小学生の夜尿症|宿泊学習・修学旅行の前にできることと、本人の気持ちを守る接し方

小学生の夜尿症|宿泊学習・修学旅行の前にできることと、本人の気持ちを守る接し方

修学旅行のお知らせを持ち帰った夜、子どもが「おねしょしたらどうしよう」とつぶやく。ドキッとしますよね。夜尿症が続くと、行事の準備や本人を傷つけない支え方で迷う保護者は少なくありません。この記事では、行事から逆算した準備、先生への伝え方、声かけ、受診の目安を解説します。慌てずに、できることから確かめてみてくださいね。

結論

小学生の夜尿症は珍しくなく、しつけや性格のせいでもありません。宿泊行事は本人と話し合いながら参加を前提に準備し、薬を使うかどうかは行事の6週間以上前に医師と相談しておくと選択肢が広がります。

分かることは次の3点です。

  1. 行事の数か月前から帰宅後までに、誰が何をするか
  2. 担任の先生に伝えることと、本人の気持ちを守る声かけ
  3. 受診・相談を考える目安と、オンラインで相談できる範囲
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本記事は、疾患や症状に関する一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。また、特定の医薬品・医療機器・治療法の効果を保証・推奨するものでもありません。気になる症状やご不安がある場合は、自己判断せず、医療機関にご相談ください。

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目次

小学生の夜尿症は珍しい?定義と「クラスに1〜2人」という割合

小学生になってもおねしょが続く子は、珍しくありません。昼間のおもらしがないタイプに限っても10歳で約5%にみられ、30人のクラスなら1〜2人ほどの計算です。

夜尿症とは、5歳以上で1か月に1回以上、夜の睡眠中のおもらし(おねしょ)が3か月以上続く状態を指します[1]。つまり「おねしょ」のうち、年齢と回数が目安を超えたものが夜尿症です。

学会の診療指針によると、昼間のおもらしを伴わない、おねしょだけのタイプ(日常の診療で約4分の3を占める)に限った割合は、7歳で10%、10歳で5%です。おねしょが続いている子のうち、毎年14〜15%ほどが自然に治っていくとされます[2][1]。

自然に減っていくとはいえ、行事の日は待ってくれません。年齢別の細かな割合や原因の全体像は、子どものおねしょ(夜尿症)の原因をまとめた記事で確かめられます。

小学生の夜尿症の原因は?しつけや性格のせいではない

夜尿症は、尿意で目を覚ましにくいことを土台に、夜に作られる尿の量と膀胱にためられる量のバランスが崩れて起こると説明されています[3]。

小学生の夜尿症が眠っている間の体の働きで起こることと、朝に子どもを受け止める親子の場面を示した図
仕組み体の中で起きていること
夜の尿量が多い睡眠中に尿を減らす抗利尿ホルモンが足りず、尿が多く作られる
膀胱にためられる量が少ない夜の尿を朝まで膀胱にためきれない
目が覚めにくい膀胱がいっぱいになっても、睡眠中に覚醒しにくい

夜の尿量が多いタイプ、ためられる量が少ないタイプ、その両方がみられるタイプがあり、どれに当たるかは子どもによって違います。両親のどちらかに夜尿症があった場合、子どもの約40%に起こるとされています。ただし、はっきりした原因はまだ分かっていません[3]。診療指針も、遺伝的な素因を補助的な要因の1つに挙げています[2]。

結論

学会の診療指針は、「親のしつけの問題や小児の心理的な問題ではない」という情報を、まず患者と家族に伝えるべきだとしています[2]。

原因は夜の尿量・膀胱にためられる量・目の覚めにくさという体の働きにあり、眠っている間に起こります。本人の心がけやしつけの問題ではないので、叱るより、まずは受け止めることを優先しましょう。まずは保護者自身が、自分の育て方を責めなくてよいと知っておくことが出発点になります。

