赤ちゃんのおむつかぶれの原因と対処法|皮膚カンジダ症との見分け方と受診の目安をわかりやすく解説

赤ちゃんのおむつかぶれの原因と対処法|皮膚カンジダ症との見分け方と受診の目安をわかりやすく解説

赤ちゃんのおしりが赤くなっていたり、おむつ替えのたびに痛そうに泣いたりすると、見ているこちらまでつらくなってしまいますよね。

「これはおむつかぶれかな?」「病院に行った方がいいのかな」「どうして何度も繰り返すの」と、不安に感じる親御さんも多いのではないでしょうか。

この記事では、赤ちゃんのおむつかぶれが起きる原因や正しいケアの手順、よく似た皮膚カンジダ症との見分け方、受診の目安までをやさしく解説します。

この記事のポイント
  • おむつかぶれはおむつが当たる部分の赤みから始まり、清潔・乾燥・保護のケアが基本です
  • しわの奥まで赤い、境界がくっきりしている場合は皮膚カンジダ症の可能性があります
  • ただれや出血、水ぶくれ、発熱を伴うときは早めに受診を検討しましょう
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目次

すぐに受診すべき?おむつかぶれの緊急度チェック

おむつかぶれの緊急度チェック_まとめ画像

赤ちゃんのおむつかぶれで最初に気になるのは、「今すぐ病院へ行くべきか」という点ですよね。

まずは下の表で、お子さんのおしりの様子がどの状態に近いかを落ち着いて確認してみてください。

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緊急度赤ちゃんのおしりの様子
早めに受診皮膚がただれてジュクジュクしている/出血している
水ぶくれや、膿(うみ)をもったブツブツがある
強い痛みで眠れず、機嫌がとても悪い
発熱など、ほかの症状もある
おむつの外の部分まで赤みが広がっている
数日以内に受診2〜3日ケアを続けても赤みが引かない、または悪化する
しわの奥まで赤い/境界がくっきりした赤みがある
同じような赤みを何度も繰り返している
おうちケアで様子見おむつが当たる部分がうっすら赤いだけ
機嫌・食欲・睡眠はいつもどおり保たれている

「早めに受診」に当てはまるサインがあるときは、平日の診療時間内であれば小児科や皮膚科への受診を検討しましょう。

判断に迷うときや、夜間・休日で病院が開いていないときは、オンライン診療で医師に相談するのも選択肢の一つですよ。

赤ちゃんのおむつかぶれとは?おむつ皮膚炎の特徴

おむつかぶれは、正式には「おむつ皮膚炎」と呼ばれ、おむつが触れている部分に起こる接触皮膚炎(かぶれ)の一つです。

赤ちゃんの皮膚は大人よりも薄く、外からの刺激を防ぐバリア機能も未熟なため、わずかな刺激でも炎症を起こしやすい状態にあります。

多くの赤ちゃんが経験する身近な肌トラブルで、生後まもない時期から、おむつが外れるまでの間によく見られます。

おむつかぶれができやすい場所

おむつかぶれは、おむつが直接あたって刺激を受けやすい場所から始まりやすいのが特徴です。

具体的には、おしりの丸みのある部分や太ももの付け根、下腹部、肛門のまわりなどが赤くなりやすい場所です。

反対に、皮膚のしわの奥は比較的きれいなことが多く、これはあとで説明する皮膚カンジダ症との見分けにも役立つポイントになります。

赤ちゃんのおむつかぶれの主な原因

赤ちゃんのおむつかぶれの主な原因_まとめ画像

おむつかぶれは一つの原因で起こるとは限らず、いくつかの刺激が重なって起こることが多いと考えられています。

おむつの中がどんな状態になっているかをイメージすると、原因が理解しやすくなりますよ。

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主な原因どのように刺激になるか
尿や便尿が分解されてできるアンモニアや便に含まれる消化酵素が皮膚への刺激になります
蒸れおむつの中の湿気で皮膚がふやけ、刺激を受けやすくなります
摩擦おむつと皮膚がこすれて、バリア機能が低下します
拭きすぎおしりふきで強くこするケアが刺激になることがあります
下痢便の回数が増え、皮膚が刺激にさらされる時間が長くなります

特に下痢をしているときは、ゆるい便が繰り返し皮膚に触れるため、短時間でおむつかぶれが悪化しやすくなります。

離乳食が始まって便の性質が変わる時期も、赤みが出やすいタイミングとして知られています。

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おむつかぶれの症状の進み方と皮膚カンジダ症との見分け方

おむつかぶれは、軽い赤みから始まり、ケアが遅れると少しずつ症状が強くなっていきます。

また、「なかなか治らないおむつかぶれ」の中には、皮膚カンジダ症という別の病気が隠れていることもあります。

症状の進み方の目安

症状の程度を知っておくと、受診のタイミングを判断しやすくなります。

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程度皮膚の様子の目安
軽いおむつが当たる部分がうっすら赤い。かゆみは軽いことが多い
中くらい赤みが強くなり、赤いブツブツや皮膚のむけが見られる
強いただれてジュクジュクする、水ぶくれや出血を伴うことがある

