子どものおたふく風邪の症状や腫れの経過は?注意したい合併症や出席停止期間も解説

子どものおたふく風邪の症状や腫れの経過は?注意したい合併症や出席停止期間も解説

子どもの耳の下がふっくらと腫れてくると、「これっておたふく風邪かな?」と心配になりますよね。

おたふく風邪は、ムンプスウイルスというウイルスの感染によって起こるとされています。

正式な名称は流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)で、耳の下にある耳下腺が腫れて痛むという特徴があります。

今回は、おたふく風邪の初期症状や腫れが続く期間、家庭でのケアのポイントについて分かりやすく解説します。

目次

おたふく風邪かもと思ったら確認したい初期症状や腫れの経過

おたふく風邪は、感染してから症状が出るまでに2週間から3週間ほどの潜伏期間があります。

周囲で流行している場合は、子どもの様子を注意深く見守ってあげることが大切です。

特に3~6歳の子どもに多いとされていますので、園での流行には気を付けておきましょう。

耳の下や顎の腫れが出る前の初期症状

耳の下が大きく腫れる前に、子どもに以下のような初期症状が見られることがあります。

腫れが出る前のおたふく風邪を疑うサイン
  • 耳の下や顎のあたりに違和感や軽い痛みを感じる
  • 食べ物を飲み込むときに耳のあたりが痛むと言う
  • 38度前後の発熱が出ることがある
  • 頭痛やだるさを訴えて元気がなくなる

普通の風邪などの症状と似ているものも多いですが、耳の下あたりの違和感があるようなら可能性を考えておくとよいでしょう。

発症から2~3日で腫れが広がることが多い

発熱、耳の下の違和感や軽い痛みが出たあとに、耳の下や頬の後ろ、顎の下などが腫れ始めるのが一般的な経過と考えられます。

腫れは片側から始まり、1日から2日遅れてもう片方も腫れてくることが多いですが、片側しか腫れない場合もあります。

通常、1~2週間で軽快するとされています。

おたふく風邪と間違いやすい病気とその症状

耳の下が腫れる病気は、おたふく風邪だけではありません。

特におたふく風邪と間違われやすいのが、何度も腫れを繰り返す反復性耳下腺炎です。

以下の表で、それぞれの特徴を確認してみましょう。

疾患名主な原因腫れや症状の特徴
おたふく風邪ムンプスウイルス一度かかると免疫がつくのが一般的
両側が腫れ、熱が出ることが多い
反復性耳下腺炎細菌や体質など何度も繰り返すのが特徴
通常は片側だけで熱は出にくい
化膿性耳下腺炎細菌感染腫れた部分が赤くなり、強い痛みや高熱を伴うことがある

これらはあくまでも症状の目安であり、家庭で判断するのは難しいため、気になる症状があるときは医師に相談することをおすすめします。

おたふく風邪の療養中に注意したい合併症と受診の目安

おたふく風邪は自然に軽快することが多い病気ですが、稀に注意が必要な合併症が起こる可能性もあります。

特にムンプス難聴は、一度起こると回復が難しいとされるケースが多いため、予防がとても大切です。

また、ウイルスが脳の膜に影響を与える髄膜炎(ずいまくえん)にも注意が必要になります。

速やかに受診するとよい症状
  • 激しい頭痛を訴えたり何度も吐いたりしている
  • 呼びかけに対する反応が悪く、聞こえにくそうにしている
  • 高熱が5日以上続いていてぐったりしている
  • 腹痛や睾丸の痛みを訴えている

子どもに上記のような様子が見られたら、速やかに医療機関を受診することを検討してください。

おたふく風邪の痛みを和らげるために家庭でできること

現在のところおたふく風邪には、ウイルスを直接やっつける薬はありません。

そのため、子どもの痛みや熱を和らげながら、体力が回復するのを待つ対症療法が基本となります。

家庭でのケアのポイント
  • 腫れている部分を冷やしたタオルなどで優しく冷やす
  • 医師の判断のもとで処方された解熱鎮痛剤を必要に応じて活用する
  • 噛まずに飲み込めるゼリーやプリン、冷めたお粥を食べる
  • 唾液が出て痛みが強まるため酸っぱい食べ物は避ける

お口の中を清潔に保つことも大切ですが、痛みが強いときは無理に歯磨きをせず、うがいなどで対応してもよいでしょう。

おたふく風邪の出席停止期間と登園のタイミング

おたふく風邪は学校保健安全法という法律で出席停止期間が決まっており、感染を広げないためにも、決められた期間は家でゆっくり過ごすようにしましょう。

基準としては、「耳の下などの腫れが出たあと5日を経過し、かつ、子どもの体の様子が良い状態になるまで」とされています。

腫れ始めた日を0日目として数えるため、少なくとも6日間は出席停止期間となるのが一般的です。

登園や登校を再開する際には、医師による登園許可証の記入が必要になるケースが多いため、事前に園や学校の決まりを確認しておくとよいでしょう。

おたふく風邪を予防するために検討したいワクチン接種

おたふく風邪の合併症を防ぐための重要な手段の一つとして、ワクチンの接種が挙げられます。

日本では任意接種となっていますが、2回の接種を受けることでより予防効果を高めることが期待できます。

おたふく風邪のワクチン接種のポイント
  • 1歳になったら1回目のワクチン接種を検討する
  • 小学校に上がる前の1年間に2回目の接種を受ける
  • 家族や周囲で流行している場合は早めに医師に相談する

万が一、ワクチンを打つ前に周囲で流行してしまった場合でも、早めに相談することで対応できる場合があります。

感染者と接触した後の予防策としてはあまり有効ではないとされていますので、感染する前の接種を検討するとよいでしょう。

おたふく風邪についてよくある質問

片方しか腫れていませんが、おたふく風邪の可能性はありますか?

片方だけの腫れでも、おたふく風邪の可能性はあります。

実際に、おたふく風邪でも一般的に約4人に1人(約25%)は片側しか腫れないと言われています。

ただし、他の病気の可能性もあるため、受診を検討してください。

おたふく風邪は何回もかかることがありますか?

おたふく風邪の原因となるムンプスウイルスに対しては、一度の感染で、基本的には終生免疫が得られるとされています。

何度も腫れを繰り返す場合は、反復性耳下腺炎などほかの病気の可能性も考えられますので、医師に相談することを検討してください。

大人もおたふく風邪にかかることがありますか?

これまでにおたふく風邪にかかったことがない場合は、大人でも感染することがあります。

大人が感染すると症状が強く出やすいとされるため、まだかかったことがない場合はワクチンの接種も選択肢の一つです。

おたふく風邪は対症療法が基本!受診が必要か判断できない場合はオンライン診療での相談も検討して

子どもがおたふく風邪になったときには、基本的に自宅での療養で体力の回復を待つことになります。

おたふく風邪の登園・登校の基準は、腫れが出てから5日間が経過し、子どもの体調が回復していることが条件です。

自己判断で早めに登園させてしまうと、お友達にうつしてしまうリスクがあるため注意しましょう。

この記事のまとめ
  • 発熱や耳の下の違和感から始まり、耳の下の腫れや痛みが出ることが多い
  • 噛まずに食べられる食事で痛みを和らげる工夫をする
  • 耳の下が腫れてから5日間は登園や登校を控えるという基準がある
  • 難聴などの合併症を防ぐためにワクチン接種を検討する

不安なときは医師の診察を受け、子どものペースに合わせて回復を目指しましょう。

対面での受診が必要か判断できないときは、小児科オンライン診療「あんよ」に自宅から相談してみてくださいね。

LP