子どもの鼻づまりの原因と対処法|今すぐできる家庭でのケアと受診の目安を解説

子どもの鼻づまりの原因と対処法|今すぐできる家庭でのケアと受診の目安を解説

夜、お子さんが鼻をフガフガと鳴らして苦しそうにしていたり、鼻づまりでなかなか寝つけなかったりすると、見ているこちらまでつらくなってしまいますよね。

「どうにかして楽にしてあげたい」「病院に連れて行ったほうがいいのかな」と、迷う親御さんも多いのではないでしょうか。

この記事では、子どもの鼻づまりが起こる主な原因と、今すぐ家庭でできる対処法、そして病院を受診する目安までを、公的機関や学会の情報をもとにわかりやすくまとめました。

年齢別の見分け方のポイントもお伝えしますので、慌てずにお子さんの様子を確認してみてくださいね。

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目次

子どもの鼻づまりで最初に確認したいこと

子どもの鼻づまりで最初に確認したいこと_まとめ画像

先に結論からお伝えします。鼻づまりがあっても、機嫌よく過ごせて眠れているなら、多くの場合は家庭でのケアをしながら様子を見て問題ないと考えられています。

一方で、呼吸が苦しそうだったり、母乳やミルクが飲めなかったりするときは、早めの受診を考えたいサインです。まずは下の表で、お子さんの今の状況を確認してみましょう。

お子さんの状況別|まず取りたい対応

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お子さんの様子今すぐできること受診の考え方
鼻水は出るが機嫌よく眠れている鼻水をやさしく取り除く、部屋を加湿する急がず様子を見て問題ないことが多い
鼻づまりで寝つけない・むずかる鼻水を吸い取る、上半身を少し高くする続くようなら日中に受診を検討
呼吸が苦しそう・飲めないできるだけ早く医療機関に相談する早めの受診。夜間・休日は救急相談も

それぞれの原因やケアの方法を、このあと詳しくお伝えしていきます。

子どもは鼻づまりを起こしやすい|乳幼児の鼻の特徴

そもそも子どもは、大人よりも鼻づまりを起こしやすいと考えられています。理由は、鼻の構造にあります。

生まれてまもない赤ちゃんは、主に鼻で呼吸をしています。そのうえ鼻の穴や奥の通り道が大人よりずっと狭いため、少しの鼻水でも通り道がふさがれてしまいます。

赤ちゃんは鼻で呼吸をしながら母乳やミルクを飲みます。そのため鼻がつまると、うまく飲めなかったり、途中で目を覚ましてしまったりすることがあります。

成長とともに鼻の通り道は広がっていきますが、幼児期はまだ狭く、かぜやアレルギーの影響を受けやすい時期が続きます。

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子どもの鼻づまりの主な原因

子どもの鼻づまりの背景には、いくつかの原因が考えられます。多くはかぜやアレルギーによるものですが、鼻の奥の状態が関わっていることもあります。

代表的な原因と、それぞれの特徴を表にまとめました。

子どもの鼻づまりの主な原因と特徴

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主な原因子どもに見られる特徴見分けのめやす
かぜ(急性鼻炎)透明〜黄色い鼻水、発熱やせきを伴うことも数日から1週間ほどで和らぐことが多い
アレルギー性鼻炎くしゃみ、水のような鼻水、鼻や目のかゆみ特定の季節や環境で繰り返す
副鼻腔炎(ふくびくうえん)黄色〜緑色の鼻水が長引く、機嫌が悪い鼻水が10日以上続くとき
アデノイドの肥大いびき、口呼吸、寝ているときの無呼吸就学前の子どもに多い
鼻中隔弯曲(びちゅうかくわんきょく)片側の鼻づまりが強い思春期以降に強まることが多い
鼻に異物が入る片側だけ、においのある鼻水急に片側の症状が出たとき

かぜのあとに黄色い鼻水が長く続くときは、副鼻腔炎など鼻の奥の炎症が関わっていることもあります。

くしゃみや水のような鼻水を繰り返すときは、アレルギー性鼻炎の可能性があります。近年は花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎が子どもにも増えているとされています。

なお、片側の鼻だけがつまり、においのある鼻水が出るときは、鼻に小さな異物が入っていることもあります。気になるときは自己判断で取ろうとせず、耳鼻咽喉科に相談すると安心です。

