子どもの切り傷、病院に行く目安は?今すぐ・今日のうち・様子見の分け方と何科かを解説

子どもの切り傷、病院に行く目安は?今すぐ・今日のうち・様子見の分け方と何科かを解説

子どもがはさみやガラスで手を切り、泣きながら血を流していると、ドキッとしますよね。この切り傷は絆創膏で済むのか、今すぐ病院なのか。夜だと、なおさら迷うはずです。病院に行く目安として最初に見るのは、出血・傷の深さ・異物の3点です。そこに切った場所と子どもの様子を重ねれば、急ぐかどうかが決まります。慌てずに、傷口を押さえて止血しながら確かめてみてくださいね。

結論

しっかり押さえても血が止まらない、傷口が開いて深い(皮膚の下の脂肪や筋肉が見える)、ガラスなどの異物や土が入った。このどれかがあれば受診します。顔色が悪い、ぐったりしているときは119番です。どれにも当てはまらず血が止まった浅い傷なら、家で洗って保護し、翌日以降の変化を見ましょう。

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本記事は、疾患や症状に関する一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。また、特定の医薬品・医療機器・治療法の効果を保証・推奨するものでもありません。気になる症状やご不安がある場合は、自己判断せず、医療機関にご相談ください。

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目次

子どもの切り傷で病院に行く目安は?まず見る3つのポイント

子どもの切り傷で病院へ行くかどうかは、まず出血・傷の深さと開き・異物や汚れの3点で見ます。日本医師会の子ども向けページも、傷口が大きいときや血がなかなか止まらないときは、止血しながら病院へ連れていくよう書いています[1]。

  1. 出血|清潔なガーゼやタオルで押さえ続けても、血が止まらないか
  2. 深さと開き|傷口がぱっくり開いている、皮膚の下の脂肪や筋肉が見えるか
  3. 異物と汚れ|ガラス片が残っていそうか、土やさびた金属で切ったか

3つとも当てはまらなければ、家での手当てで様子を見られる傷です。ただし、顔色が悪いなど子どもの様子がおかしいとき、指の感覚や動きがおかしいときは別で、次の3段階の表で確かめます。

どのくらい深い傷なら病院へ行くのか。日本創傷外科学会は、皮膚の表面だけの浅い切り傷は縫う必要がないとしています。皮膚の下の脂肪や筋肉、骨が見える傷は別で、医療機関を受診するよう勧めています[2]。

今すぐ・今日のうち・様子見の3段階で見る受診の判断

急ぐかどうかは、総務省消防庁の家庭向けガイドの考え方に合わせて3段階に分けると決めやすいでしょう。消防庁の説明では、緊急度が高いとは、重症化するまでの時間が短いという意味です[3]。

子どもの切り傷で病院に行く目安として、押さえても止まらない血・深く開いた傷口・ガラスや土が入った傷の3つに1つでも当てはまれば早めに受診し、当てはまらなければ家で手当てする分かれ道を示した図
段階当てはまる様子どう動くか
今すぐ(119番・救急外来)押さえ続けても出血が止まらない/顔色が悪い、ぐったりしている/手足のしびれ、指先が冷たい・白っぽい/近くの関節が動かせない/骨のようなものが見える止血を続けながら119番、または救急外来へ
今日のうち(外科系=外科・形成外科など)血は止まったが傷口が開いている・深い/ガラスなどの異物が残っていそう/土やさびた金属で切った/口の中の傷、頭の傷で押さえて止まったもの診療時間内なら外科系の病院へ。夜なら救急外来に電話するか、#8000(子どもの急な病気・けがの電話相談)で今夜の受診が要るかを相談
家で様子を見る浅い傷で、押さえるとすぐ血が止まる/傷口が閉じている/異物や汚れがない流水で洗って保護し、翌日以降の赤み・腫れ・膿を確かめる

表の「今すぐ」に並べた様子は、消防庁の家庭向けガイドが手足・顔面のけがで「緊急」とする例(出血が続いている、手足にしびれがある、指先が冷たい・青ざめている、傷の近くの関節が動かせない、骨のようなものが見える)に沿っています。口の中のけがや、子どもの頭のけがで押さえて血が止まったものは、同じガイドで「受診が必要」な段です[4]。