赤ちゃんは自分で症状を伝えられないため、おむつ替えや入浴のときに強く泣く場合は、痛みやしみる感じがあるサインのこともあります。

おむつかぶれと皮膚カンジダ症の違い

皮膚カンジダ症(乳児寄生菌性紅斑)は、カンジダという真菌(カビの一種)が増えて起こる皮膚炎で、おむつかぶれとは別の病気です。

見た目が似ていても対処法が異なるため、次の特徴を確認してみましょう。

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見分けのポイントおむつかぶれ皮膚カンジダ症
赤くなる場所おむつが当たる面が中心しわの奥や股の間まで広がる
境界ぼんやりしているくっきりしていることが多い
周りの様子均一な赤み赤みの周りに小さなブツブツ(衛星病巣)が出やすい
経過清潔ケアで改善しやすい清潔にしても治りにくいことが多い

皮膚カンジダ症には抗真菌薬が必要で、おむつかぶれ用に処方されるステロイド外用薬を自己判断で使うと、かえって悪化させてしまうことがあります。

「清潔にしても治らない」「しわの奥まで赤い」と感じたときは、自己判断で市販薬を続けず、小児科や皮膚科で相談することをおすすめします。

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赤ちゃんのおむつかぶれの正しいケアと対処法

おむつかぶれのケアの基本は、刺激を減らし、皮膚を清潔で乾いた状態に保ち、外からの刺激から守ることです。

「清潔・乾燥・保護」の3つを、やさしく、こまめに続けることがいちばんのポイントです。

  • 汚れたらすぐに交換し、皮膚が尿や便に触れる時間を短くする
  • おしりはこすらず、ぬるま湯で洗い流すか、湿らせた布で押さえるように拭く
  • 洗ったあとは押さえ拭きで水分を取り、しっかり乾かしてから保湿する

保湿には、皮膚の表面に膜を作って刺激から守る、ワセリンなどの保湿剤や酸化亜鉛(亜鉛華)を含む軟膏が使われることがあります。

おむつ替えのたびに薄く塗り広げておくと、尿や便が直接皮膚に触れにくくなります。

時々おむつを外して、おしりを数分だけ空気にさらす時間をつくるのも、乾燥を助けるうえで役立ちますよ。

市販薬を使うときに気をつけたいこと

軽いおむつかぶれには、酸化亜鉛や、ステロイドを含まない抗炎症成分などが配合された市販の外用薬が使われることもあります。

ただし、市販のステロイド外用薬を自己判断で使うのは避けたいところです。

先ほどお伝えしたように、症状が皮膚カンジダ症だった場合、ステロイドはかえって悪化を招くことがあるためです。

市販薬を選ぶ際は薬剤師に相談し、数日使っても改善しないときは、使い続けずに医療機関を受診しましょう。

見直したいおうちケアのポイント

よかれと思って続けているケアが、かえって刺激になっていることもあります。

次のような点に心当たりがあれば、やさしいケアに切り替えてみてくださいね。

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見直したいケアおすすめの方法
おしりふきで強くこする押さえるように拭くか、ぬるま湯で洗い流す
香料やアルコール入りのおしりふきを使う刺激の少ないタイプを選ぶ
濡れたまま新しいおむつをつけるしっかり乾かしてからおむつをつける
自己判断でステロイドを塗り続ける改善しなければ受診して相談する
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月齢・年齢別に気をつけたいこと

おむつかぶれは、赤ちゃんの成長の段階によって起こりやすい場面が少しずつ変わります。

お子さんの今の時期に合わせて、注意したいポイントを確認しておきましょう。

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時期気をつけたいこと
新生児〜低月齢排便の回数が多く、皮膚も特に薄いため、こまめな交換と保護が大切です
離乳食が始まる頃便の性質が変わり、赤みが出やすくなることがあります
下痢のとき時期にかかわらず、交換の回数を増やして丁寧に洗浄・保護をします

どの時期でも、赤みが強い、ただれている、繰り返すといった場合は、月齢が低いほど早めの相談を心がけると安心です。

おむつかぶれはうつる?

