トイレのあと、子どもの便に赤い血が付いているのを見つけた。便に血が混じったり付いたりすることを血便といい、見つけるとドキッとしますよね。さっきまで元気だったのに、重い病気ではないか、今夜のうちに病院へ行くべきかと不安になるのは自然なことです。この記事では、子どもの血便で急いで受診したいサインと血の色でわかること、年齢別の原因、受診前の記録を解説します。慌てずに、まずは危険なサインがないかを確かめてみてくださいね。
結論|1歳以降の子どもの血便で多い原因は、便秘で肛門が切れる切れ痔です。ただし強い腹痛のくり返しや何度も吐く様子、イチゴジャムのような便、ぐったりした様子、多量の血があれば夜間でも救急の受診や相談を考えます。どちらにも当てはまらず迷うときは、便の様子を記録して、診療時間内に小児科へ相談します。
補足|この記事の対象は、おおむね1歳以降の幼児から小学生です。1歳未満の赤ちゃんの血便は原因が違うため、赤ちゃんの血便について解説した記事をご覧ください。
本記事の編集方針について
あんよマガジンは、編集方針に基づき、公的機関の発表資料や学会ガイドライン等の一次情報を確認したうえで記事を制作しています。
※本記事には、当社が運営する小児科オンライン診療「あんよ」のサービス紹介(広告)を含みます。
本記事は、疾患や症状に関する一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。また、特定の医薬品・医療機器・治療法の効果を保証・推奨するものでもありません。気になる症状やご不安がある場合は、自己判断せず、医療機関にご相談ください。
なお、本記事の内容は公開時点の情報に基づいており、最新の医学的知見や制度改正により変わる場合があります。
当社は記事制作にあたり、医療法、医療広告ガイドライン、医薬品医療機器等法(薬機法)、健康増進法、景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)等の関係法令・指針を踏まえて制作しています。
子どもの血便でまず確認したい危険なサイン(緊急度3段階)
子どもの血便は、血の量よりも「一緒に出ている様子」で急ぎ方が変わります。ぐったりしている、強い腹痛をくり返す、何度も吐くといったサインがあれば、朝まで待たずに動きます。

| 緊急度 | 当てはまる様子 | 今夜の行動 |
|---|---|---|
| すぐ受診・救急相談 | ぐったりして顔色が悪い/強い腹痛をくり返して泣く/何度も吐く/イチゴジャムのような便/血の量が多い、血のかたまりが続けて出る/尿が少なく、むくんでいる | 夜間・休日でも救急外来へ。迷うときは子ども医療電話相談(#8000)に電話し、呼びかけへの反応が弱いなど緊急のときは119番 |
| 診療時間内に受診 | 発熱や下痢と一緒に血が混じる/血便をくり返す、数日続く/足やお尻に紫色の点状のあざがある/黒っぽい便が続く | 今夜は水分をとらせて休ませ、翌日の診療時間内に小児科へ |
| 家で様子を見て記録 | 便が硬く、表面に少し血が付くだけ/ふだんどおり元気で、食欲もある/赤い食べ物を食べた心当たりがある | 便の色や量を記録し、くり返すときや様子が変わったときは受診 |
いちばん上の段は、記録より受診が先です。尿が少ない・むくむといった様子は、腸管出血性大腸菌の重い合併症(溶血性尿毒症症候群)の初期に見られるとされる症状です[1]。3段目も「受診しなくてよい」という意味ではなく、変化があれば段を上げて考えます。
とくに気をつけたいのが、腸が腸にもぐり込む腸重積(ちょうじゅうせき)です。日本小児外科学会は、腹痛(言葉で言えない子では不機嫌)が「あったりなかったり」するのが特徴で、進むと顔色が悪くなり、イチゴジャムのような便(学会の説明では「イチゴゼリー状」)が出ると説明しています[2]。治療が遅れると腸の血の流れが悪くなるため、早い診断と治療が必要な病気です。
注意|この病気では、はじめのうち血便が出ないことがあります。痛がる波が何度もくる、吐く、顔色が悪いといった様子があれば、血便を待たずに受診してください。
血の色と混じり方でわかること(血便に見えて血ではないことも)
