赤ちゃんの鼻水はどうしたらいい?原因・月齢別の対処法と受診の目安をわかりやすく解説

赤ちゃんの鼻水はどうしたらいい?原因・月齢別の対処法と受診の目安をわかりやすく解説

赤ちゃんが鼻をフガフガと鳴らしていたり、鼻づまりで苦しそうにおっぱいを飲んでいたりすると、見ているこちらまで心配になりますよね。

「このまま様子を見ていいのかな」「病院に連れて行くべき?」「家で鼻水を吸ってあげても大丈夫?」と、迷う親御さんも多いのではないでしょうか。

この記事では、赤ちゃんの鼻水が出る原因や月齢別の対処法、家庭での正しい鼻吸引のしかた、そして受診の目安までを、公的機関の情報をもとにわかりやすく解説します。

読み終えた頃には、慌てずにお子さんの様子を見極められるようになる内容です。気になる症状があるときは、無理をせず医師に相談してくださいね。

この記事のポイント
  • 赤ちゃんは鼻で呼吸をすることが多く、鼻がつまると母乳やミルクが飲みにくくなることがあります
  • 家庭でのケアは鼻吸引と加湿が基本で、市販の点鼻薬やかぜ薬は自己判断で使わないことが大切です
  • 生後3か月未満の発熱や、呼吸が速く苦しそうなときは早めの受診を検討しましょう
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本記事の編集方針について

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本記事は、疾患や症状に関する一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。また、特定の医薬品・医療機器・治療法の効果を保証・推奨するものでもありません。気になる症状やご不安がある場合は、自己判断せず、医療機関にご相談ください。

なお、本記事の内容は公開時点の情報に基づいており、最新の医学的知見や制度改正により変わる場合があります。

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目次

赤ちゃんの鼻水が出るのはなぜ?まず知っておきたい基本

赤ちゃんの鼻水は、体を守るための自然な働きであることがほとんどです。

まずは、鼻水が出る仕組みと、赤ちゃんが鼻づまりで苦しくなりやすい理由を確認しましょう。

赤ちゃんの鼻水が出る理由_まとめ画像

鼻水は体を守るための自然な反応

鼻水は、ウイルスやほこりなどの異物を外へ洗い流そうとする、体の防御反応の一つと考えられています。

鼻の内側は粘膜でおおわれていて、ウイルスや花粉などの刺激を受けると分泌が増えます。

これが鼻水として出てくるため、鼻水そのものは悪いものではなく、体が異物に反応しているサインといえます。

赤ちゃんは鼻がつまりやすく苦しくなりやすい

生まれて間もない赤ちゃんは、口ではなく鼻で呼吸をすることが多いとされています。

鼻の通り道も大人より狭いため、少しの鼻水でもつまりやすいのが特徴です。

そのため鼻がつまると、母乳やミルクを飲むときに息継ぎがしにくくなり、途中で乳首を離したり、機嫌が悪くなったりすることがあります。

鼻づまりが気になるときの対処は、子どもの鼻づまりの原因と対処法でも詳しく解説しています。

ウイルスによるかぜの鼻の症状は、2週間ほど続くこともあるとされています。

長く感じても、機嫌や食欲が保たれていれば、家庭でケアをしながら様子を見られることが多いです。

鼻水の色や状態からわかること

鼻水は、色や粘り気によって、体の状態をある程度うかがい知る手がかりになります。

代表的なタイプを整理しました。

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鼻水の状態見られやすい場面考えられること
サラサラで透明かぜの引き始め・アレルギーのときウイルス性のかぜやアレルギーの初期に多いとされる
少し粘り気があり白っぽいかぜが数日続いたころ感染が進む途中でみられることがある
黄色〜緑色で粘りが強い鼻づまりや咳をともなうとき副鼻腔炎などが疑われることもある

ただし、鼻水の色はあくまで目安の一つです。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会でも、黄色や緑色のドロッとした鼻汁が続くときは鼻副鼻腔炎が疑われるとされていますが、色だけで原因を決めることはできません。

