赤ちゃんにあせもができる原因や治し方は?正しいケア方法や受診の判断基準を詳しく解説

赤ちゃんは汗をかきやすく、肌は非常にデリケートなので、少しの環境変化であせもができやすいものです。

あせもは清潔を保ち、適度な保湿を心がけることで多くは症状が落ち着きますが、かゆみがあるためかきこわしてしまうことも。

正しいケア方法をチェックして、赤ちゃんの肌を健やかに保てるようにしてあげたいですね。

症状が良くならないときやケア方法に不安がある場合は、我慢せずに医療機関に相談することを検討しましょう。

目次

あせもは汗の出口が詰まることでできる

あせもは、汗疹(かんしん)と呼ばれるもので、汗を大量にかいたあとにできるブツブツ(発疹)です。

一般的に、汗の出口が詰まり、皮膚の中に汗が溜まることで炎症が起きるとされています。

あせもができやすい場所

汗をかきやすく、たまりやすい場所があせもができやすい場所です。

あせもができやすい場所
  • 頭、顔、肘・膝の内側、首などの汗がたまりやすい場所
  • 長時間寝て過ごす赤ちゃんが触れている寝具などで蒸れやすい後頭部や背中
  • おむつで覆われている部分

おむつをしている場合には、おむつで覆われている部分やおむつのゴムが当たる部分は蒸れてあせもができやすいので注意しましょう。

赤ちゃんにあせもができやすい原因

赤ちゃんは大人に比べて、あせもができやすい身体の仕組みを持っています。

その原因は大きく2つ挙げられます。

赤ちゃんの汗腺の数は大人とほとんど変わらず汗の量も多いため

赤ちゃんの体の表面積は小さいですが、汗を出す汗腺の数は200万~500万個と言われ、大人とほとんど変わりません。

そのため狭い範囲に汗が密集し、汗の管が詰まりやすくなります。

また、そもそも赤ちゃんは体温調節が未熟で、主に発汗によって体温を調整しており、基礎代謝も活発なことから汗の量も多いとされています。

寝ている時間も長く寝汗によるあせももできやすいため注意が必要です。

赤ちゃんは皮膚のバリア機能が未発達であるため

赤ちゃんは汗の量が多いだけでなく、皮膚のバリア機能も未発達なため、皮膚トラブルが起きやすくなっています。

汗や汚れなどの成分により皮膚が刺激を受けてしまうことも、あせもができやすい原因です。

軽いあせもでも、過度に触ってしまったりかき壊してしまったりして悪化しやすいので、注意してあげましょう。

赤ちゃんのあせもの種類と見分け方

あせもは、詰まった場所の深さによって3つの種類に分類されます。

かゆみがあり赤いブツブツができている場合は紅色汗疹の可能性があります。

深在性汗疹は体温調節が難しくなってしまうため注意が必要ですが、赤ちゃんにはできにくいとされています。

白いプツプツとした水晶様汗疹

皮膚の非常に浅い部分(角層)で汗が詰まると、白いあせもができることがあります。

これは水晶様汗疹と呼ばれ、透明で小さな水ぶくれのような見た目が特徴で、赤みはほとんどありません。

赤ちゃんがかゆがる様子も少なく、数日で自然に消えていくことが一般的です。

無理に潰したりせず、肌を清潔に保って様子を見守るとよいでしょう。

赤くかゆみがある紅色汗疹

一般的にあせもとしてよく知られているのは、この紅色汗疹であることが多いです。

皮膚の少し深い部分(表皮の上部)で炎症が起きると、赤いブツブツが密集して現れることがあります。

強いかゆみやチクチクとした痛みを伴うことがあり、赤ちゃんが不機嫌になることも多いでしょう。

かき壊してしまい、細菌感染を招く恐れがあるため、見つけたら早めに対処したいですね。

体温調節がうまくできなくなることもある深在性汗疹

皮膚の深い部分(表皮の下部)で汗が詰まることで起こる症状は、深在性汗疹に分類されます。

赤ちゃんにはできにくいですが、あせもの種類の一つとして参考までに紹介しておきます。

白く平らなブツブツ(丘疹)が広範囲に集まってでき、ザラつきや硬さが出るのが特徴です。

汗がうまく出てこないため体温調節が難しく、熱中症などのリスクも高まるとされています。

あせもと間違いやすい他の肌トラブル

赤ちゃんの肌に赤みが出たとき、あせも以外の肌トラブルの可能性も考えられます。

それぞれの特徴を簡単に整理しましたので、参考にしてください。

種類見た目の特徴かゆみの有無
あせも赤いブツブツが密集する強いかゆみを伴うことが多い
乳児湿疹顔に多くカサカサしているかゆみがある場合が多い
とびひ水ぶくれが剥げてジュクジュクする非常に強いかゆみがあることが多い

※これらはあくまで一般的な目安のため、安易な判断は避けて必要に応じて医師に相談しましょう。

あせもをかき壊してとびひになってしまうことも

あせもはかゆみを伴うことも多いため、赤ちゃんがかきむしってしまうことがあります。

皮膚が傷ついてしまうと、そこから細菌が入り、とびひ(伝染性膿痂疹)になってしまう可能性も。

とびひは火事の飛び火からそう呼ばれるほど感染力が強く、水ぶくれをつぶしてしまうとほかの場所に伝播しやすいため、早めの治療が大切です。

症状に応じて抗菌薬などの処方を含めた適切な治療が行われるため、とびひが疑われる場合は医療機関を受診しましょう。

赤ちゃんのあせもを自宅でケアする方法

あせものケアで大切なのは、汗をかいたまま放置せず肌を清潔に保つことです。

家庭で実践できる具体的なケアを紹介します。

赤ちゃんのあせもケアのポイント
  • 汗をかいたら濡れたタオルで優しく押さえるように拭き取る
  • 1日1回は泡立てた石鹸で汗や皮脂を優しく洗い流す
  • シャワーの後は水分をしっかり吸い取り肌を乾燥させる
  • 肌を保護するためにさらっとしたローションなどで保湿を行う

