子どもの吃音(どもり)はいつまで様子見?年齢と様子で分かる相談の目安と相談先

子どもの吃音(どもり)はいつまで様子見?年齢と様子で分かる相談の目安と相談先

「ぼ、ぼ、ぼくね」と最初の音をくり返す。子どもの吃音(どもり)に気づくと、ドキッとしますよね。いつまで様子見でいいのか、どこに相談するのか、夜ひとりで調べている方も多いはずです。この記事では、年齢と様子から見る様子見か相談かの目安、原因、家庭での接し方、相談先を解説します。

  1. 子どもの吃音は2〜4歳に多く、育て方のせいではありません
  2. 力みや本人が気にする様子は相談の目安です
  3. 相談は小児科や保健センターから。必要なら言語聴覚士(ことばの専門職)へつながります

慌てずに、子どもの年齢と様子を下の目安に当ててみてくださいね。

要点|子どもの様子を見ながら家庭で工夫できる目安と、相談を考えたいサイン

  • 様子を見ながら工夫できる目安:音のくり返しや引き伸ばしが中心で、本人は気にせず話している
  • 相談を考えたいサイン:詰まって声が出ない、顔や体に力が入る、本人が気にしている、だんだん強くなる、半年以上続いている
  • どちらか迷うときは、その時点で相談してかまいません
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目次

子どもの吃音(どもり)とは?2〜4歳に多い話し方の特徴

吃音(どもり)は、話したい言葉が頭にあるのに、音がくり返されたり詰まったりして、なめらかに出てこない話し方です。子どもの吃音の多くは、2語文以上の文を話し始める時期に始まる「発達性吃音」です[2]。

国の発達障害情報のポータルサイトによると、吃音は2〜4歳の間に、人口の約8〜11%に始まります[1][5]。一方、菊池良和医師の総説は約5〜11%としており、資料によって幅があります[3]。ポータルサイトのページでは、医学上の名前として「小児期発症流暢症」が使われています。20人に1人から10人に1人ほどの子どもに見られる、決して珍しくない症状です。

子どもの言葉の出始めが遅い心配とは、見るところが違います。発語の遅れが気になるときは、子どもの言葉の遅れを解説した記事もあわせて確認してみてください。

吃音の3つの話し方|連発・伸発・難発

吃音の話し方には、大きく3つの型があります。同じ子に3つとも出る場合も、1つだけの場合もあり、組み合わせは子どもによってさまざまです。

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話し方聞こえ方の例よく見られる様子
連発(音のくり返し)ぼ、ぼ、ぼ、ぼくね最初の音や音節を何度もくり返す
伸発(音の引き伸ばし)ぼーーーくね最初の音を長く伸ばす
難発(ブロック)……ぼくね最初の音が出ずに詰まり、間が空く

[1][5]

3つのうち、難発は声が出ないぶん、顔や体に力が入りやすい話し方です。日本吃音・流暢性障害学会も、なんとか声を出そうとして顔や体に力を入れる様子(随伴症状)が見られることがあると説明しています。相談の目安で「力み」を重く見るのは、このためです。

吃音ではない言いよどみとの違い

幼児期には、吃音でなくても言葉がなめらかに出ない時期があります。九州大学の菊池良和医師が研究をまとめた解説(総説)も、幼児期に正常範囲の言いよどみが見られることを、ガイドラインの考え方として紹介しています[3]。

米国言語聴覚協会(ASHA)と日本吃音・流暢性障害学会の説明をもとに、見分けの手がかりをまとめると次のとおりです。

吃音と言いよどみの見分け方(比較表)を見る
目立つ言い方例見分けの手がかり
言いよどみ(誰にでもある)「あの、えーと」「ボール、ボールで遊ぼう」、言い直しつなぎの言葉や、言葉・語句のまとまりでのくり返し、言い直しが中心
吃音で多い言い方「ボ、ボ、ボ、ボール」「おーーーかあさん」「……ボール」語頭の音のくり返し、引き伸ばし、最初の音が出ない詰まり。力みを伴うこともある

[5][12]

ASHAは、短い1音の言葉を何度もくり返す話し方も吃音のサインに含めています。表はあくまで家庭で見るときの手がかりで、見分けに迷う例も出てきます。迷ったまま様子を見るより、年齢と様子から相談の目安を確かめるほうが安心です。

