夜は気管支が狭くなりやすく、咳が出やすい時間帯です。
子どもの苦しそうな咳を早く和らげたい場合には、寝かせ方や水分補給など過程でできる手段6つを試してみましょう。
激しく咳き込んで呼吸が苦しいようなら、救急での受診も検討してください。
辛い咳でよく眠れていないようなら、日中の小児科への受診がおすすめです。
子どもの夜の咳が止まらない時に!今すぐ自宅でできる6つの対処法
苦しそうな咳を少しでも和らげるために、すぐに自宅でできる方法は6つあります。
夜間の咳は子どもの眠りの質を下げるだけでなく、看病する大人も心配で眠れなくなることも。
咳は体力の消耗が激しいため、少しでも早く楽な状態を目指しましょう。
上半身を少し高くして寝かせる
完全に横になると、鼻水が喉に垂れ込んだり、気道が圧迫されたりして咳が出やすくなる可能性があります。
座布団やバスタオルを背中の下に敷き、上半身に少し傾斜をつけてみましょう。
部屋の湿度を50〜60%に保つ
乾燥は気道の粘膜を刺激し、咳を悪化させます。
加湿器を使うのがベストですが、ない場合は濡れタオルを枕元に干すだけでも効果が期待できます。
こまめな水分補給で喉を潤す
喉が乾燥すると咳のスイッチが入ってしまいます。
一度起こして、常温の水や麦茶を一口飲ませてみましょう。
痰(たん)が柔らかくなり、切れやすくなる場合もあります。
1歳以上なら「はちみつ」を舐めさせる
1歳以上のお子さんであれば、寝る前にはちみつを舐めさせると、咳を鎮める効果が期待できます。
スプーン1杯程度をそのまま、またはお湯に溶かして与えてください。
なお、1歳未満の乳児には「乳児ボツリヌス症」という疾患のリスクがあるため、絶対に与えてはいけません。
背中を優しくトントンする(タッピング)
咳をしているときに痰が絡んでいるような音が聞こえる場合は、背中を優しく叩いてあげる方法を試してみましょう。
手のひらを少し丸めてカップ状にし、ポンポンとリズミカルに叩くと痰が出やすくなります。
縦抱っこで落ち着かせる
赤ちゃんの場合、横抱きよりも縦抱っこのほうが気道が通りやすくなるとされています。
咳き込みが激しい時は、一度窓を開けて外の空気を少し吸わせると咳が落ち着くこともあります。
【3つのどれに当てはまる?】夜の咳での受診は子どもの症状で判断しよう
夜に咳が激しく、呼吸が苦しそうな場合はすぐに医療機関を受診を検討してください。
呼吸が苦しそうなら要注意!緊急での受診が必要な症状
激しい咳が出ている場合、子どもの呼吸や全身の状態を落ち着いて確認してください。
- 息を吸うときに小鼻がピクピクしている
- 呼吸をするたびに鎖骨や肋骨の間がペコペコへこむ
- 唇や爪の色が紫色になっている(チアノーゼ)
- 意識がもうろうとしていて呼びかけへの反応が鈍い
- 突然激しく咳き込み、異物を飲み込んだ可能性がある
- 水分が全く取れず半日以上おしっこが出ていない
- 激しい咳が長時間止まらない
このような症状がある場合は、夜間であっても救急外来の受診や救急車を検討しましょう。
特に呼吸が困難な状態であれば、迷わず救急車を呼んでください。
咳で眠れない日が3日続けば小児科へ!日中の受診がおすすめな症状
次のような状態なら、緊急ではないことが多いですが一度小児科を受診することをおすすめします。
- 咳で夜よく眠れない日が3日以上続いている
- 咳き込んで嘔吐してしまうことが度々ある
- 咳や呼吸時に「ゼーゼー」「ケンケン」という音がする
- 発熱を伴い症状が悪化している
- 日常生活に支障が出ている
咳などの症状が改善しないまま見過ごすと、肺炎などより重い呼吸器疾患にかかる可能性もあります。
子どもの様子を見て適切に受診を検討してください。
咳が出ていても眠れていれば自宅で様子見でもOKな場合も
以下の状態であれば、まずは自宅での様子見で夜の咳が回復するケースもあります。
- 咳き込むが、合間に眠ることができている
- 水分はしっかり取れている
- 顔色は悪くなく、横になることができている
ただし、年齢や基礎疾患によっては受診が必要な場合も。
