食物アレルギーの症状には、すぐに症状が出る「即時型」と、数日続く「遅延型」があります。
中でも「即時型」が多いと言われており、食べてから数時間〜半日程度で落ち着くことが一般的です。
食物アレルギーの症状が出たら、まずは落ち着いて子どもの様子を確認し、症状の変化を観察することが大切となります。
呼吸が苦しそうだったり、ぐったりしていたりする場合は、すぐに医療機関の受診を検討してください。
食物アレルギーって?原因と症状
食物アレルギーは、「本来は体に害を与えない食べ物を異物と勘違いし、免疫反応が過敏に働いてしまう現象」です。
症状として、蕁麻疹(じんましん)やかゆみ、咳などが引き起こされます。
まれに、アナフィラキシーという極めて短い時間のうちに全身にアレルギー症状が出る場合があります。
消費者庁によると、アナフィラキシーは命に関わる急激な反応のため、注意が必要です。
食物アレルギーの原因になりやすい食べ物は?
国立成育医療研究センターによると、日本では食物アレルギーの原因になる食べ物として、卵、牛乳、小麦が多いとのことです。
近年、クルミなどのナッツアレルギーも急増しているとも言われています。
個人により食物アレルギーの原因となる食べ物は違うため、特に子どもの間は初めて食べるものに気を配りましょう。
食物アレルギーの症状がおさまるまでの時間の目安
食物アレルギーの症状は、食べてから数時間〜半日程度でおさまるケースが多いと言われています。
体質や食べた量によっては、症状が長引く場合もあるようです。
「いつ赤みが引くの?」「まだ痒いの?」と不安になりますが、まずは一般的な経過の目安を知っておきましょう。
即時型食物アレルギーなら数時間から半日程度で症状がおさまることが多い
食べてから数分から数時間以内に症状が出る「即時型食物アレルギー」は、食物アレルギーの中で最も多いタイプと言われています。
即時型食物アレルギーは、症状が出てから数時間がピークとなり、その後は徐々に和らいでいくのが一般的です。
多くの場合、赤みや痒みが時間の経過とともに症状が落ち着く傾向があるとされています。
体内にアレルゲンが残っている間は、お風呂などで体が温まると症状がぶり返す可能性もあるため、注意しましょう。
遅延型は数日から1週間ほど症状が続く場合がある
食べてから数時間以上、あるいは翌日以降に症状が出る「遅延型(非即時型)食物アレルギー」もあります。
こちらは即時型に比べて症状が長引きやすく、おさまるまでに数日かかることも珍しくありません。
湿疹がなかなか引かなかったり、お腹の調子が数日間すっきりしなかったりする場合もあります。
即時型とは経過が異なるため、焦らずに日々の変化を観察していくことが大切です。
部位ごとに見る!食物アレルギーの症状がおさまるまでの時間の目安
食物アレルギーの症状は体中のさまざまな場所に現れますが、おさまるまでの時間には部位ごとの傾向があります。
子どもが特に気にしている体の部位をチェックしてみましょう。
| 症状が出る部位 | おさまるまでの目安 | よく見られる様子 |
|---|---|---|
| 肌 | 2時間〜半日程度 | じんましん、赤み、痒み |
| お腹 | 半日〜1日程度 | 腹痛、下痢、吐き気 |
| のど・鼻 | 医師の判断が必要 | 咳、鼻水、ゼーゼー音 |
皮膚の赤みや痒みの症状ががおさまるまでの流れ
肌に出るじんましんや赤みは、食物アレルギーの中で最も気づきやすいサインと言われています。
早ければ1時間から2時間ほどで症状が和らぐ場合もあるようです。
全身に広がっている場合は症状がおさまるまで半日ほどかかる場合もあります。
子どもが痒がって落ち着かないときは、保冷剤をタオルで巻いて痒い場所を冷やすと、一時的に楽になる場合もあるため参考にしてください。
見た目の症状がおさまっても、その日は激しい運動を避けて静かに過ごすのが望ましいでしょう。