急に始まることも多く、波がある

吃音は、ある日急に始まることが少なくありません。発達障害情報のポータルサイトは、始まりの約4割は急に起こると説明しています[1]。3歳ごろに急につかえ始めて、子どもの変化に驚く保護者は多いものです。

また、よく出る時期と目立たない時期をくり返す「波」があります。日本吃音・流暢性障害学会は、調子のよい状態や悪い状態が数週間から数か月続く人も多いと説明しています[5]。1日だけで判断しないことが大切です。

子どもの吃音はいつまで様子見でいい?年齢と様子で見る相談の目安【早見表】

子どもの吃音は、年齢と様子を組み合わせて相談の時期を考えます。

国の研究班がまとめた「幼児吃音臨床ガイドライン(第1版・2021年)」は、園の学年ごとに対応の目安を示しています。発達障害情報のポータルサイトと菊池医師の解説は、その内容を次のように紹介しています[1][3][4]。

年齢(園の学年)ガイドラインの目安保護者の動き方
年少組まで(2〜4歳ごろ)経過を見守る支援を基本とする時期家で話しやすい環境を整え、様子を記録する。気になれば小児科や保健センターで経過を見てもらう
年中組(4〜5歳ごろ)積極的な指導(月2回以上)を始めるか検討する時期続いていれば相談し、専門家の指導を受けるかを一緒に考える
年長組(5〜6歳ごろ)積極的な指導を始めることがすすめられる時期就学前に相談し、必要なら言語聴覚士の指導につなぐ

菊池医師の解説がガイドラインの推奨をまとめた表では、この学年ごとの目安は「行うことを考慮してもよいが、十分な科学的根拠がない」区分に置かれています。目安の1つという位置づけです。年齢だけで決めず、次の様子とあわせて見てください。

様子で見る「相談を考えたい」サイン

国立障害者リハビリテーションセンターの解説は、専門家に紹介する目安として、重い・悪化している・話すのが苦しそう・本人が気にしている、就学の1年ほど前になっても軽くならない、の様子を挙げています[2]。

「毎日出ている」ことだけでは、この目安は決まりません。出る回数だけでなく、つかえ方の重さ・期間・力み・本人の気持ち・悪化の有無をあわせて見ていきます。

子どもの吃音の相談の目安は、毎日出るかだけでなく、つかえ方の重さ・始まってからの期間・話すときの力みや詰まり・本人の気持ち・前より強くなったかをあわせて見ることを示した図

次の表は相談の時期を考える目安で、診断ではありません。どの段に当てはまっても、気になった時点で相談してかまいません。

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子どもの様子様子見か相談かの目安この目安になる理由
くり返しや引き伸ばしが中心で、本人は気にせず話している様子見しながら家庭で工夫(気になれば相談してよい)始まって最初の1年ほどは、出方の強さがその後の経過と関連しないとされるため(例外あり)。力みや本人の気持ちは下の行で別に見る
毎日のように出るが、力みはなく本人も気にしていない様子見しながら家庭で工夫(気になれば相談してよい)。半年を過ぎたら相談を考える紹介の目安は回数だけでは決まらず、力みや本人の気持ちがなければ期間をあわせて見るため
始まってから半年以上続いている相談を考えたいガイドラインの推奨を紹介した菊池医師の解説が「半年以上症状が続くこと」の確認を挙げ、ASHAも6〜12か月を超えて続くことを続きやすい傾向に挙げているため
詰まって声が出ない、顔や体に力を入れて話す早めに相談したい話すこと自体が苦しくなっているサインで、紹介の目安に入っているため
本人が気にしている、話すのを避ける早めに相談したい紹介の目安に入っており、本人の気持ちを支える接し方を専門家と考えられるため
前より強くなっている早めに相談したい1年ほど経過を見る間に悪化があれば言語聴覚士へ、というガイドラインの推奨を菊池医師の解説が紹介しているため
就学の1年ほど前になっても軽くならない相談したい紹介の目安に入っており、就学前に相談先や園・学校との連携を準備できるため

[2][3][12]

どの目安に当てはまるか迷うときは、より相談寄りの目安(「早めに相談したい」の側)に合わせて考えておくと安心です。

補足|様子見は「何もしない」ではありません
国立障害者リハビリテーションセンターの解説は、自然に軽くなるまで2〜3年かかることもよくあると述べ、待つ間は楽しくお喋りできる環境を整えるよう勧めています。様子見の期間は、家で話しやすい環境を整えながら経過を見る時間です。

