小学5年生になっても、おねしょが治らない。朝のシーツを見るたびに、ドキッとしますよね。自然に治るのを待つか、病院に行くか、夜にスマホで調べても答えはばらばらです。5歳以上で、睡眠中のおねしょが月に1回以上・3か月以上続くものを夜尿症と呼びます[1]。この記事では、受診を考える目安と、治療の流れ・期間の見通しを解説します。慌てずに、お子さんの様子と照らし合わせてみてくださいね。
10歳でも、おねしょが続く子どもは約20人に1人です。一方で学会の一般向け資料は、小学4年生以上なら回数が少なくても受診を目安にしています。治療は数か月から年の単位で、効果を確かめながら進むものです。
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小学5年生でおねしょが治らないのは珍しい?高学年の割合と夜尿症の定義
小学5年生(10〜11歳)でおねしょが続くのは、珍しいことではありません。10歳でも20人に1人(約5%)が夜尿症、つまり医学的に「おねしょが続いている状態」にあたります[2]。30人のクラスなら、1〜2人です。
おねしょと夜尿症の違い
5歳以上で1か月に1回以上、睡眠中のおねしょが3か月以上続くものを、夜尿症と呼びます[1]。高学年で月に数回のおねしょが続いていれば、医学的にはこの定義にあたる可能性があるでしょう。
年齢ごとの割合と、中学生・大人への移行
| 年齢 | おねしょが続く割合の目安 | 出典 |
|---|---|---|
| 5歳 | 約20%(5人に1人) | 日本夜尿症・尿失禁学会 |
| 7歳 | 10%程度 | 日本泌尿器科学会 |
| 10歳(小学4〜5年生) | 約5%(20人に1人) | 日本夜尿症・尿失禁学会 |
| 15歳以上 | 1〜2% | 日本泌尿器科学会 |
| 大人 | 0.5〜数%が解消しないまま移行 | 日本泌尿器科学会 |
11歳(小学5〜6年生)の数字は資料にありませんが、10歳の約5%から15歳以上の1〜2%へ減っていく途中の年齢と考えられます。10歳を過ぎてもゼロにはならず、中学生まで続く子どももいます。
自然に治るのを待つとどうなるか
おねしょは、1年間で15%ほどが自然に治っていきます[3]。ただ、小学生では高学年になっても約半数で続く可能性がある、と学会の資料は説明しています[2]。高学年になっても、続く可能性がある子どもが半数ほどいるということです。治療を受けると、自然経過に比べて治癒率を2〜3倍に高められ、治るまでの期間も短くなるといわれています[1]。
待つか受診かを決める目安は、次の早見表で確かめられます。
小学5年生のおねしょ(夜尿症)で受診を考える目安は?何歳まで様子を見るか
小学5年生は、様子を見る段階を過ぎた学年と考えるのが、この記事の見方です。根拠は学会の早見表で、小学4年生以上は、おねしょだけで回数がたまにでも「受診」が目安です[2]。
| 急ぎ度 | 当てはまる様子 |
|---|---|
| 高い(早めに受診する) | 半年以上止まっていたおねしょが再び始まった。昼間のおもらしや、トイレでの痛み・尿の出にくさがある。尿路感染症で熱を出したことが何度かある。のどが渇いて水をたくさん飲み、尿の量が急に増えた。寝ているときに大きないびきや、呼吸が止まる様子がある |
| ふつう(近いうちに受診を予約する) | おねしょが毎晩でも、たまにでも続いている。本人がおねしょを気にしている。便秘が続いている(受診のときに便の様子も伝える) |
| 予約までの間にすること | おねしょのあった夜・昼間のトイレ・便通を記録する。夕方以降の水分と寝る前のトイレを見直す |
急ぎ度が高い段は、夜尿症のきっかけになる別の病気に気づくための目安です[2]。何年もおねしょが治らないまま様子を見てきた家庭でも、どの段でも、叱らずに記録を始めておくと受診のときに役立ちます。
一度止まっていたおねしょが再び始まったとき(二次性夜尿症)は、心の負担のほか、糖尿病など別の病気がきっかけのこともあるため、早めに医師に相談してください。
高学年で受診を考えたい理由
夜尿症が続くと、本人が「自分は人より劣っているのでは」と感じて自尊心が下がりやすくなります。家族のストレスも増えることが知られています[2]。宿泊行事が心配な場合は、学会の資料によると半年〜1年くらい前までの受診が目安です。