宿泊学習・林間学校・修学旅行の前にできることは?行事から逆算した準備

行事は、できるだけ参加する前提で準備します。診療指針は、不参加そのものが自尊心の低下やいじめにつながる可能性があるとして、可能な限り参加を促すことが望ましいとしています[2]。

時期家庭・本人とすること学校・医療機関とのやりとり
日程が分かったら(数か月前)本人の気持ちを聞き、心配ごとに順位をつける薬を使うか、家でおねしょが多い時間帯の確かめ方も含めて、医療機関に相談する
6週間前まで薬を使う場合は、医師の指示で試し始める医師に、試し始める日と飲み方を確認する
1か月前持ち物・寝る場所と、先生が起こしに来たときの声のかけ方を本人と決める担任に保護者から相談する。学校によっては診断書が要る
前の週持ち物を本人と一緒に詰める起こしてもらう時刻などを先生と確認する
当日夕方以降の水分を控え、寝る前にトイレに行く決めた時刻に先生に起こしてもらう(頼んだ場合)
帰宅後結果にかかわらず責めず、楽しかったことを聞く様子を次の相談で医師に伝える

表の「6週間前」は、夜の尿を減らす薬を行事で初めて使う場合の目安です。診療指針は、十分な用量の調節と効き目の確認のため、行事の少なくとも6週間前からの試用を勧めています[2]。ふだんから使っている子は、この試用を別に考える必要はないとされます。

行事の準備は、薬に限らず早いほど選べる方法が増えます。本人が「行ってよかった」と感じられると、その後の治療を続ける力にもなると指針は述べています。

「友だちに知られたくない」など、心配ごとに順位をつけて何から手を打つかを決める

診療指針は、行事への参加を渋る理由として「友達に夜尿を知られたくない」「紙おむつをはいていることを知られたくない」「薬を飲んでいることを知られたくない」「先生に知られたくない」などを挙げています。本人の心配ごとに順位をつけると、何から手を打つかがはっきりします[2]。

夜尿症の小学生が宿泊行事の前に心配しやすいこと(友だちに・先生に・薬のことを知られたくない)の中から、本人が一番の心配を選んで準備を始める場面の図

たとえば「友だちに知られたくない」が一番なら、濃い色のパジャマや中が見えない袋を用意します。「先生に知られたくない」が一番なら、濃い色のパジャマ、尿漏れパッド、パンツの2枚重ねなど、先生に頼らない方法から選びましょう(下の持ち物の項目で詳しく紹介しています)。

学校(担任・養護教諭)に伝えておくこと

先生への依頼は保護者から行うよう、診療指針は勧めています[2]。伝える範囲は、事前に本人と決めておきましょう。

伝えること具体例
おねしょがあることと回数の目安「週に何回くらい」と家での回数を伝える
夜に起こしてほしいか深夜0時前におねしょが多い子はその30〜60分前、0時以降の子は0時前後に声かけを頼む
使っている薬飲むかどうか、飲むタイミングは医師の指示どおりと伝える
下着・パッドと汚れ物の扱い紙おむつを使うなら、捨て方を先に相談する
周りへの配慮本人と決めた「伝えてよい範囲」を共有する

起こす時刻の目安は、指針にある方法です。家では夜中に起こさないのが基本なので、おねしょが多い時間帯をどう見当づけるかは、行事前の相談で医師に確かめておきましょう。担任の先生に加え、保健の先生(養護教諭)にも共有してよいかを学校に相談してみると、夜の対応を分担しやすくなります。

注意

学校によっては医師の診断書を求められることがあります。診療指針も、なるべく早めに対応することが望ましいとしています。

持ち物と、周りに気づかれにくくする工夫

先生に相談しない場合も含めて、周りに気づかれにくい方法はいくつか組み合わせられます。診療指針の宿泊行事の対応図には、色の濃いパジャマ、尿漏れパッド、パンツの2枚重ね、吸水タオル、紙おむつ(捨て方の検討を含む)が挙がっています[2]。着替えや袋は、それを実際に使うための準備です。

