夜中に急に泣き出した赤ちゃんが、しきりに耳に手を当てている姿を見てドキッとしたことはありませんか。
「もしかして中耳炎?」「でも熱はないし、痛いとも言えない年齢だし…」と、判断に迷う親御さんは少なくありません。
赤ちゃんの中耳炎は、3歳までに多くのお子さんが一度は経験するありふれた病気で、早めに気づいて対応すれば多くの場合は数日〜1〜2週間で落ち着きます。
この記事では、赤ちゃんが見せる中耳炎のサインを月齢別にまとめ、症状・受診の目安・家庭でのケア・最新ガイドラインに基づく治療法・予防までを順を追って解説します。
読み終えた頃には、「今すぐ受診すべきか」「翌朝まで様子を見ていいか」を、ご自宅で落ち着いて判断できる内容になっています。
本記事の編集方針・医師監修プロセスについて
あんよマガジンは、編集方針・医師監修プロセスに則り、公的機関・学会ガイドライン等の一次情報をもとに、医師による監修を経て記事を制作しています。
※本記事には、運営する小児科オンライン診療「あんよ」のサービス紹介を含みます。
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本記事は一般的な医学情報の解説を目的としており、個別の診断・治療を指示するものではありません。最終的な判断は医師にご相談ください。
赤ちゃんの中耳炎とは|知っておきたい3つのタイプ

中耳炎は、鼓膜の奥にある「中耳」という空間に炎症が起こる病気の総称です。
赤ちゃんに多い中耳炎は、症状の出方によって大きく3つのタイプに分けられます。
タイプを知っておくと、症状の見え方や治療の流れを理解しやすくなります。
| タイプ | 主な特徴 | 痛みの有無 |
|---|---|---|
| 急性中耳炎 | 風邪のあとに細菌などが中耳に入り、急に発症する | 強い |
| 滲出性(しんしゅつせい)中耳炎 | 中耳に液体がたまるが、急な痛みは少ない | 少ない |
| 反復性中耳炎 | 急性中耳炎を短期間に何度も繰り返す状態 | 強い(再発時) |
急性中耳炎|赤ちゃんに最も多いタイプ
急性中耳炎は、鼻やのどの炎症から細菌やウイルスが耳管を通って中耳へ入り、急に強い炎症を起こすタイプです。
MSDマニュアル家庭版では、生後3か月から3歳までに最も多くみられる病気と紹介されています。
主な症状は耳の痛み・発熱・耳だれの3つで、夜中に急に泣き出す場面で気づかれることが多いです。
赤ちゃんは痛みを言葉にできないため、機嫌の悪さや耳を触るしぐさが大切な手がかりになります。
滲出性中耳炎|痛みが少なく気づかれにくい
滲出性中耳炎は、急性中耳炎が落ち着いたあとや風邪の後に、中耳に液体(滲出液)がたまった状態が続くタイプです。
急な痛みや発熱は少なく、聞こえにくさが主な症状になります。
赤ちゃんでは「呼んでも反応が鈍い」「テレビの音を大きくしたがる」といったサインが、後から気づかれることもあります。
聞こえにくさが長く続くと、ことばの発達に影響する可能性があるとされており、医師による定期的な観察が大切です。
反復性中耳炎|短期間に何度も繰り返す
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、過去6か月以内に3回以上、または1年以内に4回以上の急性中耳炎を繰り返す状態を反復性中耳炎と定義しています。
2歳未満の赤ちゃんに多く、免疫の未熟さや集団保育などの環境要因が関わっているとされます。
繰り返す場合は、原因の見直しや予防的な治療を検討するため、耳鼻咽喉科で継続して相談することが推奨されています。
なぜ赤ちゃんは中耳炎になりやすい?体の構造と4つの理由
「うちの子だけ何度も中耳炎になる気がする」と感じる親御さんは多いですが、赤ちゃんが中耳炎になりやすいのには医学的な理由があります。