腹痛や吐き気などお腹の症状がおさまるまで
食べたものが胃腸を通り過ぎるまでは、腹痛や下痢などの症状が続く可能性があります。
お腹の症状が出た場合、おさまるまでの時間は、およそ半日から1日程度を見込んでおくとよいでしょう。
何度も吐いてしまう場合は脱水の心配もあるため、こまめな水分補給を心がけて下さい。
下痢が数日続くときは、アレルギー以外の原因が無いか病院への相談を検討しましょう。
【緊急性が高い場合】症状がおさまるのを待たずにすぐに受診を検討
アナフィラキシーと呼ばれる重いアレルギー反応の可能性があるため、急いで受診が必要なケースがあります。
食物アレルギーですぐに病院の受診が必要な症状
以下の項目が一つでも当てはまる場合は、体の様子が急激に変化しているサインだと考えられています。
症状がおさまる時間を待たずにすぐ医療機関の受診を検討してください。
夜間や休日であっても、ためらわずに救急外来を受診するか、緊急性が高い場合は救急車の要請が必要です。
総務省消防庁によると、アナフィラキシーは救急搬送の対象となる急病の一つです。
- 呼吸をするたびにゼーゼー、ヒューヒューという音が混ざる
- 何度も繰り返し激しく吐き続け、顔色が青白くなっている
- ぐったりして視線が合わなかったり、呼びかけへの反応が鈍い
食物アレルギーの症状が出たら自宅で気を付けるポイント
子どもの機嫌が良く、症状も軽い場合は、自宅で安静にしながら様子を見ることになります。
症状を和らげるために、以下のポイントに気をつけて過ごしましょう。
- 赤みや痒みが強い部分を冷たいタオルや保冷剤で冷やす
- 当日の入浴は控える
- 激しい遊びは避けて室内で安静に過ごす
- 以前医師から処方された飲み薬がある場合は指示通りに服用する
【Q&A】食物アレルギーに役立つよくある質問
食物アレルギーの症状がおさまる経過について、よくある質問をまとめました。
- Q. 一度おさまったじんましんが数時間後にまた出たのですが?
-
アレルギー反応には、一度引いた数時間後に再び症状が出る「二相性反応」という現象があります。
おさまったと思っても、半日ほどは油断せずに顔色や機嫌をチェックしてください。
- 少量しか食べていないのにアレルギー症状が出ることはある?
-
食物アレルギーは摂取量に関係なく反応する場合があり、ごく少量でも症状が出る子どももいます。
「少しだから大丈夫」と油断せず、量に関係なく経過を観察しましょう。
- 症状がおさまったら、同じ食事はいつから再開してもいい?
-
自己判断で再び食べさせるのは避けましょう。
症状が軽くても、再摂取によってより強いアレルギー反応が出る可能性があります。
原因となった可能性のある食材は一度中止し、必ず医師に相談したうえで再開の可否を判断してください。
- 兄弟姉妹にも同じ食物アレルギーが出る可能性はありますか?
-
体質が似ている場合、兄弟姉妹でも食物アレルギーが見られることはあります。
ただし、必ず同じアレルギーが出るわけではありません。
気になる場合は、離乳食や新しい食材を始める際に、医師へ相談しましょう。
食物アレルギーの症状は食べてから数時間から半日でおさまることが多い
食物アレルギーの症状がおさまる時間は、即時型であれば数時間から半日程度、遅延型であれば数日かかることが一般的です。
時間が経つにつれて症状が軽くなっているか、子どもの機嫌や顔色が悪くなっていないかを注意して観察してください。
- 多くの症状は数時間から半日で落ち着く可能性がある
- 呼吸が苦しそうだったりぐったりしている時はすぐに受診する
- 症状がおさまった後も半日程度はぶり返しがないか注意深く見守る
小児科オンライン診療あんよなら、スマートフォンのビデオ通話から医師に子どもの様子を診てもらうことができ、病院に行くのが難しい場合の安心に繋がります。

