赤ちゃんは大人に比べて頭が重く、重心が不安定なため、どうしても頭を打ちやすい傾向にあります。
頭を打ってしまったときは、まずは落ち着いて、今の赤ちゃんの様子をしっかり観察することが大切です。
意識がない、目や耳から出血しているといった場合は、直ちに救急車を要請してください。
頭を打った直後は元気でも、後ほど症状が出てくる場合もあるので、念のため1~2日は安静にして過ごし、様子に変化がないか注視するようにしましょう。
赤ちゃんが頭を打った時にすぐ確認すべきチェック項目
赤ちゃんが頭を打った直後は、まず以下のポイントを確認してください。
- すぐに泣きだしたか
- 意識ははっきりしているか
- 目つきや顔色は普段通りか
大きな声で泣き出し、すぐに泣き止んでいつも通りに遊び始めるようなら、過度に心配しすぎる必要はないことが多いと考えられます。
一方で、泣き方が弱々しかったり、逆に全く泣かなかったりする場合は注意が必要です。
受傷から数時間は、脳への影響が出やすい時間帯とされているため、機嫌は良いか、おもちゃを目で追うかなど、普段との違いがないかを丁寧に観察しておき、様子をメモしておくとよいでしょう。
救急車を呼ぶべき症状と受診を検討する目安
頭を打った際に、どのような状態であれば医療機関を受診すべきか迷う方も多いでしょう。
判断の参考となる目安を表にまとめました。
| 赤ちゃんの状態 | 推奨されるアクション |
|---|---|
| 意識がない・けいれんしている | すぐに救急車を要請 |
| 1、2回吐く・たんこぶが大きい | 小児科や脳神経外科の受診を検討 |
| たんこぶのみで元気 | 自宅で慎重に経過を観察する (※気になる場合は受診を) |
すぐに救急車が必要なケース
以下のような症状が見られる場合は、脳内での出血や強い衝撃による損傷の可能性があるため、ためらわずに119番通報を行ってください。
- 意識がなくて呼びかけに反応しない
- けいれんやひきつけを起こしている
- 何度も繰り返し吐いている、顔色が悪い
- 目や耳から出血している
これらの症状は、時間が経過してから現れることもあります。
直後は元気に見えても、短時間に何度も嘔吐を繰り返す場合は、すぐに救急車を手配するか救急外来へ連絡してください。
速やかに小児科を受診したいケース
救急車を呼ぶほどではなくても、以下のような様子が見られる場合は、診療時間内に小児科や脳神経外科を受診することをおすすめします。
- 泣き方がいつもと違って激しい
- 1〜2回吐いたがその後は落ち着いている
- たんこぶが非常に大きくブヨブヨしている
- ぼーっとしていて活気がない
特に生後3ヶ月未満の乳児の場合は、症状がはっきり出ないまま悪化するリスクがあるため、念のため医師の診察を受けておくとよいでしょう。
急いで受診するべきか判断が難しい場合は、子ども電話医療相談(#8000)でアドバイスを受けることも検討してください。
赤ちゃんが頭を打った後の応急処置と自宅での過ごし方
経過観察を行うことになった場合でも、自宅での過ごし方に気をつけることが大切です。
たんこぶができた時の冷やし方
頭にたんこぶができたときは、皮下での内出血を抑えるために冷やすことが重要だとされています。
一般的には以下の手順でケアを行うとよいとされるので、参考にしてください。
- 保冷剤をタオルで包んで腫れた部分を冷やす
- 当日の入浴は控えて体を拭く程度にする
- 激しい運動や遊びは避けて安静に過ごす
- 吐き気がないか確認してから水分を少量ずつ与える
赤ちゃんが冷やすのを嫌がって激しく泣く場合は、無理に冷やし続ける必要はありません。
泣くことで血流が良くなり、かえって腫れがひどくなることもあるため、機嫌を見ながら行いましょう。
当日の入浴や食事で気をつけること
頭を打った当日は、血行を促進させる行為を避けることが推奨されます。
お風呂で体が温まると血行が良くなり、腫れが目立ってしまうことがあるため、シャワーで済ませるか濡れタオルで拭く程度に留めてください。
食事についても、頭を打った衝撃の影響で、一時的に胃腸の動きが不安定になることもあると考えられています。
直後1〜2時間は様子を見て、その後は母乳やミルク、離乳食をいつもの半分くらいの量から与えて、吐き戻しがないか確認しましょう。
赤ちゃんが頭を打った後の経過観察で注意したい時間帯
頭の怪我は、打った後の意識や症状の変化が重要になります。
特に注意して観察すべきタイミングを知っておきましょう。
- 受傷後6時間は特に意識の変化に注意する
- 寝ている間も数時間おきに顔色を確認する
- 1~2日程度は機嫌や食欲に変化がないか見守る
子ども家庭庁のサイトに記載されている応急手当法にも、意識があって元気な場合でも、1~2日は安静にして様子をみることが推奨されています。
ただし、稀に数日経ってから症状が出ることもあるため、3日間(72時間)は普段と違う様子がないか意識しておくとよいでしょう。
赤ちゃんが頭を打った時に関するよくある質問
- 頭を打った後に寝てしまったのですが大丈夫ですか?
-
お昼寝の時間や夜間であればあり得ることですが、声をかけても起きない、あるいは異常にぐったりして眠り続けている場合は注意が必要です。
数時間おきに優しく声をかけ、意識があるかを確認してください。
- たんこぶが柔らかくてブヨブヨしているのは異常ですか?
-
医学的にはたんこぶの中に血や体液が溜まっているような状態(皮下血腫など)の可能性があります。
多くの場合、時間はかかりますが徐々に吸収されていくと言われています。
あまりに範囲が広い場合や、範囲が広がってくる場合は、頭蓋骨の骨折などが隠れている可能性もあるため、受診を検討してください。
- どこで打ったか分からないのですがたんこぶがあります。
-
いつ、どこで、どのように打ったかが不明な場合でも、たんこぶが新しければ1~2日は慎重に経過を見るようにしましょう。
状況が分からないからこそ、念のために一度小児科で相談することをおすすめします。
赤ちゃんが頭を打った時は異常がなくても1~2日は様子を見て!受診を迷うときはオンライン診療への相談も検討を
赤ちゃんが頭を打った際、いつもと違う様子が見られないか、慎重に確認しましょう。
元気な様子であっても、1~2日程度は安静にしつつ、何か変わった様子がないか見守っておくことが推奨されます。
- まずは赤ちゃんの意識や泣き方を確認する
- 意識がない、けいれんしているなどの症状は速やかに救急車を要請することが推奨される
- 急いで受診する必要がないと思われる場合でも1~2日間は慎重に見守ることが大切
もし対面受診をしたほうがよいのか判断ができない場合は、自宅からスマホで利用できる小児科オンライン診療「あんよ」で相談することも検討してくださいね。
不安を抱えたまま我慢せずに、利用できるサービスを上手に活用して赤ちゃんの健やかな成長を守っていきましょう。