主な理由は、耳と鼻をつなぐ管の構造と、免疫の発達段階にあります。
耳管が大人より太く・短く・水平
赤ちゃんの耳管は、大人と比べて太く・短く・水平に近い形をしています。
そのため鼻やのどにいる細菌やウイルスが、耳管を通って中耳に入りやすい構造になっています。
成長とともに耳管は細く長くなり、角度も急になるため、5〜6歳を過ぎる頃から中耳炎の頻度は徐々に減っていきます。
免疫機能が未発達
小児急性中耳炎診療ガイドライン2024年版 改訂のポイントでも示されているように、生後6か月から2歳ごろは免疫反応がまだ発達途上です。
胎盤を通して受け取った母体からの免疫は生後6か月ごろまでに減少していくため、ちょうどこの時期から感染症にかかりやすくなります。
免疫が育つにつれて、中耳炎にかかる回数も自然と減っていきます。
鼻水が多く、自分でかめない
赤ちゃんは風邪をひきやすいうえに、自分で鼻をかむことができません。
鼻水が長く鼻の奥にたまると、その中で細菌が増え、耳管を通って中耳に入り込みやすくなります。
家庭での鼻水ケアは、中耳炎の予防にもつながる大切な習慣です。
保育園など集団生活で感染機会が増える
保育園や児童館などで他の子どもと過ごす時間が長くなると、風邪をひく機会が増え、結果として中耳炎にもかかりやすくなります。
集団生活そのものを避ける必要はありませんが、流行期は手洗いや鼻水ケアを丁寧に行うことが大切です。
赤ちゃんが見せる中耳炎のサイン|月齢別チェック表
赤ちゃんは「耳が痛い」と言葉で伝えることができません。
そのため、月齢ごとに出やすい「いつもと違う」サインを知っておくことが、早期発見の鍵になります。
ご家庭での観察ポイントを、月齢別に整理しました。
| 月齢の目安 | 気づきやすいサイン |
|---|---|
| 生後0〜6か月 | 急に火がついたように泣く/ミルクを飲みたがらない/顔をしかめる |
| 生後7〜12か月 | 耳に手を当てる・引っ張る/頭を左右にふる/夜泣きが急に増える |
| 1〜2歳 | 「みみ」「いたい」と言う/音への反応が鈍い/呼んでも振り向かない |
| 2〜3歳 | 「耳が痛い」と訴える/テレビの音を大きくしたがる/耳をしきりに気にする |
すべてのサインが必ず出るわけではありません。
複数のサインが重なっているとき、または風邪をひいた数日後に機嫌が急に悪くなったときは、中耳炎を疑って耳鼻咽喉科または小児科に相談することをおすすめします。
風邪との見分け方
風邪と急性中耳炎は症状が似ているため、特に乳幼児では見分けが難しい病気とされています。
下の表は、ご家庭で参考にしていただける目安です。
| 観察ポイント | 風邪のときに多い様子 | 中耳炎が疑われる様子 |
|---|---|---|
| 機嫌 | だるそうだが抱っこで落ち着く | 抱っこしても泣き止みにくい |
| 耳のしぐさ | 特に変化なし | 耳をしきりに触る・引っ張る |
| 発熱の経過 | 数日でゆるやかに下がる | 一度下がった熱が再び上がる |
| 耳だれ | なし | 耳から黄色や血の混じった液体が出る |
「耳だれ」が出ている場合は、すでに鼓膜が破れている可能性があるため、なるべく早めに受診してください。
中耳炎の主な症状|耳痛・発熱・耳だれ・聞こえにくさ

医療機関で診察される際にもよく確認される、代表的な4つの症状について整理します。
耳の痛み
中耳に膿(うみ)がたまると、鼓膜が内側から押されて強い痛みが起こります。
赤ちゃんでは、突然の激しい泣き・耳を触る動き・寝かせると泣く(横になると痛みが強くなる)といった形で現れます。
夜間に痛みが強くなる傾向があり、夜中の急な大泣きで中耳炎が発見されることも少なくありません。
発熱
小児急性中耳炎診療ガイドライン2024年版でも、発熱は重症度を判定するときの重要な目安とされています。
