夜中に急にお子さんが咳き込み、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と苦しそうに息をしていると、ドキッとしてしまいますよね。
「救急車を呼んだほうがいいのかな?」「家でしてあげられることはないの?」と、頭が真っ白になる親御さんも多いはずです。
この記事では、小児喘息を和らげる方法を、緊急度の見分け方と家庭でできる手当ての順に解説します。
慌てずに、まずはお子さんの呼吸の様子を落ち着いて確かめてみてくださいね。
本記事の編集方針について
あんよマガジンは、編集方針に基づき、公的機関の発表資料や学会ガイドライン等の一次情報を確認したうえで記事を制作しています。
※本記事には、当社が運営する小児科オンライン診療「あんよ」のサービス紹介(広告)を含みます。
本記事は、疾患や症状に関する一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。また、特定の医薬品・医療機器・治療法の効果を保証・推奨するものでもありません。気になる症状やご不安がある場合は、自己判断せず、医療機関にご相談ください。
なお、本記事の内容は公開時点の情報に基づいており、最新の医学的知見や制度改正により変わる場合があります。
当社は記事制作にあたり、医療法、医療広告ガイドライン、医薬品医療機器等法(薬機法)、健康増進法、景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)等の関係法令・指針を踏まえて制作しています。
小児喘息を和らげる前に確かめたい緊急度の3段階

家庭での手当てに入る前に、いちばん先にすることがあります。それは、いま目の前のお子さんが「すぐに救急車を呼ぶ状態か」を見きわめることです。
喘息の発作は、軽いものから急いで対応したいものまで幅があります。まずは次の3段階のどこに当てはまるかを、呼吸の様子と受け答えから確かめてみてください。
| 緊急度 | 見られる様子 | 動き方 |
|---|---|---|
| 今すぐ | 唇や爪が紫色、反応が鈍い、声が出ない | 迷わず119番に電話する |
| 今日中 | 胸やのどの下がへこむ、横になると苦しがる | 夜間・休日でも救急外来に連絡。ためらわず救急車を呼んでよい |
| 翌日以降 | 咳は出るが機嫌がよく、食事も睡眠もとれる | 処方薬は医師の指示どおりに使い、翌日かかりつけへ |
※この3段階は、言葉でやりとりできる年齢のお子さんを想定した目安です。1歳未満の赤ちゃんの見分け方は「翌日以降の受診でよいケース」の項をご覧ください。
今すぐ119番に電話したい様子
次のような様子が見られるときは、車での移動を待たずに119番に電話してください。移動中に呼吸の状態が変わることもあるためです。
- 唇や爪の色が紫色や青白くなっている
- 呼びかけへの反応が鈍く、ぐったりしている
- 苦しそうなのに声が出せず、一言もしゃべれない
- ゼーゼーという音が小さくなっても、顔色や反応がよくならない
いちばん見落とされやすいのが、最後の「音が小さくなった」ときです。音が小さくなったからといって、楽になったとは限りません。
独立行政法人環境再生保全機構(ERCA)が挙げる強いぜん息発作のサインは、「遠くからでも明らかにゼーゼーしていることがわかる」という呼吸の様子だけではありません。
遊べない・話せない・歩けない・食事がほとんどとれない・横になれない・眠れないといった生活の様子、顔色が悪い(唇の色や爪の色の赤みがない)・ぼーっとしている・普段よりも興奮して暴れているといった全身の様子、息を吸うときにのどやろっ骨の間などがはっきりとへこむ(陥没呼吸)・小鼻が開く・脈がとても速いといった呼吸や脈の様子まで含まれています。
ERCAは、これらが一つでもある場合にはただちに受診が必要で、救急車を要請してもかまわないとしています。音の大小だけで判断せず、顔色・反応・胸のへこみ・脈をあわせて確かめてください。
今日中に受診したい様子
息を吸うたびに肋骨の間やのどの下がぺこぺことへこむ動き(陥没呼吸)は、ERCAの発作時の対応でも「強いぜん息発作のサイン」に挙げられています。話すのが苦しい、横になれない、眠れない、食事がほとんどとれない、遊べないといった様子も同じ意味を持ちます。
