生まれたばかりの赤ちゃんには、肌が黄色く見える黄疸(おうだん)という症状がよく見られます。
黄疸は、血液中のビリルビン色素が増えることによる一時的なものであることがほとんどです。
この記事では、ご家庭でチェックしておきたい黄疸の状態や、病院を受診するタイミングについて詳しくお伝えします。
そもそも赤ちゃんの黄疸とはどのような状態か
赤ちゃんの肌が黄色く見える理由は、体の中の色素が一時的に増えるためです。
まずは黄疸の仕組みと、よくある経過を知っておくと判断しやすくなります。
黄疸はビリルビンが増えて肌や白目が黄色く見える状態
黄疸とは、血液中のビリルビンという黄色い色素が増え、肌や白目が黄色く見える状態です。
赤ちゃんは赤血球の入れ替わりが活発で、肝臓の働きもまだ発達途中と言われています。
ビリルビンを十分に処理できずに体にたまりやすい状態にあるため、黄疸を起こしやすい状態なのです。
黄疸は生後2〜3日頃から出て1〜2週間で落ち着くことが多い
黄疸は生後2〜3日頃から現れ、生後1〜2週間ほどで自然に薄くなることが多いそうです。
一方で、出る時期が早すぎたり、肌の黄色みが強い場合は、医師による判断を仰ぐため受診を検討してください。
家庭で確認しやすい黄疸のチェックポイントは?
黄疸は、日常生活の中でいくつかのポイントを意識して観察することが大切とされています。
家庭での基本的な黄疸観察ポイント
赤ちゃんの黄疸を観察するときに気を付けたい基本的なポイントは以下の通りです。
- 毎日同じ時間帯に赤ちゃんの肌の色を確認する
- 室内照明ではなく自然光での確認を意識する
- 前日と比べて黄色みが強くなっていないかを見る
明るい自然光の下で肌の色を確認する
肌の色は照明の影響を受けやすく、夜の室内灯では正確に判断しにくいことがあります。
日中にカーテン越しの自然光が入る場所で、顔やお腹、背中の色を確認しましょう。
黄疸は顔から始まり、体の中心、手足へと広がる特徴があると言われています。
白目の部分が黄色くなっていないかを見る
赤ちゃんの肌の色には個人差があるため、判断が難しい場合は白目の色を確認すると変化に気づきやすくなります。
赤ちゃんが目を開けているときに、白目が黄色っぽく見えないか観察してみてください。
おでこや胸を軽く押して色の変化を見る
赤ちゃんの肌は血流が多く、赤みが強く出やすいのが特徴です。
肌を押した後の色の変化を観察することで、状態を確認しやすくなります。
すぐに白っぽく戻れば問題ないことが多く、黄色く見える場合は黄疸の可能性について医師に相談を検討しましょう。
黄疸で病院を受診したほうがよいのはどんな場合?
家庭での観察で黄疸の特徴が当てはまる場合、病院での詳しい検査が必要になる場合があります。
早めに病院受診を検討したいケース
次のような状態が見られる場合は、早めに病院への相談を検討しましょう。
- 生後2週間を過ぎても黄色みが強くなっている
- 母乳やミルクを飲む量が少なく元気がない
- 頭から足の裏まで黄色みが強く出ている
黄疸の観察と合わせて排泄物も観察する
厚生労働省によると、赤ちゃんの健康には黄疸の観察と合わせて排泄物の色も重要とされています。
まれに、消化や排泄に関わる臓器の働きに影響がある場合、便の色が白っぽくなることがあり、早めの病院受診検討が必要です。
- 便の色が白やクリーム色に近い状態が続く
- 尿の色が濃い茶色やオレンジ色に見える
- 母乳やミルクの量が変わっていないのに色が変化した
生理的な黄疸と注意が必要な黄疸の違い
赤ちゃんの黄疸には、成長の過程で自然に起こるものと、医師による確認が必要なものがあるようです。
それぞれの特徴を知っておくことで、過度に不安にならず、適切な場合に適切な行動が取れる可能性があります。
生理的黄疸は退院後しばらく見られる場合が多い
生理的黄疸は、生後数日が経ってから目立ち始め、1〜2週間ほどで自然に薄くなっていくのが一般的です。
母乳やミルクをしっかり飲み、体重の増え方に大きな問題がなければ、経過を見守ることが多いとされています。
産院からの退院後に少し黄色い気がすると感じるケースの多くは、この生理的黄疸に当てはまるようです。
注意が必要な黄疸は全身の様子に変化が出ることがある
注意が必要な黄疸では、肌の色だけでなく赤ちゃんの様子に変化が見られる場合があると言われています。
特に母乳やミルクを飲む力が弱くなる、起こしても反応が鈍いと感じるなどの変化です。
授乳量が変わっていないのに体重の増えが緩やかになる場合も、確認が必要なサインとされています。
黄疸に加えてこうした様子が重なるときは、早めに病院への相談を検討しましょう。
【Q&A】赤ちゃんの黄疸に関するよくある質問
赤ちゃんの黄疸に関するよくある質問をまとめました。
- 日光に当てると黄疸はよくなりますか?
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家庭での日光浴は、現在は推奨されていません。
医療機関で行う光線療法とは仕組みが異なり、自己判断は避けましょう。
- 母乳をやめたほうがよいのでしょうか?
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自己判断で母乳を中止する必要はありません。
体重増加や全身状態を見ながら、医師の指示に従うことが大切です。
- 黄疸は必ず治りますか?
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多くは自然に落ち着きますが、原因によって対応が異なります。
経過に不安があれば、医師の判断を仰ぐことが重要です。 - 上の子に黄疸があった場合、下の子にも必ず黄疸が出るの?
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必ずしも、上の子と同じように黄疸が出るとは限りません。
黄疸は赤ちゃんごとの体の成熟度や肝臓の働き、出生時の状況によって現れ方が異なるようです。
兄弟姉妹であっても、黄疸が目立たない場合もあれば、経過が違って見える場合もあります。
赤ちゃんの黄疸は家庭での観察と早めの相談が大切
赤ちゃんの黄疸は、多くの場合は一時的なもので、成長とともに自然に落ち着いていくと言われています。
家庭での観察が大切になる場面もあるため、ポイントを押さえて見守ることが重要です。
- 黄疸は生後しばらく見られることがあり、自然に薄くなることが多い
- 肌の色だけでなく、授乳の様子や元気さもあわせて確認する
- 少しでも迷ったときは、自己判断を続けず医師に相談する
外出が難しい場合には、小児科オンライン診療あんよを使って自宅から医師へ相談する方法もあります。
赤ちゃんの元気がない、授乳ができないなど気になる症状がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