37℃台のことが多いですが、重症の場合は38〜39℃台になることもあります。
発熱だけでは中耳炎と判断できないため、機嫌や耳のしぐさ、鼻水の有無もあわせて確認することが大切です。

耳だれ(耳漏)
耳の中から液体が流れ出てくる症状を耳だれ(耳漏)と呼びます。
色は黄色や白っぽい場合が多く、まれに血が混じることもあります。
耳だれが出るときは、中耳にたまった膿が圧で鼓膜を押し破って外に出てきた状態と考えられ、痛みは一時的に和らぐことがあります。
ただし鼓膜が破れていても、多くの場合は自然にふさがります。
耳だれが出たら無理に綿棒で掃除せず、ガーゼで外側をやさしくぬぐい、なるべく早く医療機関を受診してください。
聞こえにくい・反応が鈍い
中耳に膿や液体がたまると、音が伝わりにくくなり一時的な聞こえにくさが起こります。
「呼んでも振り向かない」「テレビの音を大きくする」「会話の反応が遅れる」といったサインが、滲出性中耳炎で見つかることもあります。
聞こえにくさが続くと、ことばの発達や学習に影響する可能性があるため、長引く場合は耳鼻咽喉科での聴力評価を相談しましょう。

受診の目安|緊急度別チェック表で判断する
「すぐ受診すべきか」「翌日まで様子を見ていいか」は、親御さんが一番悩むポイントです。
ここでは緊急度を3段階に分けて、目安を整理します。
最終的な判断は医師にご相談いただくことを前提に、参考としてご活用ください。
| 緊急度 | 主な状態 | 行動の目安 |
|---|---|---|
| すぐ受診(救急受診も検討) | 耳だれが続く/40℃近い高熱/ぐったりして反応が鈍い/けいれん/顔の一部が動かない | 夜間休日救急・救急外来へ/迷えば#8000・#7119に相談 |
| 翌日受診 | 耳を痛がる/38℃前後の発熱/夜中に泣いて寝つけない/鼻水のあとに機嫌が悪い | 翌朝、小児科または耳鼻咽喉科を受診 |
| 家庭で経過観察 | 機嫌・食欲ともに普段通り/鼻水のみで耳のしぐさはない/体温は平熱 | 鼻水ケアを行い、症状が変わったら受診 |
すぐ受診を検討したい4つの危険サイン
次のような症状がある場合は、夜間でもためらわずに医療機関を受診してください。
- 強い耳痛で泣き止まず、ぐったりしている
- 黄色や血の混じった耳だれが続いている
- 40℃近い高熱、けいれん、意識がぼんやりしている
- 顔の片側だけ動かしにくい、表情がゆがむ
特に顔の動きや意識の変化は、まれにみられる合併症のサインの可能性があるとされています。
迷う場合は、夜間でも小児救急電話相談 #8000に電話で相談すると、看護師・小児科医が対応してくれます。
翌朝の受診で問題ないケース
夜の段階では強い症状がなく、解熱鎮痛薬で痛みが落ち着いている場合は、翌朝の受診でも対応できることが多いです。
ただし、痛みがぶり返す・解熱しないなどの変化があれば、夜間でも受診を検討してください。
中耳炎は何科にかかる?小児科と耳鼻咽喉科の使い分け
「中耳炎は小児科?耳鼻科?」と迷う親御さんは多いです。
実際にはどちらでも初期診療は可能で、状況に応じて使い分けるのが現実的です。
| 受診先 | 向いている状況 |
|---|---|
| 小児科 | 発熱や鼻水など全身の症状がある/普段からかかりつけがある/月齢が低い |
| 耳鼻咽喉科 | 耳だれや強い耳痛が中心/中耳炎を繰り返している/鼓膜の処置が必要な可能性 |
| 救急外来 | 夜間にぐったりしている/けいれん/顔の動きの異常がある |
小児科で診察後、必要に応じて耳鼻咽喉科への紹介が行われることもあります。
逆に、耳鼻咽喉科で受診中に発熱や全身症状が強い場合は、小児科と連携して治療することもあります。
病院での治療法|最新ガイドラインに基づく対応
医療機関での治療は、年齢・症状・鼓膜の状態をもとに重症度を判定し、それに応じて行われます。
