結膜炎とは、結膜という目の表面を覆う薄い膜に炎症が起こる病気です。
白目の部分やまぶたの裏側を覆い、目を守る働きを担う結膜に炎症が起こることで、目の充血やかゆみ、目やになどの症状が現れます。
結膜炎にはいくつか種類があり、原因によって保育園のお休みが必要な期間や登園のルールが異なり、事前の確認が重要です。
この記事では、子どもが結膜炎になった際に知っておきたい登園の目安や、園への提出書類について分かりやすくお伝えします。
結膜炎の種類によって登園できる時期は異なる
結膜炎は大きく分けてウイルス性、細菌性、アレルギー性の3つに分けられます。
原因によって感染性の有無が異なるため、保育園に登園再開できるタイミングもそれぞれです。
まずは結膜炎の種類ごとの特徴と、登園の目安を確認しておきましょう。
結膜炎の種類と登園目安
ウイルス性の結膜炎は感染力が強く、園内で広がる可能性があるため注意が必要です。
一方で、アレルギー性の結膜炎は人にうつる病気ではないため、普段どおり登園できることが多いとされています。
表はあくまで参考とし、最終的には医師の診断に従ってください。
| 結膜炎の種類 | 一般的な登園の目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| ウイルス性 | 医師が許可するまで | 充血が強く目やにが多い |
| 細菌性 | 症状が落ち着くまで | 黄色いドロッとした目やに |
| アレルギー性 | 制限なし | 目のかゆみや透明な涙 |
結膜炎で保育園を出席停止になるケース
感染力の強いタイプの結膜炎になると、保育園を一定期間休むことが学校保健安全法で定められています。
見た目の症状が軽くなっていても、感染の可能性が残ることがあり、再登園の時期は保護者だけで決めず、医師の判断を確認することが重要です。
流行性角結膜炎の登園基準
日本眼科医会によると、流行性角結膜炎は、発病してから2週間は人に移る可能性があると言われています。
流行性角結膜炎はアデノウイルスによって起こる感染症で、非常に強い感染力を持ち、目の充血や大量の目やにが特徴です。
登園できる時期は、症状が改善し、感染の恐れがないと医師が判断してからとされています。
症状の経過によっては、思ったより登園再開まで時間がかかることもあるようです。
咽頭結膜熱(プール熱)の登園基準
咽頭結膜熱も、アデノウイルスが原因となる発熱やのどの痛み、目の充血などの症状が見られる場合のある結膜炎です。
子ども家庭庁によると、登園の目安は、主な症状が消えてから2日が経過していることとされています。
体調が完全に回復しているかどうかも含めて、医師の判断を受けることが望ましいでしょう。
結膜炎から登園開始する際に必要となる登園許可証や意見書
感染力のある結膜炎でお休みした場合、再登園の際に書類の提出を求められることがあります。
他の子どもへの感染リスクが低くなったことを確認するための書類です。
結膜炎から登園開始する際に保育園で求められる主な書類
保育園によって呼び方は異なりますが、主に以下の書類が使われます。
提出が必要な書類の種類は、自治体や保育園によってそれぞれです。
病院を受診する前に保育園のしおりなどで確認しておくと、手続きがスムーズになる可能性もあります。
- 医師が記入する登園許可証や意見書
- 保護者が記入する登園届
家庭内で結膜炎の感染を防ぐためのポイント
ウイルス性の結膜炎は、家庭内でも感染が広がる可能性があります。
目やにや涙に含まれるウイルスが手や物を介して広がる場合があるため、日常生活の中での対策が重要です。
家庭で意識したい結膜炎の感染対策
以下のような工夫を取り入れることで、家庭内の感染拡大を予防する一助になると考えられています。
- タオルやハンカチを家族で共有しない
- 目やには使い捨てガーゼやティッシュで拭き取る
- 子どもが目を触った後は石けんで手を洗う
- 入浴は最後にするかシャワーで済ませる
子どもの結膜炎で受診を検討する目安
症状が軽めに見えると、病院受診を迷う場合もありますが、結膜炎の原因によっては早めの受診が必要になる場合もあります。
子どもの様子を観察するとき、目の症状だけでなく、体調の変化も合わせて確認しましょう。
子どもの結膜炎で病院受診を検討したい症状の目安
次のような様子が見られる場合を目安として、病院への受診を検討してください。
受診時には、いつから症状が出たのか、周囲で同じ症状の人がいないかを伝えるとコミュニケーションがスムーズになる場合もあります。
- まぶたが腫れて目が開きにくい
- 黄色い目やにが急に増えてきた
- まぶしそうにして目を痛がる
- 発熱やのどの痛みなどの症状がある
【Q&A】子どもの結膜炎に関するよくある質問
子どもの結膜炎について、よくある疑問をまとめました。
- 目やにだけの場合でも保育園は休ませるべきですか?
-
感染性の結膜炎の可能性もあるため、一度医療機関で相談することが望ましいとされています。
見た目が元気でも感染が広がる場合があるため、早めに確認することが安心につながります。
- 結膜炎は自然に治ることもありますか?
-
軽い症状の場合は、経過とともに自然に改善していくこともありますが、自己判断は難しいため、心配なときは受診を検討しましょう。
- 兄弟や家族にうつることはありますか?
-
ウイルス性の結膜炎は家族内で広がる可能性があります。
タオルの共有を避けるなど、基本的な感染対策を組み合わせて行うことが大切です。
【まとめ】結膜炎の子どもが保育園に行けるのは感染の恐れがないと判断されてから
厚生労働省では、子どもが結膜炎にかかった場合、保育園が出席停止となる期間を結膜炎の種類ごとに定めています。
症状が軽く見える場合でも、感染症が隠れているケースもあるため注意が必要です。
子どもの目の症状は急に悪化する場合もあるため、迷ったときは早めに病院への相談を検討しましょう。
- ウイルス性結膜炎は医師が感染の恐れがないと判断するまで登園を控える
- 結膜炎の種類によって登園できる時期や必要な書類が異なる
- 家庭内感染を防ぐためタオルの共有や手洗いを徹底する
忙しくて受診の時間が取りにくい場合は、オンライン診療を利用するという選択肢もあります。
小児科オンライン診療あんよでは、スマートフォンから医師に相談できる仕組みがあり、子どもの目の症状についても自宅から相談できる場合があります。
登園の判断や受診の目安について迷ったときは、対面診療やオンライン診療などを通じて、医師の意見を聞くことも一つの方法です。