こうしたときは、夜間や休日であっても救急外来に連絡して指示を仰ぎましょう。ERCAは、上に挙げた強いぜん息発作のサインが一つでもある場合には救急車を要請してもかまわないとしています。
連絡がつかない、判断に迷うというときは、ためらわずに119番へ電話してください。処方されている発作時の薬を使っても様子が変わらない場合も同じです。
翌日以降の受診でよいケース
咳は出ていても機嫌がよく、いつもどおり会話ができ、横になって眠れているなら、いったん様子を見ながら翌日の受診で間に合うことが多いです。処方されている薬を医師の指示どおりに使い、休ませてあげてください。
ただし、この見分け方は言葉でやりとりできる年齢のお子さんを想定したものです。
1歳未満の赤ちゃんには当てはめないでください。ERCAの赤ちゃんとぜん息では、乳児はもともと気道が細いため風邪でもゼーゼーすること、また胃食道逆流、飲み込む機能の異常、気道が狭い・柔らかい、生まれつきの心臓の異常などでもゼーゼーすることがあり、ぜん息と見分けるのは簡単ではないと説明されています。
同ページでは、乳児は自分で「苦しい」と訴えられないため、次のような様子があれば早めに医療機関を受診するよう示されています。
- 母乳やミルクを飲まなくなる
- 咳き込んで眠れない
- 唇や顔色が悪くなる
- 機嫌が悪くなる、興奮して泣き叫ぶ
- 激しく咳き込み、ときに嘔吐する
- 呼吸が速い、あらい
- 息をはくときに強いヒューヒュー、ゼーゼー、ゼロゼロやうなり声が聞かれる
- 息を吸うときにのどやろっ骨の間がはっきりへこむ、小鼻が開く
- 胸の動きがいつもと違う
赤ちゃんでは急に症状が悪化することがあるとも示されています。1歳未満のお子さんがゼーゼーしているときは、機嫌がよく見えても「翌日以降でよい」とは考えず、早めの受診を選んでください。
まだ喘息と診断されていない段階で音が気になる場合は、子どもの呼吸がヒューヒューするが元気なときの見方もあわせて確認しておくと役に立ちます。言葉で症状を伝えられない乳児では、赤ちゃんの呼吸が早いときの数え方を知っておくと落ち着いて観察できます。
迷ったら#8000に電話して相談する
「救急車までではない気がするけれど、朝まで待っていいのか分からない」というときは、こども医療でんわ相談の#8000があります。小児科医や看護師に電話で相談でき、受診の要否について助言をもらえる窓口です。
実施時間は都道府県ごとに異なるため、厚生労働省の子ども医療電話相談事業(#8000)についてでお住まいの地域の時間帯を確かめておきましょう。
小児喘息を和らげる方法|家庭でできる4つの手当て
緊急度を確かめたうえで、いますぐ救急車を呼ぶ状態ではないと判断できたら、次の順に進めてみてください。いちばん先に来るのは、姿勢でも水分でもなく、薬の確認です。
指示されている発作時の薬があれば、指示どおりに使う
ERCAの発作時の対応では、ぜん息発作が起きたときは発作の程度を見極めて気管支拡張薬を中心とした治療を行うこと、急に発作が起こったときにどの薬を使うか、薬の正しい使い方、受診のタイミングを普段から医師と相談しておくことが示されています。あわせて、気管支拡張薬が手元にないときは無理せず早めの受診を考えましょう、とも書かれています。
日本小児アレルギー学会の患者さん向け 小児ぜん息治療ガイドライン(JPGL2020をもとにした一般向けの解説)でも、強いぜん息発作のサインが一つも当てはまらない場合は、発作時に使う薬(気管支拡張薬の吸入や飲み薬)を使って効果を確認し、医療機関を受診するかどうかを判断する、という流れが示されています。同じ資料では、貼り薬の気管支拡張薬は効果があらわれるまでに数時間かかるため発作の治療には適していないとも説明されています。
使う量やタイミング、間隔はお子さんごとに違うため、この記事では示しません。処方時の説明と医師の指示に従ってください。発作時の薬を指示されていない場合は、家庭にある薬で対応しようとせず、以下の手当てをしながら受診の判断を優先してください。
上半身を起こして座らせる
ERCAの発作時の対応では、強い発作になると座った姿勢を好むようになり、横になることも呼吸を苦しくするため横になって眠ることが難しくなる、と説明されています。無理に寝かせず、上半身を起こした姿勢をとらせてあげましょう。