便の色は、どこから出血しているかの目安になります。子どもの血便でもっとも多い原因は、硬い便で肛門が切れる裂肛(切れ痔)です[3]。一方、胃や十二指腸の潰瘍から出血すると、吐血や黒い便(黒色便)が出るとされています[4]。
黒くなるのは、肛門まで運ばれる間に血液中のヘモグロビンが胃液や腸内細菌の働きで変化し、黒褐色になるためと説明されています[5]。
| 便の見た目 | 出血場所の目安 | 考えられること |
|---|---|---|
| 便の表面に赤い血が付く、紙に付く | 肛門のすぐ近く | 硬い便による切れ痔が多い |
| 便に血が混ざる、粘液と血が一緒に出る | 大腸など腸の中 | 細菌性腸炎、ポリープ、炎症性腸疾患など |
| イチゴジャムのような、ねっとりした赤い便 | 小腸の終わり(回腸)が大腸に入り込んだ部分 | 腸重積の可能性。すぐ受診・救急相談 |
| 黒くタールのような便(黒い便) | 胃や十二指腸など上のほう | 診療時間内に受診。黒い食べ物の心当たりも確認 |
表は目安で、見た目だけで原因は決まりません。イチゴジャムのような便の行は、小腸の終わり(回腸)が大腸に入り込む典型的な例を指します(上で引いた日本小児外科学会の解説による)。色の違いは、医師に伝える情報として役に立ちます。
血便に見えて血ではないもの
トマトやスイカなど赤い食べ物は、そのままの色で便に出ることがあります[6]。皮や種の粒が点々と見えるなら、食べ物の色かもしれません。
薬で色が変わることもあります。抗菌薬のセフジニルの電子添文には、粉ミルクや経腸栄養剤など鉄を加えた製品と一緒にとると便が赤っぽくなることがあると書かれています[7]。子どもが飲んでいる薬の名前は、薬の袋やお薬の説明書で確かめましょう。心当たりがあっても、赤い便が続く、くり返すときは受診してください。
1歳以降〜小学生の血便で考えられる原因(年齢と症状の早見表)
1歳以降の血便は、年齢と一緒に出ている症状を組み合わせると原因の見当がつけやすくなります。いちばん多いのは切れ痔です。そのほか、腸重積は2歳未満、ポリープは3〜5歳ごろに多いなど、起こりやすい年齢が知られている病気もあります。1歳未満なら赤ちゃんに多い原因をまとめた記事をご覧ください。
| 一緒に出る症状 | 多い年齢帯 | 考えられる原因 | 受診の急ぎ度 |
|---|---|---|---|
| 便が硬く、排便のときに痛がる | 年齢を問わない | 切れ痔(裂肛) | 家で様子を見て記録。くり返すなら診療時間内に受診 |
| 発熱・下痢・腹痛のあとに血が混じる | 年齢を問わない | 細菌性腸炎(感染性胃腸炎) | 診療時間内に受診。尿が少ない・ぐったりはすぐ受診 |
| 強い腹痛の波、嘔吐、ぐったり | 2歳未満 | 腸重積 | すぐ受診・救急相談 |
| 腹痛がはっきりせず、血便をくり返す | 3〜6歳 | ポリープ | 診療時間内に受診 |
| 痛みの前触れなく、急に量の多い血が出る | 決まった目安なし | メッケル憩室 | すぐ受診・救急相談 |
| 足やお尻の紫色のあざ、腹痛、関節の痛み | 5〜10歳ごろ | IgA血管炎 | 診療時間内に受診。強い腹痛や嘔吐はすぐ受診 |
| 下痢・腹痛・血便がくり返し、体重が減る | 小学生でも起こりうる(発症のピークは20代) | 炎症性腸疾患 | 診療時間内に受診 |
年齢帯は下の各項で引いた資料によります。切れ痔は赤ちゃんから子どもまで、細菌性腸炎はあらゆる年齢に起こるとされ[3][6]、メッケル憩室は学会の解説に好発年齢の記載がないため目安を書いていません。表の原因は「可能性」で、診断は診察と検査で決めるものです。当てはまる行が見つかったら、その症状も受診時に伝えてください。
便秘による切れ痔(裂肛)
硬く太い便が通るときに肛門が裂けるもので、子どもに血便が出る原因としてもっとも多いとされています[3]。
- 特徴|排便のときに痛がり、出たばかりの便の上に真っ赤な血が付きます[8]。痛いので排便をがまんすると便がさらに硬くなり、出血をくり返す悪循環に入ります
- 受診の目安|元気なら家で様子を見て記録します。何度もくり返す、排便を嫌がる日が続くときは、診療時間内に小児科へ