気になるときは自己判断をせず、鼻水以外の様子とあわせて医師に相談すると安心です。

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【月齢別】赤ちゃんの鼻水・鼻づまりの対応

ひとくちに赤ちゃんといっても、月齢によって気をつけたいポイントは少しずつ変わります。

目安として整理しましたので、お子さんの月齢にあわせて確認してみてください。

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月齢の目安とくに気をつけたいこと家庭での対応の目安
新生児〜生後3か月発熱があるときは要注意38℃以上の熱は元気そうでも早めに受診を検討
生後3〜6か月鼻づまりで飲みや睡眠に影響しやすい授乳前や就寝前にやさしく鼻吸引・加湿を行う
生後6か月〜1歳感染症にかかりやすくなる時期呼吸が苦しそう・飲みが悪いときは受診を検討
1歳以降鼻をかむ練習を少しずつ始めるすすらず片方ずつかむ/長引けば耳鼻科へ相談

生後3か月未満の赤ちゃんは、まだ体の抵抗力が十分ではありません。

そのため鼻水にくわえて38℃以上の発熱があるときは、元気そうに見えても早めに受診を検討するのがすすめられています。

発熱をともなうときの見極めは、子どもの急な発熱の対処法と受診の目安もあわせて参考にしてください。

家庭でできる赤ちゃんの鼻水ケア

赤ちゃんの鼻水は、家庭でのケアで少し楽にしてあげられることが多いです。

ここでは、鼻吸引・加湿・鼻のかみ方という3つの基本を解説します。

鼻吸引でこまめに鼻水を取り除く

まだ自分で鼻をかめない赤ちゃんは、器具を使って鼻汁を吸い取る方法が日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会ですすめられています。

吸引器には手動タイプや電動タイプ、チューブ式などがあり、使いやすいものを選んで構いません。

鼻汁を取り除くことは、赤ちゃんの呼吸を楽にし、鼻の奥に鼻水がたまるのを防ぐことにつながると考えられています。

上手に吸うためのポイント
  • お風呂上がりなど、鼻の通りがよいタイミングに行う
  • 吸引の先を奥まで無理に入れず、やさしく短い時間で吸う
  • 就寝前と起床時を中心に行うと呼吸が楽になりやすい
  • 強い圧で吸いすぎず、いやがるときは無理をしない

吸引のあとに鼻血が出たときは、あわてず小鼻を清潔なティッシュの上から5〜10分ほどやさしく押さえてください。

毎回のように出血をくり返す場合は、一度耳鼻科で状態を確認してもらうと安心です。

部屋を加湿して鼻の通りを助ける

空気が乾くと鼻の粘膜も乾いて、鼻づまりを感じやすくなることがあります。

加湿器などで部屋の湿度を適度に保つと、鼻の通りを助けることが期待できます。

加湿器を使うときは清潔に保ち、こまめに水を替えるようにしましょう。

鼻のかみ方を少しずつ教える

1歳を過ぎて練習できそうであれば、鼻のかみ方を少しずつ教えていきましょう。

学会によると、鼻はすすらずに、片方ずつ静かにかむことが大切とされています。

ティッシュを細く裂いて鼻の前で揺らし、片方の鼻から息を出して動かす遊びから始めると、無理なく練習できます。

赤ちゃんの鼻水でやってはいけないこと

赤ちゃんの鼻水でやってはいけないこと_まとめ画像

よかれと思ったケアが、かえって赤ちゃんの負担になることがあります。

次の行動は避けて、安全にケアをしてあげましょう。

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避けたい行動理由
保護者が口で直接、鼻を吸う学会でもすすめられておらず、感染がうつる心配がある
綿棒やティッシュを鼻の奥まで入れる粘膜を傷つけ、鼻血や炎症の原因になることがある
市販の点鼻薬を自己判断で使う乳幼児では重い副作用の心配があり、専門家への相談が必要とされる
2歳未満にかぜ薬を自己判断で使う医師の診療を優先し、やむを得ないときは薬剤師に相談する
鼻を強くかませる・強い圧で吸いすぎる耳に負担がかかり、痛みが出ることがある

