子どもが急に低体温になったらどうすればいい?原因や自宅でできるケアと受診の目安

子どもが急に低体温になったらどうすればいい?原因や自宅でできるケアと受診の目安

子どもが急に低体温になった場合、その状況によってさまざまな原因が考えられます。

さっきまで熱があったのに、解熱剤の影響で急に35度台まで下がったというケースも珍しくはありません。

子どもの体温が急に低くなった時には、まずは落ち着いて全身や意識の様子を確認しましょう。

極度に体が冷えてしまっていると医療機関での処置が必要になる場合もあるため、心配な症状が出ていれば早めに受診を検討してください。

目次

低体温は何度から下を指す?「低体温症」の基準や特徴

「低体温」という場合には35度台前半を指すことが一般的で、子どもの場合は35度台後半でも低体温ととらえられることが多いでしょう。

一方で「低体温症」は深部体温が35度以下になることを指します。

健康な人の深部体温は、皮膚温度より0.5~1度ほど高い37度前後に保たれているとされていますので、「低体温症」ではかなり体温が下がっていることになります。

本記事ではすぐに対応が必要な「低体温症」を「重度の低体温」、少し体温が低くなる場合を「軽度の低体温」と捉えて解説します。

重度の低体温「低体温症」の症状

「低体温症」の症状やについてまとめておきます。

低体温症の一般的な症状
  • 初期症状として、激しいふるえ(シバリング)が起こる
  • 進行するとふるえが止まり動作が遅くなる
  • さらに進行すると意識がもうろうとして脈や呼吸が遅くなる

初期であれば乾いた温かい服に着替え、体を温める対応が有効な場合が多いですが、改善が見られない場合は医療機関での処置が必要です。

重度になると温めた酸素の吸入や、温めた液体の静脈投与など、体の内側からも温める処置が行われることも。

子どもは自分で体温の変化に気付きにくいため、激しくふるえが起こっているようならすぐに温めるなどの対応をしましょう。

子どもが急に低体温に!受診するべき症状の目安

子どもの体温が低い、体を触ると冷たいといった場合には、どのような様子が見られるかをチェックしてみてください。

子どもが急に低体温になった時のチェックポイント
  • 呼びかけに対してしっかりと反応があるか確認する
  • 唇の色が青紫になっていないか顔色を観察する
  • 呼吸が苦しそうだったり速かったりしないか見る
  • 手足だけでなくお腹や背中が冷たくなっていないか触れる

これらの点に問題がなく子どもが普段通りであれば、保温をして経過を観察できるケースが多いです。

もし状態が悪化する、ぐったりして反応が薄いなどの場合は、速やかに受診することを検討してください。

医療機関へ急ぐべき?受診を判断する目安

次の表に子どもの様子とそれぞれへの対応をまとめました。

子どもの様子対応の目安
呼びかけに反応が乏しくぐったりしている救急車を呼ぶことや救急外来の受診を検討する
顔色が悪く水分も摂れない様子がある保温をしつつ医師への相談を検討する
顔色は良く普通に過ごせているが体温だけ低い保温をして経過を観察する

着替えさせて温めてもふるえが止まらないような場合にも、早めに医療機関への相談を検討するとよいでしょう。

子どもが急に低体温になる原因

子どもの体は体温を調節する力が未熟なだけでなく、体表面積も大きいため、環境の変化で変動しやすいです。

寒い場所で運動をした後など、体温が急激に下がっていくことは大人でも起こりやすいので注意しておくようにしましょう。

解熱剤などの影響が考えられる場合

病気で熱があった場合、急に低体温になる原因としては薬などの影響が考えられます。

多くの場合、解熱剤(座薬や飲み薬)を使った後に、一時的に体温が下がりすぎることがあります。

一時的な反応であれば、薬の影響が薄れるとともに平熱へ落ち着くのが通例です。

熱が下がる時にたくさん汗をかくと、その汗が乾く時に体温が奪われることもあります。

何らかの疾患が原因となっている場合

低体温になる原因としては、甲状腺機能低下症、低血糖や貧血なども考えられます。

急に体温が下がるという形では現れにくいため、36度に満たないような低体温が続く場合には背景に何らかの疾患が隠れている可能性も否定できません。

低体温が続く、疲れやすいといった様子が見られる場合は一度医療機関に相談することをおすすめします。

急に子どもの体が冷たくなった時に家庭でできる対処法

子どもの体温が低いと感じた時は、まず体を優しく温めてあげることが大切です。

受診を急ぐほどの低体温ではない場合に今すぐできるケアとして、以下の方法を試してみてください。

すぐにできる対処法
  • 汗で濡れたパジャマや下着をすぐに着替えさせる
  • 乾いたタオルで体の汗をしっかりと拭き取る
  • 布団の枚数を増やしたり部屋の温度を上げたりする
  • 大人が抱っこをして体温を分け与えるように温める

湯たんぽや電気毛布は、低温やけどのリスクがあるため、小さな子どもへの使用は避けるのが無難です。

また、冷たい飲み物は避け、常温や少し温かい飲み物で水分補給を行うようにしましょう。

まずはこれらの対応を行い、30分から1時間後にもう一度体温を測ってみてください。

子どもの急な低体温に関するよくある質問

34度台の数字が出ましたが故障でしょうか

脇の汗を拭いていない場合や、体温計がしっかり密着していないと低く出ることがあります。

汗を拭いてから、もう一度反対側の脇で正しく測り直してみることをおすすめします。

測り直しても数値が変わらず、活気がない、顔色が悪いといった症状があれば、すぐに医療機関へ相談してください。

低体温の状態はいつまで続くことが多いですか

解熱剤の影響や発汗によるものであれば、数時間ほどで落ち着くケースが多いですが、その間もお子さんの様子に変化がないか注意深く見守ってください。

長時間低い状態が続き活気がない場合は、何かの疾患が関与している可能性もあるため、一度医師に相談することを検討しましょう。

お風呂に入れて温めても良いでしょうか

急に熱いお風呂に入れると体に負担がかかるため、まずは衣類や室温で調整してください。

子どもの元気があり、体が冷え切っている時であれば、ぬるめのお湯で短時間温めるのは選択肢の一つです。

子どもの体に大きな負担がかからない方法で優しく温めてあげてください。

子どもが急に低体温になったら体の様子を確認して保温や受診の検討を!判断に迷ったらオンライン診療も活用して

子どもの体温が急に下がっても、顔色が良く元気であれば「汗を拭いて着替えさせる」「室温を上げる」などの対応を行い、様子を見守りましょう。

この記事のまとめ
  • 体温そのものよりも子どもの顔色や反応を優先して確認する
  • 解熱剤の使用後や汗をかいた後は一時的に下がりやすいと知っておく
  • 長時間続く場合は無理せず医療機関に相談する

もしも、温めてもお子さんの元気が戻らない場合は、我慢せずに医療機関を受診してください。

「この子の様子、いつもと違う気がする……」という直感は、親御さんだからこそ気づけるサインです。

スマホを使って医師とつながれる小児科オンライン診療「あんよ」は、自宅にいながら相談できるので、受診を迷うときには活用を検討してみてください。

LP