家でできる工夫は子どもの便秘と家庭でできるケアで詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
細菌性腸炎(感染性胃腸炎)
サルモネラやカンピロバクター、腸管出血性大腸菌(O157など)などの細菌による腸炎です。腸管出血性大腸菌は、感染してから3〜8日ほどたって水のような下痢と激しい腹痛で始まり、血便になることがあります[1]。
- 特徴|発熱や下痢、腹痛に続いて血が混じります。同じQ&Aでは、症状のある人の6〜7%が数日〜2週間以内に重い合併症を起こし、子どもは起こりやすい年代とされています
- 受診の目安|血が混じる下痢は、診療時間内に受診しましょう。尿が少ない・顔色が悪い・むくむ・ぐったりしているときは、すぐ受診してください
下痢が続くと脱水になりやすいため、水分補給は子どもの胃腸炎を早く回復させるケアも参考にしてください。
腸重積
腸の一部が、つながった先の腸にもぐり込む病気です。3か月から2歳未満の子に多いとされています[2]。
- 特徴|強い腹痛(言葉で言えない子では不機嫌)が、あったりなかったりをくり返します。吐くこともよくあり、進むと顔色が悪くなってイチゴジャムのような便が出ます
- 受診の目安|疑わしいときは、夜間でもすぐ受診します。学会の説明では、発症から24時間以内なら8割は肛門から造影剤や空気を入れる処置で戻せる一方、2割前後は手術になります
ポリープ
腸の内側にできる、きのこのような盛り上がりです。子どもにできるポリープは多くが良性で、約9割を占めるタイプは3〜5歳ごろに見つかることが多いとされています[9]。
- 特徴|いちばん多い症状は血便で、便に血が混じることで気づかれることが多い病気です。腹痛を伴うことや、出血が続いて貧血になることもあります
- 受診の目安|痛がらなくても、くり返すときは診療時間内に小児科へ。内視鏡の検査で見つかれば、その場で切除できることがあります
メッケル憩室
生まれつき小腸に残った小さな袋(憩室)です。多くは症状が出ないまま過ごしますが、袋の中にある胃の粘膜から出る胃酸で小腸に潰瘍ができ、出血することがあります[10]。
- 特徴|痛みなどの前触れがないまま、一度にまとまった量の血便が出ることが多いとされています
- 受診の目安|痛がらなくても量が多いときは、すぐ受診・救急相談の段です。顔色が悪い、ふらつくときも同じです
IgA血管炎
足(すね)やお尻などに、紫色の点状のあざ(紫斑)が出る病気です。厚生労働科学研究の研究班は、5〜10歳に最も多いと説明しています[11]。
- 特徴|あざに加えて、腹痛や関節の痛みを伴うことがあります。おなかの症状も多く、血便が出ることもあります
- 受診の目安|あざに気づいたら、診療時間内に小児科へ。強い腹痛や何度も吐くときは、すぐ受診してください
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
腸に炎症が続く病気で、主なものは潰瘍性大腸炎とクローン病の2つです。難病情報センターは、潰瘍性大腸炎の発症のピークを男性20〜24歳・女性25〜29歳としつつ、若年者から高齢者まで発症すると説明しています[12]。
- 特徴|下痢や血便、腹痛がみられ、良くなったり悪くなったりをくり返します。重くなると発熱や体重の減少、貧血が起こることがあります
- 受診の目安|くり返す血便や体重の減りがあれば、診療時間内に小児科へ相談しましょう
家で様子を見るときにできることと、受診前に記録しておきたいこと
危険なサインがなく、ふだんどおり元気なら、家で様子を見ながら記録を残しましょう。様子を見る間にくり返したり元気がなくなったりしたら、受診に切り替えましょう。
家で様子を見るときに気をつけること
切れ痔が疑われるときは、便を硬くしないことと、おしりを清潔に保つことが大切です[3]。日本小児栄養消化器肝臓学会などの委員会が2013年公表の診療ガイドラインをもとに作った保護者向けパンフレットは、家でできることとして次を挙げています[13]。
- 毎日ゆとりのある時間にトイレに座る習慣をつける。無理じいや長く座らせることは避け、出たらほめる
- 便意を感じたら、学校でもがまんせずにトイレへ行く
