子どもの頭痛、病院では何をする?受診前の記録と伝え方、問診・検査の流れを解説

子どもの頭痛、病院では何をする?受診前の記録と伝え方、問診・検査の流れを解説

「また頭が痛い」と子どもに言われる日が続くと、ドキッとしますよね。病院に行くと決めても、何を聞かれるのか、検査をされるのかがわからず不安が残るものです。受診を決めたあとに役立つのは、記録と伝える順番の準備です。そろえておけば、短い診察時間でも様子を伝えやすくなります。

この記事では、急ぐべきサインを確かめたうえで、頭痛の記録のつけ方、医師への伝え方、受診当日の問診・診察・検査の流れと頭痛外来のかかり方を解説します。受診するかどうかや何科かを詳しく知りたいときは、子どもの頭痛の原因と危険なサイン、受診の目安をご覧ください。慌てずに、今日の痛みから書き留めてみてくださいね。

結論

受診前に用意したいのは、痛みの記録と、医師に伝える順番のメモの2つです。子どもの頭痛の診断は問診が中心で、検査は必要なときに行われます[1]。ふらつきや嘔吐が続くなどのサインがあれば、準備より受診を急ぎます。

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本記事は、疾患や症状に関する一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。また、特定の医薬品・医療機器・治療法の効果を保証・推奨するものでもありません。気になる症状やご不安がある場合は、自己判断せず、医療機関にご相談ください。

なお、本記事の内容は公開時点の情報に基づいており、最新の医学的知見や制度改正により変わる場合があります。

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目次

子どもの頭痛で病院へ行く前に確かめたい受診の目安と何科か

準備を始める前に、急いで受診すべきサインがないかを先に確かめます。サインがなければ、入口はかかりつけの小児科で十分です。

段階当てはまる様子どう動くか
今すぐ救急・対面けいれん/意識がぼんやりして反応が乏しい/ぐったりして起き上がらない/歩くとふらつく・手足が動かしにくい救急外来など、すぐに対面で受診する(迷うときは119番も)。オンラインの相談を待たない
早めに対面で受診毎日のように痛みと嘔吐がある/症状が進んでいる/いつもと違う痛み方/鎮痛薬で治まらない強い痛み次の予約を待たず、早めに小児科など対面の医療機関へ
準備して小児科へ上のどれにも当てはまらず、痛みをくり返している記録とメモをそろえて、かかりつけの小児科へ

ふらつき・手足の動かしにくさ・毎日の痛みと嘔吐・症状の進行は、日本小児神経学会が頭の画像検査を急ぐ目安に挙げる様子です[1]。けいれんや意識の異常、ぐったりして反応が乏しい様子、「いつもと違う」痛みは、日本医学会連合が子どもの初診からのオンライン診療に向かない状態として挙げています[2]。

注意

夜間や休日に迷うときは、#8000(子ども医療電話相談)で小児科医師や看護師に相談できます[3]。つながる時間は都道府県ごとに違うため、お住まいの地域の実施時間を確かめておきましょう[4]。

何科かで迷ったら、まずは小児科が入口です。脳神経外科を選ぶ場面や、危険なサインの詳しい見方は、子どもの頭痛の原因と危険なサイン、受診の目安にまとめています。

受診前につけたい頭痛の記録(頭痛ダイアリー)の項目とつけ方

受診前の準備でいちばん役に立つのは、痛みの記録です。日本頭痛学会は、記録によって医師に情報がきちんと伝わるとして、記入用のダイアリーを公開しています[5]。

子どもの頭痛で病院を受診する前の準備を、記録をつける・伝えるメモを作る・持ち物をそろえるの3段で示した流れ

子ども向けには、日本頭痛協会が「小児・思春期頭痛ダイアリー」を配布しています。痛みの様子と使った薬に加え、習い事やテスト、睡眠時間など学校・家庭での様子を書く欄があるのが特徴です[6]。専用の用紙がなくても、次の項目をメモ帳やスマホに残せば十分でしょう。