日本言語聴覚士協会の健診ガイドは、「様子をみましょう」のような曖昧な言い方が、保護者の混乱や不安を招きかねないと指摘しています[6]。相談の場では、次にいつ様子を確かめるかまで決めておくと安心です。

子どもの吃音の原因は?育て方のせいではありません

結論|吃音の原因は育て方ではなく、生まれ持った体質が大きいと考えられています。保護者が自分を責める必要はありません。

幼児吃音臨床ガイドラインの推奨を紹介した菊池医師の解説では、吃音を親の育て方のせいにすることは「行わないよう勧められる」扱いです[3]。日本吃音・流暢性障害学会も、親の接し方が悪かったことを原因とする説を、間違った原因論として挙げています[5]。

原因は生まれ持った体質が大きい

双子を対象にした研究から、吃音のなりやすさの個人差は約8割が体質(生まれ持った要因)で説明できると分かってきました[1]。菊池医師の解説も、遺伝の影響が8割、環境の影響が2割と紹介しています。

家族に吃音のある人がいると、子どもにも出ることがあります。遺伝といっても、親が何かをしたから起きたわけではありません。

ストレスや環境は「出方」に影響する

ストレスや生活の変化は、吃音の原因ではなく出方に影響するものです。話したいことが次々に浮かんで、そのまま急いで話すときなどは、つかえが目立ちやすいとされます[1]。

日本吃音・流暢性障害学会も、幼児期は疲労や環境の変化に影響されて、症状がよくなったり悪くなったりすることがあると説明しています[5]。出方が増えた時期だけを見て、家庭の接し方を責めないようにしましょう。

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子どもの吃音は治る?半数以上は自然に軽くなります

子どもの吃音は、成長とともに自然に軽くなることが多い一方、誰が軽くなるかは前もって分かりません。自然回復の割合は、資料によって条件と数値が異なります。

出典自然に軽くなる割合条件
発達障害情報のポータルサイト(2025年)/菊池 総説(2025年)男の子 約6割・女の子 約8割始まってから3年で
国立障害者リハビリテーションセンター(2021年公開のガイドライン解説)4分の3程度期間の明記なし
日本吃音・流暢性障害学会(2023年公開。Yairiらの研究 2005年)63%/74%始まってから3年まで/4年まで

[1][2][3][5]

数値に幅はありますが、半数以上の子どもが自然に軽くなるという点は共通しています。国立障害者リハビリテーションセンターの解説も、幼児の1割近くに始まる一方、就学後まで残るのは就学児の2%弱としています。

米国言語聴覚協会(ASHA)は、吃音が続きやすい傾向として次の点を挙げています[12]。

  • 男の子である
  • 家族に吃音が続いている人がいる
  • 3歳半以降に始まった
  • 始まってから6〜12か月を超えて続いている、または数か月たっても良くならない
  • 言葉の発達がゆっくり、またはほかの言葉や発音の心配がある

ただ、どれも傾向にすぎず、当てはまれば続くと決まるわけではありません。菊池医師の解説も、治るか治らないかは予測できないと述べています[3]。小学生以上で吃音が残る割合は、約1%(菊池 2025)、就学児の2%弱(国立障害者リハビリテーションセンター 2021年)、学童期以降の約0.8%(日本吃音・流暢性障害学会 2023年)と、資料によって少し異なります。幼児期に5〜11%の子どもに始まることと比べると、多くの子どもは成長とともに軽くなると分かります。

早見表の「相談を考えたい」「早めに相談したい」に当てはまったら、軽くなるのを待たずに小児科か保健センターへ相談してください。

家庭でできる接し方|話し方を直さず最後まで聞く

家庭での接し方の基本は、話し方を直そうとせず、話す内容に耳を傾けることです。

やってよいことと、やってはいけないこと

右の列には、子どもを思うからこそ、ついしてしまいがちな対応が並びます。気づいたところから変えていけば十分です。

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場面やってよいこと避けたいこと(やってはいけないこと)
話を聞くとき相づちを打ち、最後まで聞く途中で遮る、言葉を先取りして言う
大人の話し方大人がゆっくり、ゆったり話す「ゆっくり話して」「落ち着いて」と指示する
つかえたとき話の内容に返事をする言い直しをさせる、注意する
毎日の生活短時間でも親子一対一で話す時間をつくる予定を詰め込み、急がせる