ここでは小児急性中耳炎診療ガイドライン2024年版に基づく、代表的な治療の流れをご紹介します。
軽症の場合は3日間の経過観察が基本
2024年版ガイドラインの改訂ポイントでも示されているように、軽症の急性中耳炎には、まず3日間ほど抗菌薬を使わずに経過観察を行う方針が推奨されています。
この間は、発熱や痛みに対して解熱鎮痛薬で対応します。
不必要な抗菌薬の使用を減らすことで、薬剤耐性菌の増加を防ぐためです。
3日経っても症状が改善しない、または悪化している場合は、抗菌薬の使用が検討されます。
中等症・重症では抗菌薬を使用
中等症以上では、ガイドラインで推奨される抗菌薬(アモキシシリンなど)が、年齢・症状・耐性菌のリスクに応じて選択されます。
ガイドライン2024年版では、起炎菌としてインフルエンザ菌が増加して第1位となり、肺炎球菌は減少傾向にあるものの耐性菌対策のために抗菌薬の用量が見直されています。
医師から処方された抗菌薬は、症状が良くなってきても、決められた期間は最後まで飲み切ることが大切です。
途中でやめると治りきらず、再発や耐性菌の原因になることがあります。
鼓膜切開・鼓膜換気チューブが選択されるケース
強い耳痛や高熱が続く重症例、抗菌薬が効きにくい場合、反復性中耳炎が続く場合などは、鼓膜切開や鼓膜換気チューブ留置術といった処置が検討されます。
鼓膜切開は局所麻酔下で行われ、中耳の膿を出すことで痛みや発熱が早く落ち着くことが期待されます。
鼓膜の小さな穴は、多くの場合数日で自然にふさがるとされています。
これらの処置は耳鼻咽喉科で行われるため、小児科から紹介されることもあります。
家庭でのケアとお風呂・授乳・登園の注意点
医療機関での治療と並行して、ご家庭でできるケアも回復をサポートします。
赤ちゃんに無理のない範囲で取り組んでみてください。
鼻水ケアで耳管を守る
中耳炎の多くは鼻水から始まります。
電動・手動の鼻吸い器を使い、こまめに鼻水を吸ってあげることで、耳管に細菌が入りにくくなります。
吸引のタイミングは、入浴後や授乳前など、鼻水がやわらかくなりやすい場面がおすすめです。
解熱鎮痛薬の使い方
発熱や強い痛みがあるときは、医師から処方された解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)を、決められた量と間隔で使います。
市販の解熱鎮痛薬を乳児に使う場合は、必ず月齢に対応しているかをパッケージで確認し、不安があれば薬剤師や医師に相談してください。
お風呂・授乳・登園で気をつけたいこと
家庭で迷いやすい場面について、目安を整理しました。
| 場面 | 一般的な目安 |
|---|---|
| お風呂 | 発熱や強い痛みがなければ短時間ならOK/耳に水が入らないよう配慮 |
| 授乳 | できるだけ頭を立てた姿勢で/授乳後はげっぷをさせる |
| 保育園・登園 | 熱が下がり、機嫌・食欲が普段通りに戻れば登園可能なことが多い |
| プール | 鼓膜切開や耳だれがある間は中止/再開は医師の許可後 |
登園のタイミングについては、園の規定や医師の判断によって異なるため、最終的にはかかりつけ医に確認してください。
赤ちゃんの中耳炎を予防するためにできること
中耳炎を完全に防ぐことは難しいですが、発症や重症化のリスクを下げる工夫はいくつかあります。
ご家庭で取り入れやすい予防策を整理しました。
| 予防策 | ポイント |
|---|---|
| 肺炎球菌ワクチンの定期接種 | 起炎菌である肺炎球菌の感染を減らす効果が期待される |
| 鼻水のこまめなケア | 中耳炎の入り口になる鼻水を減らす |
| 授乳姿勢の工夫 | 頭を立てた姿勢で授乳し、ミルクが耳管に入りにくくする |
| 受動喫煙を避ける | タバコの煙は耳管粘膜に炎症を起こし中耳炎のリスクを高める |