- 野菜・海藻・果物・芋・豆など食物繊維の多い食材をとり、水分が足りなくならないようにする。お菓子や甘い飲み物は控えめにする
- 早寝早起きで規則正しく過ごし、バランスのよい食事を3食とる。散歩など体を動かす
効き目がすぐ見えるものではないため、硬い便や出血が続くときは小児科に相談します。下痢があるときは、家族にうつさない工夫も必要です。
厚生労働省は、腸管出血性大腸菌の二次感染を防ぐため、排便後や食事の前に石けんと流水で手を洗うこと、トイレの取っ手やドアノブの消毒、便で汚れた下着を家族のものと分けて洗うことを勧めています[1]。
受診前に残しておきたい「便の記録メモ」
便の様子は時間がたつと変わるため、見たときに記録しておくと診察で伝えやすくなります。

| 記録すること | 見るポイント |
|---|---|
| 色 | 真っ赤か、イチゴジャムのようか、黒いか |
| 血の付き方 | 表面に付くか、混ざるか、紙に付くだけか |
| 量と回数 | 何回目か、血の量は増えているか |
| 腹痛 | 痛がる波があるか、その間隔 |
| ほかの症状 | 発熱・嘔吐・下痢・あざの有無 |
| 食べた物・薬 | 直前の赤い食べ物、飲んでいる薬 |
| 写真 | 便の写真をスマホで撮っておく |
写真があれば、言葉で伝えにくい色や量まで見てもらえます。ただし、すぐ受診の段に当てはまるときは、記録より受診を優先してください。
子どもの血便は何科を受診する?病院で聞かれることと行う検査
子どもの血便は、まず小児科に相談しましょう。原因によっては、小児外科や消化器の専門医へ紹介されることもあるでしょう。
| 状況 | 相談・受診先 |
|---|---|
| 平日・日中で、すぐ受診の段に当てはまらない | かかりつけの小児科 |
| 夜間・休日で、受診するか迷う | 子ども医療電話相談 #8000 |
| 夜間・休日で、すぐ受診の段に当てはまる | 地域の小児救急外来。反応が弱いなど緊急時は119番 |
診察では、いつから・何回・血の色と量・腹痛や発熱の有無を聞かれるでしょう。記録メモと写真があれば、そのまま見せてください。
病院で行う検査の例
検査はおなかを触る診察のほか、原因に応じて選びます。たとえば細菌性の胃腸炎では便を培養して原因の菌を調べ、腸が腸に入り込む病気では超音波(エコー)で確かめます[14]。
ポリープは内視鏡の検査で見つけ、その場で切除できることがあり[9]、IgA血管炎では血液検査で炎症の程度などを確かめます[11]。
夜間・休日に迷ったら#8000と「こどもの救急」
子ども医療電話相談(#8000)は、休日・夜間に子どもの症状で受診するか迷ったとき、小児科医師や看護師に電話で相談できる窓口です[15]。平成22年から全国47都道府県で実施されていますが、相談できる時間帯は都道府県ごとに違います。お住まいの地域の時間は、厚生労働省の#8000 都道府県別の実施時間(令和8年5月22日現在)で確かめられます。
時間外でつながらないときに、すぐ受診の段に当てはまる様子があれば、地域の救急外来へ向かってください。
厚生労働省の令和6年度の集計では、令和6年9〜11月の3か月間の相談は263,654件で、相談者の81.9%が母親、夜の時間帯のピークは19〜20時でした[16]。夜に迷って電話する保護者は少なくありません。6歳までの子なら、日本小児科学会などが監修する「こどもの救急(2026年9月取得)」で症状を選んで目安を確かめることもできます。
オンライン診療で相談できる内容
子どもの血便は、オンライン診療だけで原因を確かめられる症状ではありません。日本医学会連合の提言でも、血便は初診からのオンライン診療に適さない状態に挙げられています[17]。
一方で厚生労働省の指針は、医師が症状を聞いて受診が必要かどうかや、かかるべき診療科を伝えることを「オンライン受診勧奨」と呼び、診断や処方をするオンライン診療とは分けています[18]。血便の診断や処方を画面越しに受けるのは難しくても、対面受診が必要か、どこへかかればよいかを医師に相談することはできる、という関係です。
同じ指針は、医師がオンラインでは適切でないと判断したときは、速やかに対面診療につなぐよう求めています。