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今すぐできる子どもの鼻づまりの家庭での対処法

今すぐできる子どもの鼻づまりの家庭での対処法_まとめ画像

病院に行く前に、家庭でできるケアもあります。鼻の通りを助けて、お子さんが少しでも楽に過ごせるようにサポートしてあげましょう。

まず取り入れやすいのは、次のようなケアです。

  • 入浴や蒸しタオルで鼻の周りをやさしく温める
  • 部屋の湿度を50〜60%ほどに保つ
  • やわらかいティッシュで鼻水をこまめに拭き取る
  • 手動や電動の鼻吸い器で鼻水を吸い取る

自分で鼻をかめない小さな子どもの場合は、鼻吸い器を使うと鼻水を取り除きやすくなります。鼻のかみ方や家庭での鼻のケアは、耳鼻咽喉科の学会でも紹介されています。

鼻水を拭き取ったあとは、肌が荒れないように保湿剤を塗っておくと、鼻の下の赤みをやわらげやすくなります。

夜、鼻づまりで眠れないときのケア

鼻づまりは、横になると強く感じやすくなります。夜つらそうなときは、次のようなケアを試してみてくださいね。

  • 枕やクッションで上半身をやや高くして寝かせる(幼児以上のめやす)
  • 寝る前に鼻水を吸い取っておく
  • 部屋を加湿して空気の乾燥を防ぐ

赤ちゃんの場合は、寝かせるときにあおむけを基本とし、授乳のときは縦抱きにすると鼻が楽になりやすいとされています。頭の下に物を入れて高くする方法は、赤ちゃんの安全な眠りの観点から勧められていないため、気になるときは医師に相談すると安心です。

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子どもの鼻づまりでやりがちなNG行動

よかれと思ってやったことが、かえって鼻の状態に負担をかけてしまうこともあります。次の点に気をつけながらケアをしてあげましょう。

気をつけたいケアと望ましい対応

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やりがちなこと気をつけたい理由望ましい対応
綿棒を鼻の奥まで入れる粘膜を傷つけて出血することがある入口付近の見える範囲だけにとどめる
左右の鼻を一度に強くかむ鼻や耳の奥に負担がかかることがある片方ずつ、やさしくかむ
大人の口で直接鼻を吸う保護者の方の感染などにつながることがある手動や電動の鼻吸い器を使う
市販の点鼻薬を自己判断で使い続ける使いすぎでかえって鼻がつまることがある年齢や使用日数を守り、薬剤師や医師に相談する

特に注意したいのが、市販の点鼻薬の使い方です。血管を収縮させて鼻の通りを一時的に助けるタイプの点鼻薬は、使いすぎるとかえって鼻がつまりやすくなることがあると指摘されています。

また、こうした点鼻薬は製品ごとに使用できる年齢が決められており、低年齢の子どもには使えないものもあります。使う前に、対象年齢や使用できる日数を確認し、薬剤師や医師に相談してください。

【年齢別】子どもの鼻づまりの見方と受診の目安

鼻づまりの起こりやすい背景や、家庭でのケアの考え方は、成長段階によって少しずつ変わります。年齢ごとの目安を整理しました。

年齢別|起こりやすい背景と対応のめやす

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月齢・年齢起こりやすい背景家庭でのケアと受診のめやす
生後まもなく〜乳児期鼻の通り道が狭く、主に鼻で呼吸するため詰まりやすい鼻水を吸う、加湿する。飲めない・眠れないときは受診
1歳〜就学前かぜやアレルギー、アデノイドの影響が出やすい家庭ケアで様子を見る。いびきや無呼吸が続けば受診
小学生ごろアレルギー性鼻炎が増えてくる年代環境を整える。症状が続けば耳鼻科やアレルギー科へ

いびきや、寝ているときに一瞬呼吸が止まるような様子が続くときは、アデノイドや扁桃(へんとう)が関わっていることもあります。こうした場合は、子どもの睡眠と呼吸の観点から、一度相談しておくとよいでしょう。

子どもの鼻づまりで病院を受診する目安|小児科と耳鼻科の選び方

家庭でのケアを続けても症状が強いときや、いつもと様子が違うときは、受診を検討しましょう。緊急度のめやすを3段階で整理しました。

受診のめやす|緊急度別のサインと対応

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緊急度見られるサイン対応のめやす
すぐに相談・受診呼吸が苦しそう、胸がへこむ、顔色が悪い、飲めない早めに医療機関へ。夜間・休日は救急相談へ
日中に受診を検討発熱が続く、黄色い鼻水が10日以上、耳を痛がる診療時間内に小児科や耳鼻科へ
家庭で様子を見る機嫌よく眠れている、鼻水が少し出る程度ケアしながら経過を見る。心配なら相談を

呼吸が速い、胸やのどのあたりがへこむといった様子は、呼吸が苦しいときのサインとされています。こうしたときは、早めに医療機関へ相談してください。

また、鼻水が続いたあとに耳を痛がったり、機嫌が悪くなったりするときは、中耳炎を伴っていることもあります。子どもは大人にくらべて鼻と耳をつなぐ管が短く、鼻の炎症が耳に及びやすいとされているためです。

小児科と耳鼻科はどちらを受診する?

