炎症を放置すると、気道が敏感になり喘息を引き起こすきっかけになる可能性もあります。
早めに対応することで、将来的なリスクを減らすことに繋がります。
- 花粉症の咳に良いとされる食べ物はありますか?
-
ハチミツ(1歳以上のみ)のほか、レンコンや大根など喉に良いとされる食材はありますが、それだけで完全に咳を止めるのは難しいでしょう。
あくまで補助的な方法として取り入れ、栄養バランスの良い食事を心がけてください。
- 花粉症のときの鼻水は取ってあげたほうがいいですか?
-
花粉症による鼻水を吸い取ってあげると、後鼻漏が原因の咳を和らげることにつながりやすいと考えられます。
お風呂上がりなど、鼻水が柔らかくなっているタイミングで吸引してあげると、子どももスッキリして眠りにつきやすくなるでしょう。
子どもの花粉症の咳を和らげる方法は適切なケアと環境作りがポイント!夜間の相談にはオンライン診療も活用を
子どもの花粉症による咳を和らげるためには、家庭でできるケアと、原因となる花粉を遠ざける方法、そして必要に応じた適切な治療の3つが大切です。
特に夜間の咳は体力を消耗させるため、できる方法から早めに対策していくとよいでしょう。
- 花粉症の咳は喉頭アレルギーや後鼻漏などで引き起こされる
- 上半身を少し高くして寝かせるなど寝姿勢を工夫する
- 室内の加湿を徹底して喉への刺激を減らす
- 花粉を家に持ち込まない工夫が花粉症対策の基本
花粉症による咳が止まらない、夜よく眠れていないなど心配な場合は医療機関の受診も検討しましょう。
夜間の花粉症による咳で不安な場合や、受診を迷う場合は自宅からスマホ一つで利用できる小児科オンライン診療サービス「あんよ」もぜひ活用してみてください。