石鹸を使いすぎると、肌のバリア機能まで落としてしまう可能性があるため注意が必要です。

石鹸の使用は1日1回程度を目安として、それ以外の汗はぬるま湯で流すなど、肌の状態に合わせて調整しましょう。

あせもを繰り返さないための予防対策

あせもは一度治っても、環境が変わらないと何度も繰り返してしまうことがあります。

赤ちゃんの周りの環境を見直して、あせもができにくい工夫を心がけていきましょう。

赤ちゃんにとって快適な室温・湿度を保つ

まず、エアコンを適切に活用して、室内を赤ちゃんにとって快適な温度に保ちます。

夏場であれば25~28度程度、冬場であれば20~23度程度が目安です。

また、湿度は赤ちゃんにとって50~60%が適しているとされています。

除湿機や加湿器などを使って快適な湿度を保つように意識するとよいでしょう。

衣服の選び方にも気を付ける

衣服は吸湿性の高い(綿100%など)素材を選び、大人よりも1枚少なめを意識してください。

背中に手を入れて汗ばんでいるようなら、すぐに着替えさせてあげることが予防に繋がります。

寝具やベビーカーのクッションなどの通気性が良くないと蒸れの原因となることもあるため、タオルなどを上手に利用して肌へのストレスを減らす工夫をしたいですね。

おむつも蒸れの原因となりやすいため、こまめに替えてあげるように心がけましょう。

病院の受診を検討すべき赤ちゃんのあせもの症状

赤ちゃんのあせもは家庭でのケアで症状が落ち着くことも多いですが、医療機関への相談が必要な場合もあります。

次のような様子が見られたら、早めに小児科や皮膚科を受診するようにしてください。

早めに受診するとよいあせもの症状
  • あせもの範囲が全身に広がってきたとき
  • かき壊して血が出ていたりジュクジュクしたりしているとき
  • 黄色い膿が見えたり水ぶくれが大きくなったりしたとき
  • かゆみが強くて夜に何度も起きてしまうとき

特に、赤ちゃんの顔色や機嫌が優れず、元気が感じられない場合は早急な対応が必要です。

炎症がひどい場合には、医師の判断によりステロイド外用薬などが処方されることもあります。

「あせもくらいで病院に行ってもいいの?」と思ってしまうかもしれませんが、早めに医療機関に相談することを検討してくださいね。

あせもの相談にはオンライン診療という選択肢

「病院へ行くほどではないけれど心配」という方にはオンライン診療も選択肢の一つです。

スマートフォンを通じて、自宅にいながら医師に赤ちゃんの肌の状態を見せることができます。

医師の判断により、ご家庭でのケア方法についてのアドバイスを受けられる場合もあります。

赤ちゃんの状態から判断して、対面での受診を勧めることもあるため、病院に行く必要があるか分からない場合には一度相談してみるのもいいですね。

赤ちゃんのあせもに関するよくある質問

赤ちゃんがあせもをかいてしまうときはどうすればいいですか?

あせもはかゆみを伴うため、かきむしってしまうことも少なくありません。

家庭ですぐできる対処としては、赤ちゃんの爪を短く切る、ミトンを付ける、あせもの部分を冷やすといった方法があります。

清潔に保ってもかゆみが続くようなら、医療機関への受診も検討しましょう。

あせもを予防するためにベビーパウダーは使ったほうがいいですか?

かつては一般的でしたが、現在は使い方に注意が必要だとされています。

パウダーが汗と混ざって固まると、かえって汗の出口を塞いでしまう可能性があるためです。

赤ちゃん用のローションを使い、適度に肌を保湿してあげるとよいでしょう。

あせもを放置するとどうなりますか?

かき壊した傷口から細菌が入り込み、とびひなどの二次感染を引き起こすことがあります。

また、かゆみによるストレスで赤ちゃんの睡眠の質が落ちる可能性も考えられます。

家庭でできるケアを続け、症状が落ち着かないようなら受診も検討しましょう。

赤ちゃんにステロイド外用薬を使っても問題ありませんか?

ステロイドと聞くと、副作用を心配して怖がってしまう人も多いです。

しかし、医師の指示に従って適切な強さのものを適量使えば、症状の改善も期待できます。

ステロイド外用薬が処方されて不安な場合には、我慢せずに医師や薬剤師に相談して、正しい使い方のアドバイスを受けるとよいでしょう。

赤ちゃんのあせもは日々の清潔な環境づくりと早めの専門家への相談が大切!ケアの方法に迷ったらオンライン診療も活用を

赤ちゃんのあせもは、日々のちょっとした工夫やケアで、健やかな肌状態を保つことにつながります。

この記事のまとめ
  • 赤ちゃんは大人とほぼ同じ数の汗腺があり汗の量も多いため、あせもになりやすい
  • 汗をかいたらこまめに拭き取り肌を清潔に保つとあせもの予防につながる
  • 室温や衣服を調整して赤ちゃんが汗をかきすぎない環境を作る
  • 赤みや夜泣きがひどい場合は医師への相談も検討する

赤ちゃんの健やかな肌と、ご家族の安心を守るために、適切なケアを心がけていきましょう。

対面での受診を迷うときや、あせものケアについて不安があるときは、小児科オンライン診療「あんよ」を利用して自宅から相談することも検討してみてくださいね。

LP