子どもにインフルエンザを疑う発熱があった場合、熱の出始めから12~24時間がインフルエンザ検査の推奨タイミングとされています。
早く病院に行って薬をもらいたいところですが、まだウイルスの増え方が十分ではないと陰性と出てしまうことも。
ただし、特に年齢の低い子どもの場合は重症化のリスクもあるため、受診のタイミングについてはあらかじめ医療機関に相談するとよいでしょう。
インフルエンザ検査を受けるタイミングの目安
インフルエンザの疑いがあるとき、一般的には、発熱などの症状が出てから12~24時間が経過した頃が、インフルエンザ検査の推奨タイミングと考えられています。
12時間以内の検査では、実際には感染していても陰性と判定されてしまう偽陰性となることがあるためです。
早く病院に行き過ぎると「もう一度来て」と言われることもあるため、この時間を一つの目安として覚えておくとよいでしょう。
発熱から12時間以降のインフルエンザ検査が推奨される理由
インフルエンザ検査で使われるキットは、鼻の粘膜にいるウイルスの量を検知して判定します。
発熱して間もない時間帯では、体内のウイルスがまだ十分に増えていない段階です。
日本感染症学会の資料(感染症学雑誌 第78巻 第9号)には、発熱後12時間以内に検査で陰性となった31名のうち、10名が12時間以降の再検査で陽性に転じたという報告があります。
一方で、12時間以降に初回検査で陰性だった13名は、再検査でも陰性だったとのことです。
12時間以降であれば検査の精度が上がり、一度の受診で、より精度の高い判定を受けやすくなると考えられます。
発熱から24時間以内のインフルエンザ検査が推奨される理由
12時間経てばいつ抗インフルエンザでもよいというわけではなく、24時間以内での検査が推奨されます。
処方される抗インフルエンザ薬は、体の中でのウイルスの増殖を抑えるものです。
薬の服用をしない場合、発熱後48時間はウイルスは増え続けると考えられており、早めに薬を使用することが、重症化を防ぎ回復を助ける一助になると考えられています。
12時間を過ぎたら早めに検査を受けて薬を使用できるように、インフルエンザを疑う場合はあらかじめ医療機関に相談しておくとスムーズです。
| 検査を受けるタイミング | 判定の精度の目安 | 特徴と注意点 |
|---|---|---|
| 発熱から12時間未満 | 低い可能性がある | ウイルス量が少なく偽陰性になりやすい時期 |
| 発熱から12〜24時間 | ウイルスが検出されやすい時期 | ウイルスが十分に増えており推奨される時期 |
| 発熱から48時間以降 | 判定は可能 | 薬の効果が弱まるとされる時期 |
12時間以内でも受診を検討するべきケース
子どもに以下のような症状が見られる場合は、インフルエンザ検査に推奨されるタイミングは関係なく、速やかに医療機関を受診することを検討してください。
- ぐったりしていて水分を摂ることができない
- 呼吸が苦しそうで肩で息をしている
- けいれんが起きている、または起きた直後である
- 異常行動がみられる
特に年齢の低い子どもの場合は、合併症のリスクも健康な大人に比べて高くなります。
上記のような症状が出ていなくても、一度医療機関に受診のタイミングについて相談するとよいでしょう。
インフルエンザ検査の結果が陰性だった場合の対応
インフルエンザ検査の結果が陰性であっても、周囲で流行していたり、高い熱が続いていたりする場合は、慎重な判断が求められます。
医師から「今は陰性ですが、インフルエンザの可能性も残っています」と言われることもあるでしょう。
その場合は、医師の指示に従ってケアを行いながら自宅で安静にし、子どもの様子を注意深く観察してください。
症状が続くなら翌日に再受診を検討する
もし陰性と診断された後も熱が下がらず症状が続く、あるいは悪化するようなら、再受診を検討しましょう。
インフルエンザ検査で陰性と診断されても症状が続く場合には、以下のような理由が考えられます。
- 検査を受けるタイミングが早く、陰性と出てしまっている
- タイミングは良かったが、検査の精度は100%ではないため陰性と出てしまっている
- アデノウイルスや溶連菌などによる他の感染症にかかっている
推奨されるタイミングに検査を受けていたとしても、検査精度は100%とは言えないため、陰性と出てしまう可能性もあるのです。
医師は検査結果だけでなく、症状や経過、周りの感染状況などから総合的に判断するため、再検査をしなくてもインフルエンザ陽性と診断されることもあります。
他の感染症の疑いもあるので、一度医療機関に相談するとよいでしょう。
インフルエンザ検査の費用と保険適用の仕組み
インフルエンザ検査にかかる費用は、基本的には医師が必要と判断して行う検査であれば、公的医療保険の対象となります。
自治体による小児医療費助成制度が利用できる場合では、窓口での支払いは数百円程度、もしくは無料となる地域が多いでしょう。
※助成の内容は自治体により異なるため、お住まいの地域の制度をご確認ください。
ただし、受給者証を忘れると一時的に全額自己負担になることもあるため、必ず持参してください。
一方で、症状がないのに「学校に提出する証明書のために検査したい」といった場合は、保険が適用されない自費診療となり、数千円程度の費用がかかることがあるため注意が必要です。
インフルエンザ検査に関するよくある質問
- インフルエンザの予防接種を受けていても検査は必要ですか?
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予防接種をしていても感染する可能性はあります。
熱が出て、インフルエンザを疑うような症状がある場合は、感染を広げないためにも検査を検討しましょう。
- 検査キットは薬局で買って自分でやっても良いのでしょうか?
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市販の検査キットも販売されていますが、正しく検体を採取するのは難しいものです。
医師による適切な診断と症状に合わせた治療のためには、医療機関での受診をおすすめします。
- 検査をせずにインフルエンザのお薬をもらうことはできますか?
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基本的には検査による確認が行われます。
流行状況や同居家族の発症状況などから、医師が総合的に判断して検査なしで処方することもあります。
インフルエンザ検査は発熱から12時間以上経ってからが推奨されるが受診のタイミングを迷う場合はオンライン診療への相談も検討して
インフルエンザ検査は発熱直後ではなく、ウイルスが十分に増える12時間後以降に受けることが推奨されます。
抗インフルエンザ薬での治療を適切な時期に始められるよう、12時間を過ぎたら早めに受診するとよいでしょう。
- 発熱から12~24時間でのインフルエンザ検査が推奨される
- 早いタイミングでの検査は偽陰性となる可能性がある
- 心配な症状がある場合や年齢が低い場合は、12時間以内でも早めの受診を検討する
「今すぐ行くべき?」と判断に迷うときは、スマホを使って小児科オンライン診療「あんよ」に受診のタイミングやケアについて相談することも検討してみてください。
お子さんの早期回復のサポートができるように、ご自身への感染も防ぎつつ、専門家の力を借りながら看病してあげたいですね。