| 相談できること | オンラインでは難しいこと |
|---|---|
| すぐ受診の段に当てはまらず、朝まで待ってよいか迷う | 血便の原因を確定すること |
| 対面受診が必要か、どこにかかればよいか確かめたい | おなかの検査や処置 |
| 受診後の経過や、便を整えるケアの相談 | すぐ受診が必要なときに代わること |
オンライン診療で診察するのは提携医療機関の医師です[19]。すぐ受診の段に当てはまるときは、オンラインを待たずに救急外来や#8000を使ってください。
子どもの血便についてよくある質問【FAQ】
上の表や受診の目安は一般的な目安です。いまの子どもに当てはまるかどうかは、便の様子や元気さを実際に聞いた医師に確かめる必要があります。
※ここから、当社が運営する小児科オンライン診療「あんよ」のサービス紹介(広告)です。
子どもの血便の原因を画面越しに確かめることはできません。そのうえで、すぐ受診の段には当てはまらないものの、今夜のうちに受診が要るか、朝まで待ってよいかを医師に確かめたいときは、小児科オンライン診療サービスあんよへ相談を検討してみてはいかがでしょうか。
相談先は提携医療機関の医師です。便の色や量、子どもが元気かどうかを伝えると、対面受診が必要か、いつ、どこにかかればよいかの目安を相談できます。診療時間は6時から23時までです。
相談に向いているのは、次のようなときです。
- 対面で受診が必要か、どの診療科や医療機関にいつかかればよいか確かめたい
- すぐ受診の段に当てはまらず、朝まで待ってよいか医師の意見を聞きたい
- 受診したあとの経過や、家でのケアについて聞きたい
注意|ぐったりしている、強い腹痛をくり返す、イチゴジャムのような便が出たなど、すぐ受診の段に当てはまるときは相談に向きません。オンラインを待たずに救急外来へ向かうか、#8000に電話してください。
予約はLINEで友だち追加をしてから行います。サービスの利用料は無料で、医師の診療を受けた場合、その費用は健康保険と子ども医療費助成制度の対象です。
助成制度をそのまま使える地域は順に広がっており、2026年9月には沖縄県と福井県が加わりました(プレスリリースによると、この2県で助成をそのまま使えるのは一部の医師の診療です)。それ以外の地域では、いったん自己負担したあと行政窓口で償還払いの手続きをすると助成が適用されると案内されています[20]。お住まいの地域での扱いは、公式サイトの案内をご確認ください。
オンライン診療では検査や処置はできず、医師の判断で対面受診をすすめられることや、処方できない場合もあります。記録メモを手元に置いて相談すると、医師に様子を伝えやすくなるでしょう。
※サービス紹介(広告)はここまでです。
- 子どもの血便が一回だけで、元気なら様子を見てもいいですか?
-
- 便の表面に少し付くだけで、ふだんどおり元気で食欲があるなら、記録しながら様子を見る段です
- 2回目が出た、量が増えた、腹痛や発熱が出てきたときは、診療時間内に受診します
- 腹痛なしで血便が出るのはどんなときですか?
-
- 切れ痔のほか、ポリープやメッケル憩室は痛みがはっきりしないまま出血することがあります
- 痛がらなくても、くり返すときや量が多いときは受診してください
- 小学生の血便で考えられることは?
-
- 小学生でも切れ痔や細菌性腸炎が考えられ、紫色のあざを伴うときはIgA血管炎の可能性もあります
- 下痢や腹痛とともにくり返し、体重が減るときは炎症性腸疾患の可能性もあるため、受診して相談します
- 血便が出たら、保育園や学校は休ませますか?
-
- 切れ痔による少量の出血で元気なら、休むかどうかは子どもの様子と園・学校の決まりで判断します
- 腸管出血性大腸菌感染症は学校保健安全法施行規則の第三種の感染症で、学校では病状により学校医などの医師が感染のおそれがないと認めるまで出席停止です。保育園は園の決まりを確認してください[21]
- 園・学校へは、いつから出たか、便の色や量、下痢や熱があるか、受診したか、医師に言われたこと(切れ痔と言われた、登園や登校の許可が出た など)を伝えると、休むかどうかの相談が進みやすくなります
- 血便はストレスで出ることもありますか?
