「手のひらや足の裏に赤いポツポツができている」「口の中を痛がって機嫌が悪い」——お子さんの体に急に発疹が出ると、思わずドキッとしてしまいますよね。
「これって手足口病の発疹かな?」「水ぶくれがつぶれてうつったり、跡が残ったりしないかな」と、不安に感じる親御さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、手足口病の発疹の見た目や出やすい場所、赤い斑点から水ぶくれへと変わっていく経過、そして他の病気の発疹との見分け方までをわかりやすくまとめました。
「受診すべきかどうか」の判断ポイントもあわせて解説しますので、慌てずにお子さんの様子を確認してみてくださいね。
本記事の編集方針について
あんよマガジンは、編集方針に基づき、公的機関の発表資料や学会ガイドライン等の一次情報を確認したうえで記事を制作しています。
※本記事には、当社が運営する小児科オンライン診療「あんよ」のサービス紹介(広告)を含みます。
本記事は、疾患や症状に関する一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。また、特定の医薬品・医療機器・治療法の効果を保証・推奨するものでもありません。気になる症状やご不安がある場合は、自己判断せず、医療機関にご相談ください。
なお、本記事の内容は公開時点の情報に基づいており、最新の医学的知見や制度改正により変わる場合があります。
当社は記事制作にあたり、医療法、医療広告ガイドライン、医薬品医療機器等法(薬機法)、健康増進法、景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)等の関係法令・指針を踏まえて制作しています。
手足口病の発疹の特徴は2〜3mmの水ぶくれ

手足口病の発疹は、手のひら・足の裏・口の中などにできる、小さな水ぶくれ(水疱)が大きな特徴です。
厚生労働省によると、大きさは2〜3mmほどで、赤みを伴う複数の発疹として現れます。はじめは赤い斑点のように見え、少し盛り上がってから、中に透明な液体を持つ水ぶくれに変わっていきます。
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでも、手のひらや足の裏、口の中などに小さな水ぶくれが多く現れると説明されています。
手足口病の発疹の基本的な特徴を、次の一覧で確認してみましょう。
| 項目 | 手足口病の発疹の特徴 |
|---|---|
| 大きさ | 2〜3mm程度の小さな水ぶくれ |
| 色・形 | 赤みを伴い、少し盛り上がって水ぶくれになる |
| かさぶた | 基本的にかさぶた(痂皮)をつくらずに治る |
| 経過 | 多くは3〜7日ほどで自然に消えていく |
かさぶたをつくらずに治るのは、手足口病の発疹の大切なポイントです。
この点は、かさぶたになる水疱瘡(みずぼうそう)などと見分けるときの手がかりにもなります。
手足口病の発疹が出やすい場所
手足口病の発疹は、その名のとおり「手」「足」「口」に出やすいのが特徴です。
国立成育医療研究センターや厚生労働省の情報をもとに、発疹が出やすい場所と出方を一覧にまとめました。
| 発疹が出やすい場所 | 発疹の出方 |
|---|---|
| 手のひら・指の間 | 赤い斑点や小さな水ぶくれが点々と出る |
| 足の裏・足の甲 | 手と同じような水ぶくれが出て、歩くと痛がることも |
| 口の中(頬の内側・舌・のどの奥) | 小さな水ぶくれや浅い口内炎ができ、痛みを伴いやすい |
| ひじ・ひざ・おしり | 手足以外にも広がって出ることがある |
口の中の発疹は痛みが出やすく、食事や水分をいやがるきっかけになりやすい部分です。
お子さんが「急にごはんを食べたがらない」「よだれが増えた」と感じたら、口の中の様子も見てあげてください。
手足口病の発疹の経過と治るまでの流れ
手足口病の発疹は、時間の経過とともに見た目が少しずつ変わっていきます。
ウイルスが体に入ってから治るまでの、一般的な流れを整理しました。
| 時期 | 発疹や体の様子 |
|---|---|
| 感染〜発症前(潜伏期間3〜5日) | まだ発疹はなく、元気に見えることが多い |
| 発症1〜2日目 | 口の中の痛みや微熱から始まることが多い |
| 2〜4日目(ピーク) | 手のひら・足の裏・口の中に水ぶくれが出そろう |
| 5〜7日目以降(回復期) | 水ぶくれがしぼみ、かさぶたをつくらずに消えていく |
潜伏期間や発疹の消えるまでの日数は、厚生労働省や国立健康危機管理研究機構(JIHS)の情報にもとづいています。