傷口が開いた深い傷や異物が残っていそうな傷を「今日のうち」の段に置いたのは、日本医師会と日本創傷外科学会が、大きい傷・深い傷は病院で診てもらうよう勧めているためです。

今すぐ救急車(119番)や救急外来を考える様子

押さえ続けても血が止まらないときや、顔色が悪くぐったりしているときは、止血を続けながら119番を呼びます。指先がしびれる、冷たく白っぽい、近くの関節が動かせない。こうした様子は、神経や血管が傷ついたサインのことがあります。

注意

119番の目安は、押さえ続けても止まらない出血、顔色が悪い・ぐったりしている、指先のしびれや冷たさです。このようなときは、電話やオンラインの相談で時間を使わず、救急車か救急外来を優先してください。

今日のうちに外科系へかかりたい傷

押さえて血が止まっても、傷口が開いている・深い・異物が残っていそうな傷は、その日のうちに外科系(外科・形成外科など)を受診しましょう。土やさびた金属で切った傷も、汚れを洗い流す処置が要るため同じ段です。口の中の傷や、頭の傷で押さえて止まったものも、消防庁のガイドでは受診が必要な段に入っています。このガイドの旧版(Ver.1)は、この段を「2時間以内に受診が必要」としていました。血が止まっていても後回しにせず、早めに向かいましょう。

夜に気づいた場合は、朝まで待たずに動きます。近くの救急外来に電話して子どもの切り傷を診てもらえるかを確かめるか、#8000に電話して今夜のうちに受診が要るかを相談しましょう。消防庁のガイドで「夜間でしたら翌日の診察でもかまいません」とされているのは、この段ではなく、急がない段です。

家で様子を見てよい傷と、翌日に見直すこと

浅くて傷口が閉じ、押さえるとすぐ止まる傷なら、家で洗って保護すれば十分です。翌日以降に痛みが強くなる、赤く腫れる、熱を持つときは受診しましょう。消防庁のガイドは、こうした急がない段について「夜間でしたら翌日の診察でもかまいません」としています。

夜間・休日に迷ったときの相談先(#8000・#7119)

夜間や休日に判断がつかないときは、子ども医療電話相談(#8000)に電話できます。小児科医師・看護師から、子どもの症状に応じた対処の仕方や受診する病院のアドバイスを受けられる窓口です。全国同じ番号から、お住まいの都道府県の窓口につながる仕組みです[5]。

受付時間は都道府県ごとに違い、各地の実施時間帯は厚生労働省が一覧にしています[6]。夜になってから探さずに済むよう、お住まいの都道府県の受付時間を先に確かめておきましょう。

救急車を呼ぶか迷う場合は、救急安心センター事業(#7119)もあります。ただし実施は全国41地域(2026年9月20日時点)で、使えない地域もあります[7]。

顔・手指・頭など、部位別に注意したい切り傷

同じ大きさの傷でも、子どもが切った場所によって急ぐ理由が変わります。とくに顔は傷跡、手指はしびれや指の動かしにくさが、あとまで残ることのある場所です。

部位受診を考えたい理由見ておくこと受診先の目安
顔・唇傷跡が目立ちやすい。日本創傷外科学会は、目立たない縫い方を身につけた形成外科を勧めている傷口が開いているか、皮膚の下が見えるか形成外科などの外科系
口の中消防庁のガイドでは「口の中にけががある」は受診が必要な段押さえても血が止まらないか、歯のけががないか外科系
頭消防庁のガイドでは、押さえて止まったものは今日のうちの段、圧迫しても止まらなければ今すぐの段押さえて止まるか、強くぶつけていないか外科系(止まらなければ救急外来)
手指・関節神経や腱が傷つくと、しびれや指の曲げ伸ばしの障害が出ることがある指先の感覚、指を曲げ伸ばしできるか、指先が白くないか外科系
足の裏屋外でのけがは、汚れによる感染(化膿)の危険がある汚れや異物が残っていないか外科系