受診したからといって、すぐに薬を使うとは限りません。治療の出発点は生活習慣の見直しで、次の段階は記録を見ながら医師と相談して決めていく流れです。
昼間のおもらしもある場合
夜尿症の子どものうち昼間の排尿の症状を伴う割合は、学会の一般向け資料で25〜40%、日本泌尿器科学会の説明では「数10%」とされています[2][1]。昼間の症状があるときは、昼間のおもらしから先に治療を始める方針が勧められています[2]。
高学年まで夜尿症が続く主な原因は3つの仕組み
原因は、3つの仕組みの重なりと考えられています。夜につくられる尿の量、膀胱にためられる量、睡眠中に尿意で起きられるかどうかです[3]。本人の努力不足や、しつけの問題ではありません。

| 仕組み | 何が起きているか |
|---|---|
| 夜間の尿量が多い | 尿を減らす抗利尿ホルモンの夜の働きが足りず、夜間につくられる尿が多くなる(多尿型) |
| 膀胱にためられる量が少ない | 尿を膀胱にためておく働きが未熟で、朝までためきれない(膀胱型) |
| 睡眠中に起きられない | 膀胱がいっぱいになっても目が覚めにくい。上の2つの土台にある |
2つの型が重なる混合型もあります。多尿型には夜の尿を減らす抗利尿ホルモン薬、膀胱型には膀胱にためられる量を改善する抗コリン薬やアラーム療法、混合型にはその併用と、型によって選ぶ治療が変わります[3]。
遺伝や男女差、便秘も関わります
両親のどちらかに夜尿症があった場合、子どもに夜尿症が出る割合は約40%です。男女比は約2対1で、男の子に多い傾向です[3]。便秘がある子どもは、おねしょも起こしている場合が多いと学会の資料は説明しています[2]。
原因の全体像や年齢ごとの考え方は、子どもの夜尿症の原因と年齢別の目安で詳しく扱っています。
夜尿症は何科に行く?受診の流れと初診の前に記録しておくこと
夜尿症は、小児科か泌尿器科で相談できます[1]。受診の前に家庭でつけた記録は、初診で医師が判断する材料になるはずです。
小児科と泌尿器科、どちらに相談するか
学会の資料は、ふだん通っている小児科か、子どもの泌尿器の病気を専門に診る泌尿器科への相談を勧めています[2]。かかりつけの小児科があれば、まずそこで話してみましょう。必要に応じて、専門の医療機関を紹介してもらえます。
初診で聞かれること・行われること
初診では、症状や体の所見、これまでの経過を確かめ、便秘の有無も確認します。尿検査は、初期の診療ですべての子どもに行うとされています[4]。
医師が確かめること(学会資料の例)
ほかの病気がないかを考えるために、学会の資料は次のような情報が重要だとしています。生まれてからずっと続いているか、最近になって始まったか。1日の排尿回数(3回以下や8回以上ではないか)、尿の勢いや途中で途切れないか、下腹部を押しながら排尿していないか。背の伸びや急な体重の変化、過去の尿路感染症もその一つです[2]。受診前に思い出しておくと、答えやすくなります。
受診までに記録しておくこと
| 記録すること | 書き方の例 |
|---|---|
| おねしょのあった夜 | カレンダーに印をつける。一晩に何回あったか |
| 朝の様子 | 布団やパッドがどのくらい濡れていたか |
| 夕方以降の水分 | 夕食から寝るまでに飲んだ量と時刻 |
| 寝た時刻と起きた時刻 | 平日と休日の違いも |
| 昼間のトイレ | 回数、おもらし、急にトイレに駆け込むことがあるか |
| 便通 | 回数、硬さ、出すときに痛がるか |
夜尿症のガイドラインは、初期の診療で排尿と排便の日誌をつけるよう指導するとしています[4]。記録があれば、どの仕組みが強いかの見立てにつながります。
夜尿症の治療の流れと、かかる期間の見通し
夜尿症の治療の出発点は、生活習慣の見直しです。効果が足りなければアラーム療法か抗利尿ホルモン薬を使い、効果を確かめながら切り替えや中止を決めていく流れです[2]。

治療の流れと、各段階で見ること
| 段階 | 時期と続け方 | 何で判断するか |
|---|---|---|
| 1. 初診・評価 | 最初の受診 | 問診・尿検査・記録から、ほかの病気がないか、どのタイプかを見る |
| 2. 生活習慣の見直し | 2週間〜1か月(4週間が目安) | 記録でおねしょの回数が減るか |
| 3. アラーム療法か薬 | アラームは毎晩、少なくとも数週間。薬は3か月前後ごとに1〜2週間休んで確認 | 記録でおねしょの回数がはっきり減ってきたか |
