インフルエンザの検査方法|鼻の綿棒・鼻かみ・のどの違いと痛み・時間の目安

インフルエンザの検査方法|鼻の綿棒・鼻かみ・のどの違いと痛み・時間の目安

夜、子どもの体が熱い。周りでインフルエンザがはやっていると聞くと、ドキッとしますよね。検査を受けさせたいけれど、鼻に綿棒を入れると聞くと、痛がって暴れないかも気がかりです。インフルエンザの検査方法は、何をされるのかを先に知っておくだけで、子どもへの伝え方が変わります。採り方の違いと痛み・時間の目安を知って、慌てずに受診の準備をしてみてくださいね。

結論|インフルエンザの検査は、鼻の奥・鼻の入口・のどを綿棒でぬぐうか、鼻をかんでもらうかして、鼻水やぬぐった液(検体)を採り、専用のキットで調べます。綿棒でぬぐうのは数秒で、判定は製品によって数分ほどです。どの方法にするかは医療機関が決めます。陰性でも安心しきらず、呼吸が苦しい・けいれん・呼びかけへの反応が鈍いときは検査を待たずに受診してください。

小児科オンライン診療あんよの詳細はこちら
本記事の編集方針について

あんよマガジンは、編集方針に基づき、公的機関の発表資料や学会ガイドライン等の一次情報を確認したうえで記事を制作しています。

※本記事には、当社が運営する小児科オンライン診療「あんよ」のサービス紹介(広告)を含みます。

本記事は、疾患や症状に関する一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。また、特定の医薬品・医療機器・治療法の効果を保証・推奨するものでもありません。気になる症状やご不安がある場合は、自己判断せず、医療機関にご相談ください。

なお、本記事の内容は公開時点の情報に基づいており、最新の医学的知見や制度改正により変わる場合があります。

当社は記事制作にあたり、医療法、医療広告ガイドライン、医薬品医療機器等法(薬機法)、健康増進法、景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)等の関係法令・指針を踏まえて制作しています。

目次

インフルエンザの検査方法は、鼻やのどから鼻水やぬぐった液を採って調べます

インフルエンザの検査は、鼻からのどにかけての上気道(空気の通り道)で、粘膜についたウイルスを調べるものです。採血はしません。多くは迅速検査と呼ばれる方法で、その場で結果が出ます。

インフルエンザの検査方法の流れを、受付と問診・鼻やのどの液を採る・判定を待つ・医師が結果と症状で診断の4つの場面で示した図

医療機関での流れは、おおむね次の4つです。

  • STEP 1 受付と問診。いつ熱が出たか、周りに同じ症状の人がいるかを聞かれます
  • STEP 2 鼻やのどから採る。綿棒でぬぐうか、鼻をかんでもらいます
  • STEP 3 判定を待つ。採った液をキットに垂らし、線が出るかを見ます
  • STEP 4 医師の説明。結果と症状を合わせて、診断と今後の過ごし方を聞きます

医師は検査の結果だけで診断せず、症状や周りの流行も合わせて判断します。日本医師会も、迅速検査のキットは「補助的な検査」だと説明しています[1]。

採り方は4つ|綿棒で鼻の奥・鼻の入口・のどをぬぐうか、鼻をかむ

インフルエンザの迅速検査キットで使える検体は、添付文書(国が承認した使い方の説明書)に書かれた種類だけです。本記事で確認した国内承認のキット2製品(以下、キットA・キットB)では、どちらも鼻の奥・鼻の入口・鼻の吸引液・のど・鼻かみの5種類が認められています[2]。

インフルエンザの検査方法のおもな4つの採り方(鼻の奥・鼻の入口・のどを綿棒でぬぐう、鼻をかんだ鼻水で調べる)を横顔のイラストで示した図

スクロールできます

採り方綿棒を当てる時間痛み・負担子どもへの向き見つけやすさの傾向
鼻の奥を綿棒でぬぐう数秒綿棒が鼻の奥まで入る動くと痛みが増すので支えが要る鼻からの液は、のどより見つかりやすい
鼻の入口付近を綿棒でぬぐう5回ほど回したあと、5秒ほど止める入るのは入口から2cmほど動かないよう支えが要るのは同じ鼻からの液は、のどより見つかりやすい
のどを綿棒でぬぐう数秒鼻には入れず、口を開けてのどをこする口を開けていられることが前提鼻からの液より見つかりにくい
鼻をかんだ鼻水当てない(鼻をかむだけ)綿棒を鼻に入れない自分で鼻をかめる子に限る鼻水の量や採り方が足りないと正しく出ないことがある