鼻づまり用の市販の点鼻薬(血管収縮薬)は、乳幼児には重い副作用の心配があるため、自己判断での使用は避けるのが安心です。

また、2歳未満のお子さんのかぜ症状には、市販薬より医師の診療を優先することが国立成育医療研究センターなどで案内されています。薬を使う前に、薬剤師や医師に相談してください。

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赤ちゃんの鼻水で受診する目安

鼻水は家庭で様子を見られることも多い一方で、早めの受診が望ましいサインもあります。

緊急度ごとに整理しましたので、迷ったときの参考にしてください。

すぐに受診・救急を検討したいサイン

次のような様子があるときは、鼻水だけの問題ではないことがあります。ためらわず医療機関に相談してください。

  • 呼吸が速く、肋骨の間や下がペコペコとへこむ(陥没呼吸)
  • 小鼻がぴくぴく動く、ゼーゼー・ヒューヒューと苦しそう
  • 唇や顔色が青白い、ぐったりして反応が乏しい
  • 母乳やミルクをほとんど飲めない、水分がとれない
  • 生後3か月未満で38℃以上の発熱がある
  • けいれんがある、呼吸が一瞬止まるような様子がある

呼吸の速さが気になるときは、赤ちゃんの呼吸が早いときの目安とサインもあわせて参考にしてください。

夜間や休日で迷うときは、小児救急電話相談(#8000)や救急安心センター事業(#7119)に相談する方法もあります。

診療時間内に受診を検討したい症状

命に関わる緊急性は低くても、診療時間内に相談したほうがよい症状があります。

  • 黄色や緑色の鼻水、咳が1週間以上続いている
  • 耳を気にする、しきりに耳に手をやる、機嫌が悪い
  • 鼻づまりで眠れない、飲みが悪い日が続く
  • 発熱が続く、いったん下がった熱がぶり返す

家庭で様子を見てよいことが多い状態

次のような場合は、家庭でケアをしながら様子を見られることが多いとされています。

  • 機嫌・食欲・睡眠が普段どおり保たれている
  • 鼻水以外の症状が軽く、熱がない
  • 母乳やミルクをいつもどおり飲めている

ただし、これはあくまで一般的な目安です。判断に迷うときや不安が強いときは、最終的な判断を医師に委ねてください。

長引く赤ちゃんの鼻水で気をつけたい病気

鼻水が長く続くときは、その奥に別の病気が隠れていることもあります。

代表的なものを知っておきましょう。

中耳炎

赤ちゃんは鼻と耳をつなぐ管が短く水平に近いため、鼻の菌やウイルスが耳に届きやすいとされています。

耳を痛がる、発熱、耳だれ、機嫌が悪いなどの様子があるときは、中耳炎を起こしていることがあります。

気づきにくいこともあるため、鼻水が長引くときは耳の様子もあわせて見てあげましょう。

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副鼻腔炎

黄色や緑色のねばった鼻水と鼻づまりが続き、痰のからんだ咳をともなうときは、副鼻腔炎が疑われることがあります。

多くはかぜをきっかけに起こるとされ、幼児の場合は比較的治りやすいといわれています。

症状が続くときは、きちんと治療を受けながら、鼻の中をためこまないケアを続けることが大切です。

RSウイルス感染症

RSウイルスは、厚生労働省によると、2歳までにほとんどの子どもが一度は感染するとされる身近なウイルスです。

多くは数日で軽くなりますが、はじめて感染した赤ちゃんの一部では、咳がひどくなりゼーゼーと息苦しくなることがあります。

とくに生後6か月ごろまでの赤ちゃんでは症状が強く出ることがあるため、呼吸の様子に注意し、苦しそうなときは早めに受診してください。

何科を受診する?小児科と耳鼻科・オンライン診療

赤ちゃんの鼻水は、小児科でも耳鼻咽喉科でも相談できます。

状況にあわせて選びましょう。

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受診先こんなときにおすすめ
小児科発熱や飲みの悪さなど、体全体の様子が気になるとき
耳鼻咽喉科鼻づまりや鼻水が中心のとき/鼻の奥までしっかり吸引したいとき
オンライン診療受診先に迷うとき/夜間・休日で近くの病院が開いていないとき