-
- ストレスそのものが子どもの血便を直接起こすかどうかは、この記事で確認した学会・公的機関の資料でははっきり示されていません
- それより、トイレのがまんが出血につながる流れのほうが資料で説明されています
- 学校のトイレを避ける、トイレが嫌いといったことは排便をがまんするきっかけになり、便が硬くなって切れ痔から出血することがあります[13]
- くり返すときは、診療時間内に小児科で原因を確かめましょう
- 黒い便が出たら血便ですか?
-
- 黒っぽい便は、肛門から遠い場所(胃や腸の上のほう)で出血したときに出ます[14]
- 黒っぽい食べ物を食べたなど心当たりがあれば記録して、小児科に相談してください
【まとめ】子どもの血便は、危険なサインの有無で受診の急ぎ方を決めましょう
- 1歳以降で多い原因は、便秘による切れ痔。便の表面に少し付くだけで元気なら、記録しながら様子を見る
- ぐったりしている、強い腹痛の波がある、何度も吐く、イチゴジャムのような便や多量の血が出るときは夜間でも救急外来へ。迷うときは#8000
- 発熱・下痢を伴う、くり返す、紫色のあざがあるときは診療時間内に小児科へ。色・量・腹痛・食べた物と便の写真を記録して伝える
今夜できるのは、危険なサインを表で確かめることと、便の様子を記録しておくことです。
公開日:2026年9月27日
最終更新日:2026年9月27日
最終調査日:2026年9月20日
次回見直しの目安:2027年3月(#8000の実施時間、オンライン診療の指針、助成制度の対応地域を中心に確認)
更新履歴
- 2026年9月27日:初版公開
参考資料
- 厚生労働省「腸管出血性大腸菌Q&A」(令和3年12月改訂) ↩
- 日本小児外科学会「腸重積症」(2026年9月取得) ↩
- 日本小児外科学会「裂肛、痔核」(2026年9月取得) ↩
- 厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル 消化性潰瘍」(令和3年4月改定) ↩
- 福岡県薬剤師会「タール便とは、どのような便か?」(2016年7月) ↩
- 大阪小児科医会「赤ちゃんの血便」(2006年9月公開) ↩
- PMDA「セフジニル」医療用医薬品の電子添文(2026年9月取得) ↩
- 日本小児科学会「こどもの救急」ウンチの色が変な時のチェックポイント(2026年9月取得) ↩
- 日本小児外科学会「消化管ポリープ、ポリポーシス」(2026年9月取得) ↩
- 日本小児外科学会「メッケル憩室」(2026年9月取得) ↩
- 難治性血管炎の医療水準・患者QOL向上に資する研究班「IgA血管炎」(2026年9月取得) ↩
- 難病情報センター「潰瘍性大腸炎(指定難病97)」(2026年9月取得) ↩
- 小児慢性機能性便秘診療ガイドライン作成委員会 保護者向けパンフレット(日本小児栄養消化器肝臓学会サイト掲載・2026年9月取得) ↩
- 日本医師会「白クマ先生の子ども診療所 便の色がおかしいとき」(2026年9月取得) ↩
- 厚生労働省「子ども医療電話相談事業(#8000)」(2026年9月取得) ↩
- 厚生労働省「令和6年度#8000情報収集分析事業 概要版」(令和6年9〜11月集計) ↩
- 日本医学会連合「オンライン診療の初診に関する提言」(2021年6月) ↩
- 厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(令和8年4月改訂) ↩
- ジークス株式会社「事業」診療の責任主体について(2026年9月取得) ↩
- ジークス株式会社 プレスリリース(2026年9月1日・サービス情報) ↩
- e-Gov法令検索「学校保健安全法施行規則」第18条・第19条(2026年9月取得) ↩
- 厚生労働省 #8000の都道府県別の実施時間(令和8年5月22日現在)
- 日本小児科学会「こどもの救急(ONLINE-QQ)」(2026年9月取得)
- 小児科オンライン診療あんよ 公式サイト(2026年9月取得・サービス情報)