どちらを受診すればよいか迷う方も多いと思います。一般的な考え方として、発熱やせきなど全身の症状があるときは小児科、鼻や耳の症状だけが続くときや、鼻水の吸引を希望するときは耳鼻咽喉科が向いているとされています。

迷うときは、まず全身をみてもらえる小児科で相談するのも一つの方法です。かかりつけの医師がいれば、普段の様子を踏まえて判断してもらいやすくなります。

子どもの鼻づまりを繰り返さないための予防と日常のケア

鼻づまりを完全に防ぐことは難しいものの、日ごろのケアで負担を減らしやすくすることはできます。次のような習慣を取り入れてみましょう。

  • こまめに鼻水を取り除いて鼻の通りを保つ
  • アレルギーが疑われるときは寝具やほこりの対策をする
  • 手洗いなどでかぜの感染を防ぐ
  • 気になる症状が続くときは早めに相談する

アレルギー性鼻炎が背景にある場合は、原因となるものを減らす環境づくりが役立つと考えられています。ダニやほこりが気になるときは、寝具をこまめに洗う、掃除をするといった対策から始めてみてくださいね。

なお、鼻づまりによって口呼吸が続くと、睡眠の質や日中の集中力に影響することがあるとされています。長引くときや繰り返すときは、早めに医療機関で相談してみてくださいね。

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子どもの鼻づまりに関するよくある質問

子どもの鼻づまりは何日くらいで治りますか?

かぜに伴う鼻づまりは、数日から1週間ほどで和らいでいくことが多いとされています。ただし、鼻水が10日以上続いたり、黄色い鼻水が長引いたりするときは、副鼻腔炎などが関わっていることもあります。長引く場合は一度受診を検討してください。

鼻づまりで小児科と耳鼻科のどちらを受診すればよいですか?

一般的には、発熱やせきなど全身の症状があるときは小児科、鼻や耳の症状だけが続くときや鼻水の吸引を希望するときは耳鼻咽喉科が向いているとされています。迷うときは、まず小児科で相談すると判断しやすくなります。

市販の点鼻薬を子どもに使ってもよいですか?

製品ごとに使用できる年齢が異なり、低年齢の子どもには使えないものもあります。血管を収縮させるタイプの点鼻薬は、使いすぎるとかえって鼻がつまることがあるとされています。使う前に、対象年齢や使用日数を確認し、薬剤師や医師に相談してください。

鼻づまりがあると口呼吸になり、歯並びに影響しますか?

長く口呼吸が続くと、睡眠の質や集中力、顎(あご)や顔の発育に影響することがあると指摘されています。ただし個人差があり、必ず影響が出るわけではありません。気になるときは、一度医師に相談してみてください。

赤ちゃんの鼻水を口で直接吸ってあげてもよいですか?

保護者の方の感染などにつながることがあるため、口で直接吸う方法は勧められていません。手動や電動の鼻吸い器を使って、少しずつ吸い取ってあげてください。

【まとめ】子どもの鼻づまりは原因の見極めと家庭でのケアが基本

子どもの鼻づまりは、乳幼児の鼻の構造やかぜ、アレルギーなどが背景にあることが多く、まずは原因を見極めながら家庭でケアしていくことが基本になります。

この記事のまとめ
  • 乳幼児は鼻の通り道が狭く、鼻づまりを起こしやすい
  • 主な原因はかぜとアレルギー性鼻炎で、副鼻腔炎やアデノイドなども関わる
  • 家庭では加湿・鼻水の吸引・上半身を少し高くするケアが役立つ
  • 呼吸が苦しそう・飲めない・眠れないときは早めに受診する

鼻づまりでつらそうなお子さんを見ると、親御さんとしても心配になってしまいますよね。まずは慌てず、お子さんの機嫌や眠り、飲み具合を確認してみてください。

夜間や休日など、すぐに病院へ行く時間がないときは、ご自宅からスマートフォンで医師に相談できる小児科オンライン診療「あんよ」を活用するのも選択肢の一つですよ。最終的な判断は医師にご相談ください。