椅子に浅く座らせて背もたれにクッションを当てる、テーブルにクッションを置いて抱え込むように前かがみにさせる、といった形が楽になりやすいです。乳幼児なら縦抱きにして、背中をゆっくりさすってあげてください。
常温の水分を少しずつ飲ませる
発作中は呼吸が荒くなり、体から水分が失われやすくなります。脱水を防ぐために、飲めるようであれば少しずつ水分をとらせてあげましょう。ただし、水分そのものが発作を鎮めたり痰を取り除いたりするわけではありません。
常温の水や麦茶を、少量ずつこまめに与えましょう。一度に大量に飲ませると、咳き込みや嘔吐のきっかけになることがあります。
ただし、飲ませることを優先してはいけない場面があります。
話すのがやっと、肩で息をしている、ぐったりしている、むせやすいといったときは、むせて気管に入るおそれがあるため飲ませず、受診や119番の判断を先にしてください。
ERCAの発作時の対応でも、遊べない・話せない・食事がほとんどとれないといった様子は「強いぜん息発作のサイン」とされ、ただちに受診が必要とされています。1歳未満の赤ちゃんについては、前半の「翌日以降の受診でよいケース」で挙げた受診の目安を優先してください。
そばで落ち着いて見守る
ERCAの発作時の対応では、発作が起こったらまず保護者が落ち着き、子どもに安心感を与えることが大切だとされています。あわてて何かをさせるより、そばにいて背中をさすり、声をかけてあげてください。
同時に、症状を冷静に観察します。強いぜん息発作のサインはあるか、呼吸以外の症状はあるか、処方されている薬を使った後で変化があったか。受診したときにこれらを医師に伝えられると、状態が伝わりやすくなります。
部屋の空気と湿度を整える
ERCAのぜん息ってなに?では、冬の冷気だけでなく気温が急激に変化する状況でも発作が起こりやすいとされています。換気をするときは、冷たい風がお子さんに直接当たらないように気をつけましょう。
たばこの煙や花火・線香の煙は、ERCAの悪化因子への対策でも発作の原因として挙げられています。室内での喫煙は避け、煙の出るものはお子さんから遠ざけてください。
加湿しすぎには注意が必要です。 同ページによると、多くのぜん息のお子さんのアレルゲンになるチリダニは、室温20℃以上・湿度60%以上で繁殖しやすいとされています。乾燥が気になるときも湿度を上げすぎず、定期的に窓を開けて換気し、部屋の湿度を下げることが対策として示されています。

発作を止める薬と毎日続ける薬は役割が違う
小児喘息で使われる薬は、大きく2つの役割に分かれます。ここを取り違えると、家庭での手当てがちぐはぐになってしまいます。
日本小児アレルギー学会の患者さん向け 小児ぜん息治療ガイドラインでは、発作を起こさないように予防する薬を「コントローラー」、発作のときに使う薬を「リリーバー」と呼び、コントローラーには吸入ステロイド薬やロイコトリエン受容体拮抗薬などがあると説明されています。
この記事では、前者を長期管理薬、後者を発作時の薬と呼びます。発作時の薬については、ERCAの発作時の対応で、代表は短時間作用性気管支拡張薬であり、狭くなった気道を広げる効果があること、吸入薬と飲み薬のうちより早く効果があらわれるのは吸入薬であることが示されています。
長期管理薬は、咳もゼーゼーもない日にこそ意味を持ちます。ERCAのぜん息ってなに?では、ぜん息のある人の気道は発作がないときでも炎症が続いているため、発作がないときでも刺激を減らしたり炎症を抑える治療が必要だと説明されています。落ち着いているからと自己判断でやめず、やめ時は必ず主治医と相談して決めてください。
なお、薬の使い方や量はお子さんごとに違います。この記事では具体的な使用量や間隔は示しませんので、処方時の説明書と医師の指示に従ってください。また、オンライン診療を利用する場合も、診察の結果、医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
治療全体の考え方の根拠となっているのは、日本小児アレルギー学会の『小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2023(JPGL2023)』(2023年11月18日発刊)です。図表の一部は学会の公開ページから確認できます。
小児喘息を和らげるつもりが逆効果になりやすい誤解
