2歳のお子さんがインフルエンザで高熱を出すと、親御さんは重症化したらどうしようと大きな不安を感じますよね。
2歳前後は免疫が未熟なため、大人に比べて急激に体調が変化するリスクがあるのは事実です。
しかし、どのような状態が本当に危険なのかを正しく知れば、落ち着いて行動できるようになるでしょう。
本記事では、小児科の視点から2歳児のインフルエンザにおける重症化の兆候や、家庭で観察すべきポイントを詳しく解説します。
2歳のインフルエンザが重症化しやすい理由を紹介
2歳という年齢は、医学的にもインフルエンザの経過に注意が必要な時期とされています。
主な理由を知ることで、日頃の観察の重要性がより理解できるはずです。
小さな子供はインフルエンザの合併症のリスクが高い
2歳児はインフルエンザに関連した脳症や肺炎といった重い合併症を引き起こしやすい傾向があります。
厚生労働省の調査でも、インフルエンザ脳症の発症は1〜2歳に多く報告されており、迅速な対応が求められる年齢層です。
言葉で体調を伝えられない
2歳のお子さんは自分の苦しさを正確な言葉で伝えることがまだ難しい時期です。
そのため、周囲の大人が機嫌や顔色、呼吸の様子などを細かく観察し、異変を察知してあげる必要があります。
2歳のインフルエンザで重症化を確認するポイントと受診の目安を紹介
まずは、ただの熱と重症化の兆候を見極めるための目安を紹介します。
重症化しているか確認するポイント
お子さんの様子を観察する際の参考にしてください。
| 観察する項目項目 | 様子を見てもよい状態 | 受診を検討すべき状態 |
|---|---|---|
| 意識や機嫌 | 水分が摂れて視線が合う | 呼びかけに反応が乏しい |
| 呼吸の状態 | 苦しそうではない | 息が荒く肩で息をしている |
| 水分と排尿 | おしっこがしっかり出る | 半日以上おしっこが出ない |
脳症を疑う異常な言動やけいれんの有無を確かめる
インフルエンザ脳症の初期症状として、普段とは明らかに違う様子が見られることがあります。
意味不明な言動や幻覚、感情の乱れ、視線が合わずぼーっとする、5分以上のけいれんや繰り返す発作は重大なサインです。
これらが見られたら、直ちに医療機関を受診しましょう。
呼吸の様子や顔色の変化を観察する
肺炎やクループ症候群など、呼吸器系に重い症状が出ている可能性もあります。
唇や顔色の変色、喉が鳴る呼吸、激しい咳や嘔吐は重症化の兆候です。
急を要する可能性があるため、迷わず直ちに医師の診察を受ける必要があります。
2歳児のインフルエンザ重症化を防ぐためのホームケアを紹介
病院を受診した後の自宅療養では、体力を消耗させないためにまずは安静に過ごせる環境を整えてあげることが大切です。
お子さんが少しでも楽に過ごせるよう、以下のケアを意識してみてください。
水分補給と適切な室温管理を心がける
高熱が出ている時は、脱水症状を防ぐためにこまめな水分摂取が欠かせません。
一度にたくさん飲ませるのではなく、少量ずつ回数を分けて与えるのがポイントです。
- 経口補水液や麦茶、ゼリー飲料など飲みやすいものを用意する
- 部屋の温度は20度前後に保ち、加湿器で湿度を60%程度に維持する
- 寒がっている時は温め、暑がっている時は薄着にして熱を逃がす
- 脇の下や太ももの付け根などを冷たいタオルで冷やす
医師から処方された解熱剤を正しく使用する
インフルエンザの際、自己判断で家にある古い解熱剤を使用するのは大変危険です。
特定の成分が含まれる薬は、脳症のリスクを高める可能性があるため、自宅にある古い解熱剤などは避け、必ず今回受診して処方された薬を使用するようにしましょう。
薬を使用しても熱が下がらないからといって、決められた間隔を空けずに何度も飲ませることは避けましょう。
2歳のインフルエンザに関するよくある質問
- 40度の高熱が出ましたが、すぐに脳症になりますか?
-
高熱が出たからといって必ずしも脳症になるわけではありません。
熱の高さよりも、意識がはっきりしているか、視線が合うかといった機嫌や反応を重視して観察してください。
- インフルエンザワクチンを打っていれば重症化しませんか?
-
ワクチンには発症を完全に防ぐ効果はありませんが、重症化や合併症のリスクを抑える効果が期待されています。
接種済みであっても、異変を感じたら受診を検討しましょう。
- 解熱剤を使うと脳症になりやすいというのは本当ですか?
-
以前、一部の解熱剤が脳症に関与していると報告されました。
現在小児科で一般的に処方されるアセトアミノフェン製剤は、適切に使用すれば安全性が高いと考えられています。
【まとめ】2歳のインフルエンザで重症化の兆候があれば早急に医師へ相談する!オンライン診療の検討も
2歳がインフルエンザにかかった場合、進行が早いため、保護者の方がいつもと何か違うと感じる直感を大切にしてください。
最後に、重症化を防ぐための大切なポイントをまとめます。
- 意識が朦朧としていたり視線が合わなかったりする場合はすぐに受診する
- 呼吸が苦しそうな様子や顔色の悪さが見られたら医療機関へ連絡する
- 水分を少量ずつこまめに与えて脱水症状が起きないよう注意する
「夜中に急に熱が上がったけれど、救急車を呼ぶほどか迷う…」「病院に連れて行きたいけれど、二次感染が怖い」という場面は多いものです。
そのような時は、小児科オンラインサービスあんよに相談してみてはいかがでしょうか。
外出が難しい場面では、自宅から医師に相談できるオンライン診療の活用も検討してみてください。