記録する項目書き方の例医師が知りたい理由
いつ始まり、いつ治まったか9月3日 15時〜17時続いた時間と頻度からタイプを考える
痛みの強さ遊べた/横になった/泣いた生活への影響の大きさがわかる
痛む場所と痛み方おでこ全体・ズキズキ痛む場所と痛み方が見分けの手がかりになる
その前の様子寝不足・長時間の画面・朝食抜き・テスト前きっかけと睡眠・ストレスの関係を探す
ほかの症状吐き気・嘔吐・まぶしさ・音をいやがる片頭痛に多い症状があるかを見る
使った薬と効き方市販薬を1回、1時間で楽になった薬の効き方と飲んだ日数を確かめる
学校や生活への影響早退した・欠席した治療方針を考える材料になる

7項目すべてが埋まらない日があってもかまいません。いつ始まったか・どのくらい続いたか・その前に何をしていたかの3つがあるだけでも、問診で伝えられる情報がぐっと増えます。

記録は完璧でなくて大丈夫です。書き忘れた日は「覚えていない」と書いておけば、それも情報になります。日本頭痛学会のダイアリーは1枚で4週間分を書ける形式です[5]。

飲んだ薬の日数を記録しておく理由

薬の記録は、効き方だけでなく飲んだ日数を数えるためにも使います。日本頭痛学会の一般向け解説は、頭痛が月に15日以上あり、痛み止めを月に10日以上(薬の種類によっては15日以上)使う状態が3か月を超えて続くことを、薬の使いすぎによる頭痛の基準として紹介し、ダイアリーで服薬日数を確かめるよう勧めています[7]。市販薬を使った日も、名前と時刻を書き添えておきましょう。

小学校高学年なら本人に書いてもらう

日本頭痛協会の子ども向けダイアリーには、小学校高学年以上は自分で記入するよう書かれています[6]。痛みの強さや痛む場所は本人にしかわからない情報です。低学年までは保護者が聞き取り、「頭のどこを手で押さえていたか」など見た様子も残しておきましょう。

医師に伝えること・問診で聞かれること

診察室では、いちばん困っていることから順に伝えると、限られた時間でも要点が届きます。痛みは本人にしかわからない症状のため、診断は問診が中心になるからです[1]。

順番伝えること聞かれる理由
1いちばん困っていること受診の目的を医師と共有する
2始まった時期と頻度急に始まったのか、くり返しているのかを見る
3強さ・続く時間・痛む場所片頭痛と緊張型頭痛の見分けに使う
4起きやすい場面と、ほかの症状きっかけや、吐き気・嘔吐の有無を確かめる
5使った薬と効き方薬の効果と飲みすぎの有無を確かめる
6家族の片頭痛・学校や家庭の様子家族歴や生活の背景も診断の材料になる

この6つをメモにして診察室へ持っていけば、緊張しても言い忘れずに済むはずです。記録をそのまま見せながら話すと、日付や回数を思い出す手間もありません。

片頭痛と緊張型頭痛を見分けるために問診で聞かれること

外来で最も多いのは、子どもでも片頭痛です[1]。片頭痛はズキンズキンと脈打つ痛みで、吐き気や嘔吐、光・音・においへの過敏を伴うことがあります。緊張型頭痛は、強くはないものの締めつけられる痛みがだらだら続くタイプです。家族に片頭痛の人がいるかも、診断で大事な情報とされています[8]。

子どもの片頭痛は大人より短い時間(1時間ほど)で治まることもあり、年少の子どもでは頭の両側が痛む場合が多いとされています。日本頭痛学会のガイドラインは、年少の子どもの光や音への過敏は行動から推測できるとしています[9]。暗い部屋に行きたがる、テレビの音をいやがるといった様子も伝えましょう。