採る場所ごとに、負担と見つけやすさが入れ替わります。鼻の吸引液(器具で鼻水を吸い取る方法)も認められていますが、使うかどうかは医療機関しだいです。のどの写真をAIで解析する検査もありますが、綿棒や鼻水で検体を採る4つの方法とは別のしくみで、下の「のどの写真で調べるAI検査」で説明します。

鼻の奥を綿棒でぬぐう方法

鼻の穴から奥のほうまで綿棒を入れ、粘膜を数回こすって採ります(前掲 キットA添付文書)。松戸市医師会も、インフルエンザの迅速検査を、綿棒で鼻の奥をぬぐう検査として説明しています。綿棒は以前のものより細く、軟らかい素材になっていると同医師会は案内しています[3]。

鼻の入口付近を綿棒でぬぐう方法

鼻の入口から2cmほど綿棒を入れ、ゆっくり5回ほど回して5秒ほど止めて採ります[4]。鼻の奥まで入れる方法より浅いところで済みます。自分で採る場合も医療従事者の管理のもとで、というのが同じ添付文書の注意です。

のどを綿棒でぬぐう方法

口を開けて、のどの奥で赤くなっている部分を綿棒でこすります。鼻を触らずに済む一方で、添付文書には、のどの液は鼻からの検体に比べて「検出感度が低い傾向」があるとの注意があります(前掲 キットA添付文書)。鼻から採れないときの選択肢と考えておくとよいでしょう。

鼻をかんだ鼻水で調べる方法

専用の紙に自分で鼻をかみ、その鼻水(鼻かみ液)を綿棒につけて調べる方法です。綿棒を鼻に入れないので、痛みはありません。ただし添付文書では「自分で鼻のかめない乳幼児」や鼻の中が乾いている人には使えないとされています(前掲 キットA添付文書)。鼻水の量が足りないときは、別の方法で採り直します。

のどの写真で調べるAI検査

のどの写真と、体温や症状などの問診情報をAIが解析する医療機器もあります。国内では2022年に承認されました。承認の審査では、この機器の結果だけで確定診断はしない「診断の補助」と位置づけられています。審査の資料によると、臨床試験は6歳以上が対象で、6歳未満の年齢を入力するとエラーが表示される仕様です[5]。導入している医療機関は限られるため、受ける前に、医療機関へ電話で問い合わせておくと確実です。

補足|どの採り方にするかは、子どもの年齢や鼻水の出方、医療機関が使うキットで決まるものです。「鼻かみでお願いします」と方法を指定するより、「鼻が苦手で心配です」と先に伝えておくと、ほかの採り方が使えるかや支え方を、医療機関が考える材料になります。

痛みと時間|綿棒は数秒、判定は数分ほど

綿棒でぬぐう時間は数秒で、結果が出るまでは製品によって数分ほどかかります。受付から説明までを含めると、待ち時間はもう少し長めです。

スクロールできます

段階かかる時間の目安出典
綿棒でぬぐう数秒(鼻の入口は5回ほど回して5秒ほど止める)キットB添付文書
キットで判定する陽性は3〜5分、陰性は5分で判定する製品などキットA添付文書
結果を聞くまで30分以内に結果が出る検査と案内国立成育医療研究センター

判定にかかる時間は製品ごとに添付文書で決められていて、確認した2製品では、キットAが陽性3〜5分・陰性5分、キットBが5分でした(前掲 キットA・キットB添付文書)。国立成育医療研究センターは、迅速抗原検査を30分以内に結果が出る検査と案内しています[6]。

痛みはどのくらい?

感じ方には個人差があります。松戸市医師会は、子どもはしっかり支えても少し動くため痛みが出ることがあり、痛みを減らすにはなるべく動かないように支えることが大切だと説明しています(前掲 松戸市医師会)。鼻の奥やのどをぬぐう場合、綿棒が当たっているのは数秒の間です。鼻の入口の方法は、5回ほど回したあと5秒ほど止めるぶん、少し長くなります。

子どもに「痛くないよ」と言い切ると、あとで信頼を失いかねません。「鼻がツンとするけれど、少しのあいだだけだよ」のように、短さを伝えるほうが本当のことに近い言い方です。