親御さんの間で広く信じられていることの中には、実際には発作の見きわめを誤らせてしまうものがあります。よく聞く5つを整理しました。
| よくある誤解 | 実際のところ | 代わりにしたいこと |
|---|---|---|
| 音が消えたから落ち着いた | 強い発作のサインは音の大きさだけではない | 顔色・反応・胸のへこみ・脈をあわせて確かめる |
| 横にして寝かせたほうが楽 | 強い発作では横になることも呼吸を苦しくする | 上半身を起こして座らせる |
| 発作がないなら薬はやめてよい | 症状がなくても気道の炎症は続いている | 中止の判断は主治医に相談する |
| はちみつ湯を飲ませれば楽になる | 1歳未満では乳児ボツリヌス症のおそれ | 1歳未満のお子さんには与えない |
| 加湿すればするほどよい | 湿度60%以上はダニが繁殖しやすい | 上げすぎず、換気で湿度を下げる |
はちみつについては、厚生労働省の食中毒に関する情報でも、1歳未満の乳児には与えないよう注意が示されています。ボツリヌス菌は熱に強く、通常の加熱や調理では死滅しないため、お湯に溶かしても加熱しても与えてはいけません。
はちみつそのものだけでなく、はちみつ入りの飲料やお菓子も同じ扱いです。年齢の条件を落として広まりやすい話なので、家族全員で共有しておきたいところです。
ツボ押しやハーブティーなどが発作そのものを鎮めると示した公的機関・学会の資料は、確認できませんでした。ERCAの発作時の対応が示しているのは、発作の程度を見極めて気管支拡張薬を中心とした治療を行うという流れです。処方されている薬の代わりにはならないため、発作のときは緊急度の見きわめと受診の判断を優先してください。
発作を繰り返さないための毎日の環境づくり

発作が落ち着いている時期の過ごし方も、次の発作の起きにくさに関わります。ERCAの悪化因子への対策では、薬だけに頼らず日常生活の中の悪化因子に対策を立てることが重要だとされています。
なかでもたばこの煙については、喫煙者本人だけでなく受動喫煙でも発作の原因になること、たばこの煙がぜん息の治療薬の効果を弱めることが分かっているとして、室内での喫煙は避けるべきだと明記されています。
目の前で吸わないようにしても、吸わない家族からたばこの煙の成分が検出されるとも示されています。
ダニ対策については、同ページで次のような具体策が挙げられています。
- 寝具のシーツやカバー類はこまめに洗濯する
- 布団は天日干しや布団乾燥機で乾燥させ、1〜2週間に1回は掃除機をかける
- 床は週に1〜2回、1平方メートルにつき20秒以上を目安に掃除機をかける
- じゅうたんや布製ソファを減らし、ぬいぐるみは寝室に置かない(持つ場合は数を減らしてこまめに洗濯する)
- 定期的に窓を開けて換気し、部屋の湿度を下げる
季節の変わり目や台風の前後、走り回った後に症状が出やすいお子さんもいます。苦手な場面が分かっていれば、その時期だけ治療の強さを変えるなど、主治医と相談して備えることもできます。
運動そのものを避ける必要はありません。ERCAのぜん息ってなに?では、ぜん息治療の3本柱の一つとして「発作が起こりにくくなるように体力をつける(適度な運動、バランスのとれた食事、十分な睡眠、規則正しい生活など)」が挙げられています。
準備運動で体を温めてから始め、終わった後もゆっくり歩いて呼吸を落ち着かせると、無理なく体を動かせることが多いです。年齢による症状の出方の違いは、子どもの喘息の特徴でも整理しています。
夜間や休日にオンライン診療でできることとできないこと
救急車を呼ぶ状態ではないけれど、朝まで様子を見てよいか判断がつかない。そんなときの選択肢のひとつが、画面越しに医師へ相談できるオンライン診療です。
ただし、できないこともはっきりしています。画面越しでは聴診器を当てて呼吸音を確かめることができず、レントゲンや血液検査などの検査も行えません。触れて確かめる診察ができない以上、対面でなければ判断がつかない場面は残ります。
薬についても同じです。診察の結果、医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。特に、これまでの経過や基礎疾患が把握できていない状態では、対面での受診をすすめられることもあります。