医師はこうした問診から、ほかに病気がないタイプ(一次性頭痛)か、ほかの病気が原因のタイプ(二次性頭痛)かを考えます。記録にある時間や場所の情報が、見分けの手がかりになります。

子ども本人に話してもらう工夫

診察の前に、「どこが痛い?」「どんなふうに痛い?」を家で一度練習しておくと、本番でも言葉が出やすいものです。「ズキズキ」「ギューッ」など本人の言い方のまま伝えてかまいません。話しにくそうなときは、保護者が記録を見せて補いましょう。

学校生活への影響も伝える

学校を休んだ日数や遅刻は、遠慮せずに伝えてください。東京都内の小中学生を調べた研究では、片頭痛は緊張型頭痛より生活への支障が大きく、欠席も多い傾向でした[10]。日本小児心身医学会も、学校環境や家庭環境の確認が大切だとしています[11]。

頭痛を理由に朝の登校をしぶる日が続き、学校生活そのものに悩みを抱えている様子があるときは、登校しぶりの相談先を知っておくと安心です。背景に発達の特性が関わる場合もあるため、不登校と発達障害の関係と相談先も参考になります。

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病院では何をする?問診・診察・検査の流れと考え方

受診当日は、問診が中心です[1]。問診の内容に合わせて体の診察も行い、頭のMRIやCTなどの検査は医師が必要と判断したときに行われます。

子どもの頭痛で病院を受診した当日の流れを、問診票・問診・診察・必要なときの検査・方針の順に示した図
  1. STEP 1 受付で問診票(症状や経過を書き込む用紙)を書く。記録があれば一緒に出す
  2. STEP 2 身長・体重・血圧を測る
  3. STEP 3 医師の問診。記録とメモを見ながら答える
  4. STEP 4 体の診察。問診の内容に合わせて、目の動き、手足の力や動き、歩き方などを医師が確かめることがある
  5. STEP 5 医師が必要と判断したときだけ検査を行う
  6. STEP 6 診断の見立てと、生活の工夫や薬、次回の受診の説明

流れの細かい順番は、医療機関によって少しずつ違うものです。福井県済生会病院の子ども向けの外来では、初診の流れとして問診票・身体測定・血圧・診察を挙げ、必要があれば血液検査や画像診断を行うと案内しています[12]。

どんなときに、どの検査をするか

日本小児神経学会は、原因に応じて次のような検査や他科の診察を挙げています[1]。どれを行うかは、問診と診察の結果を見て医師が決めます。

検査・診察考えられる場面確かめること
MRI・CT(頭の画像検査)ふらつく、手足が動かしにくい、毎日の痛みと嘔吐、症状が進んでいる頭の中に急ぐべき病気がないか
血液検査・血圧測定炎症や血圧の影響が疑われるとき副鼻腔炎などの炎症や、まれな高血圧
脳波年少の子どもで、片頭痛に似た痛みのときてんかんに関連したものではないか
眼科・耳鼻咽喉科・歯科目や耳・鼻、歯の症状を伴うときほかの科の病気が原因ではないか

表の上から順に行うわけではありません。どの検査も、医師が必要と判断したときに選ばれます。

検査をしないことが多いのはなぜ?

片頭痛について、日本小児神経学会は「検査は役に立ちません」と明記しています[1]。同じ解説は、頭痛の診断はどの年齢でも問診が中心になるとしています。

もう一つの理由は、子どもの画像検査を慎重に選ぶ考え方です。国立成育医療研究センターは、子どもは大人より放射線の影響を受けやすいためCTは適応をしぼることが大切で、一方で必要な検査を避けるのは本末転倒だと説明しています[13]。

