子どもの夜間の咳は、室内の加湿や寝る姿勢の工夫といったホームケアで緩和できる場合があります。
咳はウイルスを体外に出すために必要な防御反応ですが、子どもの体力を消耗するための対策が必要です。
この記事では、家庭ですぐにできる咳への対処法や、夜間でも病院を受診すべき症状の目安について解説します。
夜間にひどくなる子どもの咳を楽にする工夫
夜間に咳が止まらなくなる原因の一つとして、寝転がることで鼻水が喉に流れ込んだり、気道が狭くなることが挙げられるようです。
上半身を高くしたり、室内環境を整えることで症状の緩和が期待できます。
子どもの咳に対して家庭ですぐに試せる対処法
まずは呼吸を楽にするための対処法を紹介します。
- 布団やクッションを使って上半身を少し高くして寝る
- 常温の水やお茶をこまめに摂取させる
- 1歳以上であればスプーン1杯のはちみつを舐めさせる
上半身を高くする際のポイント
枕を高くするだけでは、首が曲がってしまい逆に気道を塞ぐ恐れがあります。
布団の下やマットレスの下にバスタオルやクッションを挟み、背中から頭にかけてなだらかな傾斜を作ることが重要です。
飲み物の選び方と注意点
冷たい飲み物は気道を刺激し、咳を誘発する可能性があります。
常温、または人肌程度の温かさの飲み物を選びましょう。
柑橘系のジュースや炭酸飲料は刺激が強いため、咳が出ている時は避けることが推奨されています。
室内環境を見直すことで子どもの咳を和らげる
寝室の環境を見直すだけでも、咳症状の改善が期待できます。
特に冬場の乾燥は、喉の粘膜の防御機能を低下させる恐れがあるようです。
子どもの咳を緩和するために家庭の環境を改善する
居室や寝室の環境を整えることで、子どもの咳が改善するケースもあります。
寝室の環境を整えて咳をやわらげる
寝るのに適した寝室づくりは、夜間の咳を緩和することに役立ちます。
寝室の環境を整えるためのポイントは下記の通りです。
- こまめな清掃で清潔を保つ
- 空気清浄機を稼働させ浮遊するホコリを除去する
- エアコンのフィルターを掃除しカビの飛散を防ぐ
寝室の湿度は「50〜60%」が目安
空気が乾燥すると、喉の粘膜が持つ「防御機能」が低下し、ウイルスを排除する力が弱まると言われています。
厚生労働省では、「気道粘膜の防御機能を保つために、加湿器などを使って適切な湿度(50〜60%)を保つことが効果的である」と推奨しているようです。
長引く咳の原因は「受動喫煙」かも?家庭環境の見直しを
寝室のホコリや乾燥対策をしていても咳が止まらない場合、「タバコの煙」が影響している可能性があります。
「換気扇の下で吸っているから大丈夫」と油断せず、お子さんを守るためにご家族で禁煙について話し合うことが大切です。
厚生労働省によると、両親が喫煙している家庭の子どもは、そうでない家庭の子どもに比べて、咳や痰などの呼吸器症状が出る確率が高いことが指摘されています。
夜間に急いで受診を検討すべき子どもの咳症状
ホームケアを行っても改善しない場合や、呼吸が苦しい様子がある場合は注意が必要です。
判断に迷う場合は、小児救急電話相談(#8000)も利用することができます。
受診を検討すべき危険なサイン
以下のような症状がある場合はすぐに病院を受診してください。
- 呼吸のたびに胸がペコペコと凹む(陥没呼吸)
- 息を吸う時や吐く時にゼーゼー・ヒューヒューと音がする
- 顔色が青白い、または唇が紫色になっている
- ぐったりして呼びかけへの反応が鈍い
子どもの咳の音で観察する喉の状態と受診の目安
咳には様々な種類があり、喉の鳴り方がそれぞれ異なります。
中には受診を急ぐ場合の咳もあるため注意が必要です。
咳の特徴と受診の目安
この表は診断を目的としたものではありません。
あくまで受診のタイミングを判断する目安として参考にしてください。
| 咳の音・聞こえ方 | 可能性のある喉の状態 | 家庭での対応と受診目安 |
|---|---|---|
| ケンケン | 喉の奥が腫れている | 呼吸が苦しそうなら夜間でも受診 |
| ヒューヒュー | 気管支が狭くなっている | 横になれない・胸が凹む呼吸なら受診 |
| ゴホゴホ | 痰(たん)が絡んでいる | 水分補給をして痰を出しやすくする |
| コンコン | 乾燥やホコリなどの刺激を受けている | 加湿・換気をして様子を見る |
【Q&A】子どもの止まらない咳に関するよくある質問
子どもの咳への家庭での対処について、よくある質問に回答します。
- 市販の咳止め薬を飲ませても良い?
-
2歳未満の子どもへの市販薬の使用は、原則として推奨されていません。
自己判断せず、医師や薬剤師に相談してから使用する必要があります。
- はちみつが咳に効くというのは本当?
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1歳以上の子どもには、咳を鎮める効果が期待できるという報告があります。
ボツリヌス症のリスクがあるため、1歳未満の乳児には絶対に与えてはいけません。
アメリカ小児科学会(AAP)のガイドラインでも、はちみつが1歳以上の子どもの咳に対するホームケアとして推奨されています。
- 咳き込んで吐いてしまった時の対応は?
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一度吐いてスッキリするようであれば、少しずつ水分補給をして様子を見ます。
嘔吐を何度も繰り返す場合は脱水の恐れがあるため、受診が必要です。
- 胸に塗るタイプの風邪薬は使用できる?
-
スーッとする成分(メントールなど)の清涼感により、鼻や喉がすっきりとして呼吸が楽に感じられることがあります。
咳そのものを治す薬ではありませんが、子どもがリラック必ず製品の定めている対象年齢を守って使用スして眠れるようであれば補助的に使用しても問題ありません。
ただし、皮膚がかぶれることがあるため、肌の弱い子どもには注意が必要です。
【まとめ】湿度は50〜60%に!環境を整えて呼吸が苦しい時は迷わず受診
夜間に止まらなくなる子どもの咳は、環境を整えることで改善が期待できます。
まずは家庭でできるケアを実践し、呼吸状態をよく観察することが重要です。
- 上半身を少し高くして寝かせると呼吸が楽になりやすい
- 部屋の加湿とこまめな水分補給で喉を潤す
- 呼吸が苦しそうなサインがあれば夜間でも受診する
救急車を呼ぶほどではなくても朝まで待つのが不安な場合は、小児科オンライン診療あんよも選択肢の一つです。
ビデオ通話を通じて医師が呼吸音や顔色を確認し、症状に応じて、ホームケアのアドバイスやお薬の処方を行うため、夜間の外出による子どもの負担や、院内感染のリスクを軽減できます。