つまりオンライン診療は、対面の受診に置き換わるものではなく、受診のタイミングを一緒に考える窓口として使うのが現実的です。呼吸が苦しそうなときは、まず前半で紹介した緊急度の3段階に立ち返ってください。
小児喘息を和らげる方法についてよくある質問【FAQ】
- ゼーゼーという音が急に静かになったときはどう考えればよいですか。
-
音が小さくなったことは、良くなった合図とは限りません。
ERCAが挙げる「強いぜん息発作のサイン」には、遠くからでも明らかにゼーゼーしていることがわかるという呼吸の様子だけでなく、顔色が悪い(唇の色や爪の色の赤みがない)、ぼーっとしている、遊べない・話せない・歩けない、陥没呼吸、小鼻が開く、脈がとても速いといった様子も含まれます。
ERCAはこれらが一つでもある場合にはただちに受診が必要で、救急車を要請してもかまわないとしています。音の大小だけで判断せず、顔色と反応と胸のへこみを確かめ、当てはまるものがあれば迷わず119番に電話してください。
- 喘息のある子どもは運動を控えたほうがよいですか。
-
控える必要はないことが多いです。ERCAはぜん息治療の3本柱の一つに「発作が起こりにくくなるように体力をつける(適度な運動など)」を挙げています。
準備運動と整理運動を丁寧に行い、症状が出やすい場面を主治医と共有しておくと安心です。
- ツボ押しや飲み物で発作を和らげることはできますか。
-
発作そのものを鎮めると示した公的機関・学会の資料は確認できませんでした。
処方されている薬の代わりにはならないため、発作のときは緊急度の見きわめと受診の判断を優先してください。
- 小児喘息は大きくなると症状が落ち着きますか。
-
経過には個人差があります。ERCAの赤ちゃんとぜん息では、乳児期にゼーゼーしてぜん息と言われても、3歳までに治るタイプ、3歳を過ぎて6歳までに治るタイプ、6歳を過ぎても続くタイプなどさまざまだと説明されています。どのタイプであってもゼーゼーを放置せず早めに治療することが大切だとされています。長い目で主治医と付き合っていく病気だと考えてください。
- 小児喘息になったのは親の育て方が原因なのでしょうか。
-
そうではありません。日本小児アレルギー学会の患者さん向け 小児ぜん息治療ガイドラインでは、なぜぜん息を発症するかはまだ解明されていないとしたうえで、体質などの個別の因子に環境因子が影響して発症すると考えられていると説明されています。
育て方が原因だと断じられるものではありません。夜中に背中をさすり、和らげる方法を探しているその姿勢こそが、お子さんを支えています。
- 寝入りや明け方にゼーゼーするのはどうしてですか。
-
ERCAの赤ちゃんとぜん息では、「どんなときにゼーゼーするか」を医師に伝える際の例として、かぜをひいたとき、ミルクを飲んだ後、寝入り、明け方が挙げられています。
夜間や明け方に症状が出やすいこと自体は珍しくありません。理由を一つに決めつけるより、いつ・どんな音で・ほかにどんな症状があったかを記録して受診時に伝えるほうが役に立ちます。寝具のダニ対策も、寝室で過ごす時間が長いぶん意味を持ちます。
【まとめ】小児喘息を和らげる方法は姿勢と水分と受診の見きわめ
小児喘息を和らげる方法の柱は、緊急度を先に確かめたうえで、指示されている発作時の薬を使い、姿勢を整え、そばで落ち着いて見守ることです。そのうえで、症状のない日の薬と環境づくりが、次の発作を遠ざけてくれます。
- 発作時の薬を指示されているときは、処方時の説明と医師の指示どおりに使う
- 苦しそうなときは横にせず上半身を起こして座らせる
- 常温の水分を少量ずつ与える。ただし話すのがやっと、ぐったりしているときは飲ませず受診を優先する
- 1歳未満の赤ちゃんがゼーゼーしているときは、機嫌がよく見えても早めに受診する
- 唇の色が悪い、反応が鈍いときは迷わず119番に電話する
- 症状がない時期も、処方された毎日の薬を自己判断でやめない
- 判断に迷ったときは#8000に電話して相談する
夜間や休日など病院に行く時間がないときは、小児科オンライン診療「あんよ」を活用して相談するのも選択肢の一つですよ。
この記事は一般的な情報をまとめたもので、個別の診断・治療方針を示すものではありません。気になる症状があるときは自己判断せず、医師に相談してください。
最終的な判断は医師に相談してください。