(出典:[5][8][11])

大人がゆっくり話すことと、子どもに「ゆっくり」と求めることは別物です。吃音ポータルサイトの提案でも、子どもへの「ゆっくり」「落ち着いて」という声かけは、できるだけ控えるものとされています。

本人が気づいているときは話題にしてよい

子どもが自分の話し方を気にし始めたら、吃音をタブーにせず、話題にしてかまいません。菊池医師の解説は、以前の「吃音を意識させない」方針から、幼児からでもオープンに話してよいという考え方に変わってきたと紹介しています[3]。

「言葉がつっかえることがあるね。でも、ちゃんと伝わっているよ」と、話したい気持ちを受け止める声かけが一例です。

保育園・幼稚園の先生への伝え方

子どもは一日の多くを園で過ごすため、家庭と同じ接し方を先生にもお願いできると安心です。園の先生ができることとして、からかいや真似をやめさせる、時間がかかっても待つ、話し方のアドバイスはしない、の3つが挙げられています(四国中央市が掲載する配布資料「幼稚園・保育園の先生へ」に記載されている内容)。日本吃音・流暢性障害学会も、園などの集団で吃音の指摘やからかいを減らすよう働きかけることを勧めています。

先生には、たとえば次のように伝えてみてください。

  • 「言葉がつかえても、話し終わるまで待っていただけると助かります」
  • 「『ゆっくり話して』とは言わず、そのまま聞いていただけますか」
  • 「もし真似をする子どもがいたら、止めていただけますか」
  • 「朝の会や発表で困っている様子があれば教えてください」

接し方を工夫しても不安が続くとき、早見表の「相談を考えたい」サインがあるときは、ひとりで抱えずに身近な窓口を頼ってください。

吃音の相談先はどこ?何科・保健センター・言語聴覚士の役割

吃音の相談は、身近な窓口から始め、必要に応じて専門の機関につながる流れが基本です。

国立障害者リハビリテーションセンターの解説は、幼児の吃音の相談先に保健センターや園、小児科、耳鼻咽喉科、ことばの教室などを挙げています。そのうえで、一般の相談先が説明や経過観察を担い、必要を見極めて治療ができる施設へ紹介する連携を描いています[2]。

子どもの吃音が気になったときの相談の流れを、話し方が気になる・話し方の様子をメモ・小児科や保健センターに相談・必要ならことばの専門職へ、の4段で示した図

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相談先こんなときに・相談できること次のつながり先
かかりつけの小児科最初の相談。ほかの心配も含めて話を聞き、経過を一緒に見る必要に応じて専門の医療機関へ紹介
市区町村の保健センター健診や発達相談。健診後の相談や見守り言語聴覚士の相談や地域の支援
言語聴覚士のいる医療機関(耳鼻咽喉科・リハビリテーション科など)話し方の評価と、必要な場合の専門的な支援園や学校との連携
児童発達支援センターことばを含む発達の心配の相談や、通って受ける支援地域の支援機関
ことばの教室(小学校)小学生の子どもの話し方の指導や相談在籍する学校の先生
発達障害者支援センター本人と家族の相談、関係機関の紹介地域の支援ネットワーク

[2][6][9][15][16]

どこから相談しても間違いではありません。かかりつけの小児科か保健センターに話し、必要な先を一緒に考えてもらう形が進めやすいでしょう。

何科にかかる?小児科と耳鼻咽喉科の違い

話し方の専門的な評価と支援を担うのは、ことばの専門職である言語聴覚士です。病院のリハビリテーション科や耳鼻咽喉科で働いていることが多い一方、すべての言語聴覚士が吃音の支援を担当しているわけではありません[10]。

小児科は、最初に相談して見通しを聞き、必要な専門機関を案内してもらう窓口です。言語聴覚士の支援を受けられる施設は地域で違うため、病院に直接問い合わせるか、日本言語聴覚士協会の都道府県士会一覧[7]から地域の士会に尋ねる方法があります。