発熱は約3分の1のお子さんに見られますが、38℃以下のことが多く、高熱が続くことは通常は多くないとされています。
なお、症状が治まったあとも、2〜4週間ほどは便の中にウイルスが残ることがあります。
登園を再開したあとも、おむつ替えやトイレのあとの手洗いは、しっかり続けるようにしましょう。

近年増えているコクサッキーA6型の発疹と爪の変化
手足口病の原因ウイルスにはいくつかの型があり、その年によって流行する型が変わります。
JIHSによると、近年はコクサッキーウイルスA6(CA6)という型が流行することがあり、これまでとは少し違った発疹が報告されています。
従来の手足口病の発疹と、近年のCA6型で見られる発疹の違いを整理しました。
| 項目 | これまでの手足口病 | 近年のCA6型で報告される例 |
|---|---|---|
| 出る範囲 | 手・足・口が中心 | 腕・脚・おしり・体幹・口の周りなど広めに出ることも |
| 大きさ・形 | 2〜3mmの小さな水ぶくれ | やや大きく、扁平で中央がくぼんで見えることも |
| 発熱 | 軽いか、出ないことも多い | やや高めの熱を伴うこともある |
また、CA6型などの感染では、発症から数週間〜1か月ほどたってから、一時的に手足の爪がはがれることがあります。
これは「爪甲脱落症(そうこうだつらくしょう)」と呼ばれ、厚生労働省は、多くの場合は自然に新しい爪が生えてくるとしています。
心配になりやすい変化ですが、あわてず、気になるときはかかりつけ医に相談してみてくださいね。
最新の流行している型や地域の状況は、注目すべき感染症(IDWR)などの公的な情報でも確認できます。
手足口病の発疹と他の病気の発疹の見分け方
子どもの体に発疹が出ると、あせもや虫刺されと迷ってしまいますよね。
手足口病の発疹は、似た見た目の病気がいくつかあります。
JIHSや日本皮膚科学会が見分けるべき病気として挙げるヘルパンギーナや水疱瘡に、家庭で迷いやすいあせも・とびひを加えて、見分けの手がかりを一覧にまとめました。
| 病気 | 発疹が出やすい場所 | 発疹の特徴 |
|---|---|---|
| 手足口病 | 手のひら・足の裏・口の中 | 2〜3mmの水ぶくれ。かさぶたをつくらない |
| 水疱瘡(みずぼうそう) | 全身(頭皮や体幹にも) | 水ぶくれがかさぶたに変わり、かゆみが強い |
| ヘルパンギーナ | のどの奥 | のどの奥に強い赤みと水ぶくれ。手足には出にくい |
| あせも | 首まわり・おなか・関節 | 汗をかく部分に小さな赤いブツブツ |
| とびひ | 鼻の下・口まわりなど | 水ぶくれがやぶれてジュクジュクし、広がりやすい |
見た目が似ていても、原因や対応は病気によって異なります。
自己判断がむずかしい発疹も多いため、気になるときは医療機関で確認してもらうと安心です。
発疹のかゆみ・痛みと家庭でのケア

手足口病の発疹は、JIHSによると、かゆみを伴うことは比較的少ないとされています。
とはいえ、かゆがったり、口の中の痛みをつらそうにしたりするお子さんもいます。
発疹をかき壊すと、とびひなど別の症状につながることもあるため、次のようなケアを心がけましょう。
- 爪を短く切って、手を清潔に保つ
- かゆがるときは冷たいタオルなどで軽く冷やす
- お風呂はぬるめのお湯で、こすらずやさしく洗い流す
- 口の中が痛むときは、しみない薄味・冷ましたものを少しずつ与える
- 自己判断で市販薬や塗り薬を使わず、医師や薬剤師に相談する
手足口病そのものに直接効く薬はなく、症状をやわらげながら回復を待つのが基本の対応とされています。
塗り薬や飲み薬が必要かどうかは、お子さんの状態によって変わるため、迷ったときは受診時に相談してみてください。
発疹以外に注意したいサインと受診の目安
手足口病の多くは、数日で自然に回復していく病気とされています。
しかし、まれに髄膜炎や脳炎などの合併症が起こることもあり、発疹以外のサインに注意が必要です。
厚生労働省は、次のような様子が見られたときは、医療機関への受診を検討するよう呼びかけています。
- 高い熱が出る、または発熱が2日以上続く
- 水分がとれず、おしっこの回数や量が明らかに減っている
- 何度も吐く、頭を痛がる
- ぐったりして、視線が合わない・呼びかけに答えない
- 呼吸が速く、息苦しそうにしている
これらは脱水や、まれな合併症のサインの可能性も考えられます。
判断に迷うときや夜間・休日で受診をためらうときは、小児科オンライン診療「あんよ」のように、自宅から医師に相談できる方法を利用するのも選択肢の一つです。
最終的な判断は医師にご相談ください。
手足口病の発疹が残っていても登園できる?