陽性・陰性とA型・B型の見え方

キットには、検査がうまくいったかを示す「確認の線」と、A型・B型の位置があります。確認の線とAの位置に線が出ればA型陽性、Bの位置ならB型陽性、確認の線だけなら陰性です(前掲 キットB添付文書)。確認の線が出ないときは、検査をやり直します。

この検査は、ウイルスが「あるかないか」を線の有無で見るもの(定性検査)です。添付文書には、この検査でウイルスの量や、その増え減りを測ることはできないと書かれています(同添付文書)。判定と説明は医師が行います。

子どもが検査を嫌がる・怖がるとき、保護者ができること

子どもの検査で保護者にできるのは、何をするかを先に伝えること、検査中に安心させること、終わったらほめることの3つです。どの採り方になるかは年齢でも変わります。

スクロールできます

年齢のめやす採り方で知っておきたいこと伝え方のヒント
自分で鼻をかめない乳幼児鼻かみの方法は使えない。綿棒の方法になる抱っこで安心させ、「すぐ終わるよ」と短く
2〜7歳くらい鼻をかめるかは子どもによる人形やぬいぐるみで流れを見せる
小学生鼻をかめれば鼻かみの方法もある何をされて何秒かを具体的に伝える
年齢のめやすと出典について

年齢はあくまで目安です。鼻かみの方法が使えるかは、添付文書の条件(自分で鼻をかめる・鼻水が出ている)で決まります。人形で流れを見せる方法は、国立成育医療研究センターが2〜7歳の子向けに紹介しています[7]。注射の場面の案内ですが、人形で流れを見せる方法や、次に挙げる声かけの注意は、検査の前にもそのまま使えます。

伝えるときに避けたい言い方

同じ国立成育医療研究センターの案内は、脅す・うそをつく・気持ちを否定する声かけを避けるよう勧めています(前掲)。「言うことを聞かないと検査するよ」は、検査を罰にしてしまう言い方です。

代わりに「お鼻に細い綿棒を入れて、ばい菌がいるか調べるよ」と、されることをそのまま伝えます。「痛いのはいやだよね」と、いやな気持ちをそのまま受け止める声かけも、同じ案内が勧めているものです。

検査中は抱っこでしっかり支える

子どもが動くと、綿棒が当たって痛みが増します。松戸市医師会も、痛みを少なくするには、なるべく動かないようにしっかり支えることが大切だとしています(前掲 松戸市医師会)。保護者が抱っこで支えるよう頼まれることもあります。

注意|頭や腕の支え方は、その場にいる医師や看護師の指示に従ってください。保護者の判断で押さえ方を変えると、かえって動いてしまい、痛みが増すもとになりかねません。

受診前に控えておくとよいこと

医師は症状や周りの流行、患者さんとの接触を合わせて診断します(前掲 日本医師会)。受付で慌てないよう、次の3点をメモしておくと安心です。

  • 熱に気づいた時刻と、そのときの体温
  • 熱のあとで出た症状(せき、鼻水、のどの痛みなど)と、飲んだ薬
  • 家族や園・学校に、インフルエンザと言われた人がいるか

終わったあとは「じっとしていられたね」と、できたことをほめます(前掲 国立成育医療研究センター)。結果がどうであれ、がんばった事実は変わりません。

小児科オンライン診療あんよの詳細はこちら

検査の種類|迅速抗原検査・PCR検査・コロナとの同時検査

医療機関で受けるインフルエンザの検査方法は、ほとんどが迅速抗原検査です。より細かく調べられるPCR検査もありますが、行う場面は限られます。

スクロールできます

検査しくみと特徴使われる場面
迅速抗原検査ウイルスの一部(抗原)をキットの線で見る。数分で結果が出る外来での検査の中心
PCR検査ウイルスの遺伝子を増やして調べる。抗原検査より見つけやすい学会は、入院が必要な人、重症化しやすい人、発症24時間以内で薬を考えるときの活用を提案
新型コロナとの同時検査1回で新型コロナウイルスとインフルエンザを調べる。抗原検査とPCR検査の両方がある新型コロナも疑われるとき

迅速抗原検査(迅速診断キット)

迅速抗原検査は、鼻水やぬぐった液に含まれるA型・B型ウイルスの抗原を、キットの線で見つけます(前掲 キットA添付文書)。迅速診断キットは特別な測定機器が要らず、外来ですぐ使えるのが特徴です。