持ち物の例(本人と一緒に選ぶ)
  • 色が濃く、濡れても目立ちにくいパジャマ
  • 多めの着替え(パジャマと下着)
  • 尿漏れパッドや、パンツの2枚重ね
  • 吸水タオル
  • 紙おむつ(使う場合は捨て方を先生と確認)
  • 中が見えない袋(汚れ物を入れる)
  • 体を冷やさないための腹巻きや、厚手のパジャマ(体が冷えると尿量が増えたり尿意が近くなったりすると、日本夜尿症・尿失禁学会の保護者向け冊子にあります)

紙おむつについて指針は、宿泊行事など家以外で短い期間だけ使う場合、本人と家族の希望をふまえて柔軟に対応すべきとしています。本人が嫌がるなら、ほかの方法との組み合わせで補えます。

当日の水分と、寝る前のトイレ

当日は夕方以降の水分を控えめにし、寝る前には毎回トイレで排尿しておきます[2]。

薬を使っている場合は、水分の量にも目安があるので注意が必要です。診療指針では、夜の尿を減らす薬を使うとき、服薬の1時間前から8時間後までの水分を240mL以内、または寝る前1時間を200mL以内にするのが望ましいとされます。熱が出たときや、嘔吐・下痢をくり返すとき、激しい運動をしたときなどは使用を中断すべきとされているため、行事中の扱いを事前に医師に確かめておきましょう[2]。

本人と決めておくこと

寝る場所(出入り口の近くか、先生と同じ部屋か)、先生に起こしてもらうときの声のかけ方、パッドを替える場所を決めておくと安心です。指針も、話し合いの中心に本人を置くよう求めています。

夜尿症の小学生が抱えやすい気持ちは?自尊心と、学年で変わる心配

おねしょが続く子どもは、自尊心が低くなりやすいと報告されています。おねしょが改善した子では、自尊心の回復もみられました[1]。日本夜尿症・尿失禁学会も保護者向けの冊子で、夜尿は子どもにとって精神的なストレスになり、本人や一緒に暮らす家族の生活の質が下がることがあると説明しています[4]。

診療指針が紹介するオランダの研究(治療がうまく進まなかった50人・平均9.8歳)では、10〜12歳のほうが8〜9歳より劣等感が強い結果でした[2]。ただし、治療がうまく進まなかった子どもに限った1つの研究の結果で、学年全体に当てはまるかは分かっていません。そのうえで、高学年の子の気持ちには、より気を配っておくと安心です。

泊まりがけの場面は、学年が上がるにつれて家族の外へ広がり、本人の心配も変わっていきます。行事の学年や時期は学校・地域によって違うため、目安として見てください。

学年の目安起きやすい場面と本人の不安(例)保護者ができること
低学年親戚の家やお泊まり会。「失敗したらどうしよう」という心配泊まる先の大人とだけ事前に話し、本人には「準備してあるよ」と伝える
中学年宿泊学習や自然教室。友だちと同じ部屋で寝ることへの心配が出てくる心配ごとを本人に聞き、先生にどこまで伝えるかを一緒に決める
高学年林間学校や修学旅行。思春期に入り、友だちの目がより気になりやすい本人の意向を先に聞き、準備の選択肢を示して本人に選んでもらう

学年が上がるほど、準備の中で本人が決める部分を増やしていくと進めやすくなります。

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夜尿症の子どもへの声かけは?家での接し方と言い換え例

家での接し方の基本は「起こさず・怒らず・焦らず」です。大学病院の泌尿器科が一般向けに示している心構えで(東京女子医科大学病院 泌尿器科に記載されている内容)、学会の考え方とも重なります。

  • 起こさず: 学会は生活指導の1つ目に、夜中に無理に起こさないことを挙げています[3]
  • 怒らず: おねしょはしつけの問題ではないと、診療指針が明記しています[2]
  • 焦らず: おねしょが続く子のうち、毎年14〜15%ほどが自然に治っていくとされています[2][1]

