赤ちゃんの人見知りはいつから?3つの原因と相手別の対策7選

赤ちゃんの人見知りはいつから?3つの原因と相手別の対策7選

これまでニコニコしていた赤ちゃんが、急に知らない人を見て大泣きするようになった、「私の育て方が悪かったのかもしれない」と、不安に思う親御さんも少なくありません。

赤ちゃんの人見知りは、心が順調に発達しているとても大切なサインです。
親御さんのせいではありません。

この記事では、赤ちゃんの人見知りがいつから始まりいつまで続くのかという時期の目安、科学で分かってきた原因、そして祖父母・パパなど相手別の対策7選をわかりやすく解説します。

最後に、人見知りしない赤ちゃんへの不安や、よくあるご質問にもお答えしていきますので、毎日の育児の参考にしてみてください。

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目次

赤ちゃんの人見知りはいつから?月齢別の様子

「うちの子、急に泣くようになったけれど、これって人見知り?」

ここでは、月齢別に見られる人見知りのサインをご紹介します。

発達には大きな個人差があるため、あくまで目安として捉えてください。

生後4〜5ヶ月:知らない人の顔をじっと見つめる

早い赤ちゃんでは、生後4〜5ヶ月頃から人見知りの兆しのような行動が見られ始めます。

この時期に見られやすいサイン
  • 知らない人の顔をじっと観察する
  • 相手と目が合うと表情がこわばる
  • 親の後ろや胸に顔をうずめようとする

泣くまでには至らないことが多く、「あれ?前と反応が違うかも?」と親御さんが気づき始める時期です。

生後6〜9ヶ月:人見知りが本格化する

最も多くの赤ちゃんで人見知りが本格化するのが、生後6〜9ヶ月頃といわれています。

この時期に見られやすいサイン
  • 知らない人に抱っこされると泣き出す
  • 親以外の声に振り向かない
  • 親の姿が見えないと不安になる(後追い)

英語圏では「8ヶ月不安(eight-month anxiety)」とも呼ばれ、世界中の赤ちゃんに共通して見られる発達のステップとされています。

厚生労働省「保育所保育指針解説書」でも、人見知りはおおむね生後6ヶ月頃から始まる発達現象として位置づけられています。

生後10ヶ月〜1歳頃:ピークを迎える

人見知りのピークは、生後10ヶ月頃から1歳前後といわれています。

この時期に見られやすいサイン
  • 少し目が合っただけで激しく泣く
  • ママから片時も離れたがらない
  • 祖父母やパパにも強く反応してしまう

これは、安心できる存在(多くの場合はママやパパ)への愛着が深まっている証拠でもあります。

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月齢の目安一般的な様子
生後4〜5ヶ月知らない人の顔をじっと見たり、表情がこわばる
生後6〜9ヶ月多くの赤ちゃんで本格的な人見知りが始まる
生後10ヶ月〜1歳人見知りのピークを迎え、激しく泣くことも
1歳半〜2歳さまざまな経験を通して少しずつ落ち着いていく
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赤ちゃんの人見知りはいつまで続く?

「この激しい泣き声はいつ終わるのだろう」——

そう不安に思う親御さんに向けて、人見知りが落ち着く時期と、その理由を解説します。

1歳半〜2歳頃に自然と落ち着いていく

人見知りのピークを過ぎると、赤ちゃんはさまざまな人との関わりを通して少しずつ他人に慣れていきます。

この時期に落ち着いていく主な理由
  • 言葉を理解し始め「この人は怖くない」と予測が立てられるようになる
  • 人と関わる経験が積み重なり、初対面への耐性がつく
  • 親以外の安心できる存在(祖父母・保育士など)が増える