この列は、消防庁のガイドがけがの選定科の例を「外科系」としていることに沿って書いています。部位ごとに科を決めた公的な資料は見当たらないため、かかる前に電話で確かめると確実です。

顔なら傷跡、手指なら感覚と動き。見た目の大きさより、この2つが残りそうかどうかで判断が変わります。

子どもが手を切ったら、傷の大きさより先に指の動きを見ます。深い傷について日本創傷外科学会が挙げるのは、神経の傷による感覚の麻痺、腱の切断による指の曲げ伸ばしの障害、指先の血の巡りの障害です。医師にこれらがないかを診てもらうよう勧めています。

日本医師会の説明も同じで、神経や腱、関節の損傷の可能性があるときは、きちんと診てもらうことが大事です。ひじやひざなど関節の近くの傷で傷口が開いているなら、その日のうちに外科系へ向かいましょう。

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子どもの切り傷は何科を受診する?

子どもの切り傷の受診先は、外科・形成外科などの外科系が基本です。消防庁のガイドも、手足・顔面のけがや口の中のけがでかかり先の例を「外科系」としています。上の表の受診先は、切った場所から見たときの基本の考え方です。迷ったときは、傷の状態と、あとに残したくないもの(顔の傷跡、手指の感覚や動き)を重ねて選ぶと決めやすくなります。

次の表は、消防庁のガイドがけがのかかり先の例を「外科系」としていることを基本に、外科系の科を先に並べ、ほかの科は相談しやすい場面を添えて整理したものです。

受診先相談しやすい場面行く前に確かめること
外科傷口が開いた・深い・異物がある切り傷夜間・休日は、救急外来で子どものけがを受け付けているか
形成外科顔など傷跡を目立たせたくない傷、皮膚の下が見える傷当日のけがを診てもらえるか
整形外科関節が動かしにくい、骨の心配がある傷の処置も受け付けているか
皮膚科浅い傷のあとの赤みやかぶれなど、皮膚の相談縫う処置を受け付けているか
小児科かかりつけに、どこへ行けばよいか相談したい傷の処置ができるか、紹介先はどこか
歯科口腔外科口の中や歯のけが当日のけがを診てもらえるか

形成外科は、日本創傷外科学会が傷跡を目立たせない縫い方の点から勧めている科です。迷ったら外科か形成外科を選び、「子どもの切り傷の処置をしてもらえるか」を電話で確かめてから向かうと確実でしょう。

補足

受診するときに伝えること

  • けがをした時刻
  • 何で切ったか(ガラス、さびた金属、土の付いた物など)
  • 押さえて血が止まったか、どのくらい押さえたか
  • 破傷風を含む予防接種の回数(母子健康手帳で確認)

汚れた傷かどうか、けがから何時間たったかで、医師は縫うかどうかや追加の予防接種を考えます。伝えるのは、この4点で十分です。

病院に行く前・様子を見るときの切り傷の応急処置

子どもが手を切ったら、家での手当ては「洗う、押さえて止血する、保護する」の順です。日本医師会とこども家庭庁も、まず水で洗うところから手順を書いています[8]。

子どもの切り傷の応急処置として、流水で洗う・押さえて止血・絆創膏などで保護の順番と、強く押さえ続けても止まらない血は119番へ切り替える目安を示した図

1. 流水で傷口を洗う

水道の流水で、傷口の汚れや砂をよく洗い流します。日本創傷外科学会のガイドラインでも、水道水での洗浄は有効とされています[9]。

補足

消毒液より先に流水で洗う理由は、傷口の汚れや砂を落とすことが感染の予防になるからです。日本医師会は、いきなり消毒液や薬をつけるより先に流水で洗うよう勧めており、こども家庭庁も水で洗うことは感染の予防になると説明しています。

2. 清潔なガーゼやタオルで押さえて止血する

傷口に清潔なガーゼやタオルを当て、直接強く押さえ続けてください。日本赤十字社は、この方法で止まらない場合は深い部分からの出血を考え、医師の診療を受けるよう書いています[10]。