3つとも、保護者の我慢を求める話ではありません。おねしょが本人の意思とは関係なく起きていることを前提にした接し方です。

夜中に起こさないほうがよい理由

眠っている間は、尿を減らす抗利尿ホルモンの分泌が高まります。夜中に起こすと睡眠が妨げられ、かえって夜の尿が増える可能性があると診療指針は説明しています[2]。治療への影響はまだはっきりしていないものの、家では起こさないのが基本です。短い宿泊行事のときだけは、例外として起こすことを検討してよいとされています。

避けたい言葉と、代わりの言葉

責めるつもりのない一言でも、本人には重く響くことがあります。

避けたい言葉代わりの言葉理由
「またおねしょしたの?」「教えてくれてありがとう。一緒に片付けよう」本人の力では止められないため、打ち明けやすさを守る
「もう◯年生なのに」「体が育つペースは人それぞれだよ」昼間のおもらしがないタイプに限っても10歳で約5%にあり、学年だけで判断できない
「◯◯ちゃんはしないのに」比べずに、本人の様子だけを話題にする比べられても、本人にはどうにもできない
「寝る前に飲むからでしょ」「夕方から飲む量を一緒に工夫してみようか」責める代わりに、できる工夫へ話を移す
「修学旅行どうするの」「心配なことを教えて。一緒に順番を決めよう」指針は話し合いの中心に本人を置くとしている
「病院に行かないと治らないよ」「相談できるところがあるよ。行くかは一緒に決めよう」不安をあおらず、本人の意向を聞く

言葉を変えるねらいは、おねしょを隠さず話せる関係を保つことです。話せる関係があれば、行事の準備も本人と一緒に進められます。

家庭でできる夜尿症の対策は?夕方からの水分と寝る前のトイレ

家でできる対策の中心は、生活習慣の見直し(生活指導)です。学会は、夜中に無理に起こさないことと、夕方以降の水分を控えることを挙げています[3]。

対策家でのやり方ポイント
夕方以降の水分飲む時間を日中に寄せ、夕食後は控えめにする我慢させるより、飲む時間をずらす
寝る前のトイレ布団に入る前に毎回トイレへ行く習慣にする行事の日も同じ流れで過ごせる
夜中に起こさない家では起こさず、朝まで眠らせる行事の夜だけ例外として検討する

どれも、今夜から特別な道具なしで始められます。家で続けている流れが、そのまま行事の夜の準備になります。

夜尿症の受診・相談の目安は?何科に行くかと治療法の概要

5歳以上で月1回以上のおねしょが3か月以上続いていれば、夜尿症の目安に当たり、相談の対象です。生活指導などの治療を行うと、自然に治るのを待つより治癒率が2〜3倍になると報告されています[1]。

こんなとき考えたい動き
行事まで2か月以上ある薬を試す時間も取れるうちに相談する
本人がおねしょを気にしている、行事に行きたがらない行事の有無にかかわらず相談を考える
昼間のおもらしもある昼間の症状の治療を先に考えることがあるため、早めに相談する
おねしょだけで、本人も気にしていない回数を記録しながら家庭の工夫を続け、迷ったら相談する
注意

昼間のおもらしもある、本人が行事に行きたがらない、行事で初めて薬を使いたいのに6週間を切りそう。このようなときは、早めに相談しましょう。

日本泌尿器科学会は、昼間のおもらしなど昼間の症状を伴う場合は、昼間の症状の治療を優先するとしています[1]。また、昼間のおもらしを伴うタイプは、おねしょだけのタイプより、本人の回答で学校生活や友だち関係などのQOL(生活の質)が低く、保護者の評価では差が出なかったという国内の研究もあります[5]。