米国MSDマニュアル家庭版でも、人見知りは通常2歳までに治まると説明されています。

2歳を過ぎても続く場合の考え方

なかには、2歳を過ぎても人見知りが続く赤ちゃんもいます。

これは「気質」と「これまでの体験」の組み合わせによるもので、決して病的なサインとは限りません。

ただし、保育園や幼稚園での集団生活が極端に困難な場合や、ほかの発達面で気になる様子がある場合は、かかりつけの小児科に相談することで安心につながります。


科学で判明!赤ちゃんが人見知りをする3つの原因

近年の研究で、赤ちゃんの人見知りは単なる「怖がり」ではなく、複数の心の動きが関係していることがわかってきました。

ここでは、科学的に説明されている3つの主な原因をご紹介します。

人見知りの3つの原因
  1. 「いつもの人」と「知らない人」の区別がつくため
  2. 好奇心と恐怖心の葛藤が起きるため
  3. 相手の「目」を見ると不安が高まりやすいため

「いつもの人」と「知らない人」の区別がつくため

新生児の頃は視力が弱く、周囲の景色がぼんやりとしか見えていません。

生後半年を過ぎると視力が発達し、いつもお世話をしてくれる人の顔をしっかり見分けられるようになります。

つまり人見知りは、安心できる身近な人と、知らない人を区別できるようになった認知能力の発達のサインともいえるのです。

好奇心と恐怖心の葛藤が起きるため

京都大学の研究グループ(松田佳尚氏ら、2013年)の調査によれば、赤ちゃんの人見知りは「相手に近づきたい好奇心」と「知らない人だから怖いという恐怖心」がぶつかる、心の葛藤から生まれていることが示唆されています。

相反する2つの感情をうまく処理しきれず、結果として泣くという行動で表現していると考えられています。

相手の「目」を見ると不安が高まりやすいため

同じ研究では、人見知りが強い赤ちゃんほど、相手の顔をじっと観察する傾向があることも報告されています。

人間の脳には、相手と目が合うと感情や緊張に関わる部位が反応しやすい働きがあるとされています。

赤ちゃんも相手のことを知ろうと目をじっと見つめるうちに、不安が高まって泣き出してしまうのではないかと考えられています。

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「気質」と「体験」で人見知りの強さは変わる

「うちの子だけがどうしてこんなに激しいの?」——

その答えのヒントになるのが、生まれ持った「気質」と、これまでの「体験」の組み合わせです。

敏感な気質×初対面の経験

生まれつき、音や光、人の表情に敏感に反応するタイプの赤ちゃんは、人見知りも強く出やすい傾向があります。

こんな赤ちゃんにあてはまりやすい
  • 大きな音や急な動きにビクッと反応しやすい
  • 知らない場所に行くと表情がかたくなる
  • 初対面の相手にすぐ泣いてしまう

これは「困った性質」ではなく、周囲の変化を細やかに感じ取れる感受性の高さでもあります。

たまにしか会わない人と急に対面する場面では、特に反応が大きくなりやすくなります。

おおらかな気質×多くの人に会う体験

少々のことでは動じず、知らない人にもニコニコしやすい赤ちゃんもいます。

こんな赤ちゃんにあてはまりやすい
  • 知らない人に抱っこされてもケロッとしている
  • 場所や環境の変化にすぐ順応する
  • 親以外の大人と日常的に接する機会が多い