検査をしないことは手抜きではなく、必要なときに絞る判断だと受け止めてください。気になるときは、検査をしない理由を医師に尋ねてかまいません。

頭痛外来とは?紹介状・予約・持っていくもの

頭痛外来は、頭の痛みを専門に診る外来です。子ども向けの専門外来を設ける医療機関もありますが、対象年齢や紹介状の要否はそれぞれ違います。

医療機関対象と予約事前に用意するもの
東京医科大学病院 小児頭痛外来原則15歳まで。初診は紹介状がある人のみ予約(ない場合は一般外来で担当医に相談)専用の問診票・ダイアリー
福井県済生会病院 子ども向けの外来原則中学生まで。原則完全予約制で、かかりつけ医か小児科外来から予約問診票を記入して持参すると待ち時間を短くできる

出典は東京医科大学病院と福井県済生会病院の案内です(いずれも2026年9月21日確認)。2つの例でも条件が異なるため、受診したい外来のページか電話で事前に確かめましょう。

まずはかかりつけの小児科に相談して紹介状をもらう

専門の外来を考えるときも、最初はかかりつけの小児科に相談する順番が確実です。小児科で経過を見たうえで専門の外来が必要と判断されれば、紹介状を書いてもらえます。

紹介状なしで大学病院など国が定める一部の大きな医療機関(一般病床200床以上などの条件あり)にかかると、診察代とは別に「特別の料金」がかかります。額は国が定める最低額以上で、医科の初診は7,000円以上(歯科は5,000円以上)です[14]。この額は令和8年度の診療報酬改定でも変わっていません[15]。救急の患者などは対象外です。紹介状は、費用の面でも準備しておきたい書類です。

小児科や専門の外来に持っていくもの

補足

持っていくものは、①保険証やマイナ保険証 ②子ども医療費受給者証(子ども医療証) ③お薬手帳など、普段の薬と頭痛のときに使った市販薬がわかるもの ④痛みの記録 ⑤伝えることのメモ ⑥紹介状(あれば)と、事前に配られた問診票(記入済み)です。

問診票をホームページで配っている医療機関なら、家で書いておくと当日の受付がスムーズです。

受診したあとに家庭で続けること

受診のあとも、記録は続けます。生活の工夫や薬を始めたあとの変化は、次の受診で医師が方針を見直す材料になるからです。

次の受診まで記録を続ける

受診前と同じ項目に、「言われた工夫を試したか」「処方された薬を飲んだ日と効き方」を書き足しましょう。日本小児心身医学会は、寝不足も寝すぎもよくないとし、スマートフォンやタブレットは寝る前1〜2時間は使わないよう勧めています[11]。寝た時刻や画面を見た時間も記録に残せば、生活の工夫が合っているかを医師と確かめられます。

様子が変わったら次の予約を待たずに相談する

「いつもと痛み方が違う」「嘔吐が続く」「ふらつく」などの変化があれば、次の予約日を待たずに受診先へ連絡してください。最初の表で示したサインは、受診後も同じように目安になるものです。家庭での過ごし方や市販薬の注意点は、原因と家庭での対処法をまとめた記事で確かめられます。

オンライン診療で相談できる内容

オンライン診療は、検査や体の診察を受ける場ではありません。受診の前にも、受診したあとに様子が変わったときにも、記録の整理や次にどこへかかるかを医師に相談する手段として使えます。相談で整えた記録とメモは、そのまま対面の受診に持っていけるので、受診先で一から思い出しながら話す手間を減らせます。

「オンラインを挟むと、かえって遠回りになるのでは」と感じるかもしれません。オンラインでの相談が向くのは、危険なサインがなく、記録を見ながら次の受診先や伝え方を決めたいときです。下の表で「対面を優先」「救急・対面を優先」に当たる様子があるときは、オンラインを挟まずに対面の受診へ向かいましょう。

内容オンライン診療での扱い理由
記録の見方、受診で伝えることの整理相談しやすい問診が中心の相談だから
かかりつけ小児科か専門の外来か、次の受診先医師が判断して答える経過を聞いて方向を決められる
鎮痛薬で治まらない強い痛み、いつもと違う痛み、嘔吐を伴う痛み対面を優先初診のオンラインに向かない状態
けいれん、意識の異常、ぐったりしている救急・対面を優先急いで対面で診る必要がある
頭の画像検査や血液検査できない医療機関の設備が必要