| 4. 切り替え・併用 | 効果が乏しいと分かった時点 | もう一方に切り替えるか、2つを組み合わせる |
| 5. 中止と経過観察 | 回数が少なくなってから | 少しずつやめて、再発がないかを確かめる |
生活習慣の見直しの期間は、ガイドラインが紹介する国際的な手引き(4週間で効果がなければ次の段階へ進む)と、松戸市医師会の資料(2週間〜1か月)によります[4][5]。薬を休んで確かめる間隔は、医薬品の説明書にある目安です[6]。効果が乏しいときは、もう一方を試すか組み合わせるのが一般的と学会の資料は説明しています[2]。
生活習慣の見直しは治療の土台
夜尿症の子どものうち2〜3割は、生活改善だけで効果がみられます[2]。アラーム療法や薬を始めてからも、生活習慣の見直しは続けましょう。
アラーム療法は本人の意欲が支え
下着につけたセンサーが尿に反応して音で知らせ、睡眠中の尿意に気づけるよう促す方法です。3か月で60%程度の子どもに有効とされます[3]。毎日休まず続ける必要があり、本人の意欲と家族の協力が欠かせません。機器の購入やレンタルには、健康保険が使えない点にも注意が要ります[2]。
抗利尿ホルモン薬は水分の管理とセット
抗利尿ホルモン薬(デスモプレシン)は、夜につくられる尿を減らす飲み薬です。1日1回寝る前に飲み、原則6歳以上に使います[6]。飲む2〜3時間前の夕食後から翌朝までは、水分をなるべくとりません[6]。
使い始める前には尿検査があり、1週間以上続けるなら血液検査も加わります。3か月前後で1〜2週間休んで効果を確かめ、続けるかどうかを医師と決めていきます[6]。
発熱や胃腸炎などで水分が必要なときは、この薬を使いません。頭痛・吐き気・けいれんなどが出たら使用をやめ、すぐに医師に連絡してください[6]。自己判断で量を変えたり、やめたりはしないでください。
治療法を並べて比べると
| 治療 | しくみ | 向いているタイプ | 続ける期間の目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 生活習慣の見直し | 夕方以降の水分と寝る前のトイレを整える | すべてのタイプ。ほかの治療の土台 | まず2週間〜1か月。ほかの治療中も続ける | 夜中に無理に起こしても治療の効果はない |
| アラーム療法 | 尿が出ると音が鳴り、尿意で起きることを覚える | 膀胱にためられる量が少ないタイプ(膀胱型) | 毎晩休まず、少なくとも数週間 | 機器は保険の対象外 |
| 抗利尿ホルモン薬 | 夜につくられる尿を減らす | 夜間の尿量が多いタイプ(多尿型) | 毎晩寝る前。3か月前後ごとに1〜2週間休んで確認 | 夕食後から翌朝の水分を控える。血液検査がある |
| 抗コリン薬 | 膀胱にためられる量を改善する | 膀胱型 | 医師が経過を見て決める | 夜尿症には保険が使えず、子どもの量の決まりもない |
| 治療の併用 | 上の治療を組み合わせる | 2つの型が重なるタイプ(混合型)や、1つで効果が乏しいとき | 医師が経過を見て決める | 組み合わせは医師が判断する |
向いているタイプのうち、多尿型・膀胱型・混合型への割り当ては日本小児泌尿器科学会の説明によります[3]。「すべてのタイプの土台」と「1つで効果が乏しいときの併用」、続ける期間と注意点は、学会の一般向け資料・松戸市医師会・医薬品の説明書にある目安です[2][5][6]。
アラーム療法を続けるための条件として、学会の一般向け資料は、毎日休まず取り組む本人の意欲と家族の協力を挙げています[2]。表にない漢方薬などの薬もあり、漢方薬は苦みがあるため主に高学年に向くとされます[2]。実際にどれを選ぶかは、記録から見えるタイプと続けやすさをもとに、医師と相談して決めます。
どのくらいの期間を見込むか
学会の資料には、治療を受けた210人の経過が載っています(大学病院の医師から提供されたデータを、学会が図にしたものです)。治った子どもの割合は、6か月後に19%、1年後に49%、2年後に77%、3年後に89%でした[2]。
| 治療開始から | 治った割合(210人の経過) |
|---|---|
| 6か月後 | 19% |
| 1年後 | 49% |
| 2年後 | 77% |
| 3年後 | 89% |
治療を受けた子どもの1つのデータで、一人ひとりの経過を約束する数字ではなく、すべての子どもに当てはまるわけではありません。それでも、この経過からは、治療を月の単位ではなく年の単位で見通しておくのがよいと考えられます。