判断に迷う場合は「#8000(小児救急電話相談)」や、夜間対応のオンライン診療への相談も検討してください。
なぜ夜に咳が止まらなくなる?咳の「音」でわかる原因と疾患
「昼間は元気なのに、なぜ夜だけ咳が出る?」 これには、いくつかの疾患が関係している可能性があります。
咳の「音」に注目してみましょう。
| 咳・呼吸の音 | 考えられる疾患 | 特徴 |
|---|---|---|
| コンコン | 風邪の引き始めアレルギー疾患 | 痰がからまない咳 布団のホコリが原因であることも |
| ゴホゴホゴロゴロ | 急性気管支炎後鼻漏 | 痰が絡んだ、湿った咳 |
| ケンケン | クループ症候群(喉頭気管気管支炎) | 犬の鳴き声のような特徴的な咳 |
| ゼーゼーヒューヒュー | 気管支喘息 | 息を吐くときに喉や胸から音がする 夜間から明け方にかけて発作が起きやすい |
| コンコンヒューヒュー | 百日咳 | 発作性、けいれん性の苦しそうな咳 息を吸い込むときに笛のような音が出る |
咳に加えて呼吸音も激しくつらそうなときは、夜間救急での受診も検討しましょう。
【Q&A】子どもの夜の咳に関するよくある疑問をチェック!
- 咳き込んで吐いてしまったけれど大丈夫?
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子どもは咳の刺激で吐き戻してしまうことがよくあります。
吐いた後にすっきりして顔色が良ければ、そのまま自宅で様子を見ることもありますが、引き続き注意しておいてください。
吐いたものが気道に詰まらないよう、横向きに寝かせてあげましょう。
もし吐き気が続き、水分も取れない場合は別の疾患の可能性もあるので、早めの受診が必要です。
- 部屋の温度は何度くらいがいい?
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冬場であれば、室温は20〜23度くらいが目安です。
寒すぎると気道が収縮して咳が出やすくなります。
暖房を使う際は乾燥しないよう、加湿もセットで行うことを忘れないようにしましょう。
- 市販の咳止めを使ってもいい?
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子ども用の市販薬もありますが、まずは医師の判断や診断を受けたほうが安心です。
咳はウイルスを追い出すための防御反応なので、むやみに止めないほうが良いとされる場合もあります。
- ヴェポラッブなどの塗り薬は効く?
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胸や背中に塗るタイプのヴェポラッブなどは、呼吸を楽にする効果が期待できます。
スーッとする成分が鼻詰まりを緩和し、つらい咳への対処法の一つとなります。
生後6ヶ月から使えるものが一般的ですが、必ず対象年齢を確認してください。
ただし、かぶれなどの皮膚疾患にかかりやすい肌が弱いお子さんの場合は、注意してください。
- 毎晩咳をしていると将来喘息になるのでは?
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夜間の咳だけが続く場合、必ずしも喘息の前兆とは限らないという研究結果もあります。
過度に心配しすぎず、まずは今の症状を少しでも楽にしてあげましょう。
子どもの夜の咳にはおうちケア6つを試してみよう!迷ったらオンライン診療の利用も
- 夜の咳には「加湿」「水分補給」「上半身を高くする」などの対処法が効果的
- 1歳以上なら寝る前のはちみつも試せる方法の一つ
- 呼吸が苦しい、顔色が悪い場合はすぐに救急受診を
- 咳や呼吸の音も受診の目安に
夜、咳で苦しむお子さんの背中をさすり続ける時間は、不安で長いものです。
家でできる工夫を試しても改善しない場合や、呼吸が苦しそうな場合は、無理せず医療機関を頼ってください。
「夜の咳で病院に行くかどうか迷う」という場合は、スマホ一つで繋がれる小児科オンライン診療サービス「あんよ」への相談もご検討ください。