止まらないときは、押さえる位置が傷からずれているか、力が弱いこともあります。血に直接触れないよう、ビニール袋などで手を覆ってから押さえましょう[11]。判断は何分押さえたかで区切るより、同じ位置を強く押さえ続けても血がにじみ続けるかで決めます。位置と力を直しても止まらなければ、押さえたまま119番か救急外来へ切り替えましょう。

3. 絆創膏などで傷を保護する

血が止まったら、清潔なガーゼや絆創膏で傷を覆います。日本創傷外科学会のガイドラインは、切り傷には塗り薬と傷を覆う被覆材のどちらも、傷の状態に合わせて選べば有用としています。汚れたり、はがれたりしたら、新しいものに貼り替えましょう。

あとから受診したいサイン(赤み・腫れ・膿)

家で様子を見た傷も、数日のうちに変わることがあります。傷がまた痛み出した、赤い、腫れている、熱を持っている。このどれかがあれば、化膿(細菌による感染)を疑って受診しましょう。傷口から膿が出てきたときも同じです。

消防庁のガイドも、数日前の傷がまた痛む、赤み・腫れ・熱感があるときは外科系にかかるよう示しています。日本医師会は、熱っぽい・腫れてきたときは感染や、ガラスなどの破片が残っていることを考えるよう書いています。

日本創傷外科学会によると、けがから2〜3日たって化膿した傷は、縫うとかえって化膿がひどくなるため縫いません。かさぶたになってからなかなか治らないときの見方は、かさぶたが治らないのはなぜ?子どもの受診の目安とケアの手順が参考になります。

切り傷を縫う目安と破傷風の心配

縫うかどうかは、医師が傷を見て決めます。家で分かるのは「縫う可能性がある傷かどうか」までで、その場合は早めに受診するのが近道です。

縫合が必要になりやすい傷と受診のタイミング

日本創傷外科学会は、真皮(皮膚の表面の下にある層)まで切れて傷口が開いた傷は、縫ったほうがきれいに治る場合が多いとしています。真皮のさらに下に脂肪があるので、脂肪が見えればより深い傷です。縫合できるのは、汚れておらず、すぐに病院へ行った場合に限るという条件付きです。

縫うまでの時間については、同学会のガイドラインでは傷が汚れているかどうかで考え方が分かれます。汚れていない単純な切り傷なら、縫うまでの時間は感染に影響しないという見方です。一方、汚れた傷やつぶれた傷は、早い時期に十分に洗ってから縫うことが勧められています。何時間までなら縫える、と家で決めずに、早めに病院へ向かいましょう。

破傷風の予防接種歴を母子健康手帳で確かめる

破傷風は、主に傷口から菌が入り込んで感染し、毒素が神経に作用する病気です[12]。けがのときの予防は、傷の状態と最後の予防接種からの期間で医師が判断します[13]。

土やさびた金属で切った傷や深い傷では、接種歴によって医師が破傷風の予防接種を追加することもあります。受診の前に、母子健康手帳の予防接種の欄で、破傷風を含むワクチンの回数を確かめておきましょう。

母子健康手帳で見る、破傷風を含むワクチンの名前と回数

子どもの定期接種で破傷風を含むのは、乳幼児期の5種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ)と、11〜12歳で受ける2種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風)です。5種混合は2024年4月から使えるようになり、生後2か月から初回3回と追加1回の計4回を受けます[14]。

それより前に受けた子どもの母子健康手帳には、4種混合など別の名前で記録されていることがあります。11〜12歳の2種混合は「第2期」と呼ばれる1回の接種です[13]。

縫ったあとの抜糸の見通し

縫った場合、外側に見える糸は通常1〜2週間で抜きます。頭や足の裏、手のひらは2週間ほどで、時期は縫合した医師に確かめてください。傷跡の赤みと固さは、最初の1〜2か月を過ぎたころから、ゆっくり落ち着いていくのが普通です[2]。