肺炎球菌ワクチンを定期接種で受ける
厚生労働省によると、小児用肺炎球菌ワクチンは生後2か月から定期接種として受けることができます。
日本小児科学会によると、2024年10月からは20価の肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20)が小児定期接種として導入されています。
ワクチンですべての中耳炎を防げるわけではありませんが、原因菌の一つを減らせるという意味で、予防の柱の一つに位置づけられています。
スケジュールに不安がある場合は、母子手帳を持って小児科で相談してみてください。
鼻水を早めに対処する
赤ちゃんは鼻水を自分でかめないため、家庭での吸引や、必要に応じて耳鼻咽喉科での鼻処置が大切です。
鼻水が長引いているときに「だんだん機嫌が悪くなる」「夜泣きが増える」などの変化があれば、中耳炎の前兆の可能性も考えて受診を検討してみてください。
授乳姿勢を整える
寝かせたままミルクを与えると、ミルクが耳管から中耳に流れ込みやすくなるとされています。
授乳のときはできるだけ頭を起こした姿勢を意識し、終わったあとはげっぷをさせることがすすめられます。
受動喫煙を避ける
家庭内でのタバコの煙は、赤ちゃんの耳管粘膜に炎症を起こし、中耳炎のリスクを高める要因の一つとして指摘されています。
赤ちゃんがいるご家庭では、家の中・車内での喫煙を避け、屋外で喫煙した後も髪や衣服に煙が残らないよう配慮することが大切です。
夜間や休日に中耳炎を疑ったときの対処法
赤ちゃんの中耳炎は、平日の昼間ではなく、夜間や休日に気づくことが多い病気です。
「今すぐ病院に行くべきか」「朝まで待っていいか」で迷ったときの考え方を整理します。
家庭でできる夜間の応急対応
夜中に耳の痛みで赤ちゃんが泣いているときは、次のような工夫で痛みが和らぐことがあります。
- 痛い側を上にして、ややおきあがった姿勢で抱っこする
- 耳のまわりを冷たいタオルでそっと冷やす
- 処方されている解熱鎮痛薬を、医師の指示通りに使う
- 鼻水が多ければやさしく吸引してあげる
これらはあくまで一時的な応急対応です。
翌朝以降に必ず医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。
迷ったら電話相談を活用する
「救急外来に行くほどか分からない」と感じたときは、電話相談窓口を活用できます。
代表的な窓口は次の通りです。
#8000 小児救急電話相談は、夜間や休日に小児科医や看護師が、子どもの症状について相談に応じてくれる厚生労働省の事業です。
#7119 救急安心センター事業は、年齢を問わず救急医療相談ができる窓口で、地域によって対応時間や内容が異なります。
小児科オンライン診療「あんよ」の活用シーン
夜間や休日で病院が開いていないとき、また通院が難しいときには、スマートフォンから小児科医に相談できるオンライン診療も選択肢の一つです。
小児科オンライン診療「あんよ」は、ご自宅から医師に相談できるサービスで、次のような場面で活用しやすいと考えられます。
- 夜中に耳を痛がるが、救急外来に行くべきか判断したい
- 中耳炎を繰り返していて、いつも病院でどう伝えればよいか相談したい
- 上のきょうだいの世話や下の子の体調で通院が難しい
- 旅行先で受診先が分からないとき
呼吸が苦しい、ぐったりしている、けいれんがあるなどの強い症状がある場合は、対面診療や救急受診を優先してください。
医師の判断により、対面診療をおすすめする場合や、処方ができない場合があります。
最終的な判断は医師にご相談ください。
赤ちゃんの中耳炎に関するよくある質問【FAQ】
赤ちゃんの中耳炎についてご相談の多い質問を、ガイドラインや公的情報をもとに整理しました。
- 赤ちゃんが急に夜中に泣き出しました。中耳炎かどうか自宅で見分けられますか?