相談の前にメモしておきたいこと

相談の時間は限られています。家で次の点を書き留めておけば、様子を伝えやすいはずです。

補足|相談の場で伝えると役立つ項目です

  • いつから始まったか(急にか、少しずつか)
  • どの話し方が多いか(くり返し・引き伸ばし・詰まる)
  • 話すときに顔や体に力が入るか
  • 子ども本人が気にしているか、話すのを避けるか
  • どんな場面で多いか(興奮したとき・急ぐときなど)
  • 家族に吃音のある人がいるか
  • 友だちにからかわれていないか

このうち、始まり方・力み・本人が気にする様子・家族歴・からかいは、医療機関の問診票の例にも含まれている項目です(四国中央市が掲載する配布資料の問診票に記載されている内容)。つかえる場面をスマホで短く録画しておくと、家での話し方を見てもらう助けにもなるでしょう。

小学校に上がってからの相談先

小学校に入ってからは、学校の「ことばの教室」が主な相談先です。ことばの教室は、通常の学級に通う子どもが、話し方などの指導を別の教室で受ける仕組みです[17]。

手続きは自治体で異なるため、担任の先生か市区町村の教育委員会に尋ねてみましょう[9]。

相談するほどではないと迷ったら|オンライン診療で相談できる内容

相談は、診断や治療をその場で決める場ではなく、見通しを一緒に考える入口です。

「こんなことで相談していいのかな」「大げさだと思われないかな」とためらう保護者は少なくありません。けれど、相談したからといって、すぐに通院や訓練が始まるわけではありません。次にいつ様子を見るか、どこへつなぐかを決めるだけでも、ひとりで抱える不安は軽くなります。

早見表は、あくまで家庭で見るときの目安です。言いよどみとの見分けに迷う例もあり、誰が自然に軽くなるかも前もっては分かりません。わが子がどの目安に当たるかは、様子を伝えたうえで医師と一緒に確かめると判断しやすくなります。

仕事や家事で日中に時間が取れないときは、オンライン診療も選択肢の1つです。小児科オンライン診療サービス「あんよ」は、相談内容に特段のルールがなく、話し方の心配もそのまま相談できます。

項目内容保護者にとっての意味
診療時間6時〜23時日中に時間が取れなくても、朝や夜に相談できる
費用利用料は無料。診療料は健康保険と子ども医療費助成制度の対象(助成の内容は地域により異なる)自己負担はお住まいの地域の助成で変わる
予約LINEで友だち追加して診察予約普段使うLINEから予約まで進める

[19]

診療を担当するのは、提携医療機関の医師です[18]。

オンラインの相談だけで吃音の診断が確定したり、話し方の訓練を受けたりするものではありません。言語聴覚士による支援が必要なときは、医師の判断で対面の専門機関を案内されることがあります。

オンライン診療が向いているのは、次のような場合です。

  • 日中は仕事や家事で、医療機関に行く時間が取りにくい
  • 様子見か相談か迷っていて、まず見通しを聞きたい
  • どこに相談すればよいか、つなぎ先の見当をつけたい

一方、話し方の評価や訓練そのものを受けたい場合や、すでに言語聴覚士の支援を受けている場合は、その専門機関に直接相談するほうが近道です。

小児科オンライン診療あんよの詳細はこちら

子どもの吃音についてよくある質問【FAQ】

吃音は発達障害ですか?
  • 制度の上では、吃音は発達障害者支援法の対象に含まれます。国の通知は対象を国際疾病分類(ICD-10)の区分で定め、吃音症はF98.5に当たります[13][14]
  • 発達障害者支援センターも相談先の1つです。発達障害そのものは子どもの発達障害を解説した記事で紹介しています
歌うとつかえないのは気のせい?
  • 2人で声を合わせて読むときや、伴奏に合わせて歌うときは、吃音が出にくいと分かっています[3]
  • 歌えるからといって、話すときのつかえが気のせいというわけではありません
吃音の治療法はありますか?
  • 幼児向けには、保護者が家庭で取り組む「リッカム・プログラム」などの方法があります
  • 菊池医師の解説は、講習会を受けた言語聴覚士と一緒に行うのが望ましいと述べています[3]。どの方法が合うかは、専門家が子どもの様子を見て判断します
チックや言葉の遅れとの違いは?
  • 吃音は話し方の流れがつかえる状態、チックは体や声が本人の意図と関係なく動いたり出たりする状態です
  • 言葉の遅れは、話せる言葉の数や文の育ちがゆっくりな状態です。重なることもあるので、気になる点はまとめて相談してください
  • チックについては子どものチックのサインを解説した記事が参考になります
3歳児健診で何も言われなかったら?
  • 菊池医師の解説は、1歳半や3歳の健診では吃音を見つけにくいと紹介しています[3]
  • 健診のときに子どもの症状が出ていないことも、健診のあとに始まることもあります。気になった時点で相談してかまいません
オンラインでも相談できますか?
  • 家での話し方や、いつから・どんな場面で出るかを医師に伝え、見通しや相談先を一緒に考えることはできます
  • 診断の確定や話し方の訓練が必要な場合は、対面の医療機関や言語聴覚士のいる施設を案内されることがあります