何科に相談する?小児科と泌尿器科

日本泌尿器科学会は、小学校に入っても夜尿症が治らない場合、小児科か泌尿器科の受診を勧めています[1]。かかりつけの小児科に相談し、症状によって小児の泌尿器を診る医療機関を紹介してもらう流れも考えられます。

初めての受診で行われること

診療指針は、すべての子に初期の段階で尿検査を行うとしています[2]。回数や昼間の様子を聞き取る問診もあるので、家でのおねしょの回数を記録しておくと伝えやすくなります。便秘があるかどうかも、あわせて医師に伝えておきましょう。

治療法の概要

治療は、生活指導を土台に、必要に応じて次の方法を組み合わせます[3][2]。

  • 生活指導: 夕方以降の水分や寝る前の排尿など、生活習慣を整える
  • アラーム療法: 下着が濡れると音や振動で知らせ、目を覚ます練習をする
  • 薬物療法: 夜の尿を減らす薬や、膀胱に尿をためやすくする薬を使う

どれを選ぶか、どれくらい続けるかは、医師が子どもの状態を見て判断するものです。

オンライン診療で相談できる内容

オンライン診療では、受診が必要かどうか、生活の工夫、行事までに何を準備するかといった相談ができます。ただし、尿検査など対面での受診が必要になる場合もあります。

相談の内容オンラインでの扱い
受診が必要かどうか、様子見でよいか相談しやすい
家庭での水分・トイレの工夫、声かけの悩み相談しやすい
行事までの準備の段取り相談しやすい
尿検査・超音波検査などの検査対面での受診が必要になる
薬の処方医師の判断による。初診では処方できない薬もある

厚生労働省の指針では、オンライン診療を行うたびに医師がその可否を判断し、適切でなければ対面診療につなげることになっています。初診では、安全に処方できない医薬品もあります[6]。サービスごとの違いは、子どものオンライン診療の選び方をまとめた記事で確かめられます。

記事で紹介した目安だけでは、決めきれないことも残ります。昼間の症状や便秘があるか、薬を使うならいつから試すかは、子どもの様子を聞いたうえで医師が判断するものだからです。

オンラインでの相談が合いやすいのは、次のような場合です。

  • 受診が必要かどうかを、まず医師に聞いてみたい
  • 行事まで日があり、準備の段取りや薬を使うかを早めに相談したい
  • 平日の日中は、通院の時間を取りにくい

一方で、昼間のおもらしもある場合や、尿検査を含めて早く診てもらいたい場合は、近くの小児科か泌尿器科での対面の受診を先に考えましょう。

子どもの医療費の助成は全ての都道府県と市区町村が実施していますが、対象年齢や自己負担は自治体によって異なります[7]。あんよの利用料は無料で、提携医療機関の診療には健康保険が適用されます。子ども医療費助成制度も、お住まいの自治体の制度によっては適用されます[8]。

「この程度で相談してよいのか」と遠慮しなくて大丈夫です。あんよは相談の内容に特段のルールを設けておらず、日常的な悩みから相談できます[8]。

補足

相談の前に、家でのおねしょの回数の記録と行事の日程を手元に用意しておくと、医師に状況を伝えやすくなります。診療の際は、保険証・子ども医療証・保護者の身分証明書も必要です[8]。

行事の予定が分かった夜に、受診するかどうかを医師に聞いてみたい場合は、小児科オンライン診療サービスあんよへ相談を検討してみてはいかがでしょうか。LINEから予約し、6〜23時の間に提携医療機関の医師へスマホで相談できます。通院の移動をせずに、受診の要否と行事までの準備の進め方を医師に確かめられます。医師の判断で対面受診をすすめられる場合や、薬が処方されない場合もあります。

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小学生の夜尿症についてよくある質問【FAQ】

Q1. 中学生になっても続くことはある?

15歳以上でも1〜2%におねしょが続くとされています[1]。多くは成長とともに減りますが、本人が気にしているなら学年を問わず相談して構いません。

Q2. 行事の夜は、先生に起こしてもらってもよい?