手足口病は、学校保健安全法で出席停止期間が決められている病気ではありません。
こども家庭庁の保育所における感染症対策ガイドラインや国立成育医療研究センターの情報では、熱がなく、口の中の痛みもなく、普段どおりの食事がとれることが登園のめやすとされています。
つまり、発疹が残っていても、体の様子が回復していれば登園できる場合があるということです。
ただし、園や学校によって独自のルールがあることも多いため、事前に電話などで確認しておくと安心です。
手足口病の発疹に関するよくある質問
- 手足口病の発疹はかゆいですか?
-
JIHSによると、手足口病の発疹はかゆみを伴うことは比較的少ないとされています。
ただし、かゆみや痛みを感じるお子さんもいるため、かき壊さないよう爪を短くし、清潔に保つことが大切です。
- 発疹だけ出て、熱が出ないこともありますか?
-
はい、熱が出ないまま発疹だけが現れることも珍しくありません。
発熱が見られるのは約3分の1で、38℃以下のことが多いとされています。熱の有無だけでなく、顔色や機嫌もあわせて確認してあげてください。
- 発疹が水ぶくれからかさぶたになりますか?
-
手足口病の水ぶくれは、基本的にかさぶた(痂皮)をつくらずに消えていくとされています。
かさぶたになる場合は水疱瘡など別の病気の可能性もあるため、気になるときは医療機関で確認してもらいましょう。
- 発疹が治ったあとに爪がはがれてきました。大丈夫ですか?
-
発症から数週間〜1か月ほどたって、一時的に爪がはがれることがあります。
厚生労働省は、多くの場合は自然に新しい爪が生えてくるとしています。心配なときや痛みが強いときは、かかりつけ医に相談してください。
- 大人にも発疹は出ますか?
-
大人も感染することがあり、手や足の発疹が出ることがあります。
国立成育医療研究センターによると、大人では皮膚の症状が強く出ることもあるとされています。看病のあとは、しっかり手を洗うようにしましょう。
【まとめ】手足口病の発疹は手のひら・足の裏・口の中に出る水ぶくれが特徴
手足口病の発疹は、手のひら・足の裏・口の中などに出る2〜3mmの水ぶくれで、かさぶたをつくらずに治っていくのが特徴です。
赤い斑点から水ぶくれへと変化し、多くは3〜7日ほどで自然に消えていくとされています。
- 手足口病の発疹は手のひら・足の裏・口の中に出る2〜3mmの水ぶくれである
- 発疹は赤い斑点から水ぶくれへ変わり、かさぶたをつくらず3〜7日ほどで消えていく
- 近年のコクサッキーA6型では発疹が広めに出たり、数週間後に爪がはがれたりすることがある
- 水疱瘡やあせもなどと見た目が似るため、自己判断せず気になるときは医師に相談する
- 熱がなく普段どおり食事がとれれば、発疹が残っていても登園できるとされている
お子さんの発疹を見ると不安になりますが、多くは自然に回復していく病気とされています。
夜間や休日など病院に行く時間がないときは、小児科オンライン診療「あんよ」を活用して相談するのも選択肢の一つですよ。
最終的な判断は医師にご相談ください。

