インフルエンザは感染力の高いウイルスなので、子どもが感染すると看病している親御さんにうつるリスクは高くなってしまいます。
ウイルスの排出が多い時期には特に注意して、感染のリスクを下げるための対策をしていきましょう。
もしインフルエンザを疑うような症状が見られたら、早めに医療機関への相談を検討してください。
家庭内感染を100%防ぐことは困難なので、うつってしまっても自分を責めることなくしっかり体を休めるようにしましょう。

小児科専門医六郷 由佳
2012年福島県立医科大学卒業後、小児科専門医として先天性心疾患を専門に診療。現在はオンライン診療と都内小児科クリニックに勤務。
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子どものインフルエンザが親にうつる期間の目安
インフルエンザは非常に感染力が強く、特に密接に過ごす家庭内では、親御さんへの二次感染が起こりやすい傾向があります。
| インフルエンザの経過 | 感染のリスク |
|---|---|
| 潜伏期間(1~4日間) | 発症前日ころから感染力があるとされる |
| 発症から3日間 | 最もウイルスの排出が多く感染リスクが高い |
| 発症日を含め6日かつ解熱後2日(幼児は3日)程度 | 徐々に排出が減りリスクが下がってくる |
一般的に、インフルエンザのウイルスは発症の直前から排出され始め、発症後3日程度がピークとされています。
発症日を含めて6日経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)経つと周囲への感染リスクが大幅に低下すると考えられており、隔離期間もここが目安となります。
徐々にリスクが下がるとはいえ、隔離期間中は感染する可能性があるため対策を続けておきましょう。
子どもはウイルスの排出開始が早いという研究もある
0~5歳児の69%、6~15歳児の67%、16歳以上の45%が症状発現前にウイルス排出を示したという海外の研究(ミシガン大学、2016年)もあります。
この研究では、子どもは発症の約1日前(中央値)からウイルスの排出開始が見られたとのことです。
子どもに熱が出る前から一緒に過ごしていた場合、すでにウイルスを取り込んでいる可能性も十分に考えられます。
家庭内で子どものインフルエンザが親にうつるリスクを減らす工夫
子どもの看病をしていると完全にウイルスを避けることは難しいため、現実的にできる対策を継続することが大切です。
- 唾液や飛沫などをなるべく浴びないようにする
- 1時間に1回程度は窓を開けて室内の空気を入れ替える
- 湿度を50%から60%に保ち喉の粘膜を乾燥から守る
- 手洗いやうがいをこまめに行う
- タオルや食器を子どもと共用しない
- 親御さんがマスクをつける、マスクが安全につけられる年齢のお子さんであればマスクをつけてもらう
これらの対策は、親だけでなく他の子どもや家族への感染リスクも減らすため、心がけておくと良いですね。
また、看病は心身ともに疲れやすいため、自身の体力温存のためにも少しずつ体を休めておくようにしましょう。
親がインフルエンザにうつったかもしれないと感じるサイン
インフルエンザは早めに抗インフルエンザ薬を使用することでウイルスの増殖を止め、症状も軽くなることが多いとされています。
早めに対処できるように、インフルエンザの初期症状が出ていないか、自身の体調変化に敏感になっておくと良いでしょう。
- 発熱とともに激しい関節痛や筋肉痛が現れる
- 喉の痛みや鼻水よりも先に頭痛や全身の倦怠感が出ることが多い
- 強い悪寒を感じる
周りへの感染を防ぐため、できる限り外出は控え、看病している子ども以外の人と接するときにもマスクをしておくことが推奨されます。
親の体調不良時にはオンライン診療の活用も検討を
もしインフルエンザを疑う症状が親御さんにみられた場合、オンライン診療の活用も検討すると良いでしょう。
子どもの看病中には通院そのものが大きな負担になりますが、オンライン診療なら自宅で医師とつながり、診察を受けることができます。
医師が状況を総合的に判断した結果、検査を行わなくても臨床診断としてお薬が処方される場合があります。
発症前でも心配な場合や子どもの症状で不安がある場合は、相談してみることも検討してください。
発症するリスクを下げたい時に選択肢の一つとなる「予防投与」
家族が感染し発症の可能性が高い、受験などで発症を避けたい場合などには、医師の判断により自費診療にはなりますが抗インフルエンザ薬を服用する選択肢もあります。
ただし、予防はあくまでもワクチン接種や基本的な手洗い・うがいが基本で、誰でも処方してもらえるわけではないことを知っておきましょう。
- インフルエンザ患者の同居家族を対象に予防として薬を服用する
- 発症や重症化を抑える一助となるが、自由診療(全額自己負担)となる
- 発症を100%抑えられるわけではない
- すべての人が受けられるわけではなく医師との相談が必要
- 薬の種類によって服用期間や回数が異なるため注意が必要
副作用のリスクもゼロではないため、予防投与は医師とよく相談した上での判断が必要です。
予防投与を検討する場合には、子どものインフルエンザでの受診時に相談してみると良いでしょう。
子どものインフルエンザが親にうつる期間などに関するよくある質問
- 子どもの解熱後なら親にうつる心配はありませんか?
-
子どもの熱が下がっても、ウイルスが体内に残っている可能性があります。
解熱後2日間(幼児は3日間)は、マスク着用や手洗い・うがいなどの対策を続けることを推奨します。
- 親がワクチンを打っていれば絶対にうつりませんか?
-
ワクチンには発症を抑えたり重症化を防いだりする効果が期待されますが、感染を100%防ぐものではありません。
ワクチンを打っていても、手洗いや換気などの基本的な対策は欠かさないようにしましょう。
- 親が発症した場合には子どもと一緒に受診できますか?
-
通院が困難な場合には、選択肢の一つとしてオンライン診療の活用も検討してみてください。
親子同時の診察が可能な場合もあります。
子どものインフルエンザが親にうつるリスクを下げる対策を!親の受診にはオンライン診療も選択肢に
子どもがインフルエンザを発症した場合、親にうつるリスクは解熱後もしばらく続くと考えられます。
潜伏期間やウイルスの排出期間を考慮すると、子どもの発症から1週間程度は自身の体調変化に注意を払う必要があります。
- 子どもの発症後3日間は親にうつるリスクが特に高いため警戒する
- 手洗いや換気などの家庭内対策を解熱後2日間(幼児は3日間)まで継続する
- 体調に異変を感じたら早めに医療機関に相談する
インフルエンザは感染力が強いので、もしうつってしまっても自分を責めることなく、早めに医療機関に相談しましょう。
隔離期間中の子どもの看病で不安がある場合は、小児科オンライン診療サービスあんよへの相談も検討してみてください。


小児科専門医
六郷 由佳
インフルエンザは感染力が強いので看病している親御さんがもらってしまうことはよくあります。早めに対応することで症状を軽く抑えることも可能なので、早めに相談されてくださいね。