「子供の熱が発症してから、もう1週間以上も続いている…」
一般的な風邪であれば、多くの場合3〜4日で熱は下がります。もし1週間以上も発熱が続いているのであれば、それは単なる風邪ではない可能性があります。
熱が1週間以上下がらない?考えられる具体的な原因
子どもの発熱がこれほど長く続く場合、肺炎や川崎病など、しかるべき治療が必要な病気の可能性も少なくありません。
医学的に見ると、熱が長引いている場合には、主に以下の4つの可能性が考えられます。
風邪(ウイルス)を立て続けに引いている
保育園や幼稚園に通っているお子さんに、最も多いパターンです。
最初の風邪が治りかけたタイミングで、運悪く別の新しい風邪をもらってしまうケースです。
親から見ると「1つの熱がずっと続いている」ように見えますが、実際には「風邪A」→「風邪B」へのリレーが起きている状態です。
長引きやすいウイルスや細菌に感染している
一般的な風邪ウイルスではなく、症状が長期化しやすい病原体に感染しているケースです。
代表的なものに、マイコプラズマやアデノウイルスなどが挙げられます。
これらは元気はあるけれど、熱としつこい咳が続くといった特徴を持つことが多く、通常の風邪薬ではなかなかスッキリ治らないことがあります。
もしかしたらと感じた際は医療機関へ相談しましょう。
喉以外の場所で「炎症」が起きている
喉の痛みや咳などのわかりやすい症状がなくても、体のどこか他の場所で炎症がくすぶっているケースです。
- 中耳炎: 耳の奥に膿が溜まっている
- 副鼻腔炎: 鼻の奥で炎症が起きている
- 尿路感染症: おしっこの通り道に菌が入っている
これらは、初期には発熱以外の症状が目立たないことがあり、見落とされがちな原因の一つです。
体質や環境によるもの
子供は体温調節がまだ苦手です。厚着をさせすぎていたり、部屋の温度が高すぎたりすると、熱がこもって微熱が続くことがあります。
また、稀ですが、ストレスなどが原因で起こる「心因性発熱」というものも、小学生以降で見られることがあります。
熱が続く場合は、自己判断せず医療機関(心療内科など)へ相談してみてください。
PFAPA(反復性発熱)の可能性
「保育園や幼稚園に通い始めたら、熱が頻繁に出るようになった」という話は小児科外来でよく耳にします。
PFAPAは主に5歳未満で発症する周期性発熱症候群の一つです。
3〜7日続く発熱を約1カ月周期で繰り返し、口内炎、咽頭炎、頸部リンパ節炎などを伴います。
抗菌薬は効きませんが、発作時以外は元気で成長に影響はなく、数年から10年ほどで後遺症なく自然治癒します。
頻繁な発熱が学校生活の支障となる場合、特別な薬での対応もありますので、「PFAPAかな」と思ったら近くの小児科医に相談をおすすめします。
1週間続く発熱で疑うべき具体的な病名を紹介
「熱はあるけれど、重症には見えない」という場合でも、1週間以上続く発熱は身体からのSOSです。長引く場合に疑われる病気と特徴を知っておきましょう。
マイコプラズマ肺炎
乾いたしつこい咳が最大の特徴です。
日中は比較的落ち着いていても、夜間や明け方に激しく咳き込むことが多く、睡眠不足になりがちです。
風邪薬では治りにくいこともあるため、長引く咳と熱がセットになっている場合は、この病気を疑ってみてください。
中耳炎
言葉でうまく伝えられない小さなお子さんは、耳が痛くても訴えないことがあります。
もし発熱が続いている中で、「頻繁に耳を触る」「頭をブルブル振る」といった仕草が見られたら要注意です。
機嫌の悪さが続く場合も、一度耳の状態を確認してもらうと安心です。
副鼻腔炎
黄色や緑色のドロッとした鼻水が止まらないのが特徴です。
鼻水が喉の奥に流れ落ちる「後鼻漏」が起こり、それが刺激となって咳き込むこともあります。
ただの鼻風邪だと思っていても、細菌感染を起こしている可能性があるため、色のついた鼻水が続く時は受診をおすすめします。
尿路感染症
「咳や鼻水などの風邪症状が全くないのに、熱だけが出ている」のが典型的なサインです。
見極めるポイントは「おしっこ」です。
においがいつもよりきつかったり、色が濃かったりしないか確認してあげてください。おむつ替えの際に不機嫌になるのもサインのひとつです。
川崎病(不全型)
全身の血管に炎症が起きる病気で、「白目が赤い」「体に発疹が出る」「唇が赤く腫れる」といった特徴があります。
ただ、すべての症状が揃わない「不全型」というケースもあり、風邪と見分けがつきにくいことがあります。
様子がいつもと違うと感じたら、早めに医師へ相談しましょう。
EBウイルス感染症
首のリンパ節がグリグリと腫れたり、目が腫れぼったくなったりするのが特徴です。
また、のどの奥にある扁桃腺が腫れるため、寝ている時にいびきがひどくなることもあります。
「ただの風邪にしては、首の腫れやいびきが目立つな」と感じたら、この感染症かもしれません。
これらは自然治癒を待つだけでは改善しにくい病気ばかりです。
「そのうち下がるだろう」と様子を見ている間に、症状が悪化してしまうリスクもあります。
1週間以上熱が続いている時点で、迷わず医療機関の受診を検討しましょう。
【まとめ】1週間続く熱は、子供が元気でも注意!身体からのサイン?
子供の熱が1週間以上下がらない場合、たとえ元気に走り回っていたとしても、それは身体からの「何かのサイン」です。
多くは風邪のぶり返しや、自然に治る軽微なものですが、中には治療が必要な病気が隠れていることもあります。
「病院に行くほどでもないかな?」と迷う場合や、様子を見て良いか判断がつかない時は、小児科オンライン診療「あんよ」で医師に相談してみるのも一つの方法です。