PCR検査

PCR検査は、ウイルスの遺伝子を増やして調べる方法です。日本感染症学会と日本臨床微生物学会の提言によると、抗原検査はこの方法より見つけにくく、発症後24時間以内はPCRなどでしか見つからない例が多いとされます[8]。同じ提言は、5歳未満(とくに2歳未満)の子どもなど重症化しやすい人で、積極的に使うことを提案しています。

新型コロナとの同時検査と、市販のキット

医療機関によっては、1回の採取で新型コロナとインフルエンザを一緒に調べます。保険の点数表にも、抗原検査とPCR検査それぞれに、新型コロナとインフルエンザを同時に調べる項目があります[9]。熱の原因がどちらか分からない時期には、鼻やのどから採るのが1回で済むのが利点です。

薬局などでは、国が承認した一般用の検査キット(第1類医薬品)も買えますが、医療機関で受ける検査とは別のものとして考えます[10]。

陰性でもインフルエンザのことがある|精度と再検査

迅速抗原検査の精度は、十分に高いとはいえません。インフルエンザにかかっていても陽性にならないことがあり、これを偽陰性といいます(前掲 国立成育医療研究センター「インフルエンザ」)。

いちばん大きな理由は、発症からの時間です。熱が出た直後は鼻やのどのウイルス量がまだ少なく、キットで見つけられないことがあります(前掲 松戸市医師会)。

結論|国内の研究では、症状が出てから12時間未満や12〜24時間で調べたときは、48時間以降に調べたときより、かかっている人を見つけられる割合が低めでした[11]。早い時間ほど陰性に出やすい、という傾向です。

陰性でも医師がインフルエンザと判断することがある

検査が陰性でも、症状や周りの流行から、医師がインフルエンザと判断することがあります(臨床診断)。日本医師会も、医師は症状や流行状況などを総合して診断すると説明しています(前掲 日本医師会)。抗インフルエンザ薬を使うかどうかも、検査結果だけで決まらず、医師の判断です。

再検査をすすめられる場面

発症直後で陰性だったとき、あとで再検査をすすめられることがあります。厚生労働省の研究班のガイドラインも、発症の初めは抗原検査が陰性になることがあり、再検査などで診断を確かめるのが望ましいとしています[12]。

採り方が十分でなかった場合も、ウイルスがいないとは言い切れないと添付文書に書かれています(前掲 キットB添付文書)。熱が高いまま続くなど具合が悪いときは、陰性でも早めに受診してください[13]。

検査を受ける前に確認したいこと|タイミングと受診の緊急度

厚生労働省が2026年9月18日に発表した9月7日〜13日の1週間の集計では、全国の定点医療機関あたりのインフルエンザ患者の報告数は5.54で、前の年の同じ時期(0.72)を大きく上回りました[14]。秋の発熱だからインフルエンザではない、とは言い切れない時期です。

発熱直後の検査は陰性に出やすい

発症直後は陰性に出やすいため、医療機関によっては時間を置いてから検査します(前掲 国立成育医療研究センター「インフルエンザ」)。発熱からどのくらいで受けるとよいか、陰性だったあとの動き方は、インフルエンザ検査はいつ受ける?で詳しく扱っています。

ただし、ぐったりしている子に「時間を置いてから」は当てはまりません。検査の都合より、今の様子を優先してください。

受診する前に電話で確かめたいこと

熱のある子の受付の仕方は、医療機関ごとに違います。受診する前に電話を入れ、次の点を確かめておくと、着いてから慌てずに済みます。

  • 熱がある子の受付方法(入口・待つ場所・予約の要否)
  • インフルエンザの検査をその日に受けられるか
  • 持っていくもの(保険証・子ども医療証など)

受診の緊急度3段階

スクロールできます

緊急度目安になる様子動き方
すぐ受診・救急けいれん、呼びかけへの反応が鈍い、呼吸が苦しそう、意味の通じない言動が続く119番か救急外来
診療時間内に受診高い熱が続く、水分がとりにくい、陰性だったのに症状が強くなるかかりつけの小児科に電話してから受診
家で様子を見ながら相談熱はあるが水分がとれて眠れる、発熱に気づいたばかり子ども医療電話相談(#8000)で相談し、受診のタイミングを決める

高い熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいときは早めに受診するよう、厚生労働省も呼びかけています(前掲 厚生労働省Q&A)。けいれんのときは救急車を呼んでかまわないと、国立成育医療研究センターも案内しています(前掲)。