かかりつけの医師がいる場合は、まず相談してみると、その後の受診先の判断もしやすくなります。

夜間・休日に困ったときのオンライン診療という選択肢

赤ちゃんの鼻水や鼻づまりは、病院が閉まっている夜間や休日に気になることも少なくありません。

そんなときは、スマートフォンから医師に相談できる小児科オンライン診療も選択肢の一つです。

オンライン診療で相談しやすい目安
  • 受診すべきか様子を見てよいか判断に迷う
  • 家庭でのケアの方法を確認したい
  • 平日に通院する時間が取りにくい

一方で、呼吸が苦しそう、ぐったりしている、顔色が悪いといった場合は、対面診療や救急の受診が優先です。

なお、医師の判断により、対面での受診をおすすめする場合や、処方ができない場合もあります。

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赤ちゃんの鼻水に関するよくある質問

鼻水を吸いすぎると中耳炎になりませんか?

やさしく吸引する分には、心配しすぎる必要はないと考えられています。

むしろ鼻の奥に鼻水がたまったままの状態が続くほうが、耳に影響しやすいとされています。

ただし強い圧で吸いすぎると耳に負担がかかることがあるため、やさしく短時間で行いましょう。

透明な鼻水なら受診しなくて大丈夫ですか?

鼻水の色は目安の一つにすぎません。

透明でも、飲みや睡眠、呼吸のしづらさ、発熱などがあれば受診を検討してください。

判断のポイントは、色よりも赤ちゃん全体の様子にあります。

鼻水は出ていますが熱もなく元気です。登園できますか?

一般的には、熱がなく機嫌や食欲が保たれていれば登園できることが多いです。

ただし園によって方針が異なるため、通っている園や医師に確認しておくと安心につながります。

赤ちゃん用の市販の点鼻薬やかぜ薬を使ってもいいですか?

2歳未満のお子さんでは、市販薬より医師の診療が優先とされています。

とくに鼻づまり用の点鼻薬は、乳幼児では使うべきではないとされています。使う前に必ず薬剤師や医師に相談してください。

加湿はどのくらいすればいいですか?

明確な数値にこだわる必要はなく、空気が乾きすぎない程度を目安にしましょう。

赤ちゃんが過ごしやすそうか、鼻の通りが楽そうかを見ながら調整してあげてください。

【まとめ】赤ちゃんの鼻水は正しいケアと受診の見極めで対応しましょう

赤ちゃんの鼻水は、体を守るための自然な反応であることがほとんどです。

家庭でのケアを行いながら、受診したほうがよいサインを知っておくことで、慌てずに対応しやすくなります。

この記事のまとめ
  • 赤ちゃんは鼻で呼吸をすることが多く、鼻づまりで飲みや睡眠に影響が出やすい
  • 家庭でのケアは、やさしい鼻吸引と適度な加湿が基本になる
  • 保護者が口で直接吸う、市販の点鼻薬やかぜ薬を自己判断で使うことは避ける
  • 生後3か月未満の発熱や、呼吸が速く苦しそうなときは早めに受診する
  • 鼻水が長引くときは中耳炎や副鼻腔炎、RSウイルスなどにも気を配る

お子さんの鼻水が続いたり、苦しそうにしていたりすると、親御さんとしてはとても心配になりますよね。

「受診すべきか迷う」「夜間や休日で近くの病院が開いていない」といったときは、ご自宅から医師に相談できる小児科オンライン診療「あんよ」を活用するのも選択肢の一つですよ。

最終的な判断は医師に相談してください。