寝かしつけのあとの時間でも、6時〜23時の間ならビデオ通話で話せます。予約はLINEで友だち追加をすれば、そのまま診察予約に進めます。利用料は無料で、診療料には健康保険と子ども医療費助成制度が使えます(助成の内容はお住まいの地域により異なります)。

「相談の前にメモしておきたいこと」の項目を手元に置いておくと、限られた時間でも家での様子を伝えやすくなります。様子見を続けるか、どこへつなぐかの見通しを医師と一緒に考えたいときは、小児科オンライン診療サービスあんよへ相談を検討してみてはいかがでしょうか。

サービスについてのお問い合わせは、アプリ「あんよ」内のチャット、または電話(050-3645-4364/運営:ジークス株式会社)で受け付けています[19]。

【まとめ】子どもの吃音は育て方のせいではなく、迷ったら相談してよいものです

この記事のまとめ
  1. 子どもの吃音は2〜4歳に始まることが多く、原因の多くは生まれ持った体質です
  2. 自然に軽くなる子どもも多いものの、誰が軽くなるかは前もって分かりません
  3. 力み、子ども本人が気にする様子、悪化、半年以上の継続は相談の目安です
  4. 家では子どもの話を最後まで聞き、言い直しや「ゆっくり話して」を避けます
  5. 相談は小児科や保健センターから始め、必要に応じて言語聴覚士につながります

吃音について迷う時間は、保護者にとっても心細いものです。ひとりで抱えず、身近な相談先に話してみてください。

最終更新:2026年9月29日

参考文献(出典一覧)

  1. 発達障害情報のポータルサイト「小児期発症流暢症(吃音)」2025年2月20日更新 ↩
  2. 国立障害者リハビリテーションセンター リハニュース No.370「幼児吃音臨床ガイドラインの作成と公開」森浩一(ガイドライン公開 2021年9月30日) ↩
  3. 菊池良和「小児吃音のエビデンスと実際の対応」脳と発達 57巻1号 15-18頁、2025年 ↩
  4. Minds ガイドラインライブラリ「幼児吃音臨床ガイドライン 第1版」2021年9月30日発行(書誌のみ。ガイドライン本文は未参照) ↩
  5. 日本吃音・流暢性障害学会 広報委員会「吃音(きつおん)について」2023年10月1日 ↩
  6. 日本言語聴覚士協会『言語聴覚士のための乳幼児健診入門ガイド』2024年 ↩
  7. 日本言語聴覚士協会「都道府県士会一覧」 ↩
  8. 吃音ポータルサイト「お子さんとの接し方の提案」 ↩
  9. 吃音ポータルサイト「相談や支援」(保護者向け) ↩
  10. 吃音ポータルサイト「相談や支援」(成人向け) ↩
  11. 四国中央市が掲載する配布資料(幼稚園・保育園の先生へ/問診票 ほか。菊池良和医師の作成。家庭や園での工夫の紹介にのみ使用) ↩
  12. ASHA Practice Portal「Fluency Disorders」 ↩
  13. 文部科学省「発達障害者支援法の施行について」(17文科初第16号・厚生労働省発障第0401008号)2005年4月1日 ↩
  14. e-Stat「疾病、傷害及び死因の統計分類 F98.5 吃音症」 ↩
  15. 国立障害者リハビリテーションセンター「発達障害者支援センターとは」 ↩
  16. こども家庭庁「児童発達支援ガイドライン」2024年7月 ↩
  17. 文部科学省掲載 津市資料「ことばの教室(言語通級指導教室)」2019年 ↩
  18. ジークス株式会社「事業内容」 ↩
  19. あんよ公式サイト/あんよ「特定商取引法に基づく表記」 ↩