治療中に家庭でできること(親がすること・本人がすること)
夜尿症の治療では、高学年になるほど本人が目的を理解して取り組むことが大切です。ガイドラインも、保護者だけでなく本人と十分に話し、本人が治療に関わることを求めています[4]。家庭での生活習慣も、親と本人で分担して続けていきましょう。
| 場面 | 親がすること | 本人がすること |
|---|---|---|
| 夕食と水分 | 夕食を早めにして、寝るまで2〜3時間あける | 夕食から寝るまでの水分をコップ1杯(200ml)程度にする |
| 寝る前 | 寝る時刻をそろえる | 寝る15〜30分前と直前にトイレへ行く |
| 記録 | カレンダーを用意し、決めたこと(寝る前のトイレなど)ができた日をほめる | おねしょ・トイレ・便通を自分で書く |
| 昼間 | 学校でトイレを我慢していないか聞く | トイレを我慢しない。便秘に気をつける |
水分や寝る前のトイレの目安は、学会の資料にあるものです[2]。朝から夕方までは、たっぷり水分をとって構いません。
学校に伝えるかどうかは、本人の気持ちを聞いてから決めましょう。宿泊行事があるときは、担当の先生や付き添いの方に前もって協力をお願いすることが、学会の資料で備えの一つに挙げられています[2]。
夜中に起こしてトイレに行かせるのはやめる
何年も続けてきた夜中の声かけを、やめてよいのか迷う方は多いでしょう。アラーム療法以外で夜中に無理に起こしても治療の効果はなく、睡眠不足につながると学会の資料は説明しています。宿泊行事の日だけ起こすのは問題ありません[2]。
叱らずに、できた日を一緒に喜ぶ
高学年は、おねしょを気にして自分を責めてしまうこともあります。怒らずに共感し、治療を頑張っているときにほめること、息抜きの日を作ることを学会の資料は勧めています[2]。ガイドラインは、おねしょがなかったことより、寝る前のトイレなど決めておいた行動ができたことをほめるよう勧めています。年齢的にできれば本人が記録をつけることも大切だとしています[4]。
夕飯の塩分と、冬の冷えにも気を配る
夕飯では醤油や塩を控えめにし、冬は手足の冷えにも気をつけましょう[2]。どれも、今夜から始められる生活習慣の見直しです。
オンライン診療で相談できる内容
受診するかどうかの相談や、記録を見ながらの生活習慣の相談は、オンライン診療でも行えます。ただしオンライン診療で得られる情報は限られ、対面診療と組み合わせる必要があります[7]。
| オンラインで相談しやすいこと | 対面での受診が必要になりうること |
|---|---|
| 受診が必要かどうか、何科にかかるか | 尿検査(初診や、薬を始める前) |
| 記録を見ながらの生活習慣の見直し | 薬を1週間以上続けるときの血液検査 |
| 治療の続け方や経過の相談 | 医師がほかの病気を疑ったときの検査 |
オンラインで話を聞いたうえで、対面の医療機関へ受診をつなぐ流れも想定されています[7]。
オンラインでの相談が役に立ちやすいのは、次のような場面です。
- 受診するかどうか、何科にかかるかをまず決めたい
- つけ始めたおねしょの記録を見せて、生活習慣の見直し方を聞きたい
- 平日の日中は通院の時間がとりにくい
一方で、おねしょの再発や排尿の痛みなど、急ぎ度が高い段の様子があるときは、対面の医療機関へ早めに受診してください。オンラインは対面の代わりではありません。対面で受診する前に相談する入り口と考えると、使い分けやすくなります。
夜や仕事終わりに相談したいとき
かかりつけの医師がいない場合や、休日・夜間にかかりつけの医師が対応できない場合には、診療前の相談を経たうえで、初診からのオンライン診療も想定されています[7]。子どもが寝たあとに相談したい家庭にとって、選択肢の一つです。
費用と子ども医療費助成
子どもの医療費の助成は、すべての都道府県と市区町村が行っています(令和6年4月1日現在)。対象年齢は自治体によって異なり、通院では、都道府県は就学前まで、市区町村は18歳の年度末までとするところが最も多い結果でした[8]。自己負担の扱いも含めて、お住まいの自治体の案内で確かめてください。アラーム療法の機器は、助成とは別に自己負担になる点も知っておきたいところです。
オンライン診療のサービスを選ぶときの観点は、子どものオンライン診療の選び方で整理しています。
小学5年生のおねしょ(夜尿症)についてよくある質問【FAQ】
- 夜尿症は、様子を見ていればいつか自然に治りますか
-
1年間で15%ほどが自然に治る一方、高学年になっても約半数で続く可能性があります[2]。治療を受けると治癒率を2〜3倍に高められるとされるため[1]、高学年なら受診して見通しを立てるのが目安です。
- 中学生や大人になっても、おねしょが続くことはありますか
-
15歳以上でも1〜2%におねしょが続き、0.5〜数%は解消しないまま大人に移行します[1]。多くはありませんが、年齢だけで治るとは言い切れません。
- 修学旅行や林間学校までに間に合いますか
-
学会の資料は、宿泊行事が心配な場合、半年〜1年くらい前までの受診を目安にしています。治療の効果が出るまでに数か月かかることがあるためです[2]。行事が近いときは、数か月前からの生活の見直しに加えて、濃い色のパジャマや市販のおねしょパンツの用意、担当の先生への協力の依頼が、資料に挙がっている備えです。
- おねしょパンツや防水シーツを使ってもいいですか
-
学会の資料は、宿泊行事の備えの一つに市販のおねしょパンツの利用を挙げています[2]。防水シーツは資料に記載はありませんが、寝具を洗う手間を減らす生活上の工夫として取り入れられます。ふだんの夜に使うかどうかは本人の気持ちを聞いて決め、迷うときは受診の際に医師へ相談してください。
- アラーム療法の機器に健康保険は使えますか
-
アラームの購入やレンタルの費用には健康保険が使えず、自己負担です[2]。購入かレンタルかも含めて、医師に相談して選びましょう。
- 薬を飲み始めたら、ずっと飲み続けることになりますか
-
抗利尿ホルモン薬は、3か月前後ごとに1〜2週間休んで効果を確かめ、続けるかどうかを決めます[6]。おねしょが減ってきたら少しずつやめ、再発がないかを見ていく流れです[2]。
- オンライン診療だけで治療を進められますか
-
相談や生活習慣の見直しはオンラインでも行えますが、尿検査や薬を続けるときの血液検査は対面で受けます[6]。医師の判断により処方できない場合や、対面での受診を案内される場合もあります。
この記事で分かるのは、受診の目安と治療の一般的な流れまでです。お子さんのおねしょがどのタイプか、別の病気がきっかけになっていないか、どの治療から始めるかは、記録と問診をもとに医師が判断します。
夜や仕事終わりに、受診するかどうかをまず医師と話したいときは、小児科オンライン診療サービスあんよへ相談を検討してみてはいかがでしょうか。子どもが寝たあとの時間でも、つけ始めた記録をもとに、受診の必要や何科にかかるか、次に家庭で続けることを相談できます。
診療は提携医療機関の医師が行い、診療時間は6時から23時までです。予約はLINEで友だち追加をしてから行う仕組みです。サービスの利用料は無料で、診療費には健康保険が使えます。子ども医療費助成制度はお住まいの地域によって使える場合があるため、公式サイトの案内で確認してください。
尿検査や血液検査は、対面の医療機関で受ける検査です。医師の判断により処方できない場合や、対面での受診を案内される場合もあります。急ぎ度が高い様子があるときは、オンラインを待たずに近くの医療機関を受診してください。
【まとめ】小学5年生でおねしょが続くときは、受診して治療の見通しを立てる
- 10歳でもおねしょが続く子どもは約20人に1人。珍しくはないが、学会の資料は小学4年生以上なら回数が少なくても受診を目安にしている
- 再発した、昼間のおもらしや排尿の痛みがある、急に水をたくさん飲むようになった、といった様子があれば早めに受診を考える
- 夜尿症の治療は、生活習慣の見直し、アラーム療法か薬、効果の確認、少しずつの中止、の順に進む。治療を受けた210人の経過(大学病院の医師が提供し、学会が図にしたデータ)では1年後に49%、3年後に89%が治っており、年の単位で見通すのが目安と考えられる。ただし、すべての子どもに当てはまるわけではない
- 家庭では夕方以降の水分と寝る前のトイレを見直し、夜中に無理に起こさず、本人と一緒に記録をつける
今夜できるのは、カレンダーを用意して、おねしょの記録を始めることです。
公開日:2026年9月28日
最終更新:2026年9月28日
更新履歴
- 2026年9月28日 公開
次回見直し予定:2027年3月(学会資料・ガイドラインの改訂を確認)