子どもの頭痛のうち、程度が強く鎮痛剤で改善しない場合、いつもと違う場合、嘔吐などを伴う場合は、日本医学会連合が初診からのオンライン診療に適さない状態に挙げています[2]。厚生労働省の指針も、触診ができないなど得られる情報は限られるとして、医師が適さないと判断すれば対面の診療につなぐよう定めています[16]。

費用と医療費助成は自治体ごとに違う

オンライン診療でも、診療料には健康保険と子ども医療費助成制度が使えます。ただし助成の対象年齢や自己負担は、自治体ごとに異なる点に注意が必要です。こども家庭庁の調査では、市区町村の補助は通院・入院とも18歳年度末までが最も多い結果でした[17]。助成の内容は、お住まいの自治体の案内で確かめましょう。

あんよで相談するときの診療時間と体制

小児科オンライン診療「あんよ」を運営するジークス株式会社は、医療機関と利用者をつなぐシステムを提供する立場で、医療行為は行いません。診療を担当するのは提携医療機関の医師で、診療内容と処方の責任は提携医療機関が負います[18]。処方の有無は医師が判断するため、薬が出ない場合もあります。オンラインでの診療が適さないと医師が判断すれば、対面の受診を案内されます(前述の厚生労働省の指針)。

あんよの診療時間は毎日6時から23時までです。利用料は無料で、診療料は健康保険と子ども医療費助成制度の対象です。ただし助成の対象や自己負担は自治体ごとに異なり、あんよで助成を使える地域も順次広がっている段階です。お住まいの地域が対象かは公式サイトで確かめてください[19]。サービスの選び方は、子どものオンライン診療の選び方と親が確認したい5つの観点も参考になります。

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子どもの頭痛の受診についてよくある質問【FAQ】

Q1. 子どもの頭痛は何科を受診すればよいですか?

まずはかかりつけの小児科が入口です。専門の外来が必要なら、小児科から頭痛外来や脳神経外科を紹介してもらえます。危険なサインがあるときは、科を選ぶより救急を優先しましょう。

Q2. 頭痛外来には紹介状なしで行けますか?

医療機関によって違い、紹介状が必須の外来もあれば、かかりつけ医から予約する外来もあります。受診したい外来のページか電話で確かめてから向かいましょう。

Q3. MRIを撮ってほしいとお願いしてもよいですか?

心配な気持ちは伝えてかまいません。そのうえで、日本小児神経学会は片頭痛について「検査は役に立ちません」としており、子どもの画像検査は必要なときに絞る考え方があります[1]。撮らない場合は、その理由を医師に尋ねてみましょう。

Q4. 受診前に市販薬を飲ませてもよいですか?

市販薬を使うなら、子どもが使える年齢と量が書かれた薬を選び、添付文書のとおりに使います。年齢別の注意点は原因と家庭での対処法をまとめた記事にまとめています。飲ませたときは、薬の名前・時刻・効き方を記録して診察で伝えてください。飲んだ日数は、薬の使いすぎがないかを確かめる材料になります。

Q5. 記録はどのくらいつけてから受診すればよいですか?

決まった期間はありません。1〜2週間分でも役に立ちますし、記録がそろうのを待つ必要もありません。危険なサインがあるときは、記録を待たずに受診しましょう。

Q6. 子どもが診察でうまく話せないときはどうすればよいですか?