このタイプは人見知りが弱く、周囲から「育てやすい」と言われることも多いです。

日頃から多くの大人と触れ合う環境にあると、さらに人への慣れが進みやすくなります。

人見知りの強弱は気質と体験のかけ算で決まるため、「うちの子だけがおかしい」ということはほとんどないと考えて大丈夫です。

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相手別・シーン別|赤ちゃんの人見知りを和らげる対策7選

ここからは、複数の専門家サイトで紹介されている対策をもとに今日からできる7つの方法にまとめました。

「うまくやらなきゃ」と気負う必要はありません。気になるものから、ひとつずつ試してみてください。

赤ちゃんの目を覗き込まない

人見知りが激しい時期は、相手の方に「目をじっと覗き込まないでね」とお伝えしてみてください。

目が合うと不安が高まりやすい赤ちゃんにとって、視線をそっとそらしてもらうだけで反応が和らぐことがあります。

親が笑顔で相手と挨拶を交わす

親御さんの緊張は、想像以上に赤ちゃんに伝わります。

お出かけ先や来客時には、まず親御さん自身が笑顔で相手と話す姿を見せてあげてください。
「この人は安全な人なんだな」と赤ちゃんが学ぶ大切な機会になります。

祖父母には赤ちゃんから近づくまで待ってもらう

たまにしか会わない祖父母は、赤ちゃんからすると「まだ知らない人」と認識されています。

帰省や来客の際は、遠くから優しく見守ってもらい、赤ちゃんが自分から近づくまで待つことをお願いしてみましょう。
事前に「人見知りの時期だから少しずつ慣れさせてね」と伝えておくと、祖父母にとっても安心です。

パパ見知りには毎日の短い触れ合いを積み重ねる

仕事などでパパが赤ちゃんと過ごす時間が短いと、パパへの人見知りが起こりやすくなります。

朝の着替え、絵本の読み聞かせ、お風呂など、毎日5〜10分でも続けられる「パパ担当タイム」を作るのがおすすめです。

おすすめの「パパ担当タイム」の例
  • 朝の着替えやおむつ替え
  • 絵本の読み聞かせ
  • お風呂やボディケア
  • 寝る前のスキンシップ

最初はママが赤ちゃんを抱っこした状態で、パパが優しく話しかけるところからスタートすると、警戒心がやわらぎやすくなります。

ママとパパが楽しそうに笑い合っている姿を見せるだけでも、赤ちゃんに安心感が伝わります。

ビデオ通話で顔と声に慣れてもらう

帰省や来客の前には、ビデオ通話で祖父母やお友達の顔と声を画面越しに見せてあげるのもひとつの方法です。

事前に「知っている顔・知っている声」になっていれば、対面のハードルがぐっと下がります。

短い時間で構わないので、定期的につなぐ習慣にしてみてください。

「人見知り中なんです」と先に伝えておく

外出先で知らない人に話しかけられたときは、「今、人見知りの時期で、目が合うと泣いてしまうんです」と先に伝えておくだけで、相手も配慮しやすくなります。

「申し訳ない」と感じる必要はありません。短く伝えるだけで親御さんの心の負担も軽くなる、シンプルですが効果的な対策です。

無理に抱っこさせない・人に会う機会も避けすぎない

赤ちゃんのペースを大切にしながら、人に慣れる機会も少しずつ作っていきましょう。

避けたいNG対応
  • 泣いている赤ちゃんを無理に他人の腕の中に渡す
  • 「泣くから」と人に会う機会を完全に避ける
  • その場でしつこくあやしてもらう
おすすめの関わり方
  • 親が抱っこした安心な状態で、相手と短く話す
  • 公園や子育て支援センターなど、見慣れた場所で会う
  • 「今日はここまで」と短時間で切り上げる

親御さんがそばにいる安心な環境で、少しずつ人と会う経験を重ねることが一番赤ちゃんのペースに合った対策です。

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人見知りしない赤ちゃんは発達の遅れ?よくある不安にお答えします

激しく人見知りをする赤ちゃんがいる一方で、まったく人見知りをしない赤ちゃんもいます。

「人見知りしない=発達障害なのでは?」と不安に思う声もよく聞かれますが、結論からお伝えすると、人見知りをしないことだけで発達の遅れと判断することはできませ

人見知りしない=発達障害ではない

人見知りをしない赤ちゃんは、生まれつき好奇心が旺盛だったり、日頃から多くの人に会う環境にいたりすることが多くあります。

これは個性のひとつであり、それ自体が問題というわけではありません。「人見知りがある=順調」「ない=心配」という単純なものではない、と覚えておいてください。

一度小児科で相談を検討したい目安

人見知りの有無に加えて以下のような様子が長く続く場合は、念のためかかりつけの小児科や乳幼児健診の場で一度ご相談いただくと安心です。

目安
  • あやしてもほとんど笑わず、表情が乏しい状態が続く
  • 目が合いにくかったり、名前を呼んでも振り向かなかったりする
  • 親の姿が見えなくなっても、後を追う様子が全く見られない