-
ご家庭で確実に診断することは難しいですが、月齢別チェック表のサイン(耳を触る・頭をふる・抱っこしても泣き止まない)が複数あり、最近風邪をひいていた場合は、中耳炎を疑って翌朝に受診を検討するのがおすすめです。
意識がぼんやりしている、けいれんがある場合は夜間でも救急受診を考えてください。
- 急性中耳炎はどのくらいで治りますか?
-
軽症の場合、抗菌薬を使わずに3日ほどで自然に改善する例も少なくないとされています。
中等症以上では、抗菌薬を1〜2週間使用して治癒を目指すことが多いです。
経過には個人差があるため、医師から完治と言われるまで通院を続けることが大切です。
- 抗菌薬は途中でやめてもいいですか?
-
症状が良くなっても、医師の指示通り最後まで飲み切ることが推奨されています。
途中でやめると、治りきらずに再発したり、薬の効きにくい耐性菌が増える原因になることがあります。
- お風呂やプールに入ってもいいですか?
-
発熱や強い痛みがなければ、短時間のお風呂は入っても差し支えないことが多いです。
ただし鼓膜切開後や耳だれがあるときは、医師の許可が出るまでお風呂は短時間に、プールは中止が無難です。
- 保育園にはいつから行けますか?
-
熱が下がり、機嫌や食欲が普段通りに戻っていれば登園できることが多いです。
ただし耳だれや強い痛みがある間は、まずは治療を優先してください。
園の規定にもよりますので、登園許可については医師に確認しましょう。
- 反復性中耳炎と言われたらどうすればいいですか?
-
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、過去6か月で3回以上、または1年で4回以上の急性中耳炎を反復性中耳炎としています。
予防的な治療や鼓膜換気チューブ留置術の検討対象になることがあるため、耳鼻咽喉科で継続して相談することが大切です。
- 滲出性中耳炎で聞こえにくさが残ると、ことばに影響しますか?
-
聞こえにくさが長く続くと、ことばの発達に影響する可能性があるとされています。
定期的な聴力評価と、必要に応じた治療を行うことで、影響を最小限に抑えることが期待されます。
- 肺炎球菌ワクチンを受けていれば中耳炎にならない?
-
ワクチンですべての中耳炎を防ぐことはできませんが、原因菌の一つである肺炎球菌による感染症のリスクを下げる効果が期待されます。
厚生労働省が定めるスケジュール通りに受けることが大切です。
【まとめ】赤ちゃんの中耳炎は早めのサイン気づきと適切な受診が大切
赤ちゃんの中耳炎は、月齢別のサインを知っておくことで「いつもと違う」に気づきやすくなり、早めの受診と適切な治療につながります。
軽症であれば数日〜1〜2週間で落ち着くことが多い病気ですが、繰り返す場合や聞こえにくさが続く場合は、医師と相談しながら長く付き合うことも大切です。
- 赤ちゃんの中耳炎は急性中耳炎・滲出性中耳炎・反復性中耳炎の3タイプに分けられる
- 3歳までに多くのお子さんが一度は経験する身近な病気である
- 月齢別のサイン(耳を触る・頭をふる・夜泣きの増加など)が早期発見の鍵になる
- 耳だれ・40℃近い高熱・ぐったりした様子があるときは夜間でも救急受診を検討する
- 軽症はガイドライン上3日間の経過観察が基本で、必要に応じて抗菌薬や鼓膜切開が選択される
- 肺炎球菌ワクチン・鼻水ケア・授乳姿勢・受動喫煙対策が日常的な予防の柱になる
夜間や休日に耳を痛がる、判断に迷うといった場面では、小児救急電話相談 #8000や小児科オンライン診療「あんよ」を活用して、ご自宅から医師や看護師に相談するのも選択肢の一つですよ。
最終的な判断は医師にご相談ください。