オンライン診療で相談できる内容

オンライン診療は、子どもの切り傷の処置を受ける場ではありません。対面でかかるべきか、どこへ行くかを医師に相談する手段です。

内容オンライン診療対面の医療機関
傷の洗浄・縫合・テープでの固定できないできる
ガラスなどの異物を取り除くできないできる
止まらない出血の処置できないできる
触って指の動きや感覚を確かめるできないできる
対面でかかるべきか、どこへ行くかの相談医師が判断して答えるできる

厚生労働省の指針では、オンライン診療を行えるかは医師がそのつど判断します。適さないと判断すれば中止し、対面の診療につなぐ決まりです。触診ができないなど、画面越しに得られる情報は限られるためです[15]。

日本医学会連合の提言でも、子どものけが全般は、初診からのオンライン診療に適さない状態に挙げられています[16]。血が止まらない、傷が深い、異物が入った、動物にかまれた傷は、オンラインで相談する前に対面の病院か119番へ向かいましょう。

あんよで相談するときの診療時間と費用

小児科オンライン診療「あんよ」を運営するジークス株式会社は、医療機関と患者をつなぐシステムを提供する立場で、医療行為は行いません。診療を担当するのは、提携医療機関の医師です[17]。

あんよの診療時間は毎日6時から23時までです[17]。夕方や夜のけがで、処置を受けに行くか・今夜か翌日か・何科へかかるかを決めかねるときにも医師に相談できます。LINEから日時を選んで予約し、時間になったらスマホのビデオ通話で診療を受ける流れです[18]。

利用料は無料で、診療料は健康保険と子ども医療費助成制度の対象です。当日は、保険証・子ども医療証・保護者の身分証明書を手元に用意しておきます[18]。助成の扱いは、お住まいの自治体で確かめてください。

オンラインで相談できるのは、傷の処置を受けに行くか、いつどこへ行くか(今夜か翌日か・何科か)です。次のような場面が当てはまります。

  • 血は止まった浅い傷で、今夜のうちに連れていくか翌日にするかを決めかねるとき
  • 家で様子を見ていた傷が翌日以降に赤く腫れてきて、何科へかかるか迷うとき
  • 近くで子どものけがを診てもらえる外科系が分からないとき

傷の処置そのものは、対面でしか受けられません。オンラインに向くかどうかも医師が判断し、向かないと判断したときは対面の医療機関へかかるよう案内されます。血が止まらない・傷が深い・異物が入った・動物にかまれた・ぐったりしているときは、相談より先に119番か救急外来へ向かいましょう。

オンライン診療を選ぶときに確かめたい点は、子どものオンライン診療の選び方と親が確認したい5つの観点が参考になります。

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子どもの切り傷の受診についてよくある質問【FAQ】

血が止まれば、病院に行かなくても大丈夫ですか?

血が止まっても、傷口が開いている、深い、異物や土が入った傷は受診しましょう。深さと汚れも、出血と同じくらい大事な判断材料です。

切り傷は何時間以内に受診すれば縫ってもらえますか?

一律の時間は決まっていません。汚れた傷は早い時期の洗浄が勧められているので、縫うかもしれない傷は、時間を空けずに受診しましょう。

消毒液は使ったほうがよいですか?

いきなり消毒液をつけるより、まず流水でよく洗うことが勧められています。日本医師会もこども家庭庁も、手当ての最初は水で洗う手順です。

顔の傷跡を残さないためにできることは?

家では、よく洗って傷を覆っておくことが第一歩です。傷口が開いている顔の傷は、目立たない縫い方を身につけた形成外科に相談できます。縫った傷の赤みは、1〜2か月を過ぎたころからゆっくり落ち着くのが普通です。

#8000と#7119はどう違いますか?

#8000は子どもの急な病気やけがの電話相談で、小児科医師や看護師が答えます。#7119は、救急車を呼んだほうがよいか、今すぐ病院に行ったほうがよいかを、医師・看護師などに相談できる窓口で、かかれる医療機関の案内も受けられます。#7119は全国41地域での実施(2026年9月20日時点)なので、お住まいの地域で使えるか確かめておきましょう。

擦り傷や打撲も同じ目安で考えてよいですか?