「きょうだいや保育園のお友だちにうつらないか心配」という声もよく聞かれます。

尿や便の刺激・蒸れ・摩擦などで起こる通常のおむつかぶれ(接触皮膚炎)は、人にうつるものではありません。

一方で、皮膚カンジダ症の原因となるカンジダは、もともと皮膚や体にいる常在菌が増えて発症するものです。

そのため、通常は人から人へうつる病気ではないと考えられていますが、症状が気になるときは医師に確認すると安心ですよ。

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赤ちゃんのおむつかぶれを繰り返さないための予防

おむつかぶれは、日々のちょっとした工夫で予防しやすくなります。

治ったあとも「清潔・乾燥・保護」を習慣にしておくと、繰り返しにくくなりますよ。

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予防のポイント具体的な工夫
清潔汚れたらこまめに交換し、やさしく洗浄する
乾燥押さえ拭きで水分を取り、乾かしてからおむつをつける
保護保湿剤で皮膚を保護し、通気性の良いサイズの合ったおむつを選ぶ

洗ったあとに保湿剤で皮膚を守ることは、国立成育医療研究センターも、皮膚のバリア機能を保つスキンケアの基本として大切にしている考え方です。

おむつのサイズが合っているかは、太ももやウエストに跡がついていないかで確認できます。

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夜間・休日や繰り返すときの相談先

おむつかぶれは自宅でのケアで良くなることも多いものの、判断に迷う場面は少なくありません。

症状やご家庭の状況に合わせて、相談先を選んでみてください。

相談先こんなときに
小児科発熱など全身の症状がある/かかりつけ医がいる
皮膚科皮膚の症状が強い/繰り返して治りにくい
オンライン診療受診先に迷う/夜間・休日で病院が開いていない

夜間や休日に急に症状が悪化して不安なときは、電話で相談できる子ども医療電話相談(#8000)も、住んでいる地域の状況に応じて活用できます。

自宅から医師に相談したいときは、小児科オンライン診療を利用して様子を診てもらうのも一つの方法です。

なお、オンライン診療では、医師の判断により対面での受診をおすすめする場合や、お薬を処方できない場合もあります。

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よくある質問(FAQ)

おむつかぶれは何日くらいで治りますか?

軽いおむつかぶれであれば、清潔・乾燥・保護のケアを続けることで、数日で落ち着いてくることが多いとされています。

ただし2〜3日ケアをしても改善しない、または悪化する場合は、ほかの皮膚炎が隠れていることもあるため受診を検討しましょう。

おしりふきは使わない方がいいですか?

おしっこだけのときは、無理におしりふきで拭かず、ぬるま湯で洗い流したり、湿らせた布で押さえたりするだけでもかまいません。

おしりふきを使う場合は、刺激の少ないタイプを選び、こすらずやさしく押さえるように使うのがおすすめです。

おむつかぶれのとき、お風呂に入っても大丈夫ですか?

基本的には入って問題ありません。熱すぎないお湯で、泡立てた石けんを使い、こすらずやさしく洗いましょう。

お風呂上がりは押さえ拭きで水分を取り、乾かしてから保湿剤を塗ってあげてください。

市販のステロイドを塗っても良いですか?

自己判断での使用は避けましょう。症状が皮膚カンジダ症だった場合、ステロイドはかえって悪化を招くことがあります。

市販薬を選ぶときは薬剤師に相談し、改善しないときは医療機関で相談してください。

おしりに白いカスのようなものが付いているのはなぜですか?

しわの奥まで赤く、境界がはっきりしていて、白い皮がめくれるような場合は、皮膚カンジダ症の可能性があります。

通常のおむつかぶれのケアで治りにくいと感じたら、小児科や皮膚科で確認してもらうと安心です。

【まとめ】赤ちゃんのおむつかぶれは「清潔・乾燥・保護」の丁寧なケアが基本

赤ちゃんのおむつかぶれは、おむつの中の刺激や蒸れによって起こる身近な肌トラブルで、毎日のやさしいケアが改善と予防のカギになります。

この記事のまとめ
  • おむつかぶれはおむつが当たる部分の赤みから始まり、清潔・乾燥・保護のケアが基本になる
  • しわの奥まで赤い、境界がくっきりしている場合は皮膚カンジダ症の可能性がある
  • 皮膚カンジダ症にステロイドを自己判断で使うと悪化することがあるため受診して相談する
  • ただれ・出血・水ぶくれ・発熱があるときは早めに受診を検討する
  • 治ったあとも清潔・乾燥・保護を習慣にすると繰り返しにくくなる

おしりの赤みは軽く見えても、痛がる赤ちゃんの様子を見ると心配になってしまいますよね。

夜間や休日など病院に行く時間がないときや、受診すべきか迷うときは、小児科オンライン診療「あんよ」を活用して相談するのも選択肢の一つですよ。

最終的な判断は医師に相談してください。