注意|けいれん、意識がおかしい、意味の通じない言動の3つは、インフルエンザ脳症の主な初めの症状とされています(前掲 インフルエンザ脳症ガイドライン)。当てはまるときは、検査を待たずに受診してください。脳症で気をつけたいサインは「インフルエンザ脳症で注意すべき予兆や受診の目安」でも詳しく紹介しています。

インフルエンザでは、薬を飲んだかどうかに関係なく、急に走り出すなどの異常な行動が報告されています。そのため厚生労働省は、発熱から少なくとも2日間は窓や玄関の施錠など転落を防ぐ対策をとるよう呼びかけています(前掲 厚生労働省Q&A)。

夜に受診するか迷ったら、子ども医療電話相談(#8000)に電話すると、小児科医や看護師に相談できます[15]。

オンライン診療で相談できる内容

オンライン診療では、鼻やのどから採ることができません。インフルエンザの検査そのものは医療機関に行って受けるもので、オンライン診療で相談できるのは、受診するかどうかと、その前後の動き方です。

厚生労働省の指針も、オンライン診療は対面に比べて得られる情報が限られるとしています[16]。そのうえで、医師に相談できる内容には、たとえば次のものがあります。

  • 今の症状で、今夜受診するべきか、明日の朝まで待てるか
  • どこで・いつ検査を受けるとよいか
  • 受診するまでの過ごし方と、注意して見る様子

検査ができないなら相談しても意味がない、と感じるかもしれません。ただ、発熱直後は陰性に出やすいため、いつ検査を受けるかも大切です。受診が必要かどうかと検査を受ける時期を医師と整理しておくと、翌日の動き方を決めやすくなります。

相談が向いているのは、熱はあっても水分がとれていて、今夜受診するか朝まで待つかを迷っているときです。

注意|けいれんや呼吸の苦しさなど急を要するときは、オンライン診療ではなく119番や救急外来を優先してください。その日のうちに検査を受けたいときも、医療機関の受診を選びます。

夜に熱が出て受診を急ぐべきか迷うときは、小児科オンライン診療サービスあんよへ相談を検討してみてはいかがでしょうか。相談内容に特段の決まりはなく、日常の悩みから受診を迷うときの相談まで対応しています(上の注意にあたる症状のときは救急を優先してください)。診療するのは提携医療機関の医師で、LINEから友だち追加して予約します。

診療時間は6時から23時までです。利用料は無料で、診察の費用は健康保険と子ども医療費助成制度の対象です(助成の扱いは住んでいる地域によって異なります)。なお、オンライン診療では検査はできず、医師の判断により処方できない場合もあります。

小児科オンライン診療あんよの詳細はこちら

インフルエンザの検査方法についてよくある質問【FAQ】

唾液でインフルエンザの検査はできますか

確認できた迅速抗原検査キットの添付文書では、唾液は使える検体に含まれていませんでした(前掲 キットA・キットB添付文書)。国が承認した一般用の新型コロナ・インフルエンザ同時検査キット4製品も、検体は鼻の入口のぬぐい液です(前掲 厚生労働省OTC承認情報)。

保険のルールで唾液が検体として認められている例には、新型コロナが疑われる人に行う、新型コロナとインフルエンザのPCR同時検査があります[17]。どの検査にするかは、医療機関の判断です。

新型コロナと一緒に調べられますか

医療機関によっては、1回の採取で新型コロナとインフルエンザを一緒に調べる検査を行っています(前掲 医科診療報酬点数表)。同時に調べるかどうかは、新型コロナも疑われるかなどを見て医師が決めます(前掲 保医発0831第6号)。受診前の電話で、同時に調べられるかを聞いておくと安心です。

検査をしないでインフルエンザと言われることはありますか

あります。発熱してすぐは陽性になりにくいため、検査をしないこともあると国立成育医療研究センターは説明しています(前掲)。医師は症状や流行状況から判断します。

線が薄いときは陽性ですか

この検査は、線の濃さではなく、線があるかどうかで判定します。添付文書では、線の濃さや太さにムラがあっても線としては有効とされています(前掲 キットA添付文書)。判定は医師が行います。

大人と子どもで検査方法は違いますか

しくみは同じです。ただし自分で鼻をかめない乳幼児には、鼻かみの方法が使えません(前掲 キットA添付文書)。5歳未満の子どもは重症化しやすいため、PCR検査を積極的に使う提案も学会から出ています(前掲 学会提言)。

