「溶連菌が治ったはずなのに、尿の色が茶色っぽくて不安…」
「このまま様子を見ても大丈夫なのだろうか?」
溶連菌感染後の回復期に、子供の尿の色が変わると不安に感じる親御さんは決して少なくありません。
特に尿が茶色っぽくなると、何かの病気ではないかと強く心配になってしまうものです。
尿の色の変化には緊急性の高いものと、生理的な一時的変化の大きく分けて2通りがあります。
正しい見分け方を知り、適切なタイミングで医療機関を受診すれば、合併症の早期発見や安心につなげることができるのです。
この記事では、溶連菌感染後の気になる尿の色の見分け方と受診目安について、詳しく解説します。
溶連菌感染後の尿の色がいつもと違う?受診の判断基準
朝の濃い尿が水分補給で戻れば生理現象のことが多いですが、色が戻らない・コーラ色の尿・尿量が少ない場合は注意が必要です。
まず受診を検討したいサイン
水分をしっかりとっても尿の色が戻らない場合や、茶色・コーラのような色、尿量が極端に少ない場合は、早めに医療機関の受診を検討してください。
溶連菌感染の後(特に発症から10日程度)は、まれに腎臓の合併症である溶連菌感染後急性糸球体腎炎(PSGN)が起こり、尿の色や量に変化が出ることがあるためです。
以下のような症状が見られる場合は注意が必要です。
- コーラのような赤茶色の尿が出る
- 12時間以上尿が出ない、または極端に少ない
- まぶたや顔、足などがむくんでいる
- ぐったりしていて元気がない
これらのサインがあるときは、自己判断で様子を見続けず、尿検査を含めて医師へ相談することをおすすめします。
一時的な変化と考えられるケース
朝起きたときだけ尿の色が濃くても、日中にいつもの薄い黄色へ戻るようであれば、一時的に尿が濃縮されている可能性が高いと考えられます。
睡眠中は長時間水分をとれないため、尿が濃縮されやすくなるのです。そのため、起床時は生理現象として濃い尿が出やすい傾向にあります。
ただし、水分をとっても色が戻らない・赤茶色っぽい・尿の回数や量が少ないといった変化がある場合は医師へ相談してください。
溶連菌感染後に尿の色が変わる理由
喉の痛みによる水分不足や起床時の濃縮で、尿が濃く見えることがあります。また、薬や食品の影響で色が変わることもあります。
水分摂取で色が戻る場合や心当たりがあるなら、一時的な変化の可能性が高いです。
水分不足・起床直後で濃く見える
尿が濃い黄色に見えるときは、水分不足や起床直後の生理的な濃縮が関係していることがあります。
体内の水分が不足すると尿量が減り、尿の成分が濃縮されるため、色が濃く見えやすくなるのです。
特に感染症などでのどが痛いと飲み込みづらく、水分摂取量が減ってしまったり、発熱や汗で体内の水分が失われたりして尿が濃く見える場合があります。
寝起きや汗をかいた後、発熱時などは特に尿が濃くなりやすいタイミングです。
水分を意識してとり、日中に普段の薄い黄色へ戻るようであれば、一時的な濃縮による可能性があります。
薬・サプリメント・食べ物で色が変わることもある
尿の色は、病気そのものではなく、服用している薬やサプリメント、食べた物の影響で変わることもあります。
体に入った特定の成分や色素が尿として排出されるためです。
たとえば、ビタミンB2(リボフラビン)を含むサプリメントや飲料を摂ると、尿が鮮やかな黄色〜濃い黄色に見えることがあります。
色素の強い食べ物によって尿が赤みがかって見えることもあります。
これらに心当たりがあり、ほかの症状がなく元気であれば、様子を見る選択肢もあります。
ただし、原因がはっきりしないまま色が戻らない場合や赤茶色(コーラ色)っぽい尿が続く、尿量が少ないなど気になる変化がある場合は、念のため医師に確認しましょう。
溶連菌感染後は尿の色に注意!急性糸球体腎炎のサインとは
溶連菌感染から10日ほど経った時期に、コーラ色の尿・尿量の減少・体のむくみなどが見られたら要注意です。
自己判断せず、医療機関で尿検査を受けてください。
茶色やコーラのような尿は急性糸球体腎炎の疑い
溶連菌にかかったあとに、茶色やコーラ色のような尿が出た場合は、早めに医療機関へ相談してください。
溶連菌の合併症として、溶連菌感染後急性糸球体腎炎(PSGN)が起こり、尿の色に変化が出ることがあるためです。
PSGNは、溶連菌に対する体の免疫反応が関与して、感染から少し遅れて腎臓のフィルター(糸球体)に炎症が起こる病気です。
炎症によって尿に血が混じると、尿が暗い赤茶色(コーラ色)に見えることがあります。
溶連菌のあとにこのような尿色が見られた場合は、自己判断で様子を見ず、医師に相談して尿検査などで確認しましょう。
尿が出ない、むくみがあるときは速やかに医療機関を受診
尿の色だけでなく、尿量が極端に少ない、または顔や手足にむくみがある場合は、早急に受診を検討してください。
PSGNでは、尿量が減る・むくみが出る・血圧が高くなるなどの症状が出ることがあります。
特に、12時間以上尿が出ない場合は、救急受診を含めて早めに医療機関へ相談してください。
具体的には、次のような状態が受診の目安になります。
- 12時間以上尿が出ない、または極端に少ない
- 1回の量が極端に少ない状態が続く
- まぶたや顔がむくんでいる(特に朝方に目立つ)
尿の色に大きな変化がなくても、尿が出ない・むくみがある場合は放置せず、医療機関に連絡して検査を受けましょう。
溶連菌感染後の尿の色に関するよくある質問
- 尿が茶色いときはすぐに病院へ行くべきですか?
-
早めに医療機関へ相談してください。
コーラのような色の尿は、溶連菌の合併症である急性糸球体腎炎でみられる代表的なサインです。
様子を見ずに医師の診察を受け、尿検査などで腎臓の状態を確認してもらいましょう。
- 受診時の尿検査は朝一番の尿でなくてもいいですか?
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一般的に、尿検査では朝一番の尿が望ましいとされることがあります。
急性糸球体腎炎などが疑われる場合は、緊急性の判断として今の尿の状態を確認することが優先されます。
朝一番の尿を持参できなくても、受診先で採尿できますので、まずは受診してください。
- 大人でも溶連菌のあとに尿の色は変わりますか?
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変わる可能性があります。
急性糸球体腎炎は子どもに多い合併症ですが、大人でも発症することがあります。
また、長期的な腎機能への影響は大人で起こりやすいとされるため「大人だから大丈夫」と決めつけず、異常を感じたら早めに医療機関へ相談してください。
溶連菌感染後の尿の色が心配なときはオンライン診療で相談
溶連菌感染後の尿の色の変化は、生理的なものか、病的なものかの見極めが肝心です。
- 水分をとって色が戻るなら、一時的な濃縮の可能性が高い
- 茶色やコーラ色の尿は急性糸球体腎炎の疑いあり
- まぶたのむくみや尿量の減少も危険なサイン
「溶連菌は治ったのに尿の色が気になる」「病院に行くべきか迷う」というときは、小児科オンライン診療あんよの活用も検討してみてください。
自宅にいながら医師に相談でき、症状に合わせたアドバイスを受けられます。