これらはあくまで目安であり、当てはまるからといって必ず病気というわけではありません。

自己判断はせず、医師に普段の様子を伝えて相談することが、親御さんの安心にもつながります。


ひとりで抱え込まないで|あんよで気軽に相談できます

毎日泣かれてしまい、「私の関わり方が悪いのかな」と自分を責めてしまう日もあるかもしれません。

そんなときは、信頼できる人にちょっと話すだけでも、気持ちがふっと軽くなることがあります。

あんよでは、育児経験のあるスタッフや、提携医療機関の小児科医にオンラインで相談いただけます。

こんなときにご活用ください
  • 受診するほどではないけれど、誰かに聞いてほしい
  • 育児書やネット検索だけでは判断がつかず不安
  • パートナーや家族に話しても気持ちが整理できない

日常の小さな不安にもそっと寄り添います。

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赤ちゃんの人見知りについてよくある質問

生後3ヶ月で人見知りが始まったのは早すぎますか?

一般的には生後6ヶ月以降が多いといわれていますが、3〜5ヶ月頃から知らない人の顔に表情がこわばる赤ちゃんもいます。

発達のスピードには大きな個人差があるため、極端に早いというわけではありません。

ほかに気になる様子がなければ、安心して見守ってあげてください。

人見知りが激しい子は「賢い」と聞きますが本当ですか?

「人見知りが強い=知能が高い」と科学的に証明されているわけではありません。

ただし、人見知りは「いつもの人と他人の違いを区別できる」認知能力が育ってきたサインです。

順調な発達のあらわれと、前向きに受け止めて大丈夫です。

保育園入園前にやっておくべきことはありますか?

入園前に親以外の大人と少しずつ関わる経験(一時保育の利用、子育て支援センターでの遊びなど)を作っておくと、入園後の負担がやわらぎやすいといわれています。

ただし、無理にたくさんの人に会わせる必要はありません。赤ちゃんのペースで少しずつ広げていけば十分です。

コロナ禍であまり人に会わせていないせいで、人見知りが激しいのでしょうか?

環境の影響もゼロではありませんが、人見知りの強さは生まれ持った気質によるところが大きいといわれています。

これから少しずつ外の世界に触れる機会を作っていけば、徐々に他人にも慣れていきます。

「会わせなかったから」と過度に責める必要はありません。

泣いている赤ちゃんを無理に他人に抱っこさせても大丈夫ですか?

恐怖心で泣いているときに無理に抱っこさせると、かえって警戒心が強まる可能性があります。

まずは親御さんが抱っこして安心させ、赤ちゃんのペースで少しずつ距離を縮めていくことをおすすめします。

【まとめ】赤ちゃんの人見知りは順調な発達のサインです

人見知りは、赤ちゃんの心が大きく成長している証です。

この記事のまとめ
  • 赤ちゃんの人見知りは生後6〜9ヶ月頃から始まり、1歳半〜2歳頃に落ち着くことが多い
  • 「親と他人の区別がつく」「好奇心と恐怖心の葛藤」「目が合うと不安が高まりやすい」の3つの原因がある
  • 強さは「気質」と「体験」の組み合わせで決まり、人見知りしない子も心配しすぎなくてよい
  • 対策は目を覗き込まない/笑顔で挨拶/無理に抱っこさせないなど、相手別に7つ

親御さん自身もどうか無理をせず、頼れる人や専門家を上手に活用しながら、お子さんのペースを大切に見守ってあげてください。

いつもと違う様子が気になるときは小児科オンライン診療「あんよ」に相談してみることも検討してください。

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