保護者が記録とメモを見せて補えば大丈夫です。小さな子どもは、暗い部屋に行きたがる、横になるといった行動が大事な情報になります。本人の言葉は言い換えず、そのまま伝えましょう。

「この記録で足りるか」「かかりつけの小児科と専門の外来のどちらへ行くか」は、その子の経過を聞かないと決められません。一般的な解説だけでは答えが出ないところです。受診は決めたものの、この整理を夜のうちに済ませたいときは、オンライン診療で医師に相談する方法があります。

あんよは毎日6時から23時まで、LINEで友だち追加をして予約できます。相談に応じるのは提携医療機関の医師で、記録の見方や次にかかる先について意見を聞けるため、対面の受診で伝えることを前もってそろえられます。利用料は無料で、診療料は健康保険と子ども医療費助成制度の対象です(助成の内容は自治体ごとに異なり、あんよで助成を使える地域も順次広がっている段階です。あんよ公式サイト・2026年9月21日確認)。

注意

オンラインでは検査や体の診察はできません。処方の有無は医師が判断し、オンラインでの診療が適さないときは対面の受診を案内されます。けいれんやぐったりしているなど、最初の表のサインがあるときは救急・対面の受診を優先してください。

受診の準備に迷うときは、小児科オンライン診療サービスあんよへ相談を検討してみてはいかがでしょうか。

【まとめ】子どもの頭痛で病院に行くなら、記録と伝える順番をそろえてから向かう

この記事のまとめ
  1. ふらつき・毎日の痛みと嘔吐・けいれんなどのサインがあれば、準備より救急・対面の受診を優先する
  2. 受診前は、いつ始まったか・どのくらい続いたか・その前に何をしていたかの3つを最低限記録し、薬を使ったら名前と時刻も残す
  3. 診察では、困っていること→時期と頻度→強さと場所→ほかの症状→薬→生活の様子の順に伝える
  4. 検査は問診と診察を見て、医師が必要と判断したときに行われる
  5. 専門の外来は医療機関ごとに条件が違うため、まず小児科に相談して紹介状をもらう

記録は、今日の痛みから始めれば十分です。数日分の記録と伝える順番のメモがあれば、限られた診察時間でも子どもの様子を医師に届けやすくなります。


最終更新:2026年9月28日

参考文献

  1. 日本小児神経学会「Q53 子どもの頭痛に検査は必要でしょうか」(2022年10月) ↩
  2. 日本医学会連合「オンライン診療の初診に関する提言」(2022年11月24日版) ↩
  3. 厚生労働省「子どもの症状は#8000」 ↩
  4. 厚生労働省「子ども医療電話相談事業(#8000)について」(令和8年5月22日現在) ↩
  5. 日本頭痛学会「頭痛ダイアリーで頭痛を攻略」 ↩
  6. 日本頭痛協会「小児・思春期頭痛ダイアリー」 ↩
  7. 日本頭痛学会「薬剤の使用過多による頭痛」 ↩
  8. 日本小児神経学会「Q52 子どもの頭痛と治療について教えてください」(2022年10月) ↩
  9. 日本頭痛学会「慢性頭痛の診療ガイドライン2013」Ⅶ 小児の頭痛 ↩
  10. 桑原健太郎「小児の頭痛の疫学」脳と発達 44巻2号(2012年) ↩
  11. 日本小児心身医学会「機能性頭痛」 ↩
  12. 福井県済生会病院「こどもの頭痛外来」(受診条件と初診の流れの実例) ↩
  13. 国立成育医療研究センター「こどもの医療被ばくを考えるサイト PIJON」 ↩
  14. 厚生労働省「特別の料金」見直しのお知らせ(2022年10月施行) ↩
  15. 厚生労働省「令和8年度診療報酬改定 外来医療の機能分化・強化等」(2026年) ↩
  16. 厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(令和8年4月改訂) ↩
  17. こども家庭庁「令和6年度 こどもに係る医療費の助成についての調査」(令和6年4月1日現在) ↩
  18. ジークス株式会社「事業内容」(診療の責任主体について) ↩
  19. あんよ公式サイト(診療時間・利用料・予約方法。2026年9月21日確認) ↩
  20. 東京医科大学病院「小児頭痛外来」(受診条件の実例)