検査の費用はどのくらいですか

医療機関で受けるインフルエンザの迅速抗原検査は、保険の点数表に「インフルエンザウイルス抗原定性」として決められた、保険診療の項目です(前掲 医科診療報酬点数表)。子どもの負担は、住んでいる市区町村の子ども医療費助成によって変わります。助成の内容は市区町村の案内で、検査の費用は受診する医療機関の窓口で確かめられます。

【まとめ】インフルエンザの検査方法は、鼻やのどから数秒で採り、数分で判定します

この記事のまとめ
  1. インフルエンザの検査は、鼻の奥・鼻の入口・のどを綿棒でぬぐうか、鼻をかんだ鼻水で調べる。どの方法かは医療機関が決める。確認できた迅速抗原検査キットでは、唾液は検体に入っていなかった
  2. 綿棒でぬぐうのは数秒、判定は製品によって数分ほど。子どもには、されることと短さを本当のとおりに伝え、終わったらほめる
  3. 発症直後は陰性に出やすく、陰性でも医師がインフルエンザと判断することがある。けいれん・呼吸が苦しい・反応が鈍いときは検査を待たずに受診する

今夜できるのは、熱に気づいた時刻と症状をメモすることと、子どもに「鼻に細い綿棒を入れて調べるよ」と伝えておくことです。

最終更新:2026年9月27日

参考資料

この記事の出典一覧です。本文中の[番号]から、対応する資料に移動できます。

  1. 日本医師会 日医on-line(2019年3月20日)|https://www.med.or.jp/nichiionline/article/008501.html ↩
  2. PMDA 体外診断用医薬品「インフルエンザウイルスキット」添付文書(キットA・2024年12月改訂第11版)|https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/ivdDetail/ResultDataSetPDF/880020_21700AMZ00701000_A_01_08 ↩
  3. 松戸市医師会「インフルエンザの迅速検査について」(2026年9月20日確認)|https://www.matsudo-med.or.jp/citizen/kosodate_infuru/ ↩
  4. PMDA 体外診断用医薬品「インフルエンザウイルスキット」添付文書(キットB・2025年1月改訂第6版)|https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/ivdDetail/ResultDataSetPDF/531143_23000EZX00026000_A_06_01 ↩
  5. PMDA 審議結果報告書「内視鏡用疾患特徴所見検出支援プログラム」(2022年3月)|https://www.pmda.go.jp/medical_devices/2022/M20220516002/112714000_30400BZX00101_A100_4.pdf ↩
  6. 国立成育医療研究センター「インフルエンザ」(2026年9月20日確認)|https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/influenza.html ↩
  7. 国立成育医療研究センター「お子さんが注射を受けることになったとき」(2026年9月20日確認)|https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/cls/cls_chusha.html ↩
  8. 日本感染症学会・日本臨床微生物学会「インフルエンザ核酸検出検査の有効活用に向けた提言」(2023年3月作成・2025年8月一部追記)|https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/influenza_0827.pdf ↩
  9. 厚生労働省 令和8年厚生労働省告示第69号 医科診療報酬点数表(2026年3月)|https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001686842.pdf ↩
  10. 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の一般用抗原検査キット(OTC)の承認情報」(2025年2月20日更新)|https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27779.html ↩
  11. 明石祐作ほか「発症から検査までの時間がインフルエンザ迅速抗原検査に与える影響:前向き観察研究」感染症学雑誌95巻1号(2021年)|https://www.jstage.jst.go.jp/article/kansenshogakuzasshi/95/1/95_9/_article/-char/ja/ ↩
  12. 厚生労働省 インフルエンザ脳症研究班「インフルエンザ脳症ガイドライン【改訂版】」(2009年9月)|https://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/09/dl/info0925-01.pdf ↩
  13. 厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」(2025年12月19日版)|https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/QA2025.html ↩
  14. 厚生労働省「インフルエンザの発生状況について」(2026年9月18日)|https://www.mhlw.go.jp/content/001750835.pdf ↩
  15. 厚生労働省「上手な医療のかかり方」子ども医療電話相談事業(#8000)|https://kakarikata.mhlw.go.jp/kakaritsuke/8000.html ↩
  16. 厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(令和8年4月改訂)|https://www.mhlw.go.jp/content/001685701.pdf ↩
  17. 厚生労働省 保医発0831第6号「検査料の点数の取扱いについて」(2022年8月31日)|https://www.mhlw.go.jp/content/000983432.pdf ↩