擦り傷は、傷口に入った砂や土を流水で洗い流すところまでは切り傷と同じ手当てです。汚れが取れないときや範囲が広いときは、外科系を受診しましょう。打撲や頭を強くぶつけたときは、出血より顔色やぐったりしていないかを見て、迷えば#8000に相談します。

血は止まった浅い傷で、「今夜のうちに病院へ連れていくほどか」「明日どこへかかればよいか」を決めかねることもあるでしょう。傷がどこまで深いか、汚れが残っているかは、記事の説明に当てはめても判断しにくいことがあります。

子どもの切り傷の受診で迷うときは、小児科オンライン診療サービスあんよへ相談を検討してみてはいかがでしょうか。予約の窓口はLINEです。あんよのLINEを友だち追加してから、日時を選んで予約します。ビデオ通話で、提携医療機関の医師にけがをした状況と傷の様子を伝え、処置を受けに行くか・今夜か翌日か・何科へかかるかを相談できます。オンラインに向かないと医師が判断したときは、対面の医療機関へかかるよう案内されます。

注意

オンラインでは傷の処置や縫合はできません。血が止まらない・傷が深い・異物が入った・動物にかまれた・ぐったりしているときは、相談より先に119番か救急外来へ向かってください。

【まとめ】子どもの切り傷は「止まるか・深いか・異物があるか」で受診を決める

切り傷をした直後は、次の4点を順に確かめると迷いにくいはずです。

この記事のまとめ
  1. 押さえ続けても血が止まらない、顔色が悪い、指先が冷たく白いときは、止血しながら119番
  2. 血は止まっても、傷口が開いて深い、異物や土が入った、顔や手指で傷口が開いている・指の感覚や動きがおかしいときは、その日のうちに外科系へ
  3. 浅く閉じた傷は流水で洗って保護し、翌日以降の赤み・腫れ・膿を確かめる
  4. 夜間や休日に迷ったら#8000に電話し、破傷風の接種歴は母子健康手帳で確かめておく

泣いている子どもを前にしても、まず傷口を押さえることはできます。そのうえで血が止まるか、傷が深いか、異物があるかを見れば、今夜どこへ向かうかは決められます。


最終更新:2026年9月27日

参考資料

  1. 日本医師会「白クマ先生の子ども診療所」切り傷 ↩
  2. 日本創傷外科学会「切り傷」(一般の方へ) ↩
  3. 総務省消防庁「緊急度判定プロトコル Ver.3 救急受診ガイド(家庭自己判断)」 ↩
  4. 消防庁「緊急度判定プロトコル Ver.1 救急受診ガイド(家庭自己判断)」(旧版。症候別の判定例はこの版で確認) ↩
  5. 日本小児科学会「こどもの救急(ONLINE-QQ)」小児救急電話相談 #8000 ↩
  6. 厚生労働省「子ども医療電話相談事業(#8000)について」(令和8年5月22日現在) ↩
  7. 総務省消防庁「救急安心センター事業(#7119)」 ↩
  8. こども家庭庁「もしもの時の応急手当方法」 ↩
  9. 日本創傷外科学会「形成外科診療ガイドライン 第Ⅰ編 急性創傷診療ガイドライン」 ↩
  10. 日本赤十字社「多量の出血」 ↩
  11. 総務省消防庁 応急手当WEB講習「直接圧迫止血法」 ↩
  12. 厚生労働省「破傷風」 ↩
  13. 国立健康危機管理研究機構「破傷風(詳細版)」(2021年1月12日改訂) ↩
  14. 厚生労働省「5種混合ワクチン」 ↩
  15. 厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(令和8年4月改訂) ↩
  16. 日本医学会連合「オンライン診療の初診に関する提言」(2022年11月24日版) ↩
  17. ジークス株式会社「事業内容」(診療の責任主体について) ↩
  18. あんよ公式サイト(診療時間・利用料・予約方法。2026年9月20日確認) ↩