短い宿泊行事など限られた場面では、夜に起こすことを検討してよいとされています[2]。家でおねしょが多い時間帯をもとに、起こす時刻を先生と決めておきます。

Q3. 行事まで6週間を切っていても、できることはある?

あります。診療指針は、水分と寝る前のトイレ、先生による声かけ、紙おむつやパッドなどを、本人と組み合わせる方法を示しています[2]。薬を試す時間がないかどうかも含めて、医師に相談してみましょう。

Q4. 本人が先生に知られたくないと言ったら?

先生に伝えない場合の方法も、指針には示されています。濃い色のパジャマ、尿漏れパッド、パンツの2枚重ね、吸水タオルなどです。何を一番心配しているかを聞いたうえで、本人と選びましょう。

Q5. 親が子どものころおねしょが続いていたら関係はある?

両親のどちらかに夜尿症があった場合、子どもの約40%に起こるとされています。はっきりした原因はまだ分かっていません[3]。育て方のせいではないと知っておくと、親子とも気持ちが軽くなりやすくなります。

Q6. おねしょのことを本人とどう話し始めればよい?

行事のお知らせが届いたときなど、きっかけがある日に「心配なことはある?」と聞くのが自然です。責める言葉を避け、準備の方法がいくつもあることを先に伝えると、本人も話しやすくなります。

【まとめ】小学生の夜尿症は、行事から逆算して本人と準備し、早めに相談する

夜尿症は珍しくなく、体の働きによって起こります。行事は参加を前提に、本人を中心に準備を進めましょう。

この記事のまとめ
  1. 夜尿症は昼間のおもらしがないタイプに限っても10歳で約5%にあり、しつけや性格のせいではない
  2. 行事で初めて薬を使うなら、少なくとも6週間前からの試用が勧められている
  3. 先生への依頼は保護者から行い、伝える範囲は本人と決める
  4. 家では「起こさず・怒らず・焦らず」。言葉を選び、話せる関係を保つ
  5. 昼間のおもらしがある、本人が気にしているときは早めに相談する

行事の前に、次の点を確かめておきましょう。

  • 行事の日程と、残っている週数
  • 本人が一番心配していること
  • 家でおねしょが多い時間帯(確かめ方は医師に相談)
  • 先生に伝える範囲と、伝える時期
  • 医療機関に相談するかどうか

行事の日付をカレンダーに書き込み、そこから6週間さかのぼった日を確かめることが、今夜できる最初の一歩です。

最終更新:2026年9月28日

本記事は2026年9月時点の情報です。診療ガイドラインの改訂があれば見直します。

参考文献(出典一覧)

(各出典は2026年9月に参照)

  1. 日本泌尿器科学会「『おねしょ』(夜尿症)が治らない」 ↩
  2. 日本夜尿症学会編『夜尿症診療ガイドライン2021』本文(Minds 公開PDF・2021年11月発行)(参照箇所: 総論2、CQ1、CQ2-1、CQ3、CQ6、参考1「宿泊行事への対応」) ↩
  3. 日本小児泌尿器科学会「夜尿症」 ↩
  4. 日本夜尿症・尿失禁学会 教育委員会「夜尿や昼間のおもらしで悩んでいる子どもたちとそのご家族の方へ」(保護者向け冊子・2025年9月) ↩
  5. 池田ほか「非単一症候性夜尿症患児の心理・社会的QOLの検討」日本小児腎臓病学会雑誌 30巻1号(2017年) ↩
  6. 厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(平成30年3月・令和8年4月改訂) ↩
  7. こども家庭庁 令和6年度「こどもに係る医療費の助成についての調査」 ↩
  8. あんよ 公式サイト ↩
  9. 診断と治療社「夜尿症診療ガイドライン2021」書誌情報(日本夜尿症学会編・2021年11月10日発行)
  10. 東京女子医科大学病院 泌尿器